両備グループ
| 両備グループ | |
|---|---|
| 日本の企業グループ | |
|
| |
| 中核企業 | 両備ホールディングス株式会社 |
| 子会社 | 岡山電気軌道ほか |
| 構成企業 | 51社[1] |
両備グループ(りょうびグループ、英称:RYOBI GROUP)は、両備ホールディングスを中心とした企業グループである。交通事業で地盤とする岡山県を中心に生活産業などを展開する。
目次
概要[編集]
グループ共通の経営理念は「忠恕(ちゅうじょ)」[2]。2010年7月31日に両備グループ創立100周年(両備ホールディングスの前身である西大寺軌道の設立から数えて)を迎えたことから、100周年記念キャッチフレーズとして「感謝の100年、思いやりでネクスト100年」を2009年7月31日から2011年7月31日まで使用していた。
2016年7月時点のグループ会社数は56社で、その他2つの財団法人と2つの任意団体がある(両備グループ・オフィシャルサイトによる)。現在のグループ代表は小嶋光信(両備ホールディングス代表取締役会長兼CEO)で、小嶋はグループ企業のうち両備ホールディングス会長を筆頭に、岡山電気軌道・和歌山電鐵・中国バス・両備システムズなど多くのグループ企業の社長と2財団法人・2任意団体の理事長をそれぞれ務めている。
1999年に小嶋が両備バス(当時)社長・両備グループ代表に就任して以降、両備グループの代表は小嶋と松田堯(故人・両備ホールディングス会長、最終役職は取締役名誉会長)の2人体制をとっていたが、2011年に松田堯会長が名誉会長に退き、小嶋がその後を継いで会長兼CEOに就任、さらに松田久が新たに社長兼CEOO(代表経営執行責任者・両備独自の役職)に就く人事が行われ、現在は小嶋1人がグループ代表として紹介されている。
グループ共通の経営理念「忠恕」を根幹に、「社会正義」「お客様第一」「社員の幸せ」の3つの経営方針と、「信託経営」「“労使共存、共栄”思想」「能力主義的安心雇用」の3つの経営理念を掲げている。また、殆どのグループ企業が黒字経営であるのも同グループの特徴である。また、業界では地方交通の再生請負人ともいわれ、『日経スペシャル カンブリア宮殿』では同グループの和歌山電鐵と中国バスの再生が放送された。2008年に小嶋光信の次男である松田敏之(3代目社長 松田基の養子)が住友信託銀行を退社後、両備グループ東京事務所長として入社してからは(現:代表取締役副社長)、関東やアジアでも積極的な事業展開を行いグループを20億程度の利益から80億程度に10年間で急拡大させている。同氏はM&A、新事業、既存事業の改革、経営戦略本部長、不動産グループ長、安全マネジメント担当役員など多岐に亘る担当をもち、不動産開発やM&A、アジアのコールドチェーン構築などの数々の新事業を手掛けている。子供向けの車両開発(ソラビ・サイバス、おかでんチャギントン )、高速バス事業の改革に向けた戦略的車輛である完全個室バス型バスのドリームスリーパーなど車輛に関するアイデアも多く実現している。
グループ企業が50社以上に増えた背景には他社の救済以外に、西大寺鉄道からの転換期に解雇を避けるため社員それぞれの得意分野で起業したためもある。小嶋はこれを“人間主義”と表現している。“選択と集中”戦略には否定的で、「全ての業種が儲かる時はなく、好不調を補い合う」「(出資先の岡山高島屋について)百貨店は子供の居場所をなくしたり売れ筋だけに絞ったりすべきではない」「人に必要とされる企業が再生できる」「日本は発展途上国と価格競争をすべきではなく、両備はラグジュアリー(豪華)とミドル(中流)の間の“ミジュアリー”(小嶋の造語)を狙っている」といった趣旨の経営理念を語っている。両備グループの連結業績(2016年3月期)は売上高1333億円、経常利益78億円。小嶋は3年後の目標として売上高1500億円、経常利益100億円を掲げている[3]。
