ミラクルジャイアンツ童夢くん

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ミラクルジャイアンツ童夢くん
漫画
作者 石ノ森章太郎
出版社 学研
掲載誌 学習
アニメ
原作 石ノ森章太郎
監督 渡部高志
シリーズ構成 山崎晴哉
キャラクターデザイン 辻初樹
音楽 近藤浩章
アニメーション制作 スタジオぎゃろっぷ
製作 読売広告社、学研
放送局 日本テレビ
放送期間 1989年4月2日 - 1990年3月25日
話数 全49話
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ

ミラクルジャイアンツ童夢くん』(ミラクルジャイアンツどうむくん)は、原作:石ノ森章太郎による日本漫画作品。テレビアニメ化されて、1989年4月2日から1990年3月25日まで、日本テレビ制作・日本テレビ系列で放映された。全49話。

概要

子供達のプロ野球離れが話題になっていた当時、子供達の人気を呼び戻すために、子供がプロ野球選手として活躍する作品として作られた。また、1988年に完成した東京ドームのイメージキャラクターとして1989年から1991年までの間、東京ドームで巨人の選手がホームランを打つと童夢くん人形が手渡されていた[1]。作品は読売ジャイアンツセントラル・リーグの全面バックアップを受けており、巨人のみならず、セ・リーグの各球団に当時在籍していた選手や監督だけでなく、東京ドームを始めとする各球団のフランチャイズ球場、そして、当時の巨人北海道シリーズの舞台、札幌市円山球場が実名で再現され、登場する。番組の終わりには巨人の選手・コーチによる野球指導の「童夢くんのジャイアンツ・いれコミ情報!」のコーナーもあった。

漫画版

漫画版は石ノ森章太郎を原作者とし、学研の『学習』各誌で1988年8月号から連載が始まった。各学年ごとに複数の漫画家によって描かれており、年代に応じてメインキャラの年齢、登場人物に変化が加えられていた。童夢のデビューから紅跳馬&ドードのコンビとの対決までの展開はどの学年も同じであったが、それ以降の展開や登場人物は学年によって異なり、連載の終了時期も学年によって異なっている。

連載が開始された1988年8月号から1991年3月号の間では各連載作品の掲載誌の学年に変化はなかったが、購読者側が掲載誌の学年を繰り上げた事で連載作品が変わってしまった事を踏まえた為か、1991年の4月号からは掲載誌の学年が1学年ずつ繰り上がっている。

  • 1年の学習 - 池田淳一(1988年8月号~1991年3月号)
  • 2年の学習 - 中島昌利(1988年8月号~1991年3月号)、桑原敬三郎(1991年4月号~)
  • 3年の学習 - 石川森彦(1988年8月号~1991年3月号)、中島昌利(1991年4月号~)
  • 4年の学習 - つはらよしあき(1988年8月号~1991年3月号)、石川森彦(1991年4月号~)
  • 5年の学習 - 石ノ森章太郎(1989年4月号[2]~1991年3月号)、つはらよしあき(1991年4月号~)
  • 6年の学習 - 桜多吾作(1988年8月号~1991年3月号)、石ノ森章太郎(1991年4月号~)

ストーリー

プロ野球選手となるためには年齢制限があるが、優秀な才能を持つ子供達を発掘するために、年間出場回数や出場可能時刻など、児童保護のための多くの限定付きながら、年齢制限が撤廃された。各球団は優秀な才能を持つ子供達の発掘に努め、並み居るプロ野球選手に勝るとも劣らない子供達が球界で活躍し始めた。

