ロボット刑事

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ロボット刑事
ジャンル 特撮刑事ドラマ
放送時間 木曜19:00 - 19:30(30分)
放送期間 1973年4月5日 - 9月27日(26回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 フジテレビ東映
企画 平山亨(東映)
別所孝治(フジテレビ)
斎藤侑
監督 奥中惇夫折田至内田一作
原作 石森章太郎
脚本 伊上勝、中山昌一、上原正三
音声 モノラル放送
オープニング 水木一郎
「ロボット刑事」
エンディング 水木一郎
「ロボット刑事」( - 第4話)
「進め! ロボット刑事」(第5話 - )
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ロボット刑事』(ロボットけいじ)とは1973年(昭和48年)4月5日から同年9月27日までフジテレビ系で毎週木曜日19:00 - 19:30に全26話が放送された、東映製作の特撮テレビ番組、およびこれと同時期に『週刊少年マガジン』で連載されていた石森章太郎作の漫画

本番組のタイトルは『ロボット刑事』だが、主題歌でタイトルと主人公名を繋げて「ロボット刑事K」と歌われているため『ロボット刑事K』と誤解される場合もある。

概要[編集]

捜査用ロボットK(ケイ)と人間の刑事たちのチームによる犯罪組織バドーの事件の捜査を通し、最後に敵のロボットと戦闘モードのKの戦いを描く。

フジテレビ系で初めて放送された、石ノ森章太郎原作の特撮番組。石森はデザインといくつかのアイディアの寄与、および漫画版の執筆に留まり、実質的な原作者は東映のスタッフたちである。JAC初の単独アクション担当作品でもある。

変身ヒーローがブームだった当時としては珍しい、人間体を持たず変身もしないヒーローを主人公とする[1]。本作を企画した平山亨によると、「僕はひねている性分なので、あえて変身しないヒーローをつくってみた」とのことである。企画書には「変身ブームの次はロボットブーム」と記されており、前年に放送開始した『マジンガーZ』の人気も意識していたものとされ、初期案ではKが合体する巨大ロボット・ファーザーの登場も予定されていた[2][3]

また、この当時のヒーローでは珍しく必殺技として銃火器を使用するのも大きな特徴である。

エピソード[編集]

企画時の作品タイトルは『ロボット刑事K2』[4]。その後主人公の名前が変更されて、「ロボット刑事J(ジョー)」となり[6]、最終的にタイトルは『ロボット刑事』に決定した。Kの愛車の名が「ジョーカー」なのはその名残。

当初、あるスタッフが「Kの頭に角をつけたい」と言い出し、造型デザインを担当していた高橋章が、石森とともに猛反対した。その際、石森は「それじゃペーソスが出ない」と主張し、高橋は「さすが作家だなあ」と感服したという[7]

第19、20話では前年に返還された沖縄でロケが行なわれている。これは、脚本を担当した上原正三(沖縄出身)をねぎらったものである[2]

テレビマガジン』誌上で、撮影で使用したカメレオマン、ナナツマン、ドクガスマンの着ぐるみが、読者に懸賞賞品としてプレゼントされた[8]

ストーリー[編集]

ある夜、密室殺人事件が発生。それは人間にはとても不可能な状況での犯行だった。捜査する芝と新條の前に、一人の刑事が現れる。彼はロボットで自らをKと名乗り、犯人もロボットであることを告げる。事件の背後に、犯罪ロボットレンタル組織「バドー」が存在することが明らかになり、芝たちとK(人間とロボット)のチームの、バドーに対する戦いが始まった。

登場人物[編集]

K(ケー)[編集]

警視庁の特別科学捜査室に配属された犯罪捜査用ロボット。高度な知性と人間並みの豊かな感情を併せ持ち、ポエムも書く。感情の変化に伴って両眼の色も変化し、平常時は黄色、怒った時や戦闘時は赤、悲しい時は青となる。

通常は黄色いハンチング帽に赤いブレザー姿(トレンチコートを羽織ることもある)だが、バドーの犯罪ロボットと戦う時は「ゴー!」の掛け声とともに脱ぎ捨て、通常時の5倍の戦闘力を発揮する。右胸のロボット破壊銃が武器。第22話でバドーに対抗するために強化改造され、頭部には機関砲、肩にミサイルが装備された。以後は「ブローアップ!」の声とともに両眼が銀色となり全身が赤く変化し、戦闘モードに入る[10]。ジャンプ力は30メートル。重力・気圧調整回路を搭載しており、1000メートルの深海や火星でも活動可能。

