大手町駅 (東京都)

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大手町駅
配置略図
おおてまち
Otemachi
(サンケイ前*)
所在地 東京都千代田区
所属事業者 東京地下鉄(東京メトロ)
東京都交通局都営地下鉄
電報略号 オテ(東京地下鉄)
手(東京都交通局、駅名略称)
駅構造 地下駅
ホーム 2面2線(丸ノ内線)
1面2線(東西線・千代田線・半蔵門線・三田線)
乗降人員
-統計年度-
(東京地下鉄)280,381人/日
(東京都交通局)80,846人/日
-2009年-
開業年月日 1956年(昭和31年)7月20日
乗入路線 5 路線
所属路線 M 東京地下鉄丸ノ内線
駅番号 M 18
キロ程 8.1 km(池袋起点)
M 17 東京 (0.6 km)
(0.9 km) 淡路町 M 19
所属路線 T 東京地下鉄東西線
駅番号 T 09
キロ程 10.7 km(中野起点)
T 08 竹橋 (1.0 km)
(0.8 km) 日本橋 T 10
所属路線 C 東京地下鉄千代田線
駅番号 C 11
キロ程 12.5 km(綾瀬起点)
C 10 二重橋前 (0.7 km)
(1.3 km) 新御茶ノ水 C 12
所属路線 Z 東京地下鉄半蔵門線
駅番号 Z 08
キロ程 8.8 km(渋谷起点)
Z 07 神保町 (1.7 km)
(0.7 km) 三越前 Z 09
所属路線 I 都営地下鉄三田線
駅番号 I 09
キロ程 8.2 km(目黒起点)
I 08 日比谷 (0.9 km)
(1.4 km) 神保町 I 10
乗換 JR東京駅**
備考 * 丸ノ内線のみ案内される
** 東西線のみ案内される
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大手町駅(おおてまちえき)は、東京都千代田区にある東京地下鉄及び東京都交通局(都営地下鉄)のである。駅番号は、丸ノ内線がM 18, 東西線がT 09, 千代田線がC 11, 半蔵門線がZ 08, 三田線がI 09.

駅所在地は、東京地下鉄が大手町に、都営地下鉄が丸の内にある。

概要

丸ノ内線には「サンケイ前」の駅名併称がある。なお、三田線でもラッピング開始(後述)から東急目黒線日吉駅延伸まで「読売新聞社前」の駅名併称があり、次駅案内放送でも流れていた。

また、当駅は5路線が通っており、これは東京の地下鉄の駅では最も多い[1]東京駅との徒歩連絡が可能であるが、東西線・三田線以外では案内されていない。東西線の乗り換え案内では「JR線」と放送される。

利用可能な鉄道路線

所在地

  • 丸ノ内線・千代田線・半蔵門線:東京都千代田区大手町一丁目6-1
  • 東西線:東京都千代田区大手町二丁目1-1
  • 三田線:東京都千代田区丸の内一丁目3-1

駅構造

各路線の駅をつなぎ合わせるとアルファベットの「P」のような配置になっており、左下から時計回りに三田線・千代田線・半蔵門線・丸ノ内線・東西線の順に並んでいる。半蔵門線の駅が開業した当時は「日本一の地下鉄駅」としてNHKのニュース番組などでも取り上げられた。

東京地下鉄

丸ノ内線は相対式ホーム2面2線、その他の路線は島式ホーム1面2線を有する地下駅である。

東京メトロ各線は改札内で連絡しているが、丸ノ内線・半蔵門線と東西線の乗り換え部分は直接の連絡がなく、乗り換える時には一旦改札を出場するほうが至近なため、いずれの乗車券類でも改札外での乗り換えが可能になっている。なお、遠回りになるが千代田線ホームを経由すれば改札内での乗り換えは可能である。また、東西線から千代田線への連絡でも改札外で乗り換えが可能であるが、逆に千代田線から東西線への改札外乗り換えは不可。ただし、一度東西線の改札外乗り換え改札まで行って出場し、再び千代田線入場改札から入場するのは可能。そのため、東西線・丸ノ内線・半蔵門線のりばへの改札口にある自動改札機にはオレンジ色のステッカーが貼付されているものがある(通称オレンジ改札)。なお、東西線と半蔵門線を乗り換える際に東西線ホーム中野寄りや半蔵門線ホーム渋谷寄りから乗り換える場合は千代田線ホーム経由の方が距離が若干短い。