登場人物

新城 童夢(しんじょう どうむ)
- 坂本千夏
伝説の名投手を父に持つ小学生であり、本作の主人公。読売巨人軍の投手。背番号は最初に中畑相手に投げた際、マウンドからバッターボックスまで半分の距離しか届かなかったことに由来した"1/2"。4年生のときに江川卓に才能を見出され、入団を要請されるが、父が早世した原因は巨人軍に酷使された末の過労死と信じていたため、頑なに拒否する。母から父の死の真相を告げられ、父の願いを叶えるため巨人軍への入団を決意する。東京ドームの特性を活かした魔球が多いためか、ビジターゲームで投げる事はないが、漫画版では後期にビジターゲームでの登板シーンも何度か登場する。入団当初は9回に投げるストッパーが主な役割だったが、後に先発もこなすようになる。しかし、登板前にブルペンで投げている描写はない。
巨人軍や他球団の選手達、多くのライバル達との勝負や触れ合いの中で、数多くの魔球を駆使して巨人軍の中心選手として成長していく。
「魔球使い」の印象が強く、まだ小学生ということもあって力が未熟に描かれているシーンも多いが、実は身体能力もトップクラスである。アニメ版では、サンダーバキュームボールを編み出す過程で夢中になり、高校陸上部の練習に参加してしまうシーンがあるが、そこでの記録は円盤投げ45m、槍投げ71m、棒高跳び4m50cmをクリア、100m11秒フラットと超高校級クラスの記録を出しており、「オリンピック出場も夢じゃない」とまで言われた。当初はバッティングを苦手としていたものの、後にプロ投手からホームランを放っている。
一時はカルロスによって再起不能寸前まで落とされたが、家族や多くの親友、チームメイトなどに支えられ、見事なまでの復活を果たした。
漫画版では、最初から先発投手であり、年齢が雑誌の対象年齢に応じて変化している。最終回では経年の酷使が祟って肘や肩を壊し、ジョーブ博士の手術を受ける為渡米した。
それぞれの学年版学習の企画に度々登場し、ロボット相撲大会に「ロボ童夢」として出場したり2年の学習の掛け算九九を教える付録カセットテープに出演する等した。
新城 夢人(しんじょう ゆめと)
声 - 梅津秀行
童夢の父。元読売巨人軍の投手で背番号42。ルーキーイヤーの1980年に全員を3球三振に切って捨てた27連続奪三振・投球数81で伝説の「81球完全試合」を達成した。童夢にも巨人軍のユニフォームを着て貰いたいと夢見ていたが、病気のため若くしてこの世を去る。9年前の後楽園球場でカルロスより勝負を挑まれて勝利しているが、同時にカルロスが再び来日することを危惧していた。
漫画版での死因は、幼い頃の藤谷学を助けようとした事による交通事故死。
新城 まゆみ
声 - 井上喜久子
後楽園に隣接する商店街にある自宅にて新城を直訳したサンドイッチ屋「ニューキャッスル」を経営している。
夢人の願いを叶えるべく、童夢を支援する母。何故かあまり童夢の試合を見ないが、彼女が見る時はほぼ童夢が打ち砕かれた時である。
新城 あかね
声 - 久梨原れな
童夢の姉。15歳の中学3年生。童夢と口ではよく喧嘩をするが、弟思いの姉でもある。野球ができるわけではないが、童夢がメロディーと対戦している際に父の形見であるバットを届けたり、富士山で魔球開発中に父親の書置きを届けたりするなど、いざと言う時には童夢の陰から支える立役者となる。
麻生 かおり
声 - こおろぎさとみ
童夢の幼馴染。試合に出ている童夢を応援している。アニメ最終回では、童夢のことが好きだと声援を送った。
江川 卓(えがわ すぐる)
声 - 大滝進矢(ナレーションも兼任)
元巨人の投手。童夢の才能を見抜き、入団を説得する。夢人の願いを知っていた模様。童夢の巨人入団後も、壁にぶつかった際はアドバイスを与える。作中では、主に東京ドームでの試合で解説役として登場。「スノーミラージュボール」、「レインボースパークボール」の開発にも協力した。また、アニメの制作協力に江川の個人事務所「江川企画」があったからか、アニメ上の解説者は江川以外には登場しなかった。
中畑 清(なかはた きよし)
声 - 小形満
巨人の内野手。背番号24。兄貴分として童夢を指導する。実在の人物どおり、チームのムードメーカーとして描かれた。魔球3号「サンダーバキュームボール」は彼のアドバイスから生まれた。
漫画版では、現役時代や引退後にも解説者やコーチとして多々登場する。4年の学習のローマ字を教える企画では、中畑が童夢にローマ字を教える漫画が掲載された事もある。
原 辰徳(はら たつのり)
声 - 星野充昭
巨人の内野手。背番号8。中畑と同じく、童夢の兄貴分として登場。豪邸に美人の妻と住んでいる。
中尾 孝義(なかお たかよし)、山倉 和博(やまくら かずひろ)、有田 修三(ありた しゅうぞう)
声 - 桜井敏治(中尾)、鈴木清信(山倉)、秋元羊介(有田)
巨人の捕手達。背番号は中尾が22・山倉が15・有田が9。童夢の開発した250km/h超の剛速球「サンダーバキュームボール」は速過ぎて捕手に大ダメージを与えることが判り、一時童夢に魔球封印を考えさせる程だったが、プロの捕手の誇りをかけて捕球すべく特訓を重ね、サンダーバキュームボール用の野球用具を特注し、捕球できるようになる。
藤田 元司(ふじた もとし)
声 - 稲葉実
巨人の監督。背番号73。童夢を子供扱いせず、チームプレーの大切さを熱心に指導する。生前の童夢の父をよく知る人物。
関根 潤三(せきね じゅんぞう)
ヤクルトの監督。背番号73。「スノーミラージュボール」は反則投球だとして審判団に執拗に抗議する。この抗議行為は童夢のペースを乱そうとする目的で行なったもので、もとより抗議が通るとは思っておらず、老獪な一面を見せている。
漫画版では、一部学年版で体を回転させないブーメランボールをボークではないかと抗議した。
長嶋 一茂(ながしま かずしげ)
ヤクルトの打者。背番号3。「ミスタージャイアンツ」長嶋茂雄の実子。童夢の消える魔球「スノーミラージュボール」で討ち取られる(第5話)。
星野 仙一(ほしの せんいち)
声 - 大塚明夫
中日の監督。背番号77。童夢の才能を見抜き「スノーミラージュボール」はペナントレースの脅威になるとして、あらゆる手を尽くして魔球の解明に尽力する。
漫画版では、現実同様気が短い人物として描写されている。学年版によってはメロディのパートナー的存在となっており、自分を「星野パパ」と呼ばせている。
落合 博満(おちあい ひろみつ)
声 - 沢木郁也
中日の強打者。背番号6。星野監督からの魔球解明情報を受け取らず、自ら童夢の消える魔球「スノーミラージュボール」の謎を解き打ち砕く(第9話)。実在選手としては唯一魔球を打倒した。スペシャル版でもライバルとして立ちはだかり、「ハイパー・スピン・ブラックホール・ボール」を屠った。実在するプロ選手では作中最強扱いとなっている。
夫人の落合信子も作中にセリフ付で登場する。
漫画版では、魔球に頼り過ぎている童夢に速球の大切さも教えた。
山本 浩二(やまもと こうじ)
声 - 沢木郁也(2役)
広島の監督。背番号88。アンディの正体を訝しくも思いながらも、温かく見守っていた。アンディ離脱後、巨人との優勝争いを前に「優勝請負人」カルロスを招聘。彼の野球に対する態度を好ましく思っていないが、ペナントレースを戦い抜くためには必要だとして目をつぶる。
漫画版では、紅跳馬の上司的な役割をするも跳馬の采配に対して殆ど口出しをしない。
達川 光男(たつかわ みつお)
声 - 梅津秀行(2役)
広島の捕手。背番号40。主にメロディの女房役として登場。
村山 実(むらやま みのる)
阪神の監督。背番号11。「サンダーバキュームボール」を見て、選手たちに「今度のボールは消えもしなければ、分かれもせん。当たればスタンド入りや!!」と鼓舞したが、阪神打線が打つことは出来なかった。
吉村 禎章(よしむら さだあき)