動力は原子エネルギーであり、巨大要塞マザーの額や内部で両耳から補給される。目の視覚回路は世界最高性能のスペクトル分析装置が内蔵されているが、破壊された場合は交換に24時間かかる。敵に応じて内部の部品を交換でき、第8話でカミナリマンのサンダービームを逆転させる逆流コイルを内蔵したほか、第14話では両眼の視光レーダーを交換することでガンリキマンの光線に対抗した。

Kの武器・装備・技
  • ロボット破壊銃
Kの右胸から飛び出す必殺武器。犯罪ロボットを粉砕する威力を持った速射弾を発射する。連射も可能。第14話でガンリキマンを倒した高熱火炎、第16話でタイホウマンを倒したKミサイル[11]も発射可能。
  • 赤外線スコープ
目に搭載されたスペクトル分析装置に加え、赤外線スコープを作動させてロボットの足跡も発見できる。また、ライトや第19話で使用された望遠スコープも装備されている。第23話ではバドーのサイボーグ工作員を一目で見抜いた。
  • 小型モニター
Kの左胸には小型モニターが装備されており、映像を映し出す。主にレーダー表示に使用され、映像を映し出したのは第2話のみ。
  • レーダー
Kに内蔵されているレーダー。発信機と併用し、1キロ以内の発信機を捉え、左胸の小型モニターに表示する。発信機には電波式、超音波式、Kが発する電波を反射する反射板といった種類がある。10オンス以上の金を探知可能なゴールド探知機に切り替えることも可能。第18話以降は有効範囲が2キロ以内になった。
  • 自力回転
第9話でコシカケマンに捕らえられた際に使用した能力。自ら高速回転してコシカケマンを振りほどいた。
  • ジェット噴射
足からのジェット噴射で飛行する。第13話のドクガスマンとの空中戦の際、急降下蹴りの「メガトンファイト」で敵を叩き落とした。また、第21話でもバドー島のアジトから脱出する際に使用している。
  • メガネ
第14話のガンリキマンとの初戦で、両眼を光線で破壊されて敗退したKが、第2戦で着用したサングラス型の遮光ゴーグル。戦闘中に外れてしまい、再び両眼をやられた。『テレビマガジンヒーロー大全集』(講談社・1986年)では「フィルター」、劇中では「メガネ」と呼称される。
  • ジェットシャワー
手から水や消火液を出す。前者は第17話でモグルマンの泡を洗い流し、後者は第24話でバクライマンの炎を消した。
  • メタルソナー
耳から音波を発して金属を探知する。第15話で積荷の中を確認するために使用。
  • スーパー探知機
腰から取り外して使用する探知機。第17話で地中に逃げたモグルマンを追跡するために使用。
  • 爆弾
地中に逃げたモグルマンの穴に放り込んだ、導火線式の円形の爆弾。
  • 火炎放射
手から火炎を放射する。第18話でレイトーマンに使用。
第20話で、カラテマンのマッハチョップを打ち返す「マッハチョップ返し」のために使用。
  • マシンガン
右手に装着するアタッチメント。第21話のバドー島での戦闘時に使用。
  • 頭部の機関砲[12]
第22話のパワーアップによって装備された必殺武器。頭部から3つの砲門が飛び出し、ミサイル爆破光線や、人間の探知も可能な特殊ミサイルを発射する。
  • Kミサイル
パワーアップによって装備された必殺武器。両肩から発射するミサイル。誘導装置を内蔵する[5]
  • Kロケット
右手に装着する3連の速射砲。第23 - 25話で使用された。「Kロケット」の呼称は第25話のみ。
  • ドリルカット[13]
右手にアタッチメントドリルを装備する。第24話で使用された。
ジョーカー
Kの愛車で、高度な電子頭脳を内蔵している。最高速度500km/h、エアクラフトと両翼からのジェット噴射での最高飛行速度800km/h、水深300mまで潜行可能。遠隔操作もできる。緊急車両として活動可能でパトランプ、スピーカー(第15話 - )のほか、探査レーダー、無線機、ガス探知機、爆弾も装備されている。
『超人画報』では、イギリスの特撮人形劇『キャプテン・スカーレット』のパトロールカーの影響を指摘している[14]
マザー[16]
Kが「マザー!」と叫ぶと地平線から現れる、女神の姿をした巨大要塞。内部にはKの生みの親である霧島サオリ博士が住んでおり、Kの修理や休養が行なわれる。第4話のラストでは、額の十字型の凹部にKが合体しエネルギーを補給する原作の1シーンが再現されている。最終話では宇宙ロケットとして火星に飛んだ。