グループ企業[編集]
2016年7月時点
運輸・観光関連事業[編集]
- 両備ホールディングス
- 岡山電気軌道
- 東備バス
- 中国バス - 2006年12月に旧法人「中国バス株式会社」から営業譲渡を受けた現法人「株式会社中国バス」。なお、旧法人子会社の中国タクシー・三原交通は両備グループ入りしていない。
- 岡山交通
- 中国交通(広島県尾道市) - 旧・中国バスグループのタクシー会社である中国交通の事業を2007年8月1日より引継いで営業開始。
- 岡山タクシー
- 両備グレースタクシー(旧社名:岡山空港タクシー、全国でも珍しい女性乗務員のみのタクシー会社、岡山県岡山市)
- 両備タクシーセンター(岡山交通・岡山タクシー・両備タクシー・両備グレースタクシーの岡山地区(岡山市)共同配車など)
- 津山タクシー(岡山県津山市)
- 浅口タクシー(岡山県倉敷市)
- 総社両備タクシー(岡山県総社市)
- ハロー・トーキョー(東京都江東区) - 東京都特別区・武三交通圏(東京都23区および三鷹市・武蔵野市)、並びに千葉県の北総交通圏(成田国際空港など)を営業区域とし、旅客輸送のタクシーとハイヤーを運行するタクシー会社。2008年12月に両備グループ入り。
- イースタンエアポートモータース(東京都大田区) - 全日空の運航乗務員の送迎を中心としたハイヤー・タクシー事業を展開するタクシー会社。2011年5月に両備グループ入り。
- ニッコー観光バス - 東京のタクシー会社日本交通の観光バス部門が独立した会社。2012年4月に両備グループ入り[4][5]。また、2018年より中国バスが運行するドリームスリーパーの東京側運行支援業務を担当している。
- リョービツアーズ
- 中国トラベル - 中国バス(旧法人)から継承。
- 神戸ベイクルーズ - 神戸港内の観光船を運航。2010年4月に両備グループ入り。
- 一般財団法人地域公共交通総合研究所
- Ryobi(Vietnam) Distribution Service - ベトナム・ホーチミン市[6]
- てぃーだ観光(沖縄県糸満市) - 沖縄県内における「カリスマバスガイド」こと崎原真弓(両備ホールディングス社員)を代表取締役として設立された貸切バス事業者。リョービツアーズ及び中国トラベルの関連会社として営業[7][8][9]。
情報関連事業[編集]
- 両備システムズ
- 両備システムイノベーションズ
- 両備システムソリューションズ
- リョービシステムサービス
- リオス
- エス・シー・ラボ
生活関連事業[編集]
- 岡山高島屋
- 岡山三菱ふそう自動車販売 - 三菱ふそうトラック・バスの岡山地区販売会社。
- 両備エネシス - かつての三菱石油の岡山圏域代理店のひとつ。のち日石三菱、新日本石油を経てENEOSブランドへ。現在はJXTGエネルギーの販売代理会社。
- 両備モーターズ(両備エネシスの整備部門が分社)
- 両備商事
- アール空調システムズ
- 両備住宅
- サルボ両備
- 両備ヘルシーケア - 旧商号は三洋エメリタス(三洋電機グループ)で、2009年1月に両備グループ入り。元々は介護付有料老人ホーム「サン・オークス倉敷」を運営する会社だったが、両備グループ入り後は「サン・オークス」「両備ヘルシーケア」の2ブランドでグループの介護事業を一手に担っている。
- 岡山馬事公苑
- トーキョー・リョービ