巨人の外野手。背番号7。ペナントレース後半からリハビリから復帰し、早々に引退を考えた童夢に再び闘志を燃え上がらせた(第46話)。
漫画版では、ベイビー・ルースの打球で怪我をさせられ落ち込んでいた童夢に特訓(打撃投手)をさせたり強烈な叱責(喝入れ)をするまで接点が無かった。
通天閣 虎雄(つうてんかく とらお)
声 - 太田淑子
阪神の小学生選手で背番号007。大財閥の御曹司であり、童夢に続く小学生プロ野球選手としてデビュー。当初の目標は打率10割で、コンピュータを駆使したデータ分析に長け(劇中では「コンピューター打法」とも表現)、童夢と戦うまで打率10割を誇った。落合博満も打てなかった童夢の魔球「レインボースパークボール」打倒に執念を燃やし、童夢の学校に一時転校したことも。再挑戦時には一本足打法で砂煙をボールにかぶせて実体を見破るが、ファウルフライに終った。引退後は、財閥の総帥として帝王学を学ぶため、アメリカに留学した(第17話)。スペシャル版では行方不明の童夢の居場所を探し出し、彼を球場まで送り届けるのに一役買っている。童夢のクラスメイトに惚れてるような描写がある。
漫画版では、童夢スペシャル1号をあっさりと捌いた後で童夢スペシャル2号(ブーメランボール)を打ち砕けなかったエピソード以降は童夢スペシャル3号(レインボースパークボール)開発のヒントを与えたり日米野球オールスターゲームに登場する以外は殆ど登場しない。
アンディ(メロディ・パトリシア・ノーマン)
声 - 佐久間レイ
広島の11歳の小学生選手で左投げ左打ち、ポジションは投手。背番号101。幼い頃は天才ピアニストとして名を馳せていたが、9歳の時に祖父と大リーグの試合を見に行き、熱い勝負を目の当たりにしたことがきっかけで野球の面白さに目覚め、ピアニストを電撃引退してトレーニングに励む。しかし、大リーグでも女子の参加は認められていなかったため、この時からアンディを名乗ってブルーソックスに在籍し、試合に出場していた。大リーグ時代に習得したアンダースローから打者の心を幻惑し闘争心を無くしてしまう「メロディボール」と呼ばれる魔球を投げる投手であると共に、「リズム打法」により打撃でも結果を残す。女子であることが判明した試合で、野球協約違反のために球界追放の危機に立たされるが、才能を惜しむファンの声援が高まった事、女性をプロ野球界での在籍と出場を認める協約改正の動きが出ていた事などから、彼女を女性プロのテスト生として取り扱うコミッショナー裁定により、初出場から正体が発覚した試合まで特例が認められた[3]。童夢との40球近い戦いの末に破れる。童夢との対決に敗れた後は、ピアニストになる夢を実現するため、ウィーンへと去る(第25話)。当初は童夢の事を軽くしか見ていなかったが、真剣・真摯に対戦する童夢の姿に、徐々に彼に対する想いが高まっていく。そして最後の対決で童夢の事が心から好きで愛していることを自覚し、以後は相思相愛の仲になる。童夢は「レインボースパークボール」を初めて打った彼女のために封印していたが、彼女のアドバイスを受けて改良が加えられ、再び使用するようになるがドードに一瞬で打ち砕かれた。再来日した時に、カルロスに敗れて彼女に甘えようとした童夢をあえて冷たく突き放し、彼に立ち直らせるきっかけを与えた。スペシャル版で童夢にキスをしている。
漫画版では最初から女性選手として登場し、日米野球でドジャースの選手として来日し、次のシーズンから中日に移籍する。背番号はアニメ版と違い「ハートのエース(ハートマークの中に「A」)」[4]。ブーメランボールを打ち砕くが、レインボースパークボールを打ち崩す事が出来ず、童夢によってメロディーボールを打ち砕かれた後、「野球をやりきったら、そこで野球をやめてプロのピアニストを目指す」という祖父との約束を果たす為に引退・帰国する。日米野球で登場してからメロディーボールを打ち砕かれて引退・帰国するまでの基本的な展開はどの学年でも同じであったが[5] 、キャラクターのデザインとユニフォームのデザイン、及びキャラクターの性格は学年によって異なっている。童夢に対する想いも、異性として意識し好意を寄せている場合もあれば、あくまで全力で戦ったライバルに対する親愛の情の域を出ないものであったりと様々であった。学年によっては引退後に再登場することがあり、その際にアメリカ人のボーイフレンドを連れていて、それを見た童夢がショックを受けるという描写も存在する。
ドード(パウラ・ドード)
声 - 安西正弘
大洋の選手で右投げ右打ち、ポジションは外野手。背番号9999。相撲取りになるためトンガから来日したが、童夢と対戦するため相撲部屋を抜け出して野球選手となる。トンガ時代から野球が大好きで、童夢の特集雑誌を愛読していた。初打席で1000mを超えるホームランを放ち、瞬く間に強打者としての才能を発揮する。童夢の「スノーミラージュボール」をあっさりと破り、メロディのアドバイスを受けて童夢が新たに完成させた「ニューレインボースパークボール」をも簡単に打ち砕く(第29話)。しかし250km/h超の剛速球「サンダーバキュームボール」に敗れ、F1観戦で目を鍛えて再び童夢に挑戦するが、特訓で鍛えていた童夢の270km/h級サンダーバキュームボールにツチノコバットを粉砕され、敗れた(35話)。3度目は特製バットを使った鐘つき打法でミートする事に成功するが、互いに精神を限界まで使い果たしていた為、勝利目前で力尽きた(第37話)。最終戦では同じく相撲取りになるために来日し稽古中にケガをして相撲取りを断念し、別の仕事で生計を立てていた行方不明となった父親と5年ぶりの再会を果たす。童夢に敗れた後は父親がなれなかった相撲取りとしての夢を叶えるために球界を去った。後にカルロスに敗れて落ち込んでいた童夢を励ました。
野球選手としての能力は全体的に高く、打球が東京ドームの屋根を突き破ったりマリンタワーの展望室を直撃したりもする打撃力の他、守備力も高く、体格に見合わず軽々と東京ドームのフェンスと同じくらいの高さを跳び、ホームラン性の打球を捕球してトリプルプレイを成立させたりもした。
漫画版では広島に所属し、紅跳馬とコンビを組んでレインボースパークボールを打ち砕いた。
カルロス(ドン・カルロス・フォン・ベルジュ)
声 - 速水奨
アニメ版のみの登場。広島の選手でポジションは三塁手。背番号101。メロディ退団後にスペインから来日した。童夢スペシャル1号、2号を打撃で真似てエラーを誘う「魔打法」の使い手。打者としてのパワーは感じられないが、「悪魔的」な何かを持ち、対戦した投手を破滅に追い込む。童夢の魔球が唯一通用しなかったライバルでもある。スペインの名のある貴族の出身で、幼い頃より母親に徹底した帝王学(絶対君臨学)を叩き込まれ、様々なスポーツで頂点の座に君臨していた。しかし、9年前の後楽園球場で童夢の父である夢人と7球勝負をし、全打席三振に追い込まれて敗れた。再び夢人に再挑戦を申し込もうと誓うが、その前に夢人が亡くなってしまったため、半ば自暴自棄のような形で、他スポーツで対戦相手を負傷させたり、引退に追い込むなどしていた。その矢先に夢人の息子である童夢の活躍を耳にし、かつて敗れた夢人の代わりに打ち砕き再起不能にしてやろうと決意したのが、来日の真相である。一時は童夢を再起不能寸前のどん底に突き落とすも、仲間のサポートで復活した童夢と再び対戦。最後は魔球を出し尽くした童夢が投じた父譲りのナックルとチームメイトの連携の前に敗れた。最終的には熱い闘志を取り戻し、童夢の良きライバルとなる。カルメンの音楽に乗せて、闘牛士のような出で立ちで登場し、虎夫によれば「悪魔のデス」と呼ばれ恐れられていたという。
アナウンサー
声 - 作間功
試合中継を実況するアナウンサー。『侍ジャイアンツ』に登場するアナウンサーと容姿が酷似しており、声優も同一である。
石ノ森章太郎の漫画版では『HOTEL』の松田利春に酷似した容姿になっている。

