テレビ熊本

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Mmktr (会話 | 投稿記録) による 2016年1月1日 (金) 04:12個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎資本構成)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

株式会社 テレビ熊本
TV-Kumamoto Co., Ltd.
本社(熊本市北区徳王1丁目)
種類 株式会社
略称 TKU
本社所在地 日本の旗 日本
861-5592
熊本県熊本市北区徳王1丁目8番1号
設立 1968年昭和43年)3月
業種 情報・通信業
法人番号 5330001003121 ウィキデータを編集
事業内容 テレビジョン放送事業(フジテレビジョン系列)
放送番組の制作・放送時間の販売・スポーツ・文化事業
代表者 代表取締役社長 本松賢
資本金 3億円
売上高 62億100万円(2012年度)
経常利益 7億12百万円(2007年度)
従業員数 73名(2013年10月末現在)
主要株主 フジ・メディア・ホールディングス(19.2%)
主要子会社 株式会社TKUヒューマン
株式会社熊本リビング新聞社
関係する人物 河津寅雄
外部リンク http://www.tku.co.jp/
テンプレートを表示
テレビ熊本
英名 TV-Kumamoto Co., Ltd.
放送対象地域 熊本県
ニュース系列 FNN
番組供給系列 FNS
略称 TKU
愛称 TKU
呼出符号 JOZH-DTV
呼出名称 テレビくまもとデジタルテレビジョン
開局日 1969年4月1日
本社 861-5592
熊本県熊本市北区徳王1丁目8番1号
演奏所 本社と同じ
リモコンキーID 8
デジタル親局 熊本(金峰山) 42ch
アナログ親局 熊本(金峰山) 34ch
ガイドチャンネル 34ch
主なデジタル中継局 人吉 19ch 10W
水俣 27ch 100W
主なアナログ中継局 水俣 38ch 500W
人吉 42ch 100W ほか
公式サイト http://www.tku.co.jp/
特記事項:
2006年12月1日に地上デジタル放送を開始。
テンプレートを表示

株式会社 テレビ熊本(テレビくまもと、TV-Kumamoto Co., Ltd.) は、熊本県放送対象地域としたテレビジョン放送事業を行っている、特定地上基幹放送事業者である。

放送局概要

略称はTKU。一般的な表記はひらがなで、「テレビくまもと」としている。コールサインはJOZH-DTV1968年10月に設立し、翌1969年4月1日に開局した。

テレビネットワークはフジテレビFNNFNS系列であるが、くまもと県民テレビ(KKT)開局まではNNN系列、熊本朝日放送(KAB)開局まではANN系列にも加盟していた。

局キャラクターとして、局名(社名)にちなみ「てれくまくん」を採用している。

西日本新聞産経新聞などと親密で、また朝日新聞読売新聞毎日新聞も出資している。

なお、設立発起人の一人で同局のオーナーでもある河津龍介も発行済み株式を1割強保有する大株主として名を連ねている。

2012年1月からのキャッチコピーは、「水の国くまもと 応援プロジェクト進行中。TKU」

資本構成

企業・団体の名称、個人の肩書は当時のもの。出典:[1][2][3][4][5]

概要

フジテレビ日本テレビテレビ朝日のトリプルクロスネット時代には、西日本新聞社と同比率で読売新聞社務臺光雄)と朝日新聞社広岡知男)の社長が個人大株主となっていた、

2015年10月1日

株主 比率
フジ・メディア・ホールディングス 19.2%

2015年3月31日

資本金 授権資本 1株 発行済株式総数 株主数
3億円 12億円 500円 600,000株 59
株主 株式数 比率
フジ・メディア・ホールディングス 113,000株 18.83%
関西テレビ放送 056,000株 09.33%
河津悦子 043,000株 07.16%
朝日新聞社 036,000株 06.00%
西日本新聞社 030,000株 05.00%

2003年3月31日

資本金 授権資本 1株 発行済株式総数 株主数
3億円 12億円 500円 600,000株 61
株主 株式数 比率
日枝久 [6] 73,000株 12.16%
河津龍介 [7] 60,000株 10.00%
河津悦子 43,000株 07.16%
出馬迪男 [8] 36,000株 06.00%
西日本新聞社 30,000株 05.00%

