カリフォルニア大学バークレー校

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カリフォルニア大学バークレー校

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大学設置/創立 1868年
学校種別 州立
設置者 Regents of the University of California
本部所在地 カリフォルニア州バークレー市
学部 経営学部
経済学部
政治学部
工学部
化学学部
物理学部
研究科 法科大学院
ビジネス・スクール
教育大学院
ウェブサイト カリフォルニア大学バークレー校公式サイト

カリフォルニア大学バークレー校(英称:University of California, Berkeley)は、カリフォルニア州バークレー市に本部を置くアメリカ州立大学である。1868年に設置された。

カリフォルニア大学(University of California)の本校で、10校のカリフォルニア大学系列の中で最も古い歴史を誇る。カリフォルニア州バークレー市に、200エーカーに及ぶ丘陵および、バークレー・ヒルズの1000エーカーを含む1232エーカーの巨大キャンパスを有する。300以上の学部、大学院教育プログラムを提供し、幅広い研究、教育で知られる。一般的には単に「バークレー」(英語発音では「バークリー」)もしくは略称・愛称であるCal(キャル)、UCBなどと呼称される(カリフォルニア大学の中で"Cal"を名乗れるのは本校であるバークレー校のみである)。19世紀の中頃に地域にあった私立大学と州立の工業技術系学校が合併し、1868年に州立のカリフォルニア大学として設立された。学生間には強烈な自由主義意識が澎湃としてありその独特な校風でも知られる。

モットーは "Fiat lux"(そこに光あれ/Let There Be Light)。

目次

[編集] 概要

キャンパス全景
キャンパス全景
キャンパス内風景
キャンパス内風景

アイヴィー・リーグを含む東海岸の名門私立大学や同じカリフォルニア州内のスタンフォード大学カリフォルニア工科大学に肩を並べ、米国最高峰の教育と研究実績を誇る大学。学士課程、修士・博士課程ともに州立大学としては全米一位。入学は経営学部、経済学部、政治学部、工学部、コンピューター学部などの看板学部をはじめとするすべての学部が最難関であり、大学院は多くの分野において全米トップ層に位置する。

世界的にも評価が高く、上海交通大学高等教育研究所では世界第3位(2007年)、Newsweek誌の"The Top 100 Global Universities"(2006年度版)では世界第5位[1]、英タイムズ紙の"The Times Higher Education Supplement(世界大学ランキング)"では世界第8位(2006年)にランクインした。日本を含むアジアでの知名度は抜群であり、元国連高等難民弁務官国際政治学者緒方貞子、現ソフトバンク社長の孫正義も同校の卒業生である。

2006年現在、41人のノーベル賞受賞者を輩出している。[2]

科学分野が有名で、原子爆弾水素爆弾の開発に最も貢献した大学である。又、バークレー校は数々の超ウラン元素を発見しており、その内にはバークリウム, カリホルニウム, アインスタイニウム, ラザホージウム, プルトニウム, シーボーギウム, ローレンシウムなども含まれる。[3]

[編集] 沿革

[編集] 設立

1866年に設立された私立大学College of Californiaが前身となり、その後カリフォルニア州経営の農業、鉱業、機械技術学校と合併する形で、1868年に現在のカリフォルニア大学が設立される。初代学長にはCollege of California創設者であるヘンリー・デューラン(Henry Durant)が就任した。

1869年にオークランド市にあったCollege of Californiaの施設を利用し開学、1873年の新キャンパス完成を竣工を待ち、現在のバークレーへ大学施設を移動した。[4]当時の学生数は男子学生数167名、女子学生数222名。[5]

[編集] 黎明

ベンジャミン・ウィーラー(Benjamin Ide Wheeler)学長(就任期間:1899-1919)の元、著名な学者招致、研究援助費、奨学金の獲得に成功し、カリフォルニア大学は大きな成長を遂げる。[6] その後、第11代ロバート・スプロール(Robert Gordon Sproul)学長(就任期間:1930-1958)時代に、他の一流大学を参考とした学内改革、積極的な著名研究者招致の結果、世界的な評価を得るまでに成長する。[7]