漫画版のみの登場人物

王 貞治(おう さだはる)
巨人の監督。背番号1。1988年以前に連載が開始された漫画版では王が童夢の才能を見出した存在となっており、1988年で監督退任をすると漫画版でも同様に退任した。その際に童夢が落ち込む描写がある。
水野 雄仁(みずの かつひと)
巨人の投手。背番号31。フォークボールの名手として登場し、童夢に伝授した。
野村 克也(のむら かつや)
ヤクルトの監督。背番号73。
ライジングシャインボールを打ち砕くのに執心し、ライジングシャインボール投球の際に指が擦れて跡が付くのを不正投球として大問題にしたり、1球投げるごとに不正投球ではないかを調べさせたり、ヘビー級プロボクサーであるパンチマンを魔球を打ち砕く為だけに助っ人として招聘したりした。
コミッショナー
日本プロ野球の9代目コミッショナーである吉國 一郎(よしくに いちろう)であると思われる風貌。一部学年版で、野村監督がライジングシャインボールを不正投球として大問題にした事により、童夢が先発する試合を観戦して不正投球ではないと判断を下した。
藤谷 学(ふじたに まなぶ)
童夢の学校に転校してきた転校生で右投げ右打ち。背番号は「0.5」。幼い頃に童夢の父である夢人に交通事故から助けられ、代わりに夢人が死んでしまった事を悔いていた。巨人に入団し、童夢の良き女房役として数々の特訓で友情を育む。しかし数年後、巨人二軍監督時から学のバッティングセンスに目を付けていた当時の大洋の須藤監督が「大打者として育てたい」熱意を藤田監督へ直訴したのと「いつかは(童夢と)別々の道へ進まないとお互いに前へ進めない」と考えていた学本人の考えで大洋へ移籍。大洋移籍後は童夢の魔球「コズミックサイコボール」を「物干し竿バット」による槍投げ打法で攻略し、更に最後の魔球「宇宙遊泳」を打ち砕いた。
紅 跳馬(くれない ちょうま)
念力テレパシー予知能力等の超能力を操る少年で、広島が招聘した。アドバイザーの様な形でベンチ入りし、選手としての出場は無い。
自らが招聘する様に進言したドードとコンビを組み、予知能力で読んだ投球コースをテレパシーでドードに教える戦術を執った。
レインボースパークボールを打ち砕いた際にその打球が童夢の左脛を直撃して骨に罅を入れ入院させるが、リーグ優勝決定戦で病院を抜け出して登板した童夢の投げた渾身のレインボースパークボールを打ち砕く事は出来なかった。
学年版によっては別の選手にテレパシーで投球コースを教えようとするも、跳馬のテレパシー能力を知らない選手であった為に集中を欠き三振してしまう描写がある。
パンチマン
ヘビー級プロボクサーの黒人で右打ち。動体視力を買われ、ライジングシャインボールを打ち砕く為に当時のヤクルトの監督である野村克也によって招聘された。ライジングシャインボールを見事打ち砕くも次に開発されたコズミックサイコボールに敗れる描写があって以降は登場しなくなった。
ベイビー・ルース
メロディからベーブ・ルースの生まれ変わりと評価される白人少年でルースと同様左打ち、中日がコズミックサイコボールを打ち砕く為に招聘した。コズミックサイコボールを見事に打ち砕き、その際にフェンスから跳ね返った打球が直接童夢に当たり怪我をさせた。しかし、パワースイングが仇となり次に開発された宇宙遊泳を打ち砕く事は出来なかった。
童夢に宇宙遊泳で三振を取られるまでは「代打成功率10割」であった。
五味 為右衛門(ごみ ためうえもん)
忍者の末裔で宮崎県の山に住んでいた。夢人が若い頃に一緒に修行をしていた。童夢にはライジングシャインボールとコズミックサイコボールを生み出す能力を忍者式の修行で会得させた。
学年版によって、精悍な顔付きであったり酒飲みで間抜けな顔付きであったりと差異が見られる。
古屋 珍平(ふるや ちんぺい)
巨人の二軍捕手で高身長、語尾に「で、あります」と付けて話すのが特徴。 吉村に叱責され怒った童夢に対して、吉村が本来ならば再起不能の大怪我から復帰したエピソードを話し諭した。
童夢渡米治療前最終戦では童夢の女房役を務め、童夢スペシャル1号から宇宙遊泳まで全ての魔球を捌いた。

