非公認戦隊アキバレンジャー
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非公認戦隊アキバレンジャー | |
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ジャンル | 特撮テレビドラマ |
原作 | 八手三郎 |
脚本 | 荒川稔久 他 |
監督 | 田崎竜太 他 |
出演者 |
和田正人 日南響子 荻野可鈴 内田真礼 穂花 森田美位子 愛川こずえ(DANCEROID) |
オープニング |
「非公認戦隊アキバレンジャー」 歌:桃井はるこfeat.山形ユキオ |
エンディング |
「明日はアキバの風が吹く」 歌:赤木信夫(和田正人) |
製作 | |
プロデュース |
日笠淳・石川啓(東映) 矢田晃一(東映AG) |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 2012年4月6日 |
放送分 | 30分 |
公式サイト | |
特記事項: 「スーパー戦隊シリーズ」非公認作品 |
『非公認戦隊アキバレンジャー』(ひこうにんせんたいアキバレンジャー)は、2012年(平成24年)4月6日よりBS朝日およびTOKYO MXで放送開始の東映制作の特撮テレビドラマ、および作中で主人公たちが変身するヒーローの名称。「スーパー戦隊シリーズ」非公認作品。ハイビジョン制作。
概要
東映制作で「戦隊」の名を持つが、「スーパー戦隊シリーズ」からは“非公認”扱いとなるセルフパロディ作品。東映が深夜枠向けの特撮作品を制作するのは『Sh15uya』以来7年ぶりとなる。また、従来のシリーズを放映してきたテレビ朝日系列地上波ではなく、同社系列のBSデジタル放送局BS朝日および独立局のTOKYO MXでの放送となる。1クール全12回の放送予定。
主な舞台を秋葉原(アキバ)とし、フィギュアや痛車などの萌え要素を持ったアイテムを駆使して戦う。メンバーはレッド・ブルー・イエローの3人編成だが、男性はレッドのみであとの2名は女性となる。また、子供向け番組である従来のスーパー戦隊シリーズでは表現しにくいお色気も含めた大人向け描写を取り入れる。
“非公認”ではあるものの随所に“公認”のスーパー戦隊の映像やネタが盛り込まれているのが特徴的である。また、本作は「スーパー戦隊シリーズ」を“フィクション”と定義したメタフィクションであり、デカレンジャーのデカレッド役の載寧龍二が本人役で出演したり緑川光が声を当てているキャラに対し「グリリバ声」と反応するなど、現実世界の俳優や声優が現実として存在する設定となっている。
スーパー戦隊の実在を信じる未就学児への配慮から「良い子は見ちゃダメだぞっ!」というキャッチコピーが付けられている[1]。
企画経緯
東映の日笠淳プロデューサーによると、2011年に制作されたシリーズ35作記念作品『海賊戦隊ゴーカイジャー』は過去の戦隊ファンから予想を越える反響があり、スーパー戦隊でも年長のファン向け商品が成立する手応えを感じた。これにより『ゴーカイジャー』終了後もファンに喜ばれる作品として本作の企画に至った[2]。なお、秋葉原を舞台にするアイデアはバンダイコレクターズ事業部の担当者によるもの[3]。
あらすじ
秋葉原では今、「スーパー戦隊シリーズ」と美少女アクションアニメ『にじよめ学園ズキューーン葵』が人気を二分している。この2つのキャラクターを基に、「戦隊カフェひみつきち」店長の葉加瀬博世は新しいヒーローを作り出した。
「妄想力」を持つこの街に暮らす3人の男女を集め、博世の開発した『ズキューーン葵』のフィギュアを模した変身アイテムを渡し、3人組のヒーロー「非公認戦隊アキバレンジャー」に変身させる。彼らは秋葉原の街を狙う敵を相手に日夜戦うが、その戦いはリアルではなく「モエモエズキューーン」によって彼らの妄想が増幅したものだった。