- 和田コーポレーション - 2013年6月に両備グループ入り。以前にも金融機関から買収の打診があったが、創業者である和田康博代表取締役社長(当時)の経営手腕を高く評価したものの、買収後和田が同社に残るか不明だったため断念していた。その後再検討し、和田が取締役社長兼COO(代表権は返上)として引き続き経営を指揮することで合意、両備グループ入りが決まった[10]。両備ホールディングスが77.5%出資し、取締役も大半が両備グループの役員で占められているが、和田が引き続き社長を務めているため両備グループの中でも比較的独立性が強い[11]。
文化事業[編集]
- 財団法人両備てい園記念財団
- 財団法人両備文化振興財団(夢二郷土美術館などの美術館運営)
福利・厚生事業[編集]
- 両備教育センター(グループ社員の能力開発施設)
- 両備健康づくりセンター(グループ社員の健康管理機関)
提供番組[編集]
- GO!GO!チャギントン(岡山ローカル 岡山放送・2016年4月から)
- 潜在能力テスト(岡山ローカル 岡山放送・2017年4月から)
- よしもと新喜劇(岡山ローカル枠 山陽放送・基本的に日曜日に放送)
- 過去の番組
- 優しい人なら解けるクイズやさしいね(岡山ローカル・2015年11月から2017年3月まで)
- 世界行ってみたらホントはこんなトコだった!?(岡山ローカル・2015年4月から9月まで)
- カスペ(岡山ローカル・前半)
関連項目[編集]
- 小嶋光信 - グループ代表、両備ホールディングス会長兼CEO
- 水戸岡鋭治 - 両備グループデザイン顧問
- 七葉院まゆせ - バーチャル社員(広報担当)
- たま駅長
- イヴェコ - イタリアのバス・トラックメーカー。両備グループと共同で天然ガスを使用するBRTバスの開発を行う[12]。
脚注[編集]
- ^ “両備グループとは”. 両備グループ. 2017年6月14日閲覧。
- ^ 西大寺軌道(後の西大寺鉄道→両備バス→現・両備ホールディングス)初代社長で両備グループ創始者である松田与三郎が常に大切にしてきた言葉である。
- ^ 『日経MJ』2017年5月1日掲載の小嶋光信インタビュー
- ^ 【両備ホールディングス】東京都内観光バス会社「ニッコー観光バス㈱」事業継承[リンク切れ](両備グループ 2012年4月5日)
- ^ 両備グループ入り後もしばらくは両備グループWebサイトのグループ企業一覧には記載されていなかったが、観光事業に新拠点 両備観光大阪カンパニー京都営業所開設、開業[リンク切れ](両備グループ 2013年4月8日)では「両備グループの各観光拠点、東京(ニッコー観光バス)大阪、京都、岡山、広島(中国バス)とも連携することで」と書かれ、同社が両備グループであることが示唆されていた。そして現在は(2016年3月時点)、グループ企業一覧にも運輸・観光関連の企業として記載されている。
- ^ ベトナム ホーチミン市に物流センターを起工[リンク切れ](2015年8月20日 両備グループ 代表メッセージ)
- ^ てぃーだ観光について
- ^ 沖縄の真実を伝える旅を提供「てぃーだ観光」誕生
- ^ 両備グループ企業一覧には記載が無いほか、保有車両にはCIロゴ「RYOBI GROUP Ryobi」が付されていない。その一方、てぃーだ観光公式HPにはリョービツアーズ・中国トラベル・両備ホールディングスが関連会社として記載されている。また、保有車両は全車三菱ふそうトラック・バス製であり、両備ホールディングスに準じた車両番号が付けられている
- ^ 和田コーポレーションが両備グループ入り[リンク切れ] (2013年6月6日 両備グループ 代表メッセージ)
- ^ 非上場企業としては稀 資本と経営を分離した方式での資本提携を実現 和田コーポレーション、両備グループの一社に[リンク切れ] (両備グループ・2013年6月6日)
- ^ イタリア・イベコ社と業務提携!–エコ公共交通大国構想の実現に向けて(両備グループ代表メッセージ 2017年9月7日)
外部リンク[編集]
| ||||||||||||||||||||||||||