1992年3月31日

資本金 授権資本 1株 発行済株式総数 株主数
3億円 12億円 500円 600,000株 65
株主 株式数 比率
河津龍介 [9] 60,000株 10.00%
右田道夫 [10] 36,000株 06.00%
河津悦子 35,000株 05.83%
西日本新聞社 30,000株 05.00%

1978年3月31日

資本金 授権資本 1株 発行済株式総数
3億円 12億円 500円 600,000株
株主 株式数 比率
河津寅雄 [9] 60,000株 10.0%
山内忠次郎 [11] 36,000株 06.0%
佐喜本陽太郎 [11] 36,000株 06.0%
西日本新聞社 30,000株 05.0%
務臺光雄 30,000株 05.0%
広岡知男 30,000株 05.0%
河野春人 [11] 30,000株 05.0%

沿革

  • 1968年昭和43年)10月 - 設立。
  • 1969年(昭和44年)4月1日 - 熊本県内2番目のテレビ局として開局。
  • 1982年(昭和57年)12月 - 本社の増築棟竣工。(運用は翌年4月から。)
  • 1989年平成元年)4月1日 - 開局20周年を迎える。CI導入に伴い「TKU」ロゴを現行の物(2代目)に変更[12]、呼称「テレビくまもと」の使用開始。
  • 2006年(平成18年)
  • 2009年(平成21年)
    • 1月1日 - 地上デジタル放送でウォーターマークの表示を開始(ただし、ワンセグでは非表示)。
    • 4月1日 - 開局40周年を迎える。この年、開局40年記念として、地球環境をテーマにしたキャッチコピー「明日(アース)のために、できること。」が1年間使用された。
  • 2011年(平成23年)7月24日 - 正午(午後0時)地上アナログ放送終了。その後、7月25日の午前0時までにアナログ放送は停波。地デジに完全移行し、現在に至る。

ネットワークの移り変わり

  • 1969年4月1日 - 日本テレビ放送網フジテレビジョン・日本教育テレビ(以下NET、後のテレビ朝日)のトリプルクロスネット局として開局。ニュースネットワークNNN・FNNに加盟。
  • 1969年10月1日 - この日発足のFNSにも加盟。
    • 番組の編成は、平日については一部除きほぼ1日中フジテレビ系の番組を中心に、日本テレビ系は「NNNきょうの出来事」と「11PM」、NET系は昼のニュースをそれぞれ編成した。土・日曜日はフジテレビ系をメインに、日本テレビ・NETの同時・遅れネットの番組を編成していた。トリプルクロスネット局だったが、当時からフジ色が濃い編成であった。
  • 1970年1月1日 - ANNにも加盟。この時点でのニュースローテーションは、朝がFNN→昼がANN→夕方がFNN→最終版がNNNだった。
  • 1972年6月1日 - この日発足のNNSにも加盟。[要出典]
  • 1975年3月31日 - ANN系列の準キー局腸捻転解消により毎日放送から朝日放送に変更され、同時に毎日放送・朝日放送制作分の関西発全国ネット番組を熊本放送と交換。
  • 1982年4月1日 - 熊本県民テレビの開局によりNNN・NNSを脱退し、日本テレビ系列の番組が姿を消す。
  • 1989年10月1日 - 熊本朝日放送の開局によりANNを脱退し、テレビ朝日系列の番組が姿を消すと共に「ANNニュースライナー」のネットを打ち切り、「FNNスピーク」の放送を開始し、フジテレビ系列のフルネット局となる。

開局当初のプライムタイムの番組編成(1969年4月)

フジ・日テレ・テレ朝トリプルネット末期のプライムタイムの番組編成(1982年3月)

フジ・テレ朝クロスネット末期のプライムタイムの番組編成(1989年9月)