Kの協力者たち[編集]

芝 大造(しば だいぞう)
勘と足で捜査を進める、刑事生活25年のベテラン刑事。勘と足の通じない科学捜査をメインとした特別科学捜査室に配属されたことを不満に思っている。交通事故で妻を亡くして以来、機械を毛嫌いするようになり、Kに対しても「機械人形」、「鉄クズ野郎」などと辛く当たっていた。しかし、何度もKに助けられ、人間に勝るとも劣らぬその優しさと正義感に触れるうちに頑なだった心が徐々に氷解、バドー壊滅を果たした後にはKに対し 「いつまでも一緒にやってくれ」 と語った。奈美と由美という二人の娘がいる。
新條 強(しんじょう つよし)
芝の後輩刑事。バドーのロボットにも勇敢に立ち向かう熱血漢。ロボットであるKにも分け隔てなく接し、Kに冷たく当たる芝と、それによって悲しむKとの間を取り持つ。ひも付きの手錠で投げ縄のように敵を捕らえるのが得意。芝の娘・奈美とは恋人同士。
新條 敬太郎(しんじょう けいたろう)
新條の兄。かつては敏腕刑事だったが、現在は弁護士をしている。登場は第1、2話のみ。
地獄 耳平(じごく みみへい)
情報屋で通称「地獄耳」。芝に数々の情報をもたらすが、物腰が卑しいためにあまり信用されていない。

バドー犯罪シンジケート[編集]

さまざまな特殊能力を持ったロボットを犯罪者にレンタルし、利益を上げることを目的とする犯罪組織。のちに、それが世界征服のための資金調達であったことが判明する。

従来の悪の組織と大きく違う点として、犯罪行為はあくまで「ビジネス」として行なわれていることが挙げられる。バドーのロボットは「殺人(犯罪)セールスマン」として犯罪を目論む者の前に現れ、人間には遂行困難な犯罪を代行する契約を交わし、成功の暁には「その犯罪によって得られた利益の半分」を報酬として要求する。契約を守る依頼人に対しては極めて紳士的であり、失敗した場合のアフターサービスとして無報酬で脱獄に協力したほか、次回の犯行の軍資金を与えたこともあった。ただし、契約不履行は絶対に許されず、報酬の支払いを惜しんで背信行為に走った者は犯罪によって得た利益の全てを没収されたうえ、命で償うことになる。

バドー首領
本名・霧島ジョージ(きりしま-)。父・霧島博士を悪人に殺された怨みから、人間への憎悪と復讐の念に凝り固まり、バドー犯罪シンジケートを結成する。犯罪ロボットを貸し出し、荒稼ぎした不法な利益をレンタル料として受け取る裏稼業を始めた。姉である霧島サオリ博士(マザー)は、弟の暴走を止めるためにKを開発し警視庁に貸与した。最終回でKに敗れたハグルマンに無理やり自爆の巻き添えにされて死亡する。

スタッフ[編集]

  • 原作:石森章太郎
  • 企画:平山亨・斎藤侑(東映)、別所孝治(フジテレビ)
  • 脚本:伊上勝、中山昌一、上原正三
  • 監督:奥中惇夫折田至内田一作
  • 音楽:菊池俊輔
  • 撮影:篠原征夫、原秀夫(プロダクション・ショット)
  • 照明:高橋洋一、安藤真之助
  • 美術:山口熙(エキス・プロダクション)
  • 仕上制作:映広音響
  • 録音:太田克己、成田茂(整音スタジオ)
  • 編集:菅野順吉、武中昭世、名久井司
  • 効果:協立効果
  • 記録:紀志一子、増田美代子、西村達子
  • 助監督:平山公夫、梅田味伸、高橋正治、長石多可男、萩谷泰夫
  • 進行主任:大里俊博、大竹明男
  • 技闘:風間健、三角修、J.A.C
  • スタント・カー:幡山忠雄
  • 特撮:内田一作、星野行彦、堀江毅、古市勝嗣、安藤真之助、佐藤浩、平鍋功、木村公明、曽根田竹司、江田徳、秋田富士夫
  • 制作担当:伊藤暉雄
  • 衣装:東京衣装
  • 現像:東映化学
  • 協力:東京映像企画、日本娯楽機KK
  • 制作:フジテレビ東映