登場人物
非公認戦隊アキバレンジャー
外見こそスーパー戦隊にも似たグループヒーローだが、スーパー戦隊には公認されていない。活躍が認められてテレビ化し、日曜朝に放送される(=公認される)ことを目標に戦い続ける。
シンボルマークは漢字の「非」にアキバの「A」を重ねたもの。スーツの胸に描かれているマークは「センタイ」の文字をデザイン化したもの。変身後のキャッチフレーズは「痛さは強さ! 非公認戦隊アキバレンジャー!」で、名乗りの際に後方で発生する爆発の威力が不安定かつ過剰である。また、毎回演出が大きく異なり、爆発の種類だけでなく場合によってはロゴの登場など、非公認という割には無駄に凝っている。
- 赤木 信夫(あかぎ のぶお) / アキバレッド
- 演:和田正人
- 運送会社「佐々木ポンポコデリバリー」(略称S.P.D.)で働く青年。29歳で実家暮らし。「スーパー戦隊シリーズ」と『にじよめ学園ズキューーン葵』の大ファンで、高い妄想力に加えてやたら細かいスーパー戦隊の知識を持つノリのいい性格。公認のレッドに憧れ、普段着も赤ジャケット、白マフラーにフィンガーレスの黒グローブで決めているが、グローブの下は軍手だったりする。女子高生の美月から当然のように「おじさん」と呼ばれているが、本人は気にしていない様子。その言動には痛々しいところが目立つも素直で面倒見が良く、それなりの常識も持ち合わせたレッドらしいリーダーシップを備えた人物。変身後のキャッチフレーズは「○○なら××推し!(歴代スーパー戦隊に関する用語と、それに該当する戦士一人を挙げる。デカレンジャーなら伴番推し、など)」(ただし第4話では「レー・ネフェルになら踏まれた〜い!」と発言)。戦闘面ではヒーロー的なアクションが中心だがやや泥臭さがあり、彼の性格上恰好良く決まらないことも多々ある。また第3話では、酔っぱらっていたとはいえ、さやかに変装したマルシーナに3度も騙されている。第9話で、その図抜けた妄想力により妄想の壁を越え、現実世界での変身も可能にした。
- 青柳 美月(あおやぎ みつき) / アキバブルー
- 演:日南響子
- 勝気な性格で、自らを強くならんとするために総合格闘技を極めんとする女子高生。博世のスカウトを一度は渋るも初変身でのパワーに感動しアキバレンジャーに加入。クールに見せて実はズキューーン葵萌えであるツンデレ。オタクではないためその方面の知識はあまりなく、スーパー戦隊に関する知識もほとんどない。そのため、人知れずDVDなどを借りて目下勉強中につき名乗りはいたってシンプルで前口上がなかったが、自分抜きで妄想世界に入られるのを嫌がったり、妄想世界での勝負に負けて悔しく思うほど次第に変身の味をしめてきている。そして第6話で出会った新堀和男の稽古を受けたことをきっかけに公認を目指すことを宣言し、それ以降は名乗りの際に派手な立ち回りを見せるようになった。変身後のアキバブルーはスカートをめくると白熊の絵柄がプリントされたパンツが見えるが、パンツを見られたり胸を触られたり、よくセクハラの被害に遭う。ひみつきちでも柔軟体操など鍛錬を欠かさない。戦闘では最も格闘戦を得意とし、サブミッションまでこなす。18歳。
- 萌黄 ゆめりあ(もえぎ ゆめりあ) / アキバイエロー
- 演:荻野可鈴
