デビスカップ

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デビスカップ
今シーズン・大会:
現在進行のスポーツイベント デビスカップ2016
Logo Davis Cup.png
競技 テニス
創立 1900年
参加チーム 16 (ワールドグループ)
130 (2016年総計)
ITF加盟国
前回優勝  イギリス (10回目)
最多優勝  アメリカ合衆国 (32回)
公式サイト daviscup.com

デビスカップ (: Davis Cup, [deʼivis kʌp][1]) は、1900年から毎年行われている男子テニスの国別対抗戦。略称はデ杯。原音では「デイヴィス・カップ」に近い発音。

名称は優勝杯を大会に寄贈したドワイト・デービスにちなむ[1]。かつてはNECが協賛をつとめていたが、現在はこれにかわってBNPパリバがつとめており、「Davis Cup by BNP Paribas」の名で開催されている。

なお同等の女子テニス国別対抗戦は「フェドカップ」という別名称がついている。

大会の流れ[編集]

各国には代表選手4名が選出され、試合は3日間にわたって行われる。各試合は5セット・マッチで行う。第1日目はシングルス2試合、第2日目はダブルス、第3日目はシングルス2試合を行い、先に3試合を取った国の勝利となる。ただし、最終第5試合(シングルス)を待たずに一方の国が3勝を挙げて勝利が確定した場合、残った“消化試合”は3セット・マッチに短縮される。

また、開催国がサーフェスを決定することができる。開催国は、過去に対戦がないか、対戦が古すぎる場合は抽選、それ以外の場合は両国が交互に開催することになる。そのため、開催国は自国に有利になるコート・サーフェスを用意する場合が多い。 例えば、クレー勝率9割超えのナダルを筆頭にクレーコーターの多いスペインはクレーを選択することが多い他、伝統的に速いコートが得意な選手の多いアメリカはハードコートを選択する場合が多い。逆にそれらを封じるために、相手の不得手とするコートをあえて選ぶ場合もある。ビッグサーバーの多い国(クロアチアなど)を相手にする場合は、サーブの威力の落ちるクレーコートを選択する、などがそれである。

出場国は種々の「グループ」に分かれる。頂点にいる「ワールドグループ」16か国は、1回戦からトーナメントを行う。ワールドグループ1回戦で敗退した国と、世界各地の「ゾーン」(例:欧州ゾーン、東洋ゾーンなど)の優勝国が、翌年のワールドグループ出場権をかけて「プレーオフ」を行う。ワールドグループ各会場の1回戦、2回戦、準決勝は原則として日程を同時に合わせることになっている。決勝は例年、12月初頭に行われ、ここでその年のデビスカップ優勝国が決まる。

構成[編集]

レベル グループ
1 ワールドグループ

16か国

2 グループⅠ
アメリカゾーン

6か国

グループⅠ
ヨーロッパ/アフリカゾーン

12 か国

グループⅠ
アジア/オセアニアゾーン

6か国

3 グループⅡ
アメリカゾーン

8か国

グループⅡ
ヨーロッパ/アフリカゾーン

16か国

グループⅡ
アジア/オセアニアゾーン

8か国

4 グループⅢ
アメリカゾーン

9か国

グループⅢ
ヨーロッパゾーン

16か国

グループⅢ
アフリカゾーン

16か国

グループⅢ
アジア/オセアニアゾーン

8か国

5 グループⅣ
アジア/オセアニアゾーン

9か国


ATPポイント[編集]

デビスカップ
カテゴリー 試合勝利 試合敗北 チームボーナス パフォーマンス
ボーナス
合計
シングルス プレーオフ 5 / 101 15
1stラウンド 40 102 80
準々決勝 65 130
準決勝 70 140
決勝 75 753 1254 150 / 2253 / 2754
合計 500 500 to 5353 6254 6254
ダブルス プレーオフ 10 10
1stラウンド 50 102 50
準々決勝 80 80
準決勝 90 90
決勝 95 355 95 / 1305
合計 315 3505 3505

2009~2015[2]

チーム勝利確定後のデッドラバーはポイントに加算されない。 1stラウンド以上の試合で欠場した選手は前のラウンドのポイントを受け取る。 .[2]