登場する球場

登場する魔球・打法

新城童夢

これらの魔球はそれぞれ、「童夢スペシャル○号」と呼ばれた。アニメ版ではストレート系が中心だが、漫画版は変化球系が中心になっている。当初の魔球は東京ドームの特質を利用したものだったが、アニメ版では3号、漫画版では4号以降、利用しなくなる。

スノーミラージュボール
ナックルを浮き上がらせて打者の目の錯覚を誘う魔球。落合に見破られて撃破された。漫画版では2号扱いの物もある。こちらではメロディに打たれる[6]。カルロスが魔打法で再現している。
レインボースパークボール
数多くのライバルを悩ませた分身魔球。当初は7つの分身だったが、メロディに打たれた後に、彼女のアドバイスにより改良が加えられ、倍の数に強化されたが、ドードには通用せず、一瞬で粉砕された。ちなみに、虎夫のコンピュータは投球フォームと変化球の握りから、ブーメランの如く弧を描きながら球が消える「スノーミラージュボール」の亜流と分析していた。(ブーメランの軌道を描く魔球は、漫画版では童夢スペシャル2号として実際に登場し、虎男はこの魔球の餌食となった)。
漫画版では、「童夢スペシャル3号」として登場する。東京ドームの照明が二重三重に見えたのをヒントに、カーブスライダーの変化をミックスさせて7つに分身させる。紅跳馬に「必ずストライクゾーンを通過させる」事を見抜かれ、バント作戦で揺さ振りを掛けられた。学年版によっては、ドードを打ち取る際に分身せずにバットを圧し折る程の球威に特化したバージョンも存在する。
サンダーバキュームボール
現実ではまず不可能な、180 - 270km/hもの速度を誇る超剛速球。中畑の案をヒントに、夢の島で猛特訓を重ねて編み出した。上体をのけ反らせた反動を利用して球速を上げるのが狙いだったが、そこに左脚を振り下ろすことで真空を作り出し、空気圧の差で球を押し出すという加速手段を加えることで完成した。この3号より、ドームの力を一切利用しない魔球となる。この魔球はインパクトや破壊力は抜群のように見えるが、実は無理な投球フォームのために体力の消耗や左足への負担が非常に大きい、モーションが大きいために隙が大きくなり盗塁されやすい、ボールのコントロール性や投球後の投手のバランスが非常に不安定、あまりの破壊力に捕球した捕手が負傷しやすい、実は球威は見た目程には無いと言った数々の欠点が露呈してしまい、童夢は欠点を克服するためにジャイアンツの練習場で桑田のアドバイスを得て牽制球の練習を行ったり千葉県銚子市犬吠埼で自主合宿トレーニングを行い、一方の捕手たちも有田を中心にピッチングマシーンを改造して300km/hの剛速球を捕球する猛特訓を行ったり、特注グローブを開発してサンダーバキュームボールを完全に捕球出来るように備えた。その結果、前述の欠点はほぼ克服されている。二度ドードを撃破して引退に追い込み、改良後は一般のプロ相手にも無敵を誇ったが、カルロスの魔打法の前に敗れた。外野に回った童夢のところへ偶然ボールが来て、この魔球をバックホームに利用し、ホームインしようとしたランナーをアウトにしたこともある。
ハイパースピンブラックホールボール
ボールに強烈な回転を与える事で小型のブラックホールを発生させ、ボールに凄まじい球威を与え、更にブラックホールの吸引力でバッターに強制的にバットを振らせて凡打に打ち取る魔球。右投手の童夢が、一塁方向に身体を反転させ、手の平をバッターボックスに向けて払うようにして投げることを思いつき、強烈な回転を手に入れた。虎夫、メロディー、ドードの3人が童夢とカルロスのデータや資料を元に考案し、童夢がカルロスを撃破する為に生み出した魔球だったが、カルロスには僅か2球で見破られて通用しなかった。カルロスとの戦いの後にも使用され続け、長期間童夢の魔球として君臨し続けたが、他球団に研究された結果、バントに弱い弱点を露呈し(魔球の生み出す重力を逆に利用され、捕球しにくい為内野安打にされやすい)、慢心して球威が落ちた所を落合に屠られた。
ケンジスペシャルイリュージョンスペースワープボール
ハイパースピンブラックホールボールを打たれた童夢が、北海道大雪山での蜃気楼現象からヒントを得て大雪山での猛特訓の末に編み出した魔球。名前に人名「ケンジ」が入っているのは、猛特訓に付き合ってくれた彼への約束であったため。ボールの強烈な回転で蜃気楼を生み出し、何段階もの時間差で蜃気楼を出してタイミングを外す事の出来る魔球。今までの魔球のように見える球に実体が無いため、打者は翻弄されてしまう。夏のよく晴れた昼頃のみに使用可能。落合との対決に使用され、見事に打ち取った。

