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魚津駅

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魚津駅
JR魚津駅 バス停など
うおづ
Uozu
東滑川 (5.0 km)
(6.3 km) 黒部
富山県魚津市釈迦堂一丁目1-1(JR西日本)
富山県魚津市北鬼江一丁目102(JR貨物)
北緯36度49分34.71秒 東経137度24分21.20秒 / 北緯36.8263083度 東経137.4058889度 / 36.8263083; 137.4058889
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
日本貨物鉄道(JR貨物)*
所属路線 北陸本線
キロ程 261.5 km(米原起点)
電報略号 ウオ←ウヲ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度-
2,498人/日(降車客含まず)
-2010年-
開業年月日 1908年明治31年)11月16日
備考 直営駅
みどりの窓口
* 貨物列車の発着はなくオフレールステーションとして営業。
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魚津駅(うおづえき)は、富山県魚津市釈迦堂一丁目および北鬼江一丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)のである。また、JR線と富山地方鉄道線の乗り換え駅である。

本項では、当駅西口側にあり、かつては同一駅名であった富山地方鉄道本線新魚津駅(しんうおづえき)についても解説する。

2012年度より、魚津駅・新魚津駅および電鉄魚津駅とその周辺の整備が計画されている。

利用可能な鉄道路線

  • 西日本旅客鉄道(JR西日本)
  • 富山地方鉄道(地鉄)

JR魚津駅

概要

富山地域鉄道部管理の直営駅で、北陸本線の特急列車急行列車の大半が停車する。また、大阪方面への特急「サンダーバード」が1往復のみ(上り10号・下り35号)乗り入れている。北陸では東京へ2時間台でアクセスできる唯一の駅である。また、富山地方鉄道と接続しており、北陸本線から宇奈月温泉方面、黒部峡谷鉄道トロッコ電車や、立山黒部アルペンルートへ向かうための乗り換え駅でもある。

かつては、富山地方鉄道魚津駅(現・新魚津駅)と現在のJR魚津駅が跨線橋で繋がっており一体化した構造になっていたが、北側の地鉄側に地下道を作り、両駅は切り離された。なお、分離後しばらくの間は跨線橋の骨組みの一部が残されていたが2008年に撤去された。

北陸本線と富山地方鉄道本線を結ぶ非電化の渡り線が設置されている。なお、2010年4月より富山駅構内で同鉄道との渡り線が接続していた1番線が北陸新幹線工事のため北側へ移転したことに伴い渡り線が撤去されたことから、北陸本線と同鉄道のレールが直接つながっている唯一の地点となっている。

魚津駅西ロータリーおよび広場は本新町であり、釈迦堂と同じく道下に位置する。

駅構造

単式ホーム1面1線、島式ホーム1面2線を持つ地上駅である。みどりの窓口が設置されている。単式の1番のりば側に駅舎があり、島式の2・3番のりばへは跨線橋で連絡している。JR魚津駅の駅前は東口でる。西口は富山地方鉄道の駅前となる。

駅構内にキヨスクが設置されていたが、現在はCHAO(コンビニエンスストア)がキヨスクの役割を担っている。また、駅舎の南側には、「魚津駅前のうまい水」という水飲み場がある。

魚津駅プラットホーム
ホーム 路線 方向 行先 備考
1 北陸本線 上り 富山金沢方面 -
2 北陸本線 下り 糸魚川直江津方面 -
3 北陸本線 下り 糸魚川・直江津方面 待避を行う普通列車のみ
上り 富山・金沢方面 当駅始発の特急「サンダーバード」のみ
  • 列車運転指令上では、1番のりばが「上り本線」、2番のりばが「下り本線」、3番のりばが「下り1番線」となっている。

魚津オフレールステーション

JR線より地鉄線を跨ぐ日本カーバイド分岐線跡(本新町)

魚津オフレールステーション(略称:魚津ORS)は、JR貨物の駅の通称。旅客駅舎の北側にあり、1面1線のコンテナホーム(ヤード)を有している。ただし、貨物列車の発着がないため、荷役線は使用されていない。貨物列車の代替として、富山貨物駅との間にトラック便が1日4.5往復(当駅発が5本)設定されている。

当駅では、12ftコンテナに限るコンテナ貨物のみを取り扱っている。

JR貨物魚津駅は、1996年より貨物列車の発着がない自動車代行駅になり、その後2006年の貨物駅の名称整理の際にORSの名称を使用するようになった。貨物列車が発着していた頃は、日本カーバイド工業魚津工場へ至る専用線1991年まで富山地方鉄道魚津駅側から分岐しており、カーバイドの原料となる石灰石青海駅から輸送されていた。

利用状況

一日平均乗車人員は以下の通り(出典:富山県統計年鑑)。

  • 2,695人(2002年度)
  • 2,697人(2003年度)
  • 2,645人(2004年度)
  • 2,613人(2005年度)
  • 2,598人(2006年度)
  • 2,624人(2007年度)
  • 2,645人(2008年度)
  • 2,533人(2009年度)
  • 2,498人(2010年度)