  • 1 シングルス初日は5ポイント, 最終日は10ポイント。[2]
  • 2 1stラウンドのみ, ライブラバーに出場して負けた選手は10ポイント。[2]
  • 3 チームボーナスはライブマッチで年間7勝したシングルスプレイヤーに与えられる。[2]
  • 4 パフォーマンスボーナスはライブマッチで年間8勝したシングルスプレイヤーに与えられる。なおこの場合チームボーナスは無くなる。[2]
  • 5 チームボーナスは年間4勝した同じペアのダブルスチームに与えられる。[2]

大会の歴史[編集]

1900年にインターナショナル・ローンテニス・チャレンジとして第1回大会が行なわれた。ハーバード大学テニスチームの考案であった。第1回はボストンロングウッド・クリケット・クラブで行なわれ、アメリカとイギリスが対戦し、アメリカが初代チャンピオンに輝いた。1904年以降は、前年優勝国と予選大会の優勝国が対戦するいわゆるアメリカズカップと同じ方式になった。

1923年からアメリカゾーンとヨーロッパゾーンに分けられ、それぞれの勝者がInter-Zonal Zone ("INZ")で対戦し、その勝者がディフェンディングチャンピオンと対戦する方式となる。1955年からはさらにイースタンゾーンが加わった。1966年にはヨーロッパゾーンがヨーロッパゾーンAとヨーロッパゾーンBに別れた。

1972年から勝ち残り式トーナメント方式となり前年の優勝者も全てのラウンドに参加することになった。

1981年から現在の方式が作られ、16の上位国からなるワールドグループとその他の地域別グループに分けられた。1989年からはタイブレーク制が導入された。

デビスカップ日本代表[編集]

デビスカップ日本代表は初出場となる1921年のインターナショナル・ローンテニス・チャレンジで決勝進出。決勝ではアメリカに0勝5敗で、準優勝となった。 現行制度の16か国によるワールドグループ制以降、日本は1981年、1985年、2012年、2014年、ワールドグループに進出している(それ以外はアジアグループ内又は入れ替え戦で敗退)。

歴代優勝国[編集]

* アウェーでの優勝

[3]