1934年には米国教育協議会による高等教育機関ランキングにおいて10位だったが、1942年にはハーヴァード大学につぎ、全米第2位に躍進する。

第2次世界大戦中には、当時バークレー校の物理学部教授だったロバート・オッペンハイマー(J. Robert Oppenheimer)を筆頭にバークレー校の多くの学者が原子爆弾開発計画であるマンハッタン計画に携わり、米国における原子力爆弾開発に尽力した。[8]

[編集] 1960年代におけるフリースピーチ・ムーブメント

今日のカリフォルニア大学バークレー校の特徴であるそのリベラルな校風は、1960年代のフリースピーチ・ムーブメント(Free Speech Movement)によって形成されたところが大きい。

元来、1950年代のマッカーシズムに対する強硬な抵抗に見られるように、[9]、バークレー教授陣のリベラル気質は高く、その内在していた独特の校風が表出したのが1960年代のフリースピーチ・ムーブメントであった。1964年に出された、学内での政治活動禁止令に呼応する形で、言論の自由をもとめる学生が抗議運動を展開、その後も学生により活発な学生運動は1970年代初頭まで続き、1969年のPeople's Park に於ける抗議行動では学生の一人が死亡するという悲劇も起こった。[10]

現在でもそのリベラル気質は学生に脈々と受け継がれ、バークレー校の学生は他の米国一流大学の学生より、リベラルで信仰心が薄いとされている。[11]

[編集] ランキングと名声

サウス・ホール
サウス・ホール

[編集] 世界ランキング

アメリカのみならず、世界的にも高い評価を得ており、ランキングでは常時トップ層に位置する大学である。

  • 英国Times紙による世界大学ランキング:世界第2位(2004年度) 第6位(2005年度) 第8位(2006年度)
  • 中国上海交通大学高等教育研究所による世界大学ランキング:世界第3位(2007年)(1位:ハーヴァード大学、2位:スタンフォード大学
  • 米国Newsweek誌による世界大学ランキング:世界第5位(2006年)

[編集] 米国国内ランキング

州立大学にして唯一、BIG4(全米トップ4としてのイェール大学ハーヴァード大学プリンストン大学スタンフォード大学の総称)と肩を並べる大学である。

  • US News & World Report(2006年度版)[12]による博士課程ランキングでは、ランキング対象となっている全ての分野において5位以内に位置し、その数で全米第1位となっている。学部別では、化学、コンピューター工学、英文学、公共政策コースが全米第1位。なお、本校以降の順位は以下の通り。第2位スタンフォード大学、第3位マサチューセッツ工科大学、第4位ハーヴァード大学、第5位プリンストン大学
  • National research Councilによって2005年に行われたランキングでは、全大学院プログラムの97パーセントにあたる35のプログラムすべてがランキング10位以内に入り、この数は全米第1位である。[13]

以下主要学部の順位:

  • 化学:1位
  • 数学:1位
  • 英文学:1位
  • 政治学:2位
  • 社会学:3位
  • コンピューター工学:3位
  • 物理:3位
  • 電子工学:4位

[編集] 場所

サンフランシスコ・ベイエリアの東部(East Bay)に位置するバークレー市は、元々はサンフランシスコ市のベッドタウンであったが、1960年代後半、全米を巻き込んだ学生運動発祥の地であり、教養と文化に溢れた活気のある街である。サンフランシスコのダウンタウンへは、車や公共交通BART(Bay Area Rapid Transit) などでBay Bridgeを渡って30分程度。キャンパスからは、ゴールデンゲート橋やサンフランシスコ湾を観望することができる。

世界有数のワイン産地、ナパ・バレーまでは車で1時間弱。地震の巣と言われるサン・アンドレアス断層の一部を構成するヘイワード(Heyward)断層がバークレー市を縦断している。