- コスチュームによって言動だけでなく性格まで変わるなりきり型のコスプレイヤー。萌黄ゆめりあの名はCN(コスプレネーム)で本名は山田優子。コスプレが少しでも外れると素に戻り、地声はデスヴォイスに近い。見た目は10代の少女だがれっきとした20代のOL。信夫ほどではないがスーパー戦隊の知識もあり、お約束について信夫が語ると激しく同意する。昭和世代の戦隊にはやや疎いものの、イエローとして「イエローはカレー好き」を実践しようと、ひみつきちでカレーばかり無理に四杯も食べていた事も。基本的に周囲には隠しているが腐女子であり、仕事の合間などにボーイズラブとスーパー戦隊を題材とした同人誌の執筆もしている様子。変身後は名乗りそっちのけでコミケなどの話題を延々と話し出してしまうため、待ちかねたレッドやマルシーナに遮られる(あるいは問答無用で進められる)のが常となっている。23歳だったが第5話で24歳になる。山梨県出身[注 1]。戦闘面では変身前のコスプレのキャラに引っ張られることがあり、それによって戦闘スタイルが変化することもある。
戦隊カフェひみつきち
秋葉原にあるスーパー戦隊をテーマとしたコスプレ喫茶にして、文字通りアキバレンジャーの秘密基地。戦隊グッズが多数飾られており、どう見ても撮影に用いられていたとしか思えない小道具が多数並ぶ。また、メニューも戦隊のそれにあやかった名称である。彼らにとっての秘密基地である以外はスーパー戦隊オタク向けの喫茶店であり、客足も多く経営は順調な模様。常にスーパー戦隊の主題歌かDVDを流している。
- 葉加瀬博世(はかせ ひろよ)
- 演:内田真礼
- 「戦隊カフェひみつきち」店長にして、アキバレンジャーの武装を開発した科学者兼司令官。信夫、美月、ゆめりあをスカウトした。 当然ながら彼女もスーパー戦隊オタクであり、また『にじよめ学園ズキューーン葵』のファンでもある模様。まともなことを言ってそうで抜けたところもあり、時には信夫でさえ呆れることがある。本人いわく「酒を飲んでも顔に出ない」が、調子に乗って飲み過ぎると顔が真っ赤になり、終いには眠ってしまうほか、時に客との間でスーパー戦隊談義が高じて口論になることもあるという。スーパー戦隊歴代の女性幹部ではヘドリアン女王を推している。第9話で『ズキューーン葵』の主演声優にして素性不明のミステリアスボイスクイーンこと十夜月朱里の正体である事が判明。
- 三田こずこず(みた こずこず)
- 演:愛川こずえ(DANCEROID)
- 「戦隊カフェひみつきち」に勤めるメイド。他の店員と同じく過去の戦隊シリーズのコスプレをしている。来客の際は「任務ご苦労様です」と声をかけるのが決まり。常に店で展示されているグッズの手入れに余念が無いほか、店長不在の際は妄想システムの操作を代行する。また、OPではノリノリのダンスを披露しており、客を公認戦隊の主題歌等に合わせてダンスでもてなす。
- OP映像:胡堂小梅(『特捜戦隊デカレンジャー』)
- 第1話:間宮菜月(『轟轟戦隊ボウケンジャー』)
- 第2話:サクラ(『忍者戦隊カクレンジャー』)
- 第3話:サヤ(『星獣戦隊ギンガマン』)
- 第4・6話:西堀さくら(『轟轟戦隊ボウケンジャー』)
- 第5話:小津魁(『魔法戦隊マジレンジャー』)
- 第7話:小津麗(『魔法戦隊マジレンジャー』)
- 第7・8話:メイ(『恐竜戦隊ジュウレンジャー』)
- 第9話:野乃七海(『忍風戦隊ハリケンジャー』)
- 第9話:楼山早輝(『炎神戦隊ゴーオンジャー』)
公認戦隊
正式に公認されている歴代スーパー戦隊の事で、本作における歴代スーパー戦隊の存在は、地球を守り続けてきた伝説の戦士「レジェンド」として扱われた『海賊戦隊ゴーカイジャー』とは違って架空の存在で、変身前の役者は本人の役柄で出演する。しかし、アキバレンジャーの戦う妄想世界では公認同様の能力を持った戦士として描かれる。アキバレンジャーからは、「公認様」と呼ばれている。
- 載寧 龍二 / 赤座 伴番(あかざ ばんばん / バン) / デカレッド
- 出典:『特捜戦隊デカレンジャー』
- 演:載寧龍二