主な送信所

フジテレビ系列のリモコンキーID地図

リモコンキーID - 8

  • 熊本:42ch 1kW JOZH-DTV 送信機はNEC
※アナログ時代とは異なり、熊本放送の施設を間借りし県内全民放テレビ局とエフエム熊本(FMラジオ)と共に施設を共同使用している。
  • 人吉:19ch 10W
  • 水俣:27ch 100W
  • 天草牛深:27ch 0.3W
  • 阿蘇:42ch 1W
  • 阿蘇北:19ch 0.3W
  • 南阿蘇:23ch 3W
  • 肥後小国:18ch 1W
  • 清和:35ch 1W
  • 蘇陽:43ch 1W
  • 矢部:20ch 1W
  • 三加和:42ch 0.3W
  • 砥用:38ch 1W
  • 菊水:35ch 0.1W
  • 三角:33ch 0.3W
  • 湯浦:42ch 0.3W
  • 芦北:42ch 0.3W
  • 立田山:27ch 0.3W
  • 波野:42ch 1W
  • 熊本託麻:18ch 0.3W
  • 玉名:42ch 1W
  • 玉東:42ch 0.3W
  • 牛深魚貫:32ch 0.1W
  • 新和:27ch 0.3W
  • 崎津:28ch 0.1W
  • 河浦:14ch 0.3W
  • 水上:30ch 0.1W
  • 鹿北:31ch 0.3W
  • 本渡北:37ch 0.3W
  • 本渡:48ch 0.3W
  • 倉岳:42ch 1W
  • 栖本:18ch 0.1W
  • 有明上津浦:43ch 0.1W
  • 御所浦:14ch 0.1W
  • 泉:19ch 0.1W
  • 小川海東:39ch 0.1W
  • 松島教良木:43ch 0.1W

アナログ放送

2011年7月24日停波時点

蘇陽中継局(アナログ)

アナログ中継局の内小国中継局南阿蘇中継局のみVHF波で送信している。

  • 熊本(親局):34ch 10kW JOZH-TV 金峰山 送信機は東芝
  • 水俣:38ch 500W
  • 小国[13]:8ch
  • 南阿蘇:4ch
  • 人吉:42ch

ケーブルテレビ再送信局

長崎県ケーブルテレビジョン島原(カボチャテレビ)では、テレビ熊本のアナログテレビの再送信を行ってきたが、2011年7月24日のアナログ放送終了をもって同社での再送信も終了した。これでテレビ熊本は、熊本県の民放4局の中で唯一、県外のケーブルテレビ局による再送信が実施されていないことになる。

主な番組

アナウンサー

男性

女性

過去に在籍していたアナウンサー

男性

女性

自社主催イベント

関連施設

オープニング・クロージング

※開局時のOP/EDは不明。
  • 1982年頃までのOP/EDは、子供たちが朝焼け(夕焼け)をしばらく眺めた後→君が代演奏と日章旗掲揚が流れる→社屋の空撮映像
  • 同時期(1980年代初期)のEDには熊本城のズームダウン→日章旗掲揚(君が代演奏)→有明海、阿蘇山、熊本市街地などの映像をリレーで写したのち、日章旗のズームアップ→テレビ熊本社屋(この時画面中央から右下に「JOZH-TVテレビ熊本」(当時のロゴ)が青文字で入る)→パラボラから再び日章旗掲揚を写すというパターンもあった。
  • 1983年頃~1989年頃 - 先代の映像の2代目、BGMは「くまもとが好き。だから…TKU」(OPは女性ボーカル、EDはインスト)
  • 1989年頃 - 開局20周年記念。スターダストレビューの「New Day Begin~愛は風にのって~」をBGMとして日の出→日章旗→金峰山_(熊本県)送信所から熊本市街地方面の空撮→熊本県各地の映像を流していた。オープニング・クロージング同一映像。
  • 1990年頃~1997年4月 - OPは映像はスターダストレビューの時と同じだが[14]BGMが加瀬邦彦とザ・ワイルドワンズ'91(ボーカル:峠恵子)の『風に吹かれて』に変更。ラストにキャッチコピーの「くまもとが好き。だから…TKU」という一節を加えている。EDもOPとBGMは同一であるが、映像ロケ地は鈴鹿サーキット。TKUの広告がなされたホンダ4代目シビックレーシングカー(ちなみにゼッケンは親局chの34ではなく39だった)が走る姿を映していた。
  • 1997年5月 - 1997年世界男子ハンドボール選手権が熊本で開催された事に合わせ、OP・EDともに選手権PRを兼ねたものに変更された。
  • 1997年6月1998年9月30日- OP・ED共にTKUジュニアゴルフスクール[15]。のレッスン光景。BGMは1990年~1997年4月までのバージョン(「風に吹かれて」)に戻る。
  • 1998年10月1日2006年10月31日 - 開局30周年記念。いずれも局のイメージソング(サーカス)をBGMとして調整室の映像を流していた。最後に「ドラマちっくTKU」と歌っているが、局のキャッチフレーズが2003年「LOVE LIFE」2004年「ば。が生まれるテレビ」などと変更されていく中でも歌詞が変更される事はなかった。オープニング・クロージング同一映像。
  • 2006年11月1日~2013年末 - 地上デジタル放送サービス放送開始に併せて変更。最初のナレーションは異なるが(オープニング「おはようございます。今日もテレビ熊本の番組をお楽しみください」、クロージング「今日もテレビ熊本の番組をご覧いただきありがとうございました」)、映像は同一である。前半はTKU本社と熊本の四季の映像を、後半では調整室の映像(前作に似ている)や熊本の四季やイベント(山鹿灯籠まつり火振り神事)の映像、TKU本社を映している。また映像の始めと終わりに画面右下に表示される字幕はデジタルとアナログで異なる。アナログは「JOZH-TV テレビ熊本」、デジタルは「JOZH-DTV テレビくまもとデジタルテレビジョン」と表示される。
  • 現行 - 最初のナレーションは異なるが(オープニング「おはようございます。今日もテレビ熊本の番組をお楽しみください」、クロージング「今日もテレビ熊本の番組をご覧いただきありがとうございました」)、映像は同一である。てれくまくんがTKU本社正面玄関の前であいさつの後、阿蘇の白川水源かたらんね米の田植え、熊本城のライトアップ、最後にTKU本社を映している。