優勝 スコア 準優勝
1900  アメリカ合衆国 3–0  イギリス[4]
1901  アメリカ合衆国 w/o  イギリス
1902  アメリカ合衆国 3–2  イギリス
1903  イギリス 4–1*  アメリカ合衆国
1904  イギリス 5–0  ベルギー
1905  イギリス 5–0  アメリカ合衆国
1906  イギリス 5–0  アメリカ合衆国
1907 Flag of Australasian team for Olympic games.svg オーストララシア[5] 3–2*  イギリス
1908 Flag of Australasian team for Olympic games.svg オーストララシア 3–2  アメリカ合衆国
1909 Flag of Australasian team for Olympic games.svg オーストララシア 5–0  アメリカ合衆国
1910 Flag of Australasian team for Olympic games.svg オーストララシア w/o  イギリス
1911 Flag of Australasian team for Olympic games.svg オーストララシア 4–0  アメリカ合衆国
1912  イギリス 3–2* Flag of Australasian team for Olympic games.svg オーストララシア
1913  アメリカ合衆国 3–2*  イギリス
1914 Flag of Australasian team for Olympic games.svg オーストララシア 3–2*  アメリカ合衆国
開催せず &
&
1919 Flag of Australasian team for Olympic games.svg オーストララシア 4–1  イギリス
1920  アメリカ合衆国 5–0* Flag of Australasian team for Olympic games.svg オーストララシア
1921  アメリカ合衆国 5–0  日本
1922  アメリカ合衆国 4–1 Flag of Australasian team for Olympic games.svg オーストララシア
1923  アメリカ合衆国 4–1  オーストラリア
1924  アメリカ合衆国 5–0  オーストラリア
1925  アメリカ合衆国 5–0  フランス
1926  アメリカ合衆国 4–1  フランス
1927  フランス 3–2*  アメリカ合衆国
1928  フランス 4–1  アメリカ合衆国
1929  フランス 3–2  アメリカ合衆国
1930  フランス 4–1  アメリカ合衆国
1931  フランス 3–2  イギリス
1932  フランス 3–2  アメリカ合衆国
1933  イギリス 3–2*  フランス
1934  イギリス 4–1  アメリカ合衆国
1935  イギリス 5–0  アメリカ合衆国
1936  イギリス 3–2  オーストラリア
1937  アメリカ合衆国 4–1*  イギリス
1938  アメリカ合衆国 3–2  オーストラリア
1939  オーストラリア 3–2*  アメリカ合衆国
~開催せず &
&
1946  アメリカ合衆国 5–0*  オーストラリア
1947  アメリカ合衆国 4–1  オーストラリア
1948  アメリカ合衆国 5–0  オーストラリア
1949  アメリカ合衆国 4–1  オーストラリア
1950  オーストラリア 4–1*  アメリカ合衆国
1951  オーストラリア 3–2  アメリカ合衆国
1952  オーストラリア 4–1  アメリカ合衆国
1953  オーストラリア 3–2  アメリカ合衆国
1954  アメリカ合衆国 3–2*  オーストラリア
1955  オーストラリア 5–0*  アメリカ合衆国
1956  オーストラリア 5–0  アメリカ合衆国
1957  オーストラリア 3–2  アメリカ合衆国
1958  アメリカ合衆国 3–2*  オーストラリア
1959  オーストラリア 3–2*  アメリカ合衆国
1960  オーストラリア 4–1  イタリア
1961  オーストラリア 5–0  イタリア
1962  オーストラリア 5–0  メキシコ
1963  アメリカ合衆国 3–2*  オーストラリア
1964  オーストラリア 3–2*  アメリカ合衆国
1965  オーストラリア 4–1  スペイン
1966  オーストラリア 4–1  インド
1967  オーストラリア 4–1  スペイン
1968  アメリカ合衆国 4–1*  オーストラリア
1969  アメリカ合衆国 5–0  ルーマニア
1970  アメリカ合衆国 5–0  西ドイツ
1971  アメリカ合衆国 3–2  ルーマニア
1972  アメリカ合衆国 3–2*  ルーマニア
1973  オーストラリア 5–0*  アメリカ合衆国
1974  南アフリカ共和国 w/o*[6]  インド
1975  スウェーデン 3–2  チェコスロバキア
1976  イタリア 4–1*  チリ
1977  オーストラリア 3–1  イタリア
1978  アメリカ合衆国 4–1  イギリス
1979  アメリカ合衆国 5–0  イタリア
1980  チェコスロバキア 4–1  イタリア
1981  アメリカ合衆国 3–1  アルゼンチン
1982  アメリカ合衆国 4–1*  フランス
1983  オーストラリア 3–2  スウェーデン
1984  スウェーデン 4–1  アメリカ合衆国
1985  スウェーデン 3–2* 西ドイツの旗 西ドイツ
1986  オーストラリア 3–2  スウェーデン
1987  スウェーデン 5–0  インド
1988 西ドイツの旗 西ドイツ 4–1*  スウェーデン
1989 西ドイツの旗 西ドイツ 3–2  スウェーデン
1990  アメリカ合衆国 3–2  オーストラリア
1991  フランス 3–1  アメリカ合衆国
1992  アメリカ合衆国 3–1  スイス
1993  ドイツ 4–1  オーストラリア
1994  スウェーデン 4–1*  ロシア
1995  アメリカ合衆国 3–2*  ロシア
1996  フランス 3–2*  スウェーデン
1997  スウェーデン 5–0  アメリカ合衆国
1998  スウェーデン 4–1*  イタリア
1999  オーストラリア 3–2*  フランス
2000  スペイン 3–1  オーストラリア
2001  フランス 3–2*  オーストラリア
2002  ロシア 3–2*  フランス
2003  オーストラリア 3–1  スペイン
2004  スペイン 3–2  アメリカ合衆国
2005  クロアチア 3–2*  スロバキア
2006  ロシア 3–2  アルゼンチン
2007  アメリカ合衆国 4–1  ロシア
2008  スペイン 3–1*  アルゼンチン
2009  スペイン 5–0  チェコ
2010  セルビア 3–2  フランス
2011  スペイン 3–1  アルゼンチン
2012  チェコ 3–2  スペイン
2013  チェコ 3–2*  セルビア
2014  スイス 3–1*  フランス
2015  イギリス 3–1*  ベルギー
2016