- 第2話に登場。『パワーレンジャー・S.P.D.』のイベントのため秋葉原を訪れていた載寧龍二が、妄想世界では演じたバンに映り信夫を励ましている。現実世界でも落ち込む信夫を励ますデカレッドが登場するが、その正体は博世がアルバイトとして雇ったスーツアクターだった。後に妄想力の昂ぶりによって妄想世界にデカレッドの姿で現れアキバレンジャーと共闘、レッドに「スーパー戦隊の大いなる力」ならぬ「大それた力」を託した。
- ボウケンレッド
- 出典:『轟轟戦隊ボウケンジャー』
- 声:高橋光臣
- 第3話の妄想世界に登場。酔ったアキバレッドの妄想によって原典のTask.27に登場した開運フォームと呼ばれる姿で登場。その後の戦いでは通常の姿で再登場し、アキバブルーに「大それた力」を託した。大それた力を託す過程で、アキバブルーの胸を触る。
- レッドホーク
- 出典:『鳥人戦隊ジェットマン』
- 第6話の妄想世界に登場。空中から現れ、下北沢ホヤをブリンガーソードで攻撃、その後にまた登場し、アキバレッドに「大それた力」を託した。
邪団法人ステマ乙
秋葉原のオタク文化を否定し、別の街に作り替えようとする悪の組織。「ステマ」はステルスマーケティングの略[4]。潜入場所(=三人が妄想してしまった場所)によって出現する係長のキャラや特徴が異なる。また、同じような外見のものが複数所属していることも。
- ドクターZ(ゼット)[5] / ツヅキタケヒロ(都築丈博)
- 演 - 矢尾一樹
- 第8話より登場。浮浪者の風貌でマルシーナに協力していた男で、その正体はステマ乙の代表。左目と左腕が機械化されている。
- 葉加瀬博世の父親で、『にじよめ学園ズキューーン葵』の初期のデザインに関わっていたがスタッフと対立し失踪していた。
- マルシーナ
- 演:穂花
- お色気ムンムンな邪団法人ステマ乙の再開発部長。赤木にとっては「理想の幹部」。積極的に戦うことは少ないが、武闘家のブルーの攻撃を全て捌き切るなど高い戦闘力を持つ。妄想世界では姿を自由に変えることもでき、声まねも得意。
- また、係長にも私的感情で接するわがままな面があり、扱いは個々でかなり異なる。コスチュームは露出度が高いため、寒いのが苦手な様子。
- 妄想世界の住人のはずだが、第6話ラスト以降は現実世界に出現する。
- 係長(かかりちょう)
- 歴代スーパー戦隊で言うところの、毎回登場する怪人に相当する上級戦闘員。名前は秋葉原以外の東京の街を冠してそのあとがモチーフとなる動物。基本的に名前が長く、上司であるマルシーナに面倒臭がって略されたり、名乗りを一蹴されたりする。星雲仮面マシンマンの如く、同系の怪人が複数回に登場する場合もある。戦闘こそするがモチーフとなった動物の特殊能力を活かす場面はなく、本分はあくまでもそれぞれの事業内容であり(中には精神修練のようなことを目的としている者もいるが)、業績次第では課長職以上への出世もあるらしい。また、公認のスーパー戦隊シリーズのように倒されたら巨大化するわけではない。
- シャチーク
- 邪団法人ステマ乙の平社員で戦闘員。ノルマやザンギョウなどと叫びながら戦う。共通の仮面を被ってはいるが、コスチュームは各話ごとに異なる。
その他
- 本位田 さやか(ほんいでん さやか)
- 演:森田美位子
- ナインワット出版に勤務するOLで信夫が密かに想いを寄せている。おっとりとした性格の持ち主で、彼氏はいない模様(第3話)。信夫のことは社名で「ポンポコさん」と呼んでいる。信夫からは本人の前では「本位田さん」、妄想など本人が居ない時には「さやかさん」と呼ばれている。
- 山田 雅子(やまだ まさこ)
- 演:松本梨香
- 第5話で登場した萌黄ゆめりあ(山田優子)の母親。CN・雅(ミヤビ)の名で知られた有名なコスプレイヤー。ノリのいい性格の持ち主で、初めて会った二人にも非常にフランクに接していた。また、ゆめりあのオタク趣味は母親譲り。ゆめりあの代わりに「魅惑の熟女レイヤー」アキバイエローに変身している。かつてはミスアメリカのコスプレをしていたこともあるらしく、アクションはミスアメリカを意識したものが見られる。
