両備グループ

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両備グループ(りょうびグループ、英称:RYOBI GROUP)は、両備ホールディングスを中心とした企業グループである。交通事業で地盤とする岡山県を中心に生活産業などを展開する。

両備グループ共通社章はグループの電車・バス・タクシーに付いている。
中核会社・両備ホールディングスのバス

概要[編集]

岡山電気軌道の電車(「たま電車」)
和歌山電鐵の電車(「いちご電車」)
国際フェリーの船
夢二郷土美術館

グループ共通の経営理念は「忠恕(ちゅうじょ)[1]。2010年7月31日に両備グループ創立100周年(両備ホールディングスの前身である西大寺軌道の設立から数えて)を迎えたことから、100周年記念キャッチフレーズとして「感謝の100年、思いやりでネクスト100年」を2009年7月31日から2011年7月31日まで使用していた。

2016年7月現在のグループ会社数は56社で、その他2つの財団法人と2つの任意団体がある(両備グループ・オフィシャルサイトによる)。現在のグループ代表は小嶋光信両備ホールディングス代表取締役会長兼CEO)で、小嶋はグループ企業のうち両備ホールディングス会長を筆頭に、岡山電気軌道和歌山電鐵中国バス両備システムズなど多くのグループ企業の社長と2財団法人・2任意団体の理事長をそれぞれ務めている。

1999年に小嶋が両備バス(当時)社長・両備グループ代表に就任して以降、両備グループの代表は小嶋と松田堯(故人・両備ホールディングス会長、最終役職は取締役名誉会長)の2人体制をとっていたが、2011年に松田堯会長が名誉会長に退き、小嶋がその後を継いで会長兼CEOに就任、さらに松田久が新たに社長兼CEOO(代表経営執行責任者・両備独自の役職)に就く人事が行われ、現在は小嶋1人がグループ代表として紹介されている。

グループ共通の経営理念「忠恕」を根幹に、「社会正義」「お客様第一」「社員の幸せ」の3つの経営方針と、「信託経営」「“労使共存、共栄”思想」「能力主義的安心雇用」の3つの経営理念を掲げている。また、殆どのグループ企業が黒字経営であるのも同グループの特徴である。また、業界では地方交通の再生請負人ともいわれ、『日経スペシャル カンブリア宮殿』では同グループの和歌山電鐵と中国バスの再生が放送された。

グループ企業[編集]

2016年7月現在

運輸・観光関連事業[編集]

  • 両備ホールディングス
    • 社内カンパニー(()内は愛称名)
      • 両備経営サポートカンパニー
      • 両備バスカンパニー(両備バス)
      • 両備バス関西カンパニー(両備バス)
      • 両備津山カンパニー(両備バス)
      • 両備トランスポートカンパニー
      • 両備タクシーカンパニー(両備タクシー
      • 両備フェリーカンパニー(両備フェリー
      • 両備スカイサービスカンパニー
      • 両備ストアカンパニー
      • 岡山まちづくりカンパニー - 2015年7月に両備不動産カンパニーから改称。
      • 両備不動産東京カンパニー
      • 両備不動産広島カンパニー
      • 両備テクノカンパニー
      • 両備スポーツセンターカンパニー
      • ソレックスカンパニー - ソレックス株式会社を2015年10月に吸収合併・社内カンパニー化。
    • 両備フェリー - 新岡山港〜土庄港(小豆島)間のフェリーを運航する会社として、2011年に両備フェリーカンパニーから分社。
    • オーキドホテル(香川県小豆島にある観光ホテル)
    • 津エアポートライン中部国際空港間に高速船を運航)
    • 瀬戸内観光汽船(日生港(岡山県)〜大部港(小豆島)間でフェリーを運航)
    • 国際フェリー高松港〜池田港(小豆島)間でフェリーを運航)
  • 岡山電気軌道
  • 東備バス
  • 中国バス - 2006年12月に旧法人「中国バス株式会社」から営業譲渡を受けた現法人「株式会社中国バス」。なお、旧法人子会社の中国タクシー・三原交通は両備グループ入りしていない。
    • 井笠バスカンパニー - 2012年11月1日に中国バスの社内カンパニー「株式会社中国バス 井笠バスカンパニー」として設立、前日10月31日をもって路線バス事業を終了した旧井笠鉄道から事業を継承した。翌2013年1月に中国バスの完全子会社「株式会社井笠バスカンパニー」として法人化。同年4月1日に新法人が社内カンパニーから福山市内完結路線と高速乗合バスを除く全路線を継承した。同年10月1日に福山市内完結路線も新法人が継承、高速乗合バスは中国バスによる運行に一本化し、新法人への継承が全て完了した。なお、旧井笠鉄道子会社の北振バスは両備グループ入りしていない。
  • 岡山交通
    • 社内カンパニー
      • 福山両備タクシーカンパニー(愛称:福山両備タクシー、広島県福山市
  • 中国交通(広島県尾道市) - 旧・中国バスグループのタクシー会社である中国交通の事業を2007年8月1日より引継いで営業開始。
  • 岡山タクシー
    • 両備グレースタクシー(旧社名:岡山空港タクシー、全国でも珍しい女性乗務員のみのタクシー会社、岡山県岡山市
  • 両備タクシーセンター(岡山交通・岡山タクシー・両備タクシー・両備グレースタクシーの岡山地区(岡山市)共同配車など)
  • 津山タクシー(岡山県津山市
  • 浅口タクシー(岡山県倉敷市
  • 総社両備タクシー(岡山県総社市
  • ハロー・トーキョー東京都江東区) - 東京都特別区・武三交通圏(東京都23区および三鷹市武蔵野市)、並びに千葉県の北総交通圏(成田国際空港など)を営業区域とし、旅客輸送タクシーハイヤーを運行するタクシー会社。2008年12月に両備グループ入り。
  • イースタンエアポートモータース(東京都大田区) - 全日空の運航乗務員の送迎を中心としたハイヤー・タクシー事業を展開するタクシー会社。2011年5月に両備グループ入り。
  • ニッコー観光バス - 東京のタクシー会社日本交通の観光バス部門が独立した会社。2012年4月に両備グループ入り[2][3]
  • リョービツアーズ
  • 中国トラベル - 中国バス(旧法人)から継承。
  • 神戸ベイクルーズ - 神戸港内の観光船を運航。2010年4月に両備グループ入り。
  • 一般財団法人地域公共交通総合研究所
  • Ryobi(Vietnam) Distribution Service - ベトナムホーチミン市[4]