一部漫画版のみに登場する魔球

ブーメランボール
童夢スペシャル2号扱い。作品によっては「スノーミラージュボール」が2号扱いで、こちらが1号の物もある。最初は投げ方に問題があった為、盗塁に弱いという弱点を持っていた。「レインボースパークボール」以降は番号がずれ、アニメ版とは違う変化球を駆使するようになった物もある。改良後は盗塁を阻止する等の応用にも使えた為、数多くのライバルを悩ませた。
学年版によっては秋キャンプのアリゾナ砂漠での特訓シーンで、東京ドーム以外で唯一の投球がなされている。
フォークボール
一般のフォークと同じで、スペシャルには入っていない。水野雄仁が指導した。まだ子供で指が小さい童夢には酷で、指の怪我と引き換えの取得だった[7]
ライジングシャインボール
ホームベース手前から球が光り出し、一気に上昇する魔球。
投げる為には驚異的な手の力が必要でありその際にボールに指の跡が付く事から不正投球問題にまで発展、コミッショナーが実際に童夢が投げる試合を観戦し「不正投球では無い」と判断する事態になった。(学年版によっては童夢自身の力で妨害に打ち勝つ描写になっている)
大洋の須藤監督は、変化する位置が一定の場所である事を見抜き、規格ギリギリの長いバット(物干しバット)で変化する前の球を打つ事により内野安打を狙う作戦を執った。
パンチマンに打ち砕かれてからは、一般のプロにも打たれている。
一時期投げる時に癖があった為、見破られた後にスランプに陥った。
コズミックサイコボール
ホームベース手前で球が止まったように見え、打ち気の打者にバットを振らせる事を狙う魔球。途中までは「ライジングシャインボール」と同じ軌道。槍投げ打法の前に散った。
一時期魔球を投げる際に癖があった為、スランプに陥った事もある。
宇宙遊泳
上空に投げ、30秒以上も空中で浮遊させ続けてから、木の葉のように落下して打者の集中力をかき乱す魔球。バットの風圧で球が変化してしまうため、フルスイングでは絶対打つ事が不可能。藤谷学によって打ち砕かれた後で浮遊時間が短いバージョン開発し、肘の手術で渡米する最後の試合で使用したが完全試合目前の熱気で東京ドームに上昇気流が発生し浮遊時間が長くなり、通常バージョンと変わらなくなってしまった所をまたもや藤谷学に打ち砕かれ完全試合を逃した。


ライジングシャインボール、コズミックサイコボール、宇宙遊泳は全ての球場で使用可能であった。

その他

メロディーボール(メロディ、アニメ版では当初アンディ名義)
メロディが大リーグ時代に編み出した魔球。打者の心の中に魅惑的な音楽を湧き上がらせ、打者の幻惑を誘う魔球。曲のリズムに応じて球筋が変化する。滅多に打たれる事は無く、ほぼ無敵を誇ったが、童夢に打ち砕かれた(童夢が音痴で、曲のメロディに惑わされなかったため)。
漫画版では童夢が音痴な描写は無く、魔球に使われている5種類の曲をコンピューターで特定し、リズム感覚で打ち砕いた。ちなみに最初に打ち砕いた時にメロディが決め球として投じた球は中畑清がレコード曲として出した事がある「十和田丸」であった。