- 実は5年前に交通事故で亡くなっており、ゆめりあの妄想と信夫たちの公認に存在する親上京エピソードなどの妄想が合わさったことで現れた。
- 新堀 和男(にいぼり かずお)
- 演:本人役
- 第6話に登場。かつてスーパー戦隊シリーズにおいて、アカレンジャーをはじめとした歴代レッドを数多く演じたスーツアクター。
- 本作では東映東京撮影所内で若い俳優達に殺陣の稽古を付けている。同所の所長宛の荷物を(無理矢理)届けに来た信夫についてきた美月がその立ち回りに感動し、半ば強引に稽古を付けてもらった。美月の自己紹介に対して、次のスーパー戦隊のブルーに入るスーツアクターと勘違いしていた。
- たづ子
- 演:植田ゆう希
- 運送会社「佐々木ポンポコデリバリー」の職員。信夫の上司らしく、信夫を激しく叱責したりクリップ板で殴るなどパワーハラスメントに事欠かない。
- 塚田P
- 声 - 高戸靖広
- 第8話、第9話に声のみ登場。東映プロデューサー。戦隊カフェひみつきちへ取材の申し込みの電話をかけるが、実際はマルシーナの声真似だった。声真似のときは似顔絵のぬいぐるみ[6]を持っている。
アキバレンジャーの装備・戦力
装備品
- MMZ-01(モエモエズキューーン)
- アキバレンジャーの変身アイテム。トリガーを引くことで「ズッキューン!」の音声とともに『ズキューーン葵』のキャラクター、葵のフィギュアから銃に変形し、アキバレンジャーに変身する。変身時はMMZを体の左に構え、「ジューモーソー!(重妄想)」とコールする。変形後はそのままビーム拳銃として用いるほか、フィギュア形態は通信機としても使用可能。
技
- 通常攻撃(仮)(つうじょうこうげきかっこかり)
- 銃形態のMMZ-01から発射される通常弾、及びアキバレンジャー3人によるそれを連携して放つ技。単体でも鉄球を破壊できる程の威力を持つ。
- 萌えマグナム
- 銃形態のMMZ-01のボタンを押すと発動する必殺技。MMZ-01から発せられる「行くぜ!」の掛け声と共に3人で巨大な光弾を放つ。
- 萌えマグナム・激萌えファイヤー
- レッドとブルーに抱え上げられたイエローに3人のエネルギーをチャージして発射する。第5話で登場。
- アキバシップスマッシュ
- ブルーとイエローがレッドを抱き上げた状態で敵に突撃する。
- 大それたキャノンファイヤー
- 大それたキャノンから3色の光線を打ち出し、敵を攻撃する必殺技。
- 秋葉原アンダーグラウンドカルチャーアタック
- レッドがボウケンスコッパーに跨がり、高速回転しながら敵の体を貫く技。
メカ
- マシンイタッシャー
- 『ズキューーン葵』の絵柄がプリントされた痛車。ベースとなる車種はトヨタ・プリウス。レッドが操縦する。
- イタッシャーロボ
- マシンイタッシャーがアキバレンジャーの妄想世界にて変形した人型ロボ。車載のCDプレイヤーに『ズキューーン葵』のテーマソング「Heroic lily」のCDを挿入し、最大ヴォリュームで流すことで変形する。頭部の操縦席にレッド、運転席と助手席にそれぞれイエロー、ブルーが搭乗。頭部にはビーム砲が搭載されているほか、オタ芸を踊ることで敵の攻撃を回避するが、妄想力が足りないと逃げ出してしまう。第7話で現実世界に出現した際は、アキバレンジャーのパワーアップした妄想力で現実世界のネオンサインをハンドガン形態に変形させ、必殺技「カンバンバン」を炸裂させた。
大それた力
公認様(歴代のスーパー戦隊)発祥の特殊能力。妄想世界に現れた公認戦隊と結託し、胸を触れられる事で受け取る事が出来る。発動すると公認様が武器に変形する。