情報関連事業[編集]

生活関連事業[編集]

  • 岡山高島屋
  • 岡山三菱ふそう自動車販売 - 三菱ふそうトラック・バスの岡山地区販売会社。
  • 両備エネシス - かつての三菱石油の岡山圏域代理店のひとつ。のち日石三菱、新日本石油を経てENEOSブランドへ。現在はJXエネルギーの販売代理会社。
  • 両備モーターズ(両備エネシスの整備部門が分社)
  • 両備商事
  • アール空調システムズ
  • 両備住宅
  • サルボ両備
  • 両備ヘルシーケア - 旧商号は三洋エメリタス(三洋電機グループ)で、2009年1月に両備グループ入り。元々は介護付有料老人ホーム「サン・オークス倉敷」を運営する会社だったが、両備グループ入り後は「サン・オークス」「両備ヘルシーケア」の2ブランドでグループの介護事業を一手に担っている。
  • 岡山馬事公苑
  • トーキョー・リョービ
  • 和田コーポレーション - 2013年6月に両備グループ入り。以前にも金融機関から買収の打診があったが、創業者である和田康博代表取締役社長(当時)の経営手腕を高く評価したものの、買収後和田が同社に残るか不明だったため断念していた。その後再検討し、和田が取締役社長兼COO(代表権は返上)として引き続き経営を指揮することで合意、両備グループ入りが決まった[5]。両備ホールディングスが77.5%出資し、取締役も大半が両備グループの役員で占められているが、和田が引き続き社長を務めているため両備グループの中でも比較的独立性が強い[6]

文化事業[編集]

  • 財団法人両備てい園記念財団
  • 財団法人両備文化振興財団(夢二郷土美術館などの美術館運営)

福利・厚生事業[編集]

  • 両備教育センター(グループ社員の能力開発施設)
  • 両備健康づくりセンター(グループ社員の健康管理機関)

提供番組[編集]

過去の番組

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 西大寺軌道(後の西大寺鉄道→両備バス→現・両備ホールディングス)初代社長で両備グループ創始者である松田与三郎が常に大切にしてきた言葉である。
  2. ^ 【両備ホールディングス】東京都内観光バス会社「ニッコー観光バス㈱」事業継承[リンク切れ](両備グループ 2012年4月5日)
  3. ^ 両備グループ入り後もしばらくは両備グループWebサイトのグループ企業一覧には記載されていなかったが、観光事業に新拠点 両備観光大阪カンパニー京都営業所開設、開業(両備グループ 2013年4月8日)では「両備グループの各観光拠点、東京(ニッコー観光バス)大阪、京都、岡山、広島(中国バス)とも連携することで」と書かれ、同社が両備グループであることが示唆されていた。そして現在は(2016年3月時点)、グループ企業一覧にも運輸・観光関連の企業として記載されている。
  4. ^ ベトナム ホーチミン市に物流センターを起工(2015年8月20日 両備グループ 代表メッセージ)
  5. ^ 和田コーポレーションが両備グループ入り (2013年6月6日 両備グループ 代表メッセージ)
  6. ^ 非上場企業としては稀 資本と経営を分離した方式での資本提携を実現 和田コーポレーション、両備グループの一社に (両備グループ・2013年6月6日)

外部リンク[編集]