歴史

  • 1908年明治41年)11月16日 - 官設鉄道北陸線の富山駅 - 魚津駅間延伸により終着駅として開業(一般駅)。旧仮名遣いは「うをづ」[1]
  • 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称制定により、北陸本線所属駅となる。
  • 1910年(明治43年)4月16日 - 北陸本線が泊駅まで延伸。途中駅となる。
  • 1954年(昭和29年)4月 - 2代目の現駅舎に改築。
  • 1959年(昭和34年)9月30日 - 構内拡張工事完成。この際、付近にあった北鬼江踏切が撤去され、かわりに歩行者用の歩道橋が設置された(この歩道橋も1995年ごろに撤去)。
  • 1983年(昭和58年) - 構内に「うまい水」を設置。
  • 1984年(昭和59年)2月1日 - コンテナホーム設置。
  • 1986年(昭和61年)11月1日 - 荷物の取扱を廃止。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、国鉄駅は西日本旅客鉄道(JR西日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅となる。
  • 1996年(平成8年)3月16日 - 貨物列車の発着が無くなり、自動車代行駅となる。
  • 1997年(平成9年)3月22日 - 越後湯沢行きの「はくたか」が初停車。北陸3県から陸路で東京まで2時間台で行ける唯一の駅となる。
  • 1998年(平成10年) - 駅前アーケード完成。
  • 2006年(平成18年)4月1日 - JR貨物魚津駅が魚津オフレールステーションの名称を使用開始。
  • 2008年(平成20年)11月16日 - 魚津駅開業100周年記念行事を東口で開催。

駐車場

北陸本線の主要駅においては、「首都圏往復フリーきっぷ」等東京方面への切符を購入した場合にパーク&ライドサービスを利用できるが、当駅ではこのサービスがない。

代替として、当駅で片道100km以上のJR券を購入した場合、当駅から徒歩約5分の魚津市営魚津駅南駐車場を24時間100円で利用できるサービスがある(通常は24時間300円)。ただし台数制限があり、事前予約もできない。

駅弁

  • 立山弁当(
  • 富山味づくし(源)
  • ぶりのすし(源)
  • ますのすし(源)
  • ますのすし弁当(源)
  • 田舎ずし
  • えび釜めし
  • 白馬弁当
  • 夫婦釜めし

隣の駅

※当駅に停車する特急「はくたか」(一部通過)・「北越」・「サンダーバード」(当駅始発・終着)・「おはようエクスプレス」(平日上りのみ運転)の隣の停車駅は、各列車記事を参照のこと。

西日本旅客鉄道(JR西日本)
北陸本線
東滑川駅 - 魚津駅 - 黒部駅

富山地方鉄道新魚津駅

富山地方鉄道 新魚津駅
ホーム(2009年)
しんうおづ
Shin-Uozu
電鉄魚津 (1.3 km)
(2.7 km) 経田
所在地 富山県魚津市釈迦堂一丁目
所属事業者 富山地方鉄道
所属路線 本線
キロ程 30.2 km(電鉄富山起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
乗降人員
-統計年度-
1,346人/日
-2010年-
開業年月日 1936年昭和11年)8月21日
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新魚津駅の入り口(地下道から分岐する)

島式ホーム1面2線を有する地上駅である。2007年8月20日現在、7時から19時まで駅員が配置されている。駅の東西地区は地下道によって結ばれており、新魚津駅入口は地下道の途中にある。新魚津駅の駅前は西口にあたる。

1990年代前半まで使用されていた日本カーバイド工業の引き込み線は、山側の国鉄から当線を跨いで海側の工場へ伸びている。そのため、国鉄と地鉄が連携したポイント切り替えが行われていた。現在でも日本カーバイド工業の線路が魚津駅と新魚津駅の間に存在する。

新魚津駅プラットホーム
ホーム 路線 方向 行先
1 本線 下り 電鉄黒部宇奈月温泉方面
2 本線 上り 中滑川電鉄富山立山方面

両ホームとも上下両方向の出発に対応している。

利用状況

各年度における一日平均乗降人員は以下の通り。

  • 1,275人(2002年度)
  • 1,382人(2003年度)
  • 1,329人(2004年度)
  • 1,372人(2005年度)
  • 1,404人(2006年度)
  • 1,404人(2007年度)
  • 1,410人(2008年度)
  • 1,364人(2009年度)
  • 1,346人(2010年度)

歴史(富山地方鉄道)

  • 1936年昭和11年)
    • 8月21日 - 富山電気鉄道が電鉄魚津駅から延伸し、同線の駅が開業。
    • 10月1日 - 富山電気鉄道が西三日市駅(現在の電鉄黒部駅)まで延伸し、同線においても途中駅となる。
  • 1943年(昭和18年)1月1日 - 会社合併により富山電気鉄道の駅は富山地方鉄道本線の駅となる。
  • 1995年平成7年)4月1日 - 東西地区を結ぶ地下道の完成により、富山地方鉄道の魚津駅がJR駅から切り離され、新魚津駅に改称。西側にロータリーが完成。

隣の駅

富山地方鉄道
本線
アルペン特急・特急
電鉄魚津駅 - 新魚津駅 - 電鉄黒部駅
快速急行(上りのみ)・急行・普通
電鉄魚津駅 - 新魚津駅 - 経田駅

駅周辺

昭和30年代までの魚津駅前は、駅沿いの道と北陸道沿いに店などが数軒あり、現サンプラザ敷地に日本カーバイド工業の社宅が、現魚津駅駐車場敷地に日本専売公社(現・日本たばこ産業)の支社があるだけで、あとは全て農家と水田だった。しかし、1965年ごろから駅前の道路整備や区画整理が始まり、魚津駅前にロータリーが完成した。1967年には農協ビル(当時は組合マーケットも併設)と市役所が、1975年にはサンプラザがそれぞれ完成し、着々と駅前の市街地化が進んだ。1980年頃からは駅西地区の区画整理も進み、1995年に完了した。

かつては駅前に貸金業者が多かったが、2007年夏までにすべて閉鎖となった。

出典

  1. ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 2』 JTB、1998年

関連項目

外部リンク