- デカワッパー
- デカレンジャーの大それた力で、妄想世界のデカレッドが変形した巨大な手錠。主にアキバレッドによって使用される。二つに分離して打撃武器として使ったり、敵を拘束して動きを封じることもできる。
- ボウケンスコッパー
- ボウケンジャーの大それた力で、妄想世界のボウケンレッドが変形した巨大なシャベル。主にアキバブルーによって使用される。
- ジェットウインガー
- ジェットマンの大それた力で、妄想世界のレッドホークが変形した巨大な翼。アキバレッドによって使用される。背中に装着して飛行できる他、単独で飛ばして攻撃に使用することも可能。
- 大それたキャノン
- デカワッパー、ボウケンスコッパー、ジェットウインガーを非公認合体させることで完成する巨大バズーカ砲。
世界設定・用語
- 妄想力
- アキバレンジャーの力の源。コレが高まれば(痛ければ)高まるほど(痛いほど)アキバレンジャーの強さも増すらしい。発見・開発者である博世も未だ全てを理解した訳では無く、未知の部分が多い。酒の力で増幅させることも可能だが、酩酊して暴走し、まともに戦えなくなる可能性も高まる。また、システム(『妄想増幅電波』の範囲)の都合上活動範囲は秋葉原周辺のみに限られている。
- 妄想世界
- アキバレンジャーの戦いが展開される異空間(らしき場所)。妄想力で生み出されたものであり、ここでの戦闘結果は現実世界には何ら影響を及ぼさない。景観はどことなく歴代スーパー戦隊で良く戦闘ロケに使われた場所に似ている。MMZ-01を通じて、現実世界の博世と通信を交わすことができる。また博世の操作によりアキバレンジャーを強制的に現実世界に引き戻すこともできるが、これを多用するとアキバレンジャーの妄想力が落ち、最終的に重妄想が不可能になる危険を伴う。
- 劇中のアニメ・特撮作品
- 劇中世界では「スーパー戦隊シリーズ」以外の実在の特撮・アニメ作品は登場しない[7]。ただし、戦隊以外の劇中ヒットキャラを設定する上で、同じ東映の「宇宙刑事シリーズ」など権利上問題のないキャラクターを劇中用にアレンジして使用している[7]。
- にじよめ学園ズキューーン葵
- 劇中世界で以前放送されていたという設定の深夜アニメ。制作はSTUDIO BELL VILLAGE(スタジオベルビレッジ)。「美少女アクション学園アニメ」として人気を博し、このたび劇場版の制作が決定したという[8]。
- 登場人物(声は劇中設定)
- 市川葵(声 - 十夜月朱里)
-
- 主人公。シードを宿し武装形態(アームドフォーム)に変化することが出来る。
- 船橋サトミ(声 - 滝津あゆら)
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- 葵の幼馴染。行方不明の父が研究したシードの研究を受け継いでいる。
- マモ(声 - 与星吉)
-
- シードと共に飛来した三頭身宇宙人。
- ベム子 / 津田沼のぞみ(声 - ハイサイ=ハコロ)
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- 風紀委員で妖怪の血を引く女装の男子生徒。
- シードジェンヌ(声 - 雉音和花)
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- 仮面の少女。
- シードモンスター
-
- 人工生命体。
- シードサタン
-
- 世界征服を狙う謎の男。
- ナレーション(声 - 綿菊ちゅり)
その他ゲスト
- 葵オタクの男性:仲村信幸(2)
- ニュースキャスター:大竹周作、高橋麻理(2)
- 加藤(信夫のオタク仲間):与那嶺圭太(3)
- さらわれたメイド:福永理未(3)
- ホスト風の男:小柳心(3、5)
