JR難波駅

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JR難波駅
JR難波駅現駅舎が入居している「OCAT」
JR難波駅現駅舎が入居している「OCAT
じぇいあーるなんば - JR-Namba
今宮 (1.3km)
所在地 大阪市浪速区湊町一丁目4-1
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線  Q  関西本線大和路線
キロ程 174.9km(名古屋起点)
加茂から54.0km
電報略号 ナハ
駅構造 地下駅
ホーム 2面4線
乗車人員
-統計年度-
25,532人/日(降車客含まず)
-2014年-
開業年月日 1889年明治22年)5月14日
乗換 南海電気鉄道難波駅
大阪市営地下鉄難波駅
近畿日本鉄道阪神電気鉄道大阪難波駅
備考 直営駅
みどりの窓口
阪 大阪市内
* 1994年に湊町駅から改称。

JR難波駅(ジェイアールなんばえき)は、大阪府大阪市浪速区湊町一丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)関西本線である。同線の終着駅で、「大和路線」の愛称区間に含まれている。

概要[編集]

大阪ミナミの繁華街に含まれる難波に位置し、大阪市営地下鉄難波駅近畿日本鉄道(近鉄)・阪神電気鉄道(阪神)の大阪難波駅にも近接している。南海電気鉄道(南海)の難波駅、大阪市営地下鉄の日本橋駅ともなんばウォーク地下街)を介して結ばれているが、ある程度距離がある(後述)。

かつては関西本線の始発駅として、東京・名古屋・伊勢方面の優等列車が当駅始発で運転されていたが、東海道新幹線や東海道本線経由の優等列車および近鉄特急と競合した結果、1973年に全廃された。以後、当駅発着の列車で加茂駅以東の区間に直通する列車の設定はない。

駅名の由来[編集]

駅開業の1889年から1994年まで湊町駅(みなとまちえき)と称しており、道頓堀川八丁のひとつである道頓堀湊町(駅開業時は大阪市南区湊町)に開業したことによる。ただし、当時の湊町の範囲は道頓堀川に面した狭小なもので、西成郡難波村(のち大阪市に編入され、難波東円手町)にもまたがっていた(現在の湊町の範囲は1980年に拡大されたものである)。1989年の駅移転によって、元来の湊町から完全に離れて難波側にのみ位置するようになり、地下駅化して難波駅や大阪難波駅(当時は近鉄難波駅)と連絡する計画もあったため、1994年9月4日の関西国際空港開港と同日にJR難波駅に改称された。

駅名に「JR」を冠したのはJRグループ各社を通して初めてで、駅名にアルファベットが入ったのも日本では初めてである。

歴史[編集]

  • 1889年明治22年)5月14日 - 大阪鉄道湊町駅(みなとまちえき、一般駅)として開業し、同社の創業路線である湊町駅 - 柏原駅間の起点となる。
  • 1900年(明治33年)6月6日 - 大阪鉄道の路線を関西鉄道が承継し、同社の駅となる。
  • 1907年(明治40年)10月1日 - 国有化により国有鉄道の駅となる。
  • 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称制定により、関西本線所属となる。
  • 1973年昭和48年)9月20日 - 関西本線湊町駅 - 奈良駅間の電化が完成し、10月1日までに当駅発着の全ての定期旅客列車が電車による運転となる。それに伴い、9月30日をもって当駅を発着する優等列車が消滅する。
  • 1985年(昭和60年)3月14日 - 貨物営業を廃止する(旅客駅となる)。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道の駅となる。
  • 1989年平成元年)12月28日 - 南西へ約100m移転する。
  • 1994年(平成6年)9月4日 - JR難波駅に改称する。関西空港へのアクセス列車として、阪和線・関西空港線へ直通する関空快速の運行を開始する。
  • 1996年(平成8年)3月22日 - 関西圏のJRでは初の地下駅となる。
  • 2003年平成15年)11月1日 - ICカード「ICOCA」の供用を開始する[1]
  • 2008年(平成20年)3月15日 - 当駅を発着する関空快速が廃止される。
  • 2015年(平成27年)5月9日 - 南海電鉄難波駅附近における不発弾処理における、南海本線・南海高野線運休に伴う阪和線 鳳駅 - JR難波駅間に臨時快速電車を3本運転。それに伴い、7年ぶりに223系、旅客電車では初めて225系電車が8両編成にて旅客運転にて入線。

駅構造[編集]

新今宮駅が管理する直営駅で、JRの特定都区市内制度における「大阪市内」に属している。ICカード乗車券ICOCA」の利用も可能である(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)。

今宮駅から続いた地下線の「なにわトンネル」による島式ホーム2面4線を持ち、大阪シティエアターミナル (OCAT) の真下にある地下駅である。終着駅ではあるが頭端式ホームではなく、将来のなにわ筋線延伸を見越して通過構造となっている[2]ほか、1番のりばと4番のりばの奥に引き上げ線がある[3]