エピソード

  • 1989年の現実のペナントレースの状況が作品に反映されつつ、放映回数を重ねていった。なおこの年は、ジャイアンツは日本シリーズ近鉄バファローズ(当時)と戦い、日本一になったが、本編ではそのことは一切触れられていない。1990年作成のスペシャル版で、日本一になったことのみ触れられた。
  • 新城夢人の背番号「42」は、現実の巨人では、1968年新浦壽夫投手の後、1997年ロッテから移籍したエリック・ヒルマン投手が付けるまでの間空き番となっていた(途中、1990年頃ドン・ベイラー臨時コーチがキャンプ期間中のみ付けていたことがあるが、正式に登録されたものではない)。
  • メロディとカルロスの背番号「101」は、現実の広島では、現役選手の背番号が「00・0〜99」に限定される以前の1992年にはドミニカ共和国に同球団が開設した「広島東洋カープ・アカデミー・オブ・ベースボール」(通称カープアカデミー)から来日して一時支配下登録されたアンヘル・バウチスター投手が、また、1996年には前年にダイエーで現役を引退した直後だった矢野未乗投手コーチが付けていた。2010年現在は、山下直明打撃投手の背番号となっている。
  • 1990年の巨人優勝直前には、スペシャル番組が制作され、週末午後に放映されたが、広島テレビ放送では、同年7月に同局制作、日本テレビ系列で放送した「広島平和音楽祭」の再放送に差し替え、優勝決定後の遅れ放送となった。
  • 本来は、監督およびコーチが1イニングに2回以上ラインをまたいだ時は、必ず投手交代をしなければならないため1イニング中に選手・監督が何度もマウンドに集まるなど、ルールに従っていない表現が多々見られる。
  • 石ノ森章太郎自身の別の漫画『新 まんが昔話1 桃太郎 ケイブンシャの大百科別冊』で、桃太郎がキビ団子を投げる際に漫画版でのレインボースパークボールのように宙返りで投げ団子が7つに分裂するパロディがあった。
  • ドードが横浜スタジアムでホームランを打ち、その打球がマリンタワーの展望台の窓ガラスを破る描写があるが、実際にその方角に打つとファウルになってしまう。
  • 小学生のため、学業との両立を理由に、藤田監督と母のまゆみとの間に「21時以降は投げられない」というルールを設ける設定があるが、劇中であまりポイントになることはなかった。アニメ版では、2アウト2ストライクとあと1球でゲームセットというところで、この理由により、藤田監督の指示で強制的にマウンドを降ろされる描写はあった。
  • 2軍落ちした際に、読売ジャイアンツ球場から水道橋の小学校まで通う設定がある。電車に慣れていないのか、初めてジャイアンツ球場に行ったときには、誤って小田急ロマンスカーに1人で乗ってしまい、町田駅まで行ったところで読売ランド前駅まで引き返したこともある。
  • 作中、ヤクルトスワローズにのみライバルキャラが設定されていないのは、当初、ヤクルトにも童夢のライバルとなる重要な小学生選手を登場させる設定であったが、あまりにも現実のペナントと乖離した内容にヤクルト球団側が難色を示し、「(童夢くんの作品中では)ウチをあまり取り上げないで欲しい」という抗議を受けたため、断念せざるを得なくなったという話がある、実際アニメ版ではヤクルトが出てくるのはごく初期のみで、中期から後期になるとほとんど名前すら出てこなくなっているが、この話が事実であるかどうかの確認はなされていない。また、この意向に、かつての親会社で現在もヤクルト球団と資本関係を継続し、かつ読売新聞グループと競合しているフジサンケイグループが関与しているかどうかも不明である。[要出典]
  • 対照的に、親会社(中日新聞社)が読売新聞グループと競合・対立関係にある中日ドラゴンズは本作品に協力的だった(後に日本テレビ系列で放送された『ザ・サンデー』などでも、かつて中日に在籍していた川上憲伸の追跡コーナーがあった)[要出典]

スタッフ

主題歌

オープニングテーマ「ボクらの夢によろしく」
エンディングテーマ「やさしくされた、あの気持ち」
作詞 - 平出よしかつ / 作曲 - 多々納好夫 / 編曲 - 鷺巣詩郎 / 歌 - CHA-CHA

オリジナル・サウンドトラックは、カセットのみで発売された。主題歌を除くBGM類はCD化はされていない。

各話リスト

話数 サブタイトル 脚本 コンテ 演出 作画監督 放送日
1 ジャイアンツなんか大きらいだ! 山崎晴哉 渡部高志 松岡秀明 1989年
4月2日
2 中畑ビックリ!?消える魔球 石原ひろし 石田昌平 多田康之 4月9日
3 開幕戦はオレにまかせろ! 島田満 白土武 伊東政雄 宮崎龍四郎 4月16日
4 絶好調!童夢スペシャル 山崎晴哉 佐藤真人 宍戸久美子 4月23日
5 動く星野監督魔球をさぐれ! 石田昌平 林隆文 4月30日
6 初対決!勝負だ落合! 石川康夫 渡部高志 松岡秀明 5月7日
7 やったぜ!六連続三振! 島田満 石川康夫 多田康之 5月14日
8 落合、魔球打倒宣言 山崎晴哉 白土武 伊東政雄 宮崎龍四郎 5月21日
9 対決!落合対童夢 伊東恒久 石田昌平 千明孝一 篠田章 5月28日
10 うそだ!オレの魔球が破れた!? 石川康夫 松岡秀明 6月4日
11 天才打者、虎雄登場! 山崎晴哉 千明孝一 栗井重紀 6月11日
12 あみだせ新魔球! 伊東恒久 渡部高志 篠田章 6月18日
13 七色の魔球完成!? 島田満 白土武 伊東政雄 宮崎龍四郎 6月25日
14 七色の閃光!見たか新魔球! 山崎晴哉 石川康夫 松岡秀明 7月2日
15 激突!童夢対虎雄 伊東恒久 小松和彦 粟井重紀 7月9日
16 虎雄のスパイ大作戦!? 島田満 千明孝一 山内昇寿郎 7月16日
17 いくぞ虎雄 真剣勝負だ 山崎晴哉 白土武 伊東政雄 大戸幸子 7月23日
18 謎のライバル!アンディの挑戦! 伊東恒久 渡部高志 篠田章 7月30日
19 守るぞ!オレのメロディ 島田満 水谷貴哉 松岡秀明 8月13日
20 アンディ覚悟!勝負はもらった! 山崎晴哉 渡部高志 栗井重紀 8月20日
21 いくぜ日米魔球対決! 伊東恒久 佐藤博暉 佐々木敏子 9月3日
22 アンディ決意のマウンド 島田満 伊東政雄 田崎聡 9月10日
23 魂をかけた大決戦! 山崎晴哉 水谷貴哉 篠田章 9月17日
24 燃えあがれ!オレたちのグラウンド! 伊東恒久 千明孝一 佐々木敏子 9月24日
25 さようならメロディ 島田満 渡部高志 石堂宏之 松岡秀明 10月1日
26 怪力少年衝撃のデビュー! 山崎晴哉 大庭秀昭 田崎聡 10月8日
27 怪童ドードの挑戦! 伊東恒久 渡部高志 石堂宏之 田中保 10月15日
28 よみがえれ七色の魔球! 島田満 水谷貴哉 篠田章 10月22日
29 完敗!恐るべきドード 山崎晴哉 渡部高志 石堂宏之 松岡秀明 10月29日
30 できた!?驚異の超魔球! 伊東恒久 加藤正 佐々木敏子 11月5日
31 炸裂!嵐を呼ぶ魔球! 島田満 大庭秀昭 田崎聡 11月12日
32 先発!めざせ勝利投手! 山崎晴哉 渡部高志 石堂宏之 田中保 11月19日
33 特訓!打倒ドード 伊東恒久 加藤正 水谷貴哉 篠田章 11月26日
34 砕け!F1打法 島田満 千明孝一 松岡秀明 12月3日
35 まさかの敗戦投手!? 山崎晴哉 石堂宏之 佐々木敏子 12月10日
36 宿敵ドードの秘密兵器 伊東恒久 水谷貴哉 青嶋克己 12月17日
37 さらば宿命のライバル! 島田満 大庭秀昭 田崎聡 12月24日
38 華麗なる挑戦者カルロス登場! 山崎晴哉 渡部高志 石堂宏之 篠田章 1990年
1月7日
39 魔打法の謎を追え! 伊東恒久 吉田昌弘 水谷貴哉 佐々木敏子 1月14日
40 ジャイアンツの危機を救え! 千明孝一 松岡秀明 1月21日
41 危うし!狙われた童夢 山崎晴哉 石堂宏之 青嶋克己 1月28日
42 特訓開始!打ち取れ魔打法 大庭秀昭 田崎聡 2月4日
43 盗まれた魔球! 島田満 渡部高志 水谷貴哉 篠田章 2月11日
44 夢人対カルロスかくされた真実! 吉田昌弘 石堂宏之 佐々木敏子 2月18日
45 童夢、引退宣言!? 伊東恒久 渡部高志 水谷貴哉 松岡秀明 2月25日
46 立ち上がれ!再びマウンドへ 山崎晴哉 山口武志 青嶋克己 3月4日
47 究極の魔球誕生!? 島田満 千明孝一 石堂宏之 篠田章 3月11日
48 これだ!友情の新魔球 伊東恒久 大庭秀昭 田崎聡 3月18日
49 輝け!栄光の巨人軍(ジャイアンツ) 山崎晴哉 渡部高志 石堂宏之 佐々木敏子 3月25日
SP めざせV2!うなれ友情の新魔球!! 山口武志 9月2日