また、2008年7月24日からアナログ放送終了までは、アナログ放送のみオープニング・クロージング映像の途中に、アナログ放送終了に関する告知をロールテロップで流し、さらにオープニング後とクロージング前に地上アナログ放送終了告知画面(30秒、アナウンス付き)を放送していた(地上デジタル放送ではこの間、日本民間放送連盟地デジカのCMが流れる)。なお告知画面は紺色に光が当たった静止画を使用している。また目立つように電話番号は赤色で表記している。

2014年現在の放送開始時間は平日(月曜~金曜)は午前4時50分、土曜と日曜は午前4時25分である。

特色

  • ローカル制作番組強化の一つとして、1993年から熊本県出身の偉人を発掘・顕彰して後世に伝えようと大型ドキュメンタリードラマ「郷土の偉人シリーズ」を制作、毎年11月3日文化の日)前後に合わせてFNS九州各局で放送している。また、2013年4月から月~金曜日に朝の情報番組「英太郎のかたらんね」をスタートさせるなど、自社制作番組の強化やニュース番組の充実に取り組んでいる。
  • 2004年に熊本の放送局で初めて国際標準規格ISO 14001を取得している。
  • 本社所在地は1991年に編入によって熊本市になるまで飽託郡北部町であり、全国的にも珍しい郡部に社屋を持つ放送局であった[16]

補足

熊本県内の放送局

関連人物

脚注

  1. ^ 総務省 電波利用ホームページ”. 総務省. 2016年1月1日閲覧。
  2. ^ 日本民間放送連盟『日本民間放送年鑑2015』コーケン出版、2015年11月20日、444頁。 
  3. ^ 日本民間放送連盟『日本民間放送年鑑2003』コーケン出版、2003年11月、471頁。 
  4. ^ 日本民間放送連盟『日本民間放送年鑑'92』コーケン出版、1992年11月、439頁。 
  5. ^ 日本民間放送連盟『日本放送年鑑'78』洋文社、1978年12月、301頁。 
  6. ^ フジテレビジョン 代表取締役会長
  7. ^ テレビ熊本 代表取締役会長
  8. ^ 関西テレビ放送 代表取締役社長
  9. ^ a b テレビ熊本 代表取締役社長
  10. ^ テレビ熊本 非常勤取締役
  11. ^ a b c テレビ熊本 取締役
  12. ^ ただし、ロゴ変更から1998年までは現在の物より細かった。
  13. ^ アナログ放送ではNHKを除いて旧国名の「肥後」を中継局名に加えていなかった。
  14. ^ ただし、最初のテロップが差し替えているほか、ラストの社屋の空撮も差し替えている。
  15. ^ 坂田信弘主催の『坂田ジュニアゴルフ塾』熊本校。
  16. ^ 同様の事例はNHK沖縄放送局(沖縄県島尻郡豊見城村)でもあるが、こちらは合併ではなく移転(那覇市おもろまち)による。なお豊見城村は後に市に昇格している。
  17. ^ 2004年のFNS27時間テレビ出演時岡村先生にいじられクローズアップされる。

外部リンク

過去