オタ芸

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オタ芸(オタげい・ヲタげい)とは、アイドル声優などのコンサートや路上パフォーマンスにおいて、一部のファンが繰り広げる、独特な動きを伴なう踊りや掛け声、及びその様式のことである。

目次

[編集] 概要

ファンのことを「オタ」「ヲタ」と呼ぶことから、「オタ芸」「ヲタ芸」などと表記される。また、オタ芸を行う者が「オタ芸師(オタげいし)」などと自称する事も見られる。この様な者たちがアイドル声優(特に歌手業を兼業するアイドル声優)などのコンサートや路上パフォーマンスといったイベントの場で行うもので、本来はファンとしての応援行為と見るべき行為である。ただし、後述するが現在ではオタ芸を行うこと自体がアイドル関係のイベントに通う主目的となっている者も見られる様になっている。

また、踊りそのものではなく、特定ファンによく見られる特徴的な行動様式に対し、揶揄やジョーク(時には敬意)を込めて、「オタ芸」としての呼称をつけることもある(#オタ芸用語を参照)。アイドルが歌唱の中で行なう振りと同一のものは振りコピと呼ばれオタ芸より広い範囲で行われている。

その性質上アップテンポの曲でこそ映えるものであり、場を一気に盛り上げる起爆剤にも成り得るが、逆にバラードなど穏やかな曲調で派手なオタ芸を行うと雰囲気がそこなわれ会場の一体感を失うという側面もあり、使いどころを間違えると他のオタ芸ファンからも嫌がられることもある。オタ芸はファンによる自発的な行為であり、行うことも行わないことも基本的に自由であるが、暴走すれば「迷惑行為」「イベント妨害行為」と捉えられる可能性もあり、周囲への配慮は重要である。

狭義には「ハロー!プロジェクト界隈で行われるパフォーマンス」を指す。同じようなパフォーマンスを行う事はそれ以前からもあったが、「オタ芸」として呼称され、一般に取り上げられ始めたのはハロプロ系コンサートからである。

アキバ系アイドルのライブでもオタ芸が見られ、アニメソングのカバーやハロプロ系のカバーでは一体感のあるオタ芸が恒例となっている。ハロプロ以前にもオタ芸の存在は確認されている。近年はアキバ系アイドルが『ぷっすま』、『オリキュン』などに出演し、ファンのオタ芸の模様を放送する企画もある。また、一部アイドル声優のライブなどでもオタ芸を行う者たちの活動が見られる。

近年のトレンドとして、秋葉原を中心に『Dear Stage』『アキバ一丁目劇場』等のオタ芸を売りにしたメイド喫茶がみられる。お店にはライブアイドルが所属しており、店内に設置されたステージでライブを行うのが特徴である。食事やお酒を楽しみながらライブを観賞したり、オタ芸を行うことができる。

[編集] 歴史

ファンがアイドルの振り付けを模倣する動作は振り真似、振りコピと呼ばれ、オタ芸・ヲタ芸などの言葉が生み出される遥かに以前より幅広く行われている。

コーラスパートの際に歌詞を復唱したり、ソロパートの際に名前を渾名で叫ぶ等の行為や「LOVE(エルオーブイイー)ラブリー○○。」という定番の掛け声は1970年代の終盤から主に女性の歌手系アイドル(ピンクレディーキャンディーズ小泉今日子等が有名であった)に対して広く示されており、これらをオタ芸のルーツの一つとして考える事は可能である。しかし、それはあくまでコンサートにおける声援やアイドルとのコミュニケーションとしてのものであり、独特の動きを見せる現在のオタ芸とは一線を画している。また、1980年代のアイドルにおいては、コンサートなどの場で奇抜な法被鉢巻を身に着けた親衛隊と呼ばれるファンによる熱狂的な声援が広く見られた。当初は一部のアイドルファンに限定されたパフォーマンスの一種であり、客観的には理解不能で珍妙な行動であったが、ファンは一つ一つの動作に意味を見出し、また自然発生的なものもある。ちなみに、現在のオタ芸でもそれは同じ事で、技の種類や順序は一定の意味を持って曲や曲調に合わせ変化する。例えば前奏で振りコピからODA、第一変調でPPPHなど、多くのパターンがあるが、オタ芸に興味の無い者にとってはやはり理解不能のものである事も同じである。