キャスト[編集]

当時の特撮作品の出演声優は、テアトル・エコー、もしくは東京俳優生活協同組合に所属している場合が多いが、本作ではアニメでの実績が多い青二プロダクションが担当している[20]。同じ青二プロが担当した特撮作品としてほかに『がんばれ!!ロボコン』や『アクマイザー3』も挙げられるが、これは「いずれの作品も着ぐるみキャラの割合が多く、声優事務所別の傾向から青二プロが良いと判断した」とプロデューサーの平山亨が語ったことがある。[要出典]また、オープニングでクレジットされているゲスト声優名が、第19、20話を除いた全話で誤表記されていた。中には永井一郎(第2話)やはせさん治(第7話)のように、実際には本編に出演していない声優もクレジットされている。

主題歌 / 挿入歌[編集]

オープニングテーマ:「ロボット刑事」
作詞:八手三郎、作曲:菊池俊輔、歌:水木一郎
エンディングテーマ:「進め! ロボット刑事」
作詞:石森章太郎、作曲:菊池俊輔、歌:水木一郎
挿入歌
「ケイは生まれた」 
作詞:石森章太郎 作曲:菊池俊輔 歌:水木一郎
「やって来たロボット刑事」 
作詞:八手三郎 作曲:菊池俊輔 歌:水木一郎
補足
  • 「進め! ロボット刑事」がエンディングテーマとなったのは第5話からで、第4話まではオープニングテーマ「ロボット刑事」の3コーラス目がイントロ抜きで使用された[21]
  • ブローアップのKの登場は最終回間近だったこともあり、オープニング・エンディングに登場することはなかった。

放送リスト[編集]

放送日 話数 サブタイトル 登場ロボット 脚本 監督
4月5日 1 バドーの殺人セールスマン 伊上勝 奥中惇夫
4月12日 2 目撃者はゼロ
4月19日 3 時計発狂事件 中山昌一 折田至
4月26日 4 壁に消えた殺人者
5月3日 5 二重犯人の謎 上原正三 奥中惇夫
5月10日 6 恐怖の死刑マシン!!
  • コワシマン
5月17日 7 頭上の恐怖!! 中山昌一 内田一作
5月24日 8 雷が殺した?!
5月31日 9 電気椅子スパイ!! 上原正三 折田至
6月7日 10 バドーのみな殺し作戦!!
  • ハリサスマン
6月14日 11 バドー基地の秘密!!
  • ロッカーマン (声:北川国彦
  • スプリングマン (声:矢田耕司)
伊上勝 奥中惇夫
6月21日 12 マザーが狙われる!
  • スプリングマン
6月28日 13 悪魔の煙に気をつけろ!
  • ドクガスマン(声:八奈見乗児)
中山昌一 内田一作
7月5日 14 光る眼の恐怖!!
  • ガンリキマン(声:水鳥鉄夫)
7月12日 15 標的は原子番号79?!
  • ノコギリマン (声:矢田稔
  • タイホウマン (声:兼本新吾)
上原正三 折田至
7月19日 16 バドーから奪え!!
  • タイホウマン
7月26日 17 魔の泡に消されるな?! 中山昌一 奥中惇夫
8月2日 18 バドーの冷凍作戦!!
  • レイトーマン [23](声:大竹宏)
8月9日 19 沖縄の海に謎を追え!!
  • ギョライマン (声:北川国彦)
  • カラテマン (声:肝付兼太)
上原正三 折田至
8月16日 20 水爆飛行船 東京へ!
  • カラテマン
8月23日 21 恐怖デンネツマン マザー爆沈!! 中山昌一 内田一作
8月30日 22 恐悪ミサイルマン バドーの正体!!
9月6日 23 センスイマン 水中の恐怖!! 奥中惇夫
9月13日 24 バクライマン 焦熱作戦!!
9月20日 25 兇悪ガトリングマンのバドービールス作戦!!
  • ガトリングマン[25] (声:八奈見乗児)
内田一作
9月27日 26 バドー火星に死す!!
  • ハグルマン (声:矢田耕司)
伊上勝

放送局[編集]

ほか

劇場版[編集]

