玉野渋川特急

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玉野渋川特急(たまのしぶかわとっきゅう)は、岡山県岡山市中心部と玉野市宇野、渋川地区を結ぶ両備ホールディングス(両備バス)の特急バスである。

概説[編集]

運行開始当初の車両
運行開始当初の車両
2004年に導入された車両(KL-MP35JM改)
2004年に導入された車両(KL-MP35JM改)
2006年以降導入された車両(PJ-MP35JP) 2番目の扉は車椅子用
2006年以降導入された車両(PJ-MP35JP)
2番目の扉は車椅子用

両備バスが1988年9月より運行開始した特急バスである。

西日本旅客鉄道宇野線瀬戸大橋本四備讃線)開通に伴う系統変更により、茶屋町駅 - 宇野駅間が事実上支線化し、岡山駅への直通列車が大幅に減少した。

特に宇野は岡山の外港として岡山との結びつきが強く、その需要に反して利便性が損なわれることとなった。

そこで、両備バスでは新しいタイプの直通特急バスを運行することを決定した。

宇野地区からは沿線人口は少ないが道路渋滞も少ないルートを選定し、約1時間程度で岡山市中心部までアクセスできるようにした。

また、新しいタイプの特急バスとしてのサービスについては、「可能なものは全て採用」したという。

使用車両は観光バスタイプのハイデッカー三菱エアロバス)を使用するが、車内は夜行高速バスと同様の独立3列シート32人乗りとした。各座席にはフットレストやオーディオ装置も装備され、車内前方にはテレビを設置した。さらに、緑茶とコーヒーがセルフサービスで提供されるサービスコーナーを設置した。

本路線用の定期乗車券も設定され、朝の岡山駅行きの3本については専用定期券利用者は座席の指定が可能になった。

運行開始当初は13往復であったが、当初主要なターゲットとした通勤客のみならず、日中の利用客にも好評であったことから漸次増便され、2013年4月22日のダイヤ現在平日33往復土休日31往復(いずれも玉橋-岡山駅間)となっている。

一方、利用者の増加により独立3列シートでは対応できなくなったことから、増便の際には4列シートでの増備となった。さらに、一般道路経由の路線バスであることから交通バリアフリー法の適用を受けるため、2004年に導入された車両は路線バス用の三菱ふそう・エアロスターシャーシを使用し、西日本車体工業のボディを架装した前扉のみでリクライニングシート装備のワンステップバスであった。また、2006年以降に導入された増備車は純正車体を架装し、前扉後方に車椅子用扉を装備している。現在の車両は水戸岡鋭治によるデザインとなっている。2019年に入り、一般のワンステップバスにフルカラーLED式方向幕・USBポート・デニム生地のリクライニングシートを採用した新車両が導入された。こちらは、玉野市立玉野商工高等学校の生徒によるデザインとなっている[1]

なお、岡山駅 - 宇野駅 - 渋川には当路線とは別に、国道30号経由の普通路線(運行区間は岡山駅 - 渋川、玉野市役所前など)も存在する。

経路[編集]

岡山駅 - (イオンモール岡山前) - 天満屋 - (岡南小学校前) - (みやはら耳鼻科・福浜市営住宅前) - (あけぼの町) - (岡山ろうさい病院) - 築港新町 - 甲浦郵便局前 - 見石 - 八浜市民センター - 田井 - 玉野営業所前 - 築港銀座 - 宇野駅前 - (宇野港) - 玉野市役所前 - 玉橋 - 三井E&Sホールディングス前 - 日ノ田門前 - 和田社宅前 - 日比 - 渋川(マリンホテル) - (おもちゃ王国

※()の停留所は一部の便のみ停車。

  • 2015年12月より平日の玉橋7:26始発岡山ろうさい病院行きの運行を開始した。同時に渋川方面行は平日のみ12:30発と14:30発にて岡山ろうさい病院に乗り入れる。
  • 平日の渋川方面行きの始発便は築港新町始発、平日の岡山方面行きの始発便と、渋川方面行き最終便(全日)は玉橋発着。
  • おもちゃ王国発着便は土日祝日および春休みゴールデンウィーク夏休み冬休みに運行。
  • 岡山駅から岡山ろうさい病院は渋川方面が乗車のみ、岡山方面が降車のみ可。
  • 三井E&Sホールディングス前から日比は渋川方面が降車のみ、岡山方面が乗車のみ可。
  • 岡南小学校前・みやはら耳鼻科・福浜市営住宅前・あけぼの町の各停留所は、渋川方面の朝の1本と、岡山方面の日中から夕方にかけての1部の便が停車。
  • 宇野港は「瀬戸内国際芸術祭2010」開幕にあわせて、2010年7月19日から渋川方面の全便と岡山方面の10-18時台の便がそれぞれ停車。
  • かつては岡山駅前行きはイオンモール岡山前に全便停車していたが、2016年5月1日よりマリンホテル発12:30以降の便は天満屋バスステーション・岡山駅前間は柳川経由の経路になるため降車不可。

[編集]

  • 2004年に新型車が2両導入された早々の8月30日、玉野営業所がある玉野市宇野近辺での高潮の影響で、同所所属のバスの大半が被災する事態となった。特急バスも全車被災し、新型車は修理を行いまたそれ以外の車両は廃車となりしばらくの間は観光バス型の車両を使用しての運用となり、同年に追加で3両導入された。

脚注[編集]

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参考文献[編集]

  • 鈴木文彦『路線バスの現在・未来』(2001年・グランプリ出版)pp137-138

関連項目[編集]