現在で言うところの「オタ芸」は、ハロプロ系のファンによってスタイルとして確立され、全国的に見られるようになった。ハロプロ以前には「オタクの聖地」と呼ばれる秋葉原の歩行者天国などで、知名度の無い地下アイドルが路上ライブを行なう際に、集まったコアなファンによって披露する姿がしばしば見られていた。近年はこれが新たなオタク文化としてマスメディアに取り上げられている。

2006年5月に、『くるくるドカン~新しい波を探して~』(フジテレビ系)でこれから注目すべきキーワードとして取り上げられたり、2006年6月18日放送の『新堂本兄弟』ではゲストとして出演した石川梨華の前で堂本光一が自らOAD(後述)を披露したり、Jリーグ川崎フロンターレ鄭大世谷口博之井川祐輔ら8選手が『ンタ芸』と銘打ってファン感謝デーにおいてパフォーマンスで行うなどしたりと、一般にも広く認知されるようになってきている。2007年5月9日放送の『オリキュン』では、『ヲタ芸部』と称したオタ芸そのものを取り上げたコーナーが現れるなど地上波のテレビでも登場する機会が多くなっている。

昨今では2008年9月20日に渋谷BOXXで開催された『アバンだよ!全員集合!!』のようにオタ芸を行うことを主体としたイベント・ライブが開催されるようになった。このようなライブでは主催者や、出演アーティスト等によってヲタ芸を行うことが推奨されており、会場の運営・セットリスト等もオタ芸が行われる事が前提のシステム構成となっているのが特徴である。ハロヲタからアキバ系・大波系など様々な系列集団からなる「オタ芸文化の担い手」が一同に会するイベントであり、日々進化する最先端のオタ芸が披露される場として注目を浴びている。

このように発展してきたオタ芸ではあるものの、その一方で、オタ芸を行う者の一部のモラルの低さ、社会通念の無視などが原因となって、後述するように様々な方面から問題視される様にもなっている。

[編集] オタ芸の問題点

前述のように様々な場所で見受けられるオタ芸・「オタ芸師」ではあるものの、多数の問題点も指摘され、それがオタ芸全般への批判に繋がっている。

オタ芸・「オタ芸師」に対する問題点・批判点として指摘されている主な要因には、以下の様なものがある。

  • 自分たちの世界に入り込んでしまい、独善的で周囲に気を使わない者が多い
  • オタ芸で楽しんでいるのは本人たちだけであり、「オタ芸師」の自己満足・自己陶酔に過ぎない
  • オタ芸をする事がイベント来場の主目的になっている者が少なくない
  • オタ芸をする事だけが来場の目的で、実際にはそのタレント・歌手のファンであるか疑わしい者が少なくない
  • 「オタ芸師」にとっては、オタ芸を行うリズム、歌詞、自分のオタ芸だけが重要で、歌っているアイドルや歌手、その歌と音楽を聴きたい周囲の観客、それら全てを蔑ろにしている
  • そもそも明らかにライブを妨害する目的でオタ芸を行う者もいる(オタ芸による騒乱の一環として野次飛ばしを行う等[1])

実際、「オタ芸師」がイベント観覧ではなく自分が(一般人からするとカラオケ感覚で)オタ芸をすることを楽しみ、明らかにそれが主たる目的になっている状況は、アイドル・アニメ関係などの数多くのライブやファンイベントで見受けられている。

大半の一般客にとってイベントは純粋にそのタレントの音楽・パフォーマンスを楽しみたい場である。その為、オタ芸は得てして、

  • 騒がしくて音楽が聴こえない
  • MCの時にも「○○大好き!」「○○かわいい!」などと叫び、その声に邪魔されて、イベントの歌及びMCを楽しめない。
  • ジャンプやペンライトなどでステージが見えない
  • 目障り
  • 気色悪い
  • 「オタ芸師」達の方が主役に感じる