ロボット刑事(1973年7月18日公開)
構成:奥中惇夫
第1 - 9・11・12話の再編集版。ナレーションは新録。
東映まんがまつりの一編として上映。

テレビシリーズのDVDには収録されなかったが、2007年12月7日に発売された「東映特撮ヒーロー THE MOVIE BOX」や、2009年10月21日に発売された「東映特撮ヒーロー THE MOVIE Vol.2」および、2011年10月21日に発売された「復刻! 東映まんがまつり 1973年夏」に収録されている。

2008年3月24日に『とことん! 石ノ森章太郎 第二夜』(BS2)で放送された。

コミカライズ版[編集]

映像ソフト化[編集]

すべて東映ビデオより発売。

  • ビデオ(VHS、セル・レンタル共通)は傑作選として、3巻・8話分を収録したものがリリースされている。
  • 1996年8月9日から11月21日にかけてLD-BOXが発売された。全2巻で1巻は4枚組・14話、2巻は3枚組・12話収録。
  • 2003年11月21日から2004年2月21日にかけてDVDが発売された。全2巻の各2枚組で各巻13話収録。
  • 2008年7月21日発売の「石ノ森章太郎 生誕70周年 DVD-BOX」に第1話が収録されている。

ネット配信[編集]

漫画[編集]

概要[編集]

週刊少年マガジン』1973年1号から、テレビ版第1話の放送に約3か月先行して連載開始、同年41号まで掲載された。『仮面ライダー』や『人造人間キカイダー』同様、テレビ版とのタイアップ漫画であり、テレビ版の放映終了に合わせて漫画も終了した。テレビ版の路線変更や主役交代を受けて当初のテーマを貫徹できなかった『ライダー』や『キカイダー』と違い、作品のテーマは一貫している。石ノ森自身、この作品の世界観を気に入っており、漫画版について「テレビ版で描けない部分をあえて漫画版で描いた」、「出来には満足している」と語っている。テレビ版と漫画版では細部に食い違いはあるが、石ノ森が語っているように互いに補完する要素があり、合わせてみると、より深く世界観を理解できるようになっている。

テレビドラマとの違い[編集]

  • ストーリー自体は別物。
  • Kは戦闘時に服を脱ぐことはほとんどない。ただし、海中で戦うシーンが二度ほどあり、その際は服を脱いで戦闘した。
  • 敵の組織名は「R.R.K.K.(ロボットレンタル株式会社)」。
  • 霧島姉弟の名は玲子と竜治。
  • Kには霧島玲子の母親の脳細胞から増殖させた人造脳が組み込まれており、ロボットではなく、ハカイダーを彷彿させる一種のサイボーグである。玲子はKについて、自分の手元には「アシモフの三原則を組み込んで…にんげんとおなじ頭脳をそなえたロボットの設計図しかのこっていなかった」と語っていた。

登場人物[編集]

テレビドラマとの相違を中心に記す。

K(ケー)
玲子によって造られた。テレビ版と異なり、かなり孤独である。唯一自分を差別しない香織に恋心を抱く。戦闘中でもコートを脱がず、主に光線銃によってロボットと戦うが、最終決戦ではテレビ版同様に全身の武装を展開。「人間のように振る舞うのではなく、何よりも憧れた人間の心が生み出す悪と戦うため、機械らしく機械の誇りを持って生きる事を誓う。
芝刑事(しば-)
当初はKに強く反発していたが、上司の薦めと娘たちの口添えでKを自宅に下宿させる。KとR.R.K.Kとの関係に疑惑を抱き口では冷たいことを言うが、次第に心を開いていき、警察関係者の中ではKを一番気にかけるようになる。一方、Kに感謝される度、お前をロボットとして扱っているだけだと怒り散らす。
新条強(しんじょう つよし)
刑事。芝刑事の長女、奈美の恋人。テレビ版と異なり、Kに対してさほど寛大ではない。
新條強の兄
当初は刑事だったが、Kが捜査に失敗した事件をきっかけに刑事を辞め、親友の弁護士と組んで私立探偵となった。
芝奈美(しば なみ)
芝刑事の長女。ロボットであるKにも優しく接している。強とは恋愛関係にあり、芝刑事からも早く結婚するように言われる。
芝由美(しば ゆみ)
芝刑事の次女。Kに好意的に接するが、Kが奈美に恋心らしき様子を見せた際にはKが人間ではないことを指摘してKを傷つけてしまう。
結城香織(ゆうき かおり)
漫画版のみに登場。Kと偶然に知り合った盲目の少女。目が見えないため、Kを外見で差別せず友達になる。父親がR.R.K.K.とつながりがあると知り苦しむ。声によってKですら気付かなかった父親と霧島竜治との関係に気づく。
結城(ゆうき)
漫画版のみに登場。香織の父。自万党の関係者で、自万党の情報を知っている人物の家族の殺害をR.R.K.K.に依頼する。香織に問い詰められて改心を約束するが、その後意外な事実が明かされる。
霧島玲子(きりしま れいこ)
Kを造ったマザーの操縦者。両親が遺した設計図を元にKを組み立てた。両親の死後、極度の人間不信に陥っていた。最後はマザーに乗り、竜治が乗るロボットとともに自爆。
霧島竜治(きりしま りゅうじ)
玲子の弟。R.R.K.Kの首領。新条の調査で、二十数年前に霧島夫妻の息子として生まれた事実が明らかになるが、この設定には娘である香織との関係に矛盾が存在する。本人の台詞によると香織とは18歳違いの親子であるため、劇中の終盤では30代となる。
姉が日本軍の拷問で顔に再生不能の大火傷を受けたと聞かされたため、社会を恨んでR.R.K.K.を興すが、実際にはその火傷は幼児時代の彼が誤って引き起こした事故が原因だったことをラストシーンで姉に告白される。
霧島夫妻(きりしま-)
ロボット工学の権威だったが、太平洋戦争時に日本軍に協力するのを拒んだため、半死半生となった後、二十数年前に行方不明になったとされる。玲子は「死んだ」と語っている。

