筒石駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
筒石駅
右が駅舎。駅舎の奥から地下に入る。
右が駅舎。駅舎の奥から地下に入る。
つついし - Tsutsuishi
能生 (7.5km)
(4.2km) 名立
所在地 新潟県糸魚川市大字仙納字大谷928
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 北陸本線
キロ程 335.4km(米原起点)
電報略号 ツツ
駅構造 地下駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
41人/日(降車客含まず)
-2012年-
開業年月日 1912年(大正元年)12月16日*
備考 業務委託駅
* 1969年(昭和44年)10月1日に現在地へ移転。

筒石駅(つついしえき)は、新潟県糸魚川市大字仙納字大谷にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)北陸本線である。

歴史[編集]

駅構造[編集]

駅舎は地上にあり、駅員も地上で業務を行っているが、上下線のホームは全長11,353mの頸城トンネル内にある。トンネル内のホームは相対式2面2線であるが、トンネルの断面積を小さくするため両ホームは互い違いに設置(千鳥配置)されており、上りホームは下りホームの直江津駅寄りにある。分岐器絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。

駅舎の改札口からホームまでは階段で降りて行く(エスカレーターエレベーターも一切ない)。途中で上りと下りそれぞれのホームへと分岐しており、改札から下りホームまでは290段176m、同じく上りホームまでは280段212mである。駅舎とホームとの高低差は40m。地上駅舎とトンネル内ホームを結ぶ階段は途中まではトンネル工事の際に使われた斜坑跡を流用し、ホームへ向かう階段が分岐している付近から先の斜坑跡の部分は作業通路として頸城トンネル内まで続いている。

長大トンネルの内部にあり、列車が通過する際ホームは風穴のようになるため、風圧によって非常に強い風が吹き抜ける。このためホームと通路とは頑丈な引き戸でしっかりと遮断されており、待合所もホームよりこの扉の内側にある。1日の乗降客数は60人前後(主に学生)であるが、ホームがトンネル内にある特殊な構造となっていることから、危険防止のためにジェイアール西日本金沢メンテックの委託駅員5名が交替で24時間年中無休で常駐し、窓口業務のほか列車到着ごとにホームでの安全確認や乗降客への案内と地上駅舎への連絡を行っている(管理元は糸魚川地域鉄道部)。普通列車到着時は、地上の駅員がホームまで降りて客を見送る。

なお、名立駅の無人化により2013年(平成25年)現在、当駅がJR西日本管内で最も東にある有人駅となっている。

筒石駅プラットホーム
ホーム 路線 方向 行先
西側 北陸本線 下り 直江津方面
東側 北陸本線 上り 富山金沢方面
  • 案内上ののりば番号は設定されていない。
  • 各ホームの接近警報機からはメロディが流れる。

訪問客・愛好家向けの対応および顧客開拓[編集]

観光目的で来た客には、待ち時間に駅員が資料を配り、当駅について説明してくれることがある。「赤い青春18きっぷ」(常備券・ナマ券と言われる非マルス券)を販売している駅としてはJR北海道JR東日本管内から最も近い部類に属する(4駅先の直江津駅からJR東日本管理)ので、販売シーズンになると切符を求めに訪れる客も多い。特殊な駅構造を反映し、駅スタンプも「日本でも珍しいトンネル地下駅」となっている。

業務委託駅ではあるが、安全確保のため駅員の数が多く、人的な余裕があることや、駅付近の利用客だけでは収益にも限界があるため、顧客情報を熱心に収集しダイレクトメールを発送したり、赤い青春18きっぷに留まらず、通信販売による増収策にも取り組んでいた。なお、以前行っていた手書きの切符補充券の郵送販売は、JRの諸般の理由により受け付けを取りやめており(駅窓口では指定券に限り、手書きの切符を販売している)、青春18きっぷの郵送販売中止も、筒石駅より発表されている。

2007年(平成19年)4月からは入場券購入者に対し、絵はがき状の「入坑・入場証明書」を希望者に配布している。2009年(平成21年)4月頃は品切れで中止していたが、その後増刷して配布を再開している。以前はJRおでかけネット「糸魚川地域鉄道部からのお知らせ」に乗車券購入者も対象のように記されていたが、乗車券購入者でも別に入場券を購入しなければもらえなかったり、入場券を含まない通信販売での購入者に対して同封したり、対応はその時々で異なっている。

利用状況[編集]

2012年度の1日平均乗車人員は41人である。

近年の1日平均乗車人員の推移は下記の通り[2]

年度 1日平均
乗車人員
2004年(平成16年) 68
2005年(平成17年) 67
2006年(平成18年) 62
2007年(平成19年) 57
2008年(平成20年) 59
2009年(平成21年) 60
2010年(平成22年) 49
2011年(平成23年) 46
2012年(平成24年) 41

駅周辺[編集]

北陸自動車道高架下より筒石漁港方面を望む

駅舎からしばらく曲がりくねった坂道を登ると数戸の人家がある。そこから北東方向に300メートルほど起伏のある道を進み、北陸自動車道高架をくぐったあたりで眼下には日本海が見えるようになる。そこからさらに北東方向へ下り坂を500メートルほど行った海辺に筒石の集落が開けており、1969年(昭和44年)9月の移転前はここに筒石駅があった。跡地には石碑が建っている。

筒石の集落には小学校郵便局がある。また筒石の海辺には国道8号が走っている。

路線バス[編集]

隣の駅[編集]

西日本旅客鉄道
北陸本線
能生駅 - 筒石駅 - 名立駅

その他[編集]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 写真『鉄道物語』(国立国会図書館近代デジタルライブラリー)
  2. ^ 統計いといがわ (PDF) - 糸魚川市

関連項目[編集]

外部リンク[編集]