イヴェコ
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種類 | 完全子会社(株式会社) |
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本社所在地 |
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設立 | 1975年 |
業種 | 製造業 |
事業内容 |
商業用自動車製造 鉄道車両製造 ディーゼルエンジン製造 |
代表者 | ピエール・ラウッテ(社長) |
売上高 |
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従業員数 | 約25,000人 |
所有者 | CNHインダストリアル |
外部リンク | 公式ウェブサイト |

イヴェコ(英語: Iveco)は、CNHインダストリアル傘下で、トラックなどの商用車や、産業用車両、鉄道車両などの運輸機械のほか、車両・船舶・産業用ディーゼルエンジンを製造する会社である。
概要[編集]
フィアットが中心となって、ヨーロッパの複数のバス、トラックメーカーが合併して1975年に誕生した企業グループ。ヨーロッパのほか、中華人民共和国、インド、ロシア、トルコ、オーストラリア、アルゼンチン、ブラジル、南アフリカなどに100を超える工場を持つ。イヴェコ全体で、商用車は年間約150,000台、ディーゼルエンジンは約400,000基が生産されている。
日本での展開[編集]
日本ではイヴェコ・マギルス(ドイツ)の消防車が広く知られており、1983年、国内に50メートル級のはしご車を製造できるメーカーがなかったため、近鉄モータース(後にクインランド・カーズ→モリタテクノスに事業譲渡)により輸入販売されたことに始まる。
2017年6月、福岡県にある博洋自動車株式会社が台湾台南市のバスメーカー嘉馬汽車有限公司(JIA MAモーター)にて架装の行われたIVECO製のバス車体を輸入。お披露目会まで行ったものの同年10月に博洋自動車株式会社が破産、このバスは福岡県内の博洋自動車株式会社近くの空き地で野ざらし放置状態となってしまった。
2017年9月6日、東京都港区にあるイタリア大使館で行われた会見にNGVインターナショナルアカデミー会長、IVECO社CEO両備グループ代表取締副社長が招かれた『ディーゼル車廃止に向けてのヨーロッパの動向、イタリアIVECO社 新交通BRTシステム及び天然ガストラック日本進出について』と題する発表を行い、IVECOの日本進出に向けた話が行われた。そして岡山県の両備グループと共同で天然ガスを使用するBRTバスの開発を行うという発表も行われた[1]。
2018年3月10日に発売されたトラックマガジン「fullload 第28号」にて13ページに及ぶIVECO特集が組まれた。またこれに合わせて欧州トラックに関する情報、現状が多数組み込まれている。
2018年5月10日~12日、パシフィコ横浜にて行われたジャパントラックショー2018にIVECO社が出展。液化天然ガス仕様のトラクタヘッドであるストラリスNP 2台とデイリー(ハイエースのような商用車)が1台展示された。会場ではIVECO日本法人CEOによる会見も行われた。
現時点では岡山県に拠点を置く両備グループと奈良県に拠点を置く富士運輸の2社がIVECO製のバス、トラックの導入を確定させている。液化天然ガスの供給ステーションが大阪市の南港にしか現状ないことなどから今後の販売動向は国内での天然ガス車に対する環境の整備状況などで変わってくるだろう。
イヴェコの基礎となった企業[編集]
- フィアット・ヴェイコリ・インドゥストリアーリ S.p.A. (Fiat Veicoli Industriali S.p.A.) イタリア
- フィアットの大型車両(自動車)、建設機械、鉄道車両などの製造部門。
- ユニック (Unic) フランス
- 老舗の重工会社。兵器なども製造。社名はイヴェコ・ユニックS.A.を経て現在はイヴェコ・フランスS.A.。
- マギルス・ドイツ AG (Magirus Deutz AG) ドイツ
- 1864年の創業時から消防車に特化したメーカー。消防車と共に普通のトラックを手がけた時期もあった。同社のはしご車はマイナス仰角(水平以下)で使用できるものや、先端屈折式など特許を持つものが多い。
脚注[編集]
- ^ イタリア・イベコ社と業務提携!–エコ公共交通大国構想の実現に向けて(両備グループ代表メッセージ 2017年9月7日)
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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