脚注[編集]

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  1. ^ a b 全怪獣怪人 下 1990, p. 261
  2. ^ a b 変身ヒーロー大全集 1995, p. 168
  3. ^ 変身ヒーロー画集 2004, pp. 135、184.
  4. ^ 変身ヒーロー画集 2004, pp. 135、137、139、184.
  5. ^ a b c d 宇宙船SPECIAL 1998, p. 55
  6. ^ ベルトの「K」マークが「J」になっている着ぐるみが制作され、よみうりランドでマスコミ向けの撮影会が行なわれた[5]
  7. ^ 宇宙船』Vol.71(朝日ソノラマ・1995年) p.59
  8. ^ 『テレビマガジン70's ヒーロー創世期メモリアル』(講談社・1998年) p.32
  9. ^ 変身ヒーロー大全集 1995, p. 67.
  10. ^ ブローアップ形態に明確な名称はなく、「全怪獣怪人 下巻」では「パワーアップK[1]、「変身ヒーロー大全集」では「ブローアップK[9]と記載している。。
  11. ^ パワーアップによって装備されたものとは異なる。
  12. ^ 「’70年代特撮ヒーロー全集」では、名称を「破壊砲」と記載している[5]
  13. ^ 「’70年代特撮ヒーロー全集」では、名称を「ドリルアロー」と記載している[5]
  14. ^ 『超人画報 国産架空ヒーロー40年の歩み』 竹書房/イオン編、竹書房1995年11月30日、107頁。C0076。ISBN 4-88475-874-9
  15. ^ 変身ヒーロー大全集 1995, p. 68.
  16. ^ 「変身ヒーロー大全集」では、名称を「マザーロボット」と記載している[15]
  17. ^ a b c d 『宇宙船』Vol.122(ホビージャパン・2008年) p.115
  18. ^ 講談社X文庫『メーキング・オブ・東映ヒーロー(3)・メカニカルヒーローの世界』(1987年) p.188
  19. ^ 『宇宙船』vol.18(1984年6月号)p.4
  20. ^ その他、劇団河同人舎プロダクションテアトル・エコーなどの所属声優が起用されている。なお、劇場版では「青二プロ」とのみクレジット。
  21. ^ エンディングのテロップが「Kは明日をめざす」となっているが、これは当初エンディングテーマとして候補が挙がっていた「ケイは生まれた」を指している
  22. ^ 全怪獣怪人 下 1990, p. 264.
  23. ^ 「全怪獣怪人 下巻」では、名称を「レイトウマン」と記載している[22]
  24. ^ 全怪獣怪人 下 1990, p. 265.
  25. ^ 「全怪獣怪人 下巻」では、名称を「ガドリングマン」と記載している[24]

参考文献[編集]

関連項目[編集]

フジテレビ 木曜19時台前半枠
【当番組のみ特撮番組】
前番組 番組名 次番組
ハゼドン
(ここまでアニメ)
ロボット刑事
ドロロンえん魔くん
(再びアニメ)