ミネソタ大学ツインシティー校

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ミネソタ大学ツインシティー校
校訓 Commune vinculum omnibus artibus (ラテン語)
創立 1851
学校種別 公立 旗艦大学
ランドグラント
スペースグラント
運営資金 22億2400万米ドル in 2006 (systemwide)[1]
学長 Eric Kaler (2011-現在)
学長 E. Thomas Sullivan
教職員 3,391[2]
学生 51,611[3]
学部生 30,519
大学院生 21,202
所在地 USAミネソタ州ミネアポリス及びセントポール
キャンパス 都市
2,730 acres (11.04 km²)
スポーツ 24 Varsity Teams
スクールカラー マルーン & 金       
愛称 ゴールデンゴーファーズ
マスコット Goldy Gopher
運動競技 NCAA Division I
ビッグ・テン・カンファレンス
Western Collegiate Hockey Association
所属提携 アメリカ大学協会
Committee on Institutional Cooperation
ウェブサイト The University of Minnesota Official Website
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ミネソタ大学ツインシティー校(The University of Minnesota, TwinCities)は、アメリカ合衆国ミネソタ州最大の都市ミネアポリスと同州の州都セントポールにまたがって本部を置く、同国最大の研究機関型州立総合大学の一つである。ミネアポリスとセントポールの二都市を中心とした大都市圏が「Twin Cities(=双子都市)」と呼称されるため、学校名も「ツインシティー校」という。1851年に設置された。大学の略称は「U of M」、「UMTC」。同州のミネソタ州立大学(w:Minnesota State University)とは別の大学組織である。

ツインシティー校はミネソタ大学(The University of Minnesota)の旗艦校(本校)であり、ツインシティー校、ダルース(Duluth)校、モーリス(Morris)校、クルークストン(Crookston)校、ロチェスター(Rochester)校の5校からなる、ミネソタ大学系列の中で最古かつ最大の大学である。ハーバード大学プリンストン大学等の東海岸の名門私立8大学で構成される「アイビー・リーグ」や、西海岸のスタンフォード大学等に次いで、全米最高峰の研究・教育機関の一つとして世界的にも高く評価されている。州立大学の屈指の名門校として「パブリック・アイビー」の一つに数えられる。特に、医療、理工学、経済学、心理学、教育学等の研究実績で名高い。1908年より、北米トップレベルの研究型大学で組織されるアメリカ大学協会(The Association of American Universities, AAU)に加盟している。これまでに20名のノーベル賞受賞者、86名のグッゲンハイムフェローをはじめ、数多くの分野にわたり優秀な人材を輩出してきた。

総学生数は64,964人(2011年統計)で、オハイオ州立大学(Ohio State University)、アリゾナ州立大学フロリダ大学に次いで、全米第4の規模である。その規模と同時に、16対1の学生対教員の比率が保たれ、充実した教育機関としても知られる。143の学部の学位と150の大学院の学位を授与している。国際交流にも力を入れており、日本の一橋大学名古屋大学広島大学上智大学をはじめ、海外250校以上の大学との交換留学プログラムを有する。

沿革[編集]

ミネソタ大学は、ミネソタ州が正式に第32番目の州になる7年前の1851年にプレパラトリー・スクール(Preparatory school)として設立されたが、南北戦争の間は財政難の為一時閉鎖に追い込まれた。しかし、後に「ミネソタ大学の父」として知られるミネソタの実業家兼政治家、ジョン・ピルスベリー(John Sargent Pillsbury)の援助を受け、1867年に再開した。ピルスベリーはミネソタ大学がランドグラント大学w:Land-grant University)としての指定を受けられるよう尽力し、ミネソタ大学は1869年12月22日にウィリアム・フォルウェル(w:William Watts Folwell;1833-1929)の初代学長就任と共に正式に大学へと昇格を果たした。そうした経緯を経て、ミネソタ大学は古くからランドグラント大学の一つとして知られている。[4] ミネソタ大学はランドグラント大学として連邦政府からの土地と財政面の大きな支援を背景に、州政府指導の下、特に農学や工学の理工系分野の実用的な教育・研究を奨励した。元々そうした分野はミネソタ州の産業と深く結びついていたこともあり、地域のニーズに合致し、学生数の飛躍的増加と共に大学と州の産業の大きな発展につながった。[5] ちなみに、近年では、ミネソタ大学はスペースグラント大学(Space-grant college)にも認定されており、航空宇宙工学の分野においても米国における中心的な教育・研究機関の一つとして位置づけられている。

