ウニクレディト
本社の入居するミラノのウニクレディト・タワー (中央のビル) | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 |
BIT: UCG WSE: UCG |
本社所在地 |
イタリア 20154 Piazza Gae Aulenti 3 - Tower A, ミラノ |
設立 | 1998年 |
業種 | 銀行業 |
代表者 |
Giuseppe Vita(会長) Jean Pierre Mustier(CEO) |
従業員数 | 75,040人 (2022年) |
外部リンク | コーポレートサイト |
ウニクレディト (イタリア語: Unicredit S.p.A.) は、イタリア国籍のカトリック系メガバンク。オーストリア銀行などを子会社とする。ミラノ中心部に建つウニクレディト・タワーでグループ全体を管理している[注釈 1]。イタリア証券取引所・ワルシャワ証券取引所に上場している。2008年にウニクレーディト・イタリアーノ(UniCredito Italiano)から改称した。
沿革
[編集]1998年、ジェノヴァに拠点を置く「クレーディト・イタリアーノ」(イタリア信用銀行)と、ボローニャに拠点を置く「ローロ銀行1473」(Rolo Banca 1473)、トリノに拠点を置く「ウニクレーディト」とが合併して、「ウニクレーディト・イタリアーノ」が生まれた[1]。
1999年にはウニクレーディト・イタリアーノ・グループにトレントのトレント・ロヴェレート貯蓄銀行 (Cassa di Risparmio di Trento e Rovereto) と、トリエステのトリエステ貯蓄銀行 (Cassa di Risparmio di Trieste) が参加。
ベルルスコーニ政権下、2002年の7月から9月にかけて、「S3プロジェクト」として7つの銀行が合併。
2003年1月1日には、家庭や小規模企業を対象とした「ウニクレディト銀行」(Unicredit Banca)、富裕層を対象とした「ウニクレディト個人銀行」(Unicredit Private Banking)、企業を対象とした「ウニクレディト企業銀行」(Unicredit Banca d'Impresa) といった、省略した形式であるウニクレディト (Unicredit) という商標を付加した3つの新しい銀行を創設した。
さらに2003年には、既にグループに所属していたウンブリア銀行(旧ペルージャ貯蓄銀行)とカプリ貯蓄銀行が合併。
2005年には、ヒポ・フェラインスバンクAG(HVBグループ)に対し株式公開買い付けを行い買収。同行のルーツは、同順でバイエルン国王のルートヴィヒ1世と2世の勅許を得た、ヒポバンク(Bayerische Hypotheken- und Wechsel-Bank)とバイエルン連合銀行(Bayerische Vereinsbank)であった。
2007年にウニクレディトは、当時イタリア第4の銀行グループであったカピターリア(Capitalia S.p.A.)を吸収合併、この時に登記上の本拠地をジェノヴァから移転した。
2010年、子会社のローマ銀行(Banca di Roma)やシチリア・パレルモのシチリア銀行(Banco di Sicilia)を吸収合併した。
2010年代に入り、カザフスタンやラトビアで展開していた商業銀行事業から撤退、赤字経営に転落し、不良債権はヨーロッパの金融機関としては最大規模に膨張した[2]。従業員の削減が実施され、アメリカの投資会社を中心とする増資や不良債権の売却など、経営再建の途上にある[3]。
2022年に入り、国外の拠点のうち、東京やロンドン、ムンバイ、シンガポール、北京、上海、香港の各オフィスを閉鎖、ニューヨークの拠点も縮小するなどの再建策を実施している[4]。
グループ企業
[編集]- オーストリア銀行
- HypoVereinsbank(ドイツ)
- Bank Polska Kasa Opieki Spółka Akcyjna(ポーランド)
- UniCredit Bank Czech Republic and Slovakia
- UniCredit Bank Slovenia
- Zagrebačka banka(クロアチア)
- UniCredit Bank Serbia
- UniCredit Bank România
- УниКредит Булбанк(ブルガリア)
- UniCredit Bank Russia
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “Provvedimento N°24: Credito Italiano / Unicredito” (PDF) (イタリア語). イタリア銀行 (1998年11月2日). 2017年3月24日閲覧。
- ^ “イタリア銀行部門の不良債権問題と対応策” (PDF). 野村資本市場研究所. 2017年3月24日閲覧。
- ^ “欧州を揺るがすイタリア最大銀行の苦境”. ウォール・ストリート・ジャーナル (2016年9月12日). 2017年3月24日閲覧。
- ^ Sonia Sirletti (2021年11月17日). “伊ウニクレディト、東京やニューヨークなど国外拠点で人員削減へ”. Bloomberg 2022年11月20日閲覧。