- カフェの客:ショッカーO野、金子吉延〈共にノンクレジット〉[9][10](3)、さとうけいいち〈ノンクレジット〉(7)
- 変態風の男:石塚義之(4)
- カフェの店員:いとくとら[11](DANCEROID)[12](6、7)
- 東映の警備員:関智一(8)
- アニメ制作会社の職員:篠宮暁(オジンオズボーン)(8)
- スタジオの職員:村田充(8)
- アキバで被害に遭う一般人:桃井はるこ(9)、山形ユキオ(9)
スタッフ
プロデューサーに日笠淳、脚本に荒川稔久、監督に田崎竜太、撮影に菊池亘、キャラクターデザインにさとうけいいちなど、“公認”のスーパー戦隊シリーズでメインポジションを経験したスタッフが手掛ける他、音楽には東映特撮作品では初参加となる川井憲次が起用される。
- プロデューサー:日笠淳・石川啓(東映)、矢田晃一(東映エージェンシー)
- 原作:八手三郎
- 脚本:荒川稔久、香村純子
- 監督:田崎竜太、鈴村展弘
- 音楽:川井憲次
- 音楽プロデュース:Project,R[注 2][13]
- 音楽制作:日本コロムビア
- スーツアクター:和田三四郎(アキバレッド)、大島遥(アキバブルー)、藤田房代(アキバイエロー)、秋山智彦、前田浩
- アクション監督:大橋明(AACスタント)
- ワイヤーセッティング:佐々木俊宜
- 撮影:菊池亘、岩崎智之
- 照明:本田純一
- 編集:佐藤連
- 計測:岩崎智之、宇野寛之、連母木伸治
- 助監督:柿原利幸、近藤孔明、荒川史絵
- 制作担当:小林智裕
- ラインプロデューサー:下前明弘
- クリーチャーデザイン:さとうけいいち
- 造型:レインボー造型企画
- デザイン協力:プレックス
- 「葵」設定協力&アニメーション制作:ベルズンウィッスル
- CG・特殊視覚効果:ツークン研究所(東映デジタルセンター)
- ヲタ芸振り付け:スタジオおけいこクラブ
- 技術協力:東映ラボ・テック、BULL、西華産業
- 制作:東映、東映エージエンシー
音楽
主題歌
オープニングテーマ
エンディングテーマ
- 「明日はアキバの風が吹く」
- 作詞 - マイクスギヤマ / 作曲 - EFY / 編曲 - 宮崎誠 / 歌 - 赤木信夫(和田正人)
- フルコーラスが流れたのは1話と6話のみで、それ以外の回ではオケに乗せてアキバレンジャーの痛い体験談のモノローグが語られる。
- 青柳美月(第2話、第7話)
- 萌黄ゆめりあ(第3話、第8話)
- 赤木信夫(第4話、第9話)
- 葉加瀬博世(第5話)
挿入歌
- 「Machineイタッシャー!」
- 作詞・作曲 - 桃井はるこ / 編曲 - 古川竜也 / 歌 - 桃井はるこfeat.山形ユキオ
- 「Heroic lily」
- 作詞 - 只野菜摘 / 作曲 - 鈴木盛広 / 編曲 - 村井大 / 歌 - 市川葵(十夜月朱里[14])
- 劇中作品『にじよめ学園ズキューーン葵』の主題歌。
放映リスト
初回放送日 | 話数 | サブタイトル | 登場係長 | 脚本 | 監督 |
---|---|---|---|---|---|
2012年 4月6日 |
第1話 | 痛さは強さ | 渋谷セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシ (声:浜田賢二) |
荒川稔久 | 田崎竜太 |
4月13日 | 第2話 | 再起する痛魂が喚ぶ赤き妄想のフルブラスト | 渋谷コウゾリナヒゲナガアブラムシ (声:浜田賢二) | ||
4月20日 | 第3話 | 痛タッ!酔いどれヒーロー大冒険!! | 歌舞伎町メスグロヒョウモンチョウ (声:緑川光) |
香村純子 | 鈴村展弘 |
4月27日 | 第4話 | 禁じられた妄想は青い背徳の痛み | 門前仲町ハシビロコウ (声:黒田崇矢) | ||
