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日吉駅 (神奈川県)

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日吉駅
東急駅舎(商店街側より望む)(2010年4月)
ひよし
Hiyoshi
所在地 横浜市港北区日吉
所属事業者 東京急行電鉄駅詳細
横浜市交通局駅詳細
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日吉駅(ひよしえき)は、神奈川県横浜市港北区日吉二丁目にある東京急行電鉄、および同四丁目にある横浜市交通局横浜市営地下鉄)のである。横浜市営地下鉄の駅番号G10

利用可能な鉄道路線

線路名称上は、当駅を通る東急電鉄の路線は東横線のみである。詳細は各路線の記事および鉄道路線の名称等を参照。東横線は当駅から田園調布駅までが複々線区間である。

駅構造

東京急行電鉄

東急 日吉駅*
東急日吉駅構内(2008年8月)
ひよし
Hiyoshi
元住吉 (1.5 km)
(2.2 km) 綱島
所在地 横浜市港北区日吉二丁目1-1
北緯35度33分11秒 東経139度38分48.4秒 / 北緯35.55306度 東経139.646778度 / 35.55306; 139.646778 (東急 日吉駅)座標: 北緯35度33分11秒 東経139度38分48.4秒 / 北緯35.55306度 東経139.646778度 / 35.55306; 139.646778 (東急 日吉駅)
駅番号  TY 13   MG 13 
所属事業者 東京急行電鉄(東急)
所属路線 東横線
目黒線(正式には東横線)
キロ程 東横線:13.6km(渋谷起点)
目黒線:11.9 km(目黒起点)
駅構造 地上駅
ホーム 島式 2面4線
乗降人員
-統計年度-
東横線:138,364人/日
目黒線:42,131人/日
(合計)180,495人/日
-2011年-
開業年月日 1926年大正15年)2月14日
備考 目黒線は当駅発着
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改札口前のオブジェ「虚空自像」は「銀球」ないしは「ひよたま」などの通称で親しまれ、待ち合わせ場所として使われている(2006年)

島式ホーム2面4線を有する地上駅である。1988年から1991年まで改良工事を施工した関係でホームは半地下化されており、駅舎はホーム上に建設された人工地盤の上に立地する。

駅長所在駅であり、日吉駅管内として当駅 - 綱島駅間を管理している。

トイレは1階の改札口内にある。ユニバーサルデザインの一環として車椅子などの利用に対応した個室(多機能トイレ)は設置されていなかったが、2006年12月頃に移転し、同時に多機能トイレの使用が開始された。

ホーム上にはエレベーターが設置されている。改良工事時点では日吉東急avenueにつながるもので、駅係員の付き添いがない限り利用できなかったが、その後横浜寄りに新しく自由に利用できるコンコースとのエレベーターが設置された。

2008年3月30日の横浜市営地下鉄グリーンライン開業に併せて、東横線とグリーンラインを結ぶ地下通路の新設と東横線の改札口の増設が行われた。

改良工事

当駅はもともと線路の位置が周囲の土地よりかなり低く、東西の改札口と駅舎は地上レベルであったが、ホームは掘割の底にあった。島式2面4線のホームと、綱島駅寄りに引き上げ線2本を併せ持つ構造が長らく続き、この時期には渋谷駅 - 日吉駅間において折り返し運転をする各駅停車と日比谷線直通電車がそれぞれ留置される光景も見られたほか、荷物電車試運転列車の折り返しにも利用されていた。引き上げ線の有効長は列車の編成両数の増加に合わせ、最終的には18m車×8両の長さ[1]となったため、水平な引き上げ線と綱島駅に向かって下り勾配となる本線との比高はかなりのものとなっていた。

1988年から1991年にかけて大規模な改良工事が行われ、この期間中は島式ホーム1面2線の状態となり、引き上げ線の使用も中止されたため、当駅での急行と各駅停車との緩急接続および始発・終着列車の設定が一時的に不可能となった。このため、当駅で急行の接続待避を行っていた各駅停車は隣の元住吉駅における急行の通過待避に変更され、さらに当駅始発・終着列車は元住吉駅あるいは菊名駅発着となった。この際、日比谷線直通電車の運転区間は、それまでの中目黒駅 - 当駅間から菊名駅まで延長された。

この改良工事が完成した後、島式2面4線ホームの構造に戻り、緩急接続も再び当駅で行われるようになり、日中の日比谷線直通電車も当駅発着に戻った。ただし、引き上げ線については1線に縮小された。

当駅始発・終着列車

日比谷線直通電車のほか、東横線・みなとみらい線内を走る電車についても当駅始発・終着列車が数本存在した(詳しくは前後の項目を参照)。

2006年9月、武蔵小杉駅 - 当駅間が高架化及び配線変更などにより、高架化された新しい元住吉駅と元住吉検車区を直接結ぶことが不可能な配線となった。それまで元住吉駅始発としていた各列車は、武蔵小杉駅始発・終着となり、下り線(元町・中華街方面行)については大半が当駅始発となった。これは、この高架線切り替えと同時に元住吉検車区から当駅までを直接結ぶ「下り出庫線」が設けられたためである。