  • 1873年 初の文学士号(Bachelor of Arts)を授与。
  • 1888年 初の博士号(Ph.D)を授与。
  • 1947年 ダルース校を設置。
  • 1960年 モーリス校を設置。
  • 1966年 クルークストン校を設置。
  • 2006年 ロチェスター校を設置。

ミネソタ大学ツインシティー校は、1908年にアメリカ大学協会(The Association of American Universities, AAU)の正式メンバーとなった。アメリカ大学協会とは、1900年にハーバード大学ジョンズ・ホプキンス大学コロンビア大学シカゴ大学カリフォルニア大学クラーク大学コーネル大学アメリカカトリック大学ミシガン大学スタンフォード大学ウィスコンシン大学ペンシルバニア大学プリンストン大学イェール大学の米国の名門大学14校が集まり創設した大学連盟である。尚、その動きとは別に、同年、エドウィン・スロッソン(w:Edwin Emery Slosson;1865-1929)は2年間に渡る独自の調査に基づいて米国の名門大学14校を選定し、”Great American Universities”(米国の名門大学)として纏めたことが知られている。スロッソンの選定した“Great American Universities”14校のうち12校はアメリカ大学協会の初期メンバーと重複していたが、残りの2校はミネソタ大学とイリノイ大学が名を連ねた(ここではクラーク大学とアメリカカトリック大学は除外されている)。[6]

理工学部(The College of Science and Technology)の沿革[7][編集]

  • 1870年 The School of Science, Literature, and the Artsに数学科(Math Department)を設置。
  • 1872年 ミネソタ地質調査総合センター(Minnesota Geological Survey)を設置。[8]
  • 1874年 地質・地球物理学科(Geology and Geophysics Department)を設置。
  • 1884年 工学部(College of Engineering)を設置
  • 1888年 鉱業学部(School of Mines)を設置。
  • 1889年 物理学科(Physics Department)を設置。Pillsbury Hallが完成。
  • 1891年 電気工学科(Electrical Engineering Department)を設置。
  • 1892年 天文学科(Astronomy Department)を設置。
  • 1893年 化学科(Chemistry Department)を設置。
  • 1894年 工学部(College of Engineering)に数学科(Math Department)を設置。
  • 1898年 機械工学科(Mechanical Engineering Department)を設置。
  • 1909年 バイオシステム・農業工学科(Biosytems and Agricultural Engineering Department)(後のBioproducts and Biosystems Engineering Department)を設置。
  • 1910年 土木工学科(Civil Engineering Department)を設置。
  • 1918年 工学系学内誌(学生向け)「Minnesota Technolog」の初版を発行。[9]
  • 1919年 化学工学科(Chemical Engineering Department)を設置。
  • 1924年 工学系図書館(現在のWalter Library)が完成。
  • 1929年 航空宇宙工学科(Aerospace Engineering and Mechanics Department)を設置。
  • 1935年 工学部(College of Engineering), 鉱業学部(School of Mines), 建築学部(College of Architecture)を統合し、Institute of Technology(IT)を設置。
  • 1938年 St. Anthony Falls Laboratoryが完成。
  • 1962年 天文学科と物理学科を統合し、物理・天文学部(School of Physics and Astronomy)を設置
  • 1963年 数学部(School of Mathematics)を設置。
  • 1970年 コンピュータサイエンス・コンピュータ工学科(Computer Science and Engineering Department)を設置。
  • 1971年 UNITE Instructional Televisionを開始。[10]
  • 1987年 Center for the Development of Technological Leadership(2009年にTechnological Leadership Instituteと改称)を設置。[11]
  • 1989年 建築・風致計画学部(College of Architecture and Landscape Architecture)を設置。情報技術(Information Technology)の中心的な歴史史料編纂研究所として有名なチャールズ・バベッジ研究所(CBI)が完全にミネソタ大学工学部所属の研究機関となる。[12]
  • 2000年 医用生体工学科(Biomedical Engineering Department)を設置。
  • 2006年 ナノ構造応用センター(Center for Nanostructure Applications)を設置。[13]
  • 2008年 医療機器センター(The Medical Devices Center)を設置。[14] The St. Anthony Falls LaboratoryとNational Center for Earth-surface Dynamics(NCED)によりThe Outdoor StreamLabが完成。[15]
  • 2010年 Institute of TechnologyからCollege of Science and Technologyに学部名を改称。