東西線と半蔵門線、三田線と半蔵門線・丸ノ内線の相互間は乗り換えに時間がかかる。東西線と半蔵門線の場合は九段下駅、三田線と半蔵門線の場合は神保町駅が至便である。

丸ノ内線のホームは、南隣の東京駅に近すぎないようにという理由で、現在の位置に建設された。なお、当駅 - 東京駅間のトンネルの下にも駅施設があるため、東西線ホーム上の改札外通路は丸ノ内線トンネルの部分を掘り下げた構造になっており、また東西線ホームも丸ノ内線トンネルとの交差部分のみ天井が少し低くなっている。

東西線ではJR東京駅への乗り換え案内を行っている(他の各路線では行っていない)。逆に、東京駅では東西線への案内を駅構内のみで行っている。東京駅構内には東西線と丸ノ内線の乗り換え案内があるが、丸ノ内線は東京駅である。

千代田線はもともと当駅が第一期開業区間の終点であったことから、新御茶ノ水駅寄りに渡り線が設置されている。当駅から先への延伸後は緊急時に使用されている。

東西線の改札口からJR東京駅八重洲口・丸の内口への2方向に分かれるが、新幹線は八重洲口(日本橋口を含む)を利用するよう表記されている。

東京メトロ大手町駅プラットホーム
ホーム 路線 行先
1 M 丸ノ内線 銀座新宿荻窪方面
2 M 丸ノ内線 後楽園池袋方面
3 T 東西線 西船橋津田沼東葉勝田台方面
4 T 東西線 飯田橋中野三鷹方面
5 C 千代田線 霞ケ関代々木上原唐木田方面
6 C 千代田線 北千住綾瀬取手方面
7 Z 半蔵門線 九段下渋谷中央林間方面
8 Z 半蔵門線 三越前押上久喜南栗橋方面

バリアフリー設備

丸ノ内線ホーム以外は改札口とホームとの間を連絡するエレベーターが設置されている。

トイレは全部で6か所あるが、多機能トイレは東西線中央改札と半蔵門線ホーム直上の渋谷側地下3階の2か所のみの設置である。乳幼児オストメイト対応設備は後者にのみ併設されている。

東京都交通局

島式ホーム1面2線を有する地下駅である。

一時期は、コンコースの壁にスタジオジブリ作品や読売日本交響楽団の画像がデザインされたラッピングが施されていた。同様にプラットホームの柱や駅広告には読売ジャイアンツ新聞の意匠のラッピングも施されていた[2]

2008年(平成20年)1月に東京メトロのものに類似した案内サインシステムに更新されている。これは先に新宿線新宿三丁目駅で更新されたものと同じである。発車メロディは、南北線のものと共通である。

日比谷側の地上出入口の一部は、千代田線二重橋前駅の出口と共用している。また、2007年に行幸地下通路が完成し、東京駅へ地下道経由でアクセスすることができる。

乗り換え各線が帝都高速度交通営団(営団地下鉄)だった時代は駅到着時の放送で「営団地下鉄線はお乗り換えです」と放送されていたが、東京メトロ発足後は「東西線、千代田線、丸ノ内線、半蔵門線はお乗り換えです」と路線名を案内するようになった。

都営地下鉄大手町駅プラットホーム
ホーム 路線 行先
1 I 都営三田線 日比谷白金高輪目黒東急線方面
2 I 都営三田線 水道橋巣鴨西高島平方面

利用状況

  • 東京地下鉄 - 2010年度の1日平均乗降人員は274,618人である。
  • 東京都交通局 - 2009年度の1日平均乗降人員は80,846人(乗車人員 40,024人、降車人員 40,822人)である[3]