目黒線への転換工事

前項で述べた大規模な改良工事を行っていた一時期を除き、長らく内側2線(2・3番線)を待避線と使用し、ここで各駅停車が急行(後に通勤特急も)の接続待避や、特急運転開始後は特急の通過待避なども行っていた[2]。また、終電間際には東横線内の当駅止まりの電車も設定されており、夜間に引き上げ線および2・3番線ホームに留置され、翌朝に始発列車として運転されていた。

目黒線が当駅まで延伸するのに先立って、2007年8月23日のダイヤ改正からこの待避線および引き上げ線を目黒線の設備に転換する工事が行われることになり、待避線の使用や当駅始発・発着列車の設定は再度不可能となった[3]。このため、当駅における緩急接続や通過待避は、全て隣の元住吉駅での特急・通勤特急・急行いずれかの通過待避に変更されたほか、当駅始発・終着列車については武蔵小杉行もしくは菊名行に変更され、日比谷線直通もこの時から菊名駅まで終日運行されるようになり現在に至る[4]。この転換工事完成の際に引き上げ線が1本から2本に再度増設されたが、有効長がそれぞれ異なり、2本のうち1本は20m車×8両編成分、もう一方は20m車×6両編成分である。

目黒線が当駅まで延伸されたのは2008年6月22日である。

東急日吉駅プラットホーム
ホーム 路線 方向 行先
1 東横線 下り 菊名横浜みなとみらい線 元町・中華街方面
2 目黒線 下り (降車専用)
3 目黒線 上り 目黒N南北線 赤羽岩淵埼玉高速鉄道線 浦和美園I三田線 西高島平方面
4 東横線 上り 武蔵小杉自由が丘渋谷H日比谷線 北千住方面

横浜市交通局

横浜市交通局 日吉駅
連絡改札口(2008年3月)
ひよし
Hiyoshi
◄G09 日吉本町 (1.4km)
所在地 横浜市港北区日吉四丁目1-11
駅番号 G10
所属事業者 横浜市交通局横浜市営地下鉄
所属路線 グリーンライン(4号線)
キロ程 13.0 km(中山起点)
駅構造 地下駅
ホーム 1面2線
乗車人員
-統計年度-
21,674人/日(降車客含まず)
-2008年-
開業年月日 2008年平成20年)3月30日
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島式ホーム1面2線を有する地下駅である。東横線の駅とは直交している。地下3階がコンコースおよび改札口となり、地下4階がホームとなる。地下鉄の改札階には東横線の改札も新設され、地下での乗り換えが可能である。

地下鉄日吉駅プラットホーム
ホーム 路線 行先
1・2 グリーンライン(4号線) 中山方面

利用状況

1日あたりの乗車人員の推移(東急)
  • 東京急行電鉄 - 2011年度1日平均乗降人員は東横線が138,364人、目黒線が42,131人であり、合計180,495人である。
  • 横浜市営地下鉄 - 2008年度1日平均乗車人員は21,674人である。

近年の1日平均乗車人員推移は下記の通り。

年度 1日平均乗車人員[5]
東京急行電鉄 横浜市交通局
1998年 61,161
1999年 60,860
2000年 61,790
2001年 61,970
2002年 61,729
2003年 62,403
2004年 63,847
2005年 64,773
2006年 65,699
2007年 68,008 103,535 [6]
2008年 82,965 23,107
2009年 103,959 26,138
2010年 106,129 29,173
2011年

駅周辺

駅より慶應義塾大学銀杏並木を望む(2006年12月1日)

駅東側には、慶應義塾大学日吉キャンパスが綱島街道(県道2号)を挟んですぐのところにある。駅西側は商店街と住宅街だが、学術施設が多いため、学生が多く、学生向けの飲食店などが多い。

学校

小売店

その他

バス路線

バス待機場(奥に見える京急バスは空港リムジン)(2007年2月17日)

東急バスにより当駅を発着する路線バスが運行されており、綱島街道沿いに南(綱島方)から番号順に1 - 4番乗り場が、日吉東急avenueの南側に5 - 7番乗り場がそれぞれ設置されている。

2008年3月30日に、綱島街道沿いの停留所名は「日吉駅東口」、日吉東急avenueの南側の停留所名は「日吉駅」とされた。

当駅の元住吉駅寄りの東側にバスの待機場があり、1 - 4番乗り場に発着するバスは一度待機場に進入して折り返す。かつてここに東急バス日吉営業所があったが、1993年にその機能は東山田営業所に移されている。

乗場 系統 主要経由地 行先




1番 日81 北綱島 綱島駅
日91 日大高校正門 【循環】綱島東四丁目
日92 南綱島住宅・広町 綱島駅
2番 日93 江川町・鷹野大橋・駒岡 綱島駅
日94 江川町 越路
3番 日40 北綱島・高田駅前・東山田駅 東山田営業所
日41 北綱島 高田駅
4番 日51 大塚製靴前・アリュール日吉本町 【循環】コンフォール南日吉