キャンパス[編集]

ミネアポリス[編集]

1851年に創立された当時、ミネアポリスキャンパスはミシシッピ川にあるw:Saint Anthony Fallsを見渡せたが、後に現在の場所へ約1マイル下流に移動する事となった。この場所は、ユニバーシティアベニュー及びセントラルアベニューの交差点にある Chute Square と知られる小さな公園が現在目印となっている。

ミネアポリスキャンパスは、I-94及びI-35Wの2つの州間高速道路の近くに位置している。ここはDinkytown地域及び東部上のStadium Village 地域との北部と接している。

セントポール[編集]

セントポールキャンパスは、ファルコンハイツの郊外、セントポール市の北部に位置している。このキャンパスは主に農業関連の学科プログラムが集まっていて、その周辺には大学が管理する複数の農場がある。

学問[編集]

ミネソタ大学ツインシティー校は、農業からモダン・ダンスまでほぼすべての分野にわたって学科プログラムを提供している。学部は教養学部 (College of Liberal Arts)、ビジネススクール (Carlson School of Management)、生物科学部 (the College of Biological Sciences)、農産物&環境科学部 (the College of Agriculture Food and Environmental Science)、公衆衛生学部 (the School of Public Health)、医学部 (the Medical School)、天然資源学部 (the College of Natural Resources)、及び工学部 (the College of Science and Technology情報技術の歴史の中心として有名な、チャールズ・バベッジ研究所が運営) が含まれる。この大学はw:Reserve Officer Training Corpsのすべての3つの分校を保有している。

大学院博士課程に於ける教育及び研究内容が格段に高く評価され、以下の博士課程がNational Research Councilによって合衆国の上位20位内にランクされている。

また、ミネソタ大学は2004年版世界大学ランキングで上位32位、w:Gourman Report(ゴーマン・レポート)ではアメリカ国内で14位、世界で39位にそれぞれランクされた。 2011年度版Academic Ranking of World Universitiesでは世界28位、2011-2012年度版Times Higher Educationでは世界42位にランクされており、世界トップクラスの教育・研究機関である。

スポーツ[編集]

主要記事:w:Minnesota Golden Gophers

ミネソタ大学ツインシティ校の公式スポーツチームは、ゴールデンゴーファーズで、ゴーファーズはNCAA内のビッグ・テン・カンファレンス及びw:Western Collegiate Hockey Associationのメンバーである。練習及び試合向けに使用するこのチームの施設は、ミネアポリスキャンパスの北東側に位置している。

ミネソタ大学ツインシティ校は男子ホッケー(5度)、女子ホッケー(2004年、2005年)、レスリング(2002年)、及び男子ゴルフ(2002年)の全米優勝校である。

メディア[編集]

ミネソタ大学ツインシティ校には新聞ラジオ放送局がある。

ミネソタ大学ツインシティ校の新聞はw:The Minnesota Dailyで、1900年5月1日に初めて発行された。w:The Minnesota Dailyは学生によって運営されていて、通常学期の間は毎日、サマースクールの間は毎週発行されている 。また、アメリカ合衆国内で最大の学生運営新聞である。

ミネソタ大学ツインシティ校のキャンパス・ラジオ放送局はw:KUOM"Radio K"である。770kHz AMにおいて毎日放送されている。この5000ワットの放送波は80マイルにおよんでいる。また、FCC規定により、夕暮には放送を終了する。2003年に、この放送局は夜間及び週末に106.5 MHz FMにおいて低出力 (8ワット) 放送波に切り替え始めた。範囲が限定された理由により、Radio K はインターネット上でも放送を始める。

キャンパスで作られたいくつかのテレビ番組はローカル w:PBS 放送局 w:KTCI Ch.17 で放送されている。 Great Conversations のいくつかのエピソードは2002年以来制作されている。

脚注[編集]

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参考文献[編集]

  • Thelin, John R. (2004). "A History of American Higher Education". The John Hopkins University Press. Baltimore, Maryland.

関連項目[編集]

外部リンク[編集]