[編集] ノーベル賞受賞者

出身校または受賞当時の所属機関がカリフォルニア大学バークレー校の受賞者リスト(41人)。研究関係者等まで含めると膨大な数になる。

[編集] 教育機関

14のカレッジとスクールを設置。その中に130以上の教育プログラムを設置。

Haas School of Business
College of Chemistry
Includes departments of Chemistry and Chemical Engineering.
Graduate School of Education
College of Engineering
College of Environmental Design
Includes departments of Architecture, Landscape Architecture, and City and Regional Planning.
School of Information Management and Systems
Graduate School of Journalism
Boalt School of Law
College of Letters & Science
Berkeley's largest college includes more than 60 departments in biological sciences; arts and humanities; physical sciences; and social sciences.
College of Natural Resources
Includes departments of Agricultural and Resource Economics; Environmental Science, Policy, and Management; Nutritional Science; and Plant and Microbial Biology.
School of Optometry
School of Public Health
The Richard & Rhoda Goldman School of Public Policy
School of Social Welfare

[編集] その他

UC Berkeley Extension

[編集] 特筆すべき点

  • 各界での著名学者を教授陣に迎えており、卒業生たちの活躍も目立つ。UNIXシステムの一つ、BSDもこの大学の研究室で開発された。他には、SETI@home(詳細は:SETI)プロジェクトも、同大学のSpace Science Laboratory(SSL)が中心となり始まった。
  • 多くの超重元素が本校の研究で発見されたことでも有名であり、中でも原子番号97番の元素バークリウム及び98番のカリホルニウムの名称は本校の地名に由来する。
  • 米国の原水爆開発と本校の関わりは深く、「水爆の父」として知られるエドワード・テラーマンハッタン計画の主任研究員であるロバート・オッペンハイマー、バークレー放射線研究所(現:ローレンス・バークレー国立研究所)所長、アーネスト・ローレンスノーベル化学賞受賞者、グレン・シーボーグ等、本校の科学者が米国の原水爆開発に大きく貢献した。
  • 核兵器開発、環境、バイオテクノロジーの研究で著名な米国エネルギー省(DOE)所有のローレンス・リバモア国立研究所は本校により管理されている。
  • 2007年9月10日に、William and Flora Hewlett 財団から$113M(約130億円)の寄付を受理した。UC Berkeley学長のRobert J. Birgeneauは、「この寄付は、公共高等教育の資金調達の転換を象徴するものであり、米国の卓越した公立大学(=UC Berkeley)とエリート私立ライバル校との資金ギャップの解消に役立つものである」とコメントした。

[編集] 学生の人種構成

  • 大多数が白人アジア系であり、黒人ラテン系(中南米系)の学生が極端に少なく、1980年代よりその志願者選抜のあり方が議論されている。近年のアメリカでは、経済的な格差を無くすために、黒人やヒスパニック系出身アメリカ人の大学および大学院入学レベルを白人やアジア人と比べて低くする制度を導入する大学が多数存在する。カリフォルニア大学バークレー校では、努力した結果として生まれる学生の成績ではなく民族で区別する考えは差別の一種であると主張しその考えに反対し、入学までの成績を重視する結果、学生の多数が白人やアジア系という結果となっている。
  • 特にアジア系学生数は年々増加しており、2006年の新入生に占める割合で46%(CollegeBoardの調査による)に達している。

[編集] 雑学

  • 日本の公家の文書である三条西旧蔵資料の蔵書先としても知られている。
  • 映画「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」(2002年)に、レオナルド・ディカプリオ演じる天才詐欺師のフランクが、恋人の両親に対し、自分はバークレーのロースクール出身であると嘘を言い、それを信じた恋人の両親はびっくりして、フランクを尊敬の眼差しで見る一場面がある。
  • 映画「卒業」(原題:The Graduate/1967年公開/監督:マイク・ニコルズ/主演:ダスティン・ホフマン)では、ホフマン演じる主人公ベンジャミンの恋人エレーンが本校の学生という設定であるため、主な舞台として登場する。
  • スポーツではパシフィック・テン・カンファレンスに所属し、ベアーズ(California Golden Bears)というニックネームで活動している。特にラグビーは1980年から現在までの間、全米大会で1991年から2002年までの12連覇を含め20回以上も優勝している強豪である。

[編集] 日本人教員・職員

  • 熊谷貞俊 カリフォルニア大学バークレー校電子工学研究所客員研究員
  • 小圃千浦 カリフォルニア大学バークレー校名誉教授/トパズアートスクール初代校長

[編集] 著名な卒業生

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

ウィキメディア・コモンズ