チーム別優勝[編集]

優勝 準優勝
 アメリカ合衆国 1900, 1902, 1913, 1920, 1921, 1922, 1923, 1924, 1925, 1926, 1937, 1938, 1946, 1947, 1948, 1949, 1954, 1958, 1963, 1968, 1969, 1970, 1971, 1972, 1978, 1979, 1981, 1982, 1990, 1992, 1995, 2007 (32) 1903, 1905, 1906, 1908, 1909, 1911, 1914, 1927, 1928, 1929, 1930, 1932, 1934, 1935, 1939, 1950, 1951, 1952, 1953, 1955, 1956, 1957, 1959, 1964, 1973, 1984, 1991, 1997, 2004 (29)
 オーストラリア 1907, 1908, 1909, 1911, 1914, 1919, 1939, 1950, 1951, 1952, 1953, 1955, 1956, 1957, 1959, 1960, 1961, 1962, 1964, 1965, 1966, 1967, 1973, 1977, 1983, 1986, 1999, 2003 (28) 1912, 1920, 1922, 1923, 1924, 1936, 1938, 1946, 1947, 1948, 1949, 1954, 1958, 1963, 1968, 1990, 1993, 2000, 2001 (19)
 イギリス 1903, 1904, 1905, 1906, 1912, 1933, 1934, 1935, 1936, 2015 (10) 1900, 1902, 1907, 1913, 1919, 1931, 1937, 1978 (8)
 フランス 1927, 1928, 1929, 1930, 1931, 1932, 1991, 1996, 2001 (9) 1925, 1926, 1933, 1982, 1999, 2002, 2010, 2014 (8)
 スウェーデン 1975, 1984, 1985, 1987, 1994, 1997, 1998 (7) 1983, 1986, 1988, 1989, 1996 (5)
 スペイン 2000, 2004, 2008, 2009, 2011 (5) 1965, 1967, 2003, 2012 (4)
西ドイツの旗 西ドイツ
 ドイツ
1988, 1989, 1993 (3) 1970, 1985 (2)
 チェコスロバキア
 チェコ
1980, 2012, 2013 (3) 1975, 2009 (2)
 ロシア 2002, 2006 (2) 1994, 1995, 2007 (3)
 イタリア 1976 (1) 1960, 1961, 1977, 1979, 1980, 1998 (6)
 セルビア 2010 (1) 2013 (1)
 スイス 2014 (1) 1992 (1)
 南アフリカ共和国 1974 (1) (0)
 クロアチア 2005 (1) (0)
 アルゼンチン (0) 1981, 2006, 2008, 2011 (4)
 インド (0) 1966, 1974, 1987 (3)
 ルーマニア (0) 1969, 1971, 1972 (3)
 ベルギー (0) 1904, 2015 (2)
 日本 (0) 1921 (1)
 メキシコ (0) 1962 (1)
 チリ (0) 1976 (1)
 スロバキア (0) 2005 (1)

大陸別優勝[編集]

大陸 優勝 準優勝
ヨーロッパ 43 46
北アメリカ 32 30
オセアニア 28 19
アフリカ 1 0
南アメリカ 0 5
アジア 0 4

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 研究社辞書部 1960.
  2. ^ a b c d e f g The 2015 ATP® Official Rulebook (pdf)” (2015年1月18日). 2016年3月5日閲覧。
  3. ^ Davis Cup champions”. Davis Cup. 2016年1月29日閲覧。
  4. ^ デビスカップ公式サイトには1900年~1912年までのイギリスは“British Isles”と記載されていた
  5. ^ デビスカップ公式サイトには1907年~1913年までは“Australasia”と記載されていた
  6. ^ インドが当時の南アフリカ政府によるアパルトヘイト政策に対する抗議のため、南アフリカへの渡航を拒否したために決勝は取りやめとなり、南アフリカにデビスカップが与えられた。

参考文献[編集]

  • 研究社辞書部, ed (1960). “Davis cup”. 研究社新英和大辞典 (4 ed.). 東京: 研究社. p. 445. NCID BN01869467. 

外部リンク[編集]