三田線内だけの数値で見れば、神保町駅巣鴨駅に次ぐ第3位である。

近年の1日平均乗車人員推移は下記の通り。

年度 東京メトロ 都営地下鉄 出典
丸ノ内線 東西線 千代田線 半蔵門線
1992年 33,222 76,737 44,490 12,515 17,940 [4]
1993年 32,121 77,677 43,510 12,468 36,995 [5]
1994年 30,786 75,655 42,033 12,575 36,460 [6]
1995年 29,850 73,344 40,577 12,454 35,033 [7]
1996年 29,707 72,786 39,115 12,608 34,249 [8]
1997年 27,989 72,956 38,101 12,241 33,981 [9]
1998年 28,241 73,674 38,638 12,608 34,452 [10]
1999年 26,852 71,948 37,093 12,536 33,150 [11]
2000年 26,690 71,000 34,795 12,071 33,773 [12]
2001年 26,227 68,882 33,438 11,805 34,036 [13]
2002年 24,622 67,474 32,055 11,945 34,584 [14]
2003年 24,855 66,257 29,404 14,213 34,437 [15]
2004年 27,104 67,129 27,378 14,874 34,825 [16]
2005年 26,918 68,468 27,885 15,548 35,805 [17]
2006年 25,367 69,510 29,852 16,167 36,975 [18]
2007年 24,238 73,604 32,730 17,281 39,037 [19]
2008年 22,658 73,838 33,458 16,882 40,160 [20]
2009年 40,024

駅周辺

駅周辺には大手銀行や商社・マスメディアなどの本部・本社およびその業界団体などが立地し、日本経済の中枢部である。


バス路線

大手町駅前交差点(2010年4月29日)

大手町

みずほ銀行東京サンケイビル(A4出口付近)、読売新聞(C3出口付近)

パレスホテル

歴史

  • 1956年昭和31年)7月20日 - 営団地下鉄丸ノ内線が開業(最初に東京サンケイビル下に開業したのが始まり。丸ノ内線の車内放送では「大手町」の後に「サンケイ前」とアナウンスしている)。
  • 1966年(昭和41年)10月1日 - 営団地下鉄東西線が開業(東京駅に近い永代通り地下に駅を建設。東京駅ではなく大手町駅として開業)。
  • 1969年(昭和44年)12月20日 - 営団地下鉄千代田線が開業(千代田線と都営地下鉄6号線が当駅 - 日比谷駅間を一体で建設するが、千代田線の駅が先に開業する)。
  • 1972年(昭和47年)6月30日 - 都営地下鉄6号線が開業。
  • 1978年(昭和53年)7月1日 - 都営地下鉄6号線を三田線に改称。
  • 1989年平成元年)1月26日 - 営団地下鉄半蔵門線開業(丸ノ内線と千代田線との間にホームがあり、これが完成して現在の形態となった)。
  • 2004年(平成16年)4月1日 - 営団地下鉄民営化に伴い、丸ノ内線・東西線・千代田線・半蔵門線の駅は東京地下鉄(東京メトロ)に継承される。
  • 2008年(平成20年)3月15日 - 小田急ロマンスカーの千代田線への直通運転が開始される。

隣の駅

東京地下鉄
M 丸ノ内線
東京駅 (M 17) - 大手町駅 (M 18) - 淡路町駅 (M 19)
T 東西線
東葉快速(西船橋方面のみ運転)・快速・通勤快速・各駅停車
竹橋駅 (T 08) - 大手町駅 (T 09) - 日本橋駅 (T 10)
C 千代田線
多摩急行・準急・各駅停車
二重橋前駅 (C 10) - 大手町駅 (C 11) - 新御茶ノ水駅 (C 12)
Z 半蔵門線
神保町駅 (Z 07) - 大手町駅 (Z 08) - 三越前駅 (Z 09)
東京都交通局
I 都営三田線
日比谷駅 (I 08) - 大手町駅 (I 09) - 神保町駅 (I 10)

脚注

関連項目

外部リンク