のりば[編集]

ホームは主に、1・2番のりばには普通電車が、3・4番のりばには快速電車がそれぞれ発着する。

のりば 路線 行先
1・2・3・4  Q  大和路線 天王寺王寺奈良加茂方面
※上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。

地上駅時代[編集]

1996年3月に地下化される前は地上駅で、櫛形ホームを設置していた。ホームの表示は2・3・5・6番線(のちに2・3・4・5番線、さらに1・2・4・5番線、そして0・1・2・3・4番線に変更)となっていて、欠番となっている番号は蒸気機関車付け替えのための機回し線にあてられていた(のちに撤去)。国鉄時代は、急行かすが」は2番線、夜行寝台急行「大和」は3番線から発車していた。

西側に貨車入れ替え用の線路が広がり、駅操車場内の南端には蒸気機関車の転車台が設けられていた(現在は振興局詰所)。また、道頓堀川から入堀が開削されていた。南側には車両留置用の線路が広がり、夜間滞泊の車両が留置されていた。

駅には町の東西を結ぶ歩行者用の跨線橋(地元の人は「たかばし」と呼んでいた)がかけられていた。駅の東側の跨線橋上り口付近には、駅職員のための厚生施設(理髪室、浴場)も設けられており、地元の人も利用できた。

また、車両が通行できる踏切は駅南側にあり、それも貨車入換線内の幅50m近い踏切だったため、時々「開かずの踏切」となっていた。地元では降車時に、北端の改札まで行かずに車掌に切符を渡し、ホームの南端から跨線橋下の通用門を通って出るようなこともあった。

利用状況[編集]

2014年度の1日平均乗車人員は25,532人である。

大阪府統計年鑑[4]によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。

年度 1日平均
乗車人員
1989年(平成元年) 20,565
1990年(平成02年) 22,209
1991年(平成03年) 23,706
1992年(平成04年) 24,396
1993年(平成05年) 23,746
1994年(平成06年) 24,174
1995年(平成07年) 26,281
1996年(平成08年) 29,221
1997年(平成09年) 28,515
1998年(平成10年) 28,208
1999年(平成11年) 27,935
2000年(平成12年) 27,901
2001年(平成13年) 28,247
2002年(平成14年) 28,325
2003年(平成15年) 28,725
2004年(平成16年) 28,561
2005年(平成17年) 28,556
2006年(平成18年) 28,414
2007年(平成19年) 27,963
2008年(平成20年) 27,299
2009年(平成21年) 26,664
2010年(平成22年) 26,810
2011年(平成23年) 26,426
2012年(平成24年) 26,348

駅周辺[編集]

難波駅および大阪難波駅とは地下道地下街で結ばれている。大阪市営地下鉄四つ橋線の難波駅および近鉄・阪神の大阪難波駅(西口)とは比較的近いが、大阪市営地下鉄千日前線御堂筋線の難波駅とはやや離れ、南海の難波駅とはかなり離れている(最低でも徒歩10~15分程度はかかる)ためJR大和路線と南海との乗り換えはこの駅よりもむしろ2駅先の新今宮駅の方が便利である。

難波新地(現・中央区難波)およびミナミの南北基軸となる心斎橋筋戎橋筋からはやや西へ外れてしまう反面、南堀江へのアクセスが良く、最寄駅のひとつとなっている。また、地下鉄千日前線の桜川駅へも徒歩数分で行ける。

なにわトンネルの地上部(地下化以前の線路跡)は難波塩草敷津公園[5]と称する都市公園となっており、南北に細長い区画を有する。

路線バス[編集]

大阪シティエアターミナル (OCAT) の2階に「湊町バスターミナル」(呼称は乗り入れ各社により異なる)があり、関西国際空港大阪国際空港行きのリムジンバスや、日本各地への高速バスが発着している。

また、千日前通沿いに大阪市営バスJR難波駅前バス停がある。

大阪市営バス(JR難波駅前バス停 千日前通のりば)
大阪市営バス(JR難波駅前バス停 四つ橋筋のりば)

隣の駅[編集]

西日本旅客鉄道
 Q  大和路線(関西本線)
快速
新今宮駅 - JR難波駅
普通
今宮駅 - JR難波駅

脚注[編集]

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  1. ^ 「ICOCA」いよいよデビュー! 〜 平成15年11月1日(土)よりサービス開始いたします 〜(インターネット・アーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2003年8月30日
  2. ^ 『日本鉄道旅行地図帳10号「大阪」』、今尾恵介 監修、新潮社、2009年 ISBN 978-4-10-790028-9
  3. ^ 『関西圏通勤電車徹底批評』(上巻)、川島令三 著、草思社、2004年 ISBN 978-4-7942-1359-4
  4. ^ 大阪府統計年鑑 - 大阪府
  5. ^ 公有財産一覧表【浪速区】 (XLS) - 大阪市(2012年6月26日閲覧)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]