5番 日22 下田仲町 サンヴァリエ日吉
6番 日21 下田仲町・下田町 高田町
7番 日23 井田病院正門前 さくらが丘

3番から発車している日40系統東山田営業所行きの内、深夜バスは1番のりばから発車する。

その他に、当駅から乗車することはできないが、東急バス運行の渋谷駅深夜急行バスミッドナイト・アロー新横浜駅新羽営業所行きが当駅前を経由・降車扱いする。

歴史

  • 1926年大正15年)2月14日 - 開業。
  • 1988年昭和63年)3月11日 - 改良工事着手。工事期間中は1面2線で、同年8月のダイヤ改正から急行の待避を元住吉駅で行い、日比谷線直通は菊名駅まで運転した。
  • 1991年平成3年)11月 - 改良工事完成。半地下の2面4線の駅になる。同時に日比谷線直通は日中が当駅での折り返しに変更された。
  • 1995年(平成7年)7月 - ホームの真上に東急百貨店が完成。
  • 1999年(平成11年) - 関東の駅百選に選定される。
  • 2003年(平成16年)3月19日 - 通勤特急新設により、通勤特急の停車駅になる。
  • 2007年(平成19年)8月23日 - 2・3番線の東横線から目黒線への発着路線切り替えに伴う改良工事のため、当駅で行っていた特急の通過待ちや通勤特急・急行の待避は元住吉駅で行い、日比谷線直通電車は終日菊名駅発着に変更。
  • 2008年(平成20年)
    • 3月7日 - 2・3番線(目黒線用ホーム)にホームドアを設置。
    • 3月30日 - 横浜市営地下鉄グリーンラインが開業。
    • 6月22日 - 目黒線武蔵小杉 - 日吉間が延伸開業。

将来

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2012年度から東横線が東京地下鉄副都心線(及びその先の西武池袋線東武東上線)との相互直通運転を開始する予定であり、同時に特急・通勤特急・急行を現行8両編成から10両編成に増強する。これに伴い、当駅の綱島駅寄りにおいてホーム延伸工事を実施している。

2019年を目処に、東急と相鉄が相互直通運転を実施するため、これにより当駅から途中新横浜駅東海道貨物線横浜羽沢駅付近を経由して相鉄本線西谷駅に至る総延長12.7キロの連絡線(相鉄・東急直通線)の建設が計画されている[7]。なお、この際に目黒線の引き上げ線2本が相鉄・東急直通線の線路となり、新たに別の引き上げ線が1本設けられる予定である。

詳しくは神奈川東部方面線を参照。

駅名の由来

駅設置当時に橘樹郡日吉村大字矢上字一本松に位置していたことから、地名を採ったものである。

隣の駅

東京急行電鉄
東横線
特急
通過
通勤特急
武蔵小杉駅(TY11) - 日吉駅(TY13) - 菊名駅(TY16)
急行
武蔵小杉駅(TY11) - 日吉駅(TY13) - 綱島駅(TY14)
各駅停車
元住吉駅(TY12) - 日吉駅(TY13) - 綱島駅(TY14)
目黒線
急行
武蔵小杉駅(MG11) - 日吉駅(MG13)
各駅停車
元住吉駅(MG12) - 日吉駅(MG13)
横浜市営地下鉄
グリーンライン(4号線)
G09 日吉本町駅 - G10 日吉駅

脚注

  1. ^ 東横線で使われていた20m車の8000系は7両編成まで収容できた。
  2. ^ かつては終日にわたり頻繁に急行の接続待避を行っていたが、2001年3月28日の特急運転開始によりダイヤが大幅に改正され、緩急接続は主に自由が丘駅と菊名駅で行われることになり、主に日比谷線直通電車が当駅で平日の朝夕ラッシュ時間帯に通勤特急の接続待避を、それ以外の時間帯に特急の通過待避を行っていた。また、時折運転される「みなとみらい号」や「伊豆のなつ号」などの臨時急行は当駅で特急の通過待避を行うこともあった。
  3. ^ 東急電鉄ニュースリリース「2007年8月23日(木)、東横線・みなとみらい線のダイヤ改正を実施」
  4. ^ ただし、2010年2月現在のダイヤでも土・休日に限り元町・中華街発の急行1本(横浜駅0時17分発)は当駅止まりであり、当駅まで客扱い後、元住吉駅の通過線に留置され、翌朝に武蔵小杉駅始発の渋谷行として運用されている。
  5. ^ 横浜市統計ポータル http://www.city.yokohama.lg.jp/ex/stat/index2.html#3
  6. ^ 平成20年3月30日開業で2日間のデータ
  7. ^ 東急電鉄「相互直通運転実施へ向け速達性向上計画が認定されました」

関連項目

外部リンク