5月4日 | 第5話 | イタイタ☆イエローママ | 歌舞伎町メスグロヒョウモンチョウ(強化) (声:緑川光) | ||
5月11日 | 第6話 | はばたけ大御所!妄想撮影所の痛い罠 | 下北沢ホヤ (声:松野太紀) |
荒川稔久 | 田崎竜太 |
5月18日 | 第7話 | 妄走イタッシャー限界突破せよ! | 代々木スジボケハシリグモ (声:二又一成) | ||
5月25日 | 第8話 | 痛き特訓の絆は公認ロードの陰謀交差点 | 月島アルパカ (声:関智一) |
香村純子 | 鈴村展弘 |
6月1日 | 第9話 | 痛戦隊、解散。 | 浅草アルパカ (声:関智一) |
放送局
放送地域 | 放送局 | 系列 | 放送期間 | 放送日時 |
---|---|---|---|---|
日本全域 | BS朝日 | テレビ朝日系列 BSデジタル放送局 |
2012年4月6日- | 金曜 25:30 - 26:00[15] |
バンダイチャンネル | インターネット配信 | 2012年4月10日- | 火曜 12:00更新[16] | |
東京都 | TOKYO MX | 独立局 | 2012年4月9日- | 月曜 25:00 - 25:30[15] |
脚注
注釈
出典
- ^ “『非公認戦隊アキバレンジャー』記者発表リポート!”. 東映公式サイト (2012年4月3日). 2012年4月15日閲覧。
- ^ “豪華スタッフ陣が本気でおふざけ!? 話題沸騰中『非公認戦隊アキバレンジャー』”. 日刊サイゾー (2012年5月3日). 2012年5月3日閲覧。
- ^ 『非公認戦隊アキバレンジャー 非公認読本』(2012年4月1日開催の「非公認戦隊アキバレンジャー先行試写会」招待客への配布物)より
- ^ 『特撮ザテレビジョン「仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦」』86頁。
- ^ 第8・9話は謎の男名義
- ^ 塚田Pが絵日記を番組サイトに書いてた頃に使っていたアバターが元ネタ。もう一度みたくなる(かも)トリビア♯8東映公式サイト 2012年5月29日閲覧。
- ^ a b c d “もう一度みたくなる(かも)トリビア♯4”. 東映公式サイト. 2012年5月5日閲覧。
- ^ “にじよめ学園 ズキューーン葵”. 東映公式サイト内. 2012年5月5日閲覧。
- ^ “『非公認戦隊アキバレンジャー』:ショッカーO野の戦闘報告” (2012-04/20). 2012年5月5日閲覧。
- ^ “もう一度みたくなる(かも)トリビア♯4”. 東映公式サイト. 2012年5月5日閲覧。
- ^ 6話は『特捜戦隊デカレンジャー』の胡堂小梅(ウメコ)、7話は『魔法戦隊マジレンジャー』の小津芳香コスプレ姿。
- ^ “もう一度みたくなる(かも)トリビア♯6”. 東映公式サイト. 2012年5月15日閲覧。
- ^ もう一度見たくなる(かも)トリビア#1東映公式サイト 2012年4月10日閲覧
- ^ 内田真礼。
- ^ a b “放送日時発表”. 東映公式サイト. 2012年3月4日閲覧。
- ^ “アキバレンジャーはこう見ろ!”. 東映公式サイト. 2012年4月6日閲覧。
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BS朝日 金曜25:30 - 26:00 | ||
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非公認戦隊アキバレンジャー
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