放送局

※放送日時は1990年3月終了時点、放送系列は放送当時のものとする[8]

放送地域 放送局 放送日時 放送系列 備考
関東広域圏 日本テレビ 日曜 10:30 - 11:00 日本テレビ系列 制作局
北海道 札幌テレビ
岩手県 テレビ岩手
宮城県 ミヤギテレビ
福島県 福島中央テレビ
新潟県 テレビ新潟
静岡県 静岡第一テレビ
中京広域圏 中京テレビ
近畿広域圏 読売テレビ
鳥取県島根県 日本海テレビ
広島県 広島テレビ
香川県・岡山県 西日本放送
福岡県 福岡放送
熊本県 熊本県民テレビ
山形県 山形放送 火曜 17:30 - 18:00 日本テレビ系列
テレビ朝日系列
山梨県 山梨放送 火曜 16:00 - 16:30 日本テレビ系列
宮崎県 テレビ宮崎 火曜 16:30 - 17:00 フジテレビ系列
日本テレビ系列
テレビ朝日系列

作品の保管状況

1996年にCSのファミリー劇場で全話再放送されていたが、以降はCSなどで再放送されない作品の一つとなっており、VHSによる一部エピソード(10話までとスペシャル)を除いてソフト化されていない。現在は閉鎖されている渡部高志のウェブサイトに「洪水のためぎゃろっぷの倉庫にあったマスターテープが水没した」との記述があり、それが理由とも言われている。

注釈

  1. ^ 1992年に巨人のマスコット・ジャビットが誕生したことに伴いジャビット人形へ移行
  2. ^ 電子書籍『石ノ森章太郎 デジタル大全』版の単行本では1989年4月号からになっており、1988年度編は石川森彦版の解説を冒頭に収録することで補っている。
  3. ^ 現在では女性選手の在籍や出場が一部認められている
  4. ^ アニメ版OPにも放送開始当初からこの背番号のユニホームを着た彼女の姿が描かれているが、本編では描かれなかった。
  5. ^ ただし、桜多吾作による6年の学習の連載分では日米野球の話が描かれておらず、メロディは中日に入団する時点から登場するが、メロディの初登場時に童夢・虎夫とメロディは既に面識があるという描写がなされていた。
  6. ^ 作中では本魔球の原理をこう描写している。「力のない童夢の投げるナックルゆえに消える魔球となる。その初速はわずか100キロ。そこにドーム球場の通風口の風が微妙に作用する。その通風口からの風がホームベースとマウンドの中間地点に小さなサイクロン現象を起こす。ボールは失速寸前、強い吸引力を持つ気流に乗って、ほぼ垂直に急上昇する。この予想もつかない急激なコースの変化によって、ボールが消えたと打者は錯覚する。だが、ドーム球場内の気流は複雑だ。上昇気流に押し上げられたボールに、反対の気流の力――すなわちダウンバースト気流がぶつかって、その2つの気流の摩擦によりボールに新たな回転が加えられる。そのために初速100キロよりも速いスピードが生まれ、終速110キロとなってストライクゾーンを通過する。この時、打者の目にはボールが突然現れたように見える。」
  7. ^ アニメ版では「レインボースパークボール」取得の為に特訓を重ね取得した
  8. ^ アニメディア』1990年4月号、学研パブリッシング、テレビ局ネットワーク pp.99 - 101。

関連項目

日本テレビ 日曜10:30枠
前番組 番組名 次番組
電脳警察サイバーコップ
※水曜17:00枠へ移動
ミラクルジャイアンツ童夢くん