などと嫌悪され、最悪の場合、その存在自体がイベントへの不満要因になる。さらには、「あの様なファンと一緒に見られたくない」「イベントに行ったところでオタ芸がうるさくて楽しめない」と思われる故に「オタ芸師が出没するタレントのイベントには行くに行けない」と忌避されるなど、タレント・歌手・声優サイドにとっても一般ファンの逸走の原因に繋がりかねないリスク要因となる。また「耳元で力強く手拍子をされたり大声を出され難聴になった」という直接的な被害者もいる。

ハロプロコンサートなどのアイドル系コンサートの多くでは、イベントの性質上などから事実上黙認されてきたものの、度の過ぎたオタ芸を繰り返すファンに注意をしたファンが逆に殴られるなど、暴行沙汰を含めた揉め事や小競り合いもしばしば発生している。また、会場施設や備品の破損などといったトラブルも発生している。オタ芸を行う者全体から見れば一部かもしれないが、この様にテンションが上がり過ぎ、前後をわきまえる事すらできなくなった過激な者たちが引き起こす明らかな迷惑・違法行為は、一般のアイドルファンのみならず、同じオタ芸を行なうファンの間でも問題視されている。また、この様なトラブルが繰り返された場合、タレント・歌手・声優などのサイドにとっては「ファンの質が非常に低い」という形でタレントイメージが著しく毀損されかねないリスクがあり、イベント主催者にとっても主催者自身のイメージ低下による会社・組織としての信用問題、ひいては会場確保の困難化やイベント継続自体にとっての不安要因となり得る。

また、ステージ上からファンに向かってパフォーマンスを展開するアイドル・歌手・スタッフにも迷惑・邪魔と感じる者は存在しており、時に「オタ芸にイベントの妨害を受けている」という被害者的な心理を抱く事すらある。実際、榊原ゆいは自らのイベントでのオタ芸によるトラブル発生を受けて、「オタ芸という名前が付いているだけで、それが『迷惑行為』である」という厳しい批判のコメントを残している。この様に、少なからぬ歌手タレント芸能事務所やライブの主催者側からも振動や騒音、他の客への迷惑などの理由から、イベント進行において時として大きな問題になる存在として認知されつつある一面もあり、イベント来場者に対して過度の「オタ芸」行為の自粛を呼びかけている歌手やイベント主催者も決して珍しいものではない。また、一部ではさらに進んで「オタ芸」行為の禁止を通達する例も出てきている。

  • 茅原実里 - 2008年に開催したコンサートツアーでオタ芸による来場者のトラブルが発生した事を受けて、3月の東京追加公演で、「両手を左右に激しく振る、回転する、腕を振り回す、上半身を反らすなどの過激な応援行為の禁止」や、サイリウムの長さ制限など、端的に言えばオタ芸と呼ばれる諸動作を禁止行為とする為のルールが設けられた。また、器物破損や事故の発生時にはイベントの中断や中止が有り得るとも明記している[2]
  • 榊原ゆい - オタ芸に対して、以前から自身のライブでは自粛を呼びかけていたものの効果薄く、ついには『DreamParty2008春大阪』でトラブルが発生した事を機に、「オタ芸の禁止、オタ芸師の来場拒否」という旨を、自身のブログで声明を出すに至った[3]

他方で、インターネット上などでの批判に対し、「オタ芸師」たちは「意見があるなら直接言え!」「直接意見も言えない程度の暗いオタクは家でCDを聞いていろ」などと反発を繰り返している。しかしこの言葉に乗せられて直接意見を言おうものなら前述のように暴力沙汰に発展してしまう事もあるなど、ある意味でもはや収拾のつかなくなっている一面も見られている。

この様な事から、歌手・タレントなどとその所属事務所やイベント主催者のサイドにとっては、イメージ戦略やリスクマネジメントなどの観点から、もはやオタ芸・「オタ芸師」を無視・放置しておく事ができない局面に来ている状況すら見受けられる様になっている。

[編集] オタ芸の種類

OAD
オーバーアクションドルフィンの略。体を捻りながら「ウリャ! ヲイ!」の掛け声と共に左右に手拍子を打つヲタ芸。通常のクラップに動きが加わった進化系とされる。モーニング娘。サマーナイトタウン」のAメロにおいて、その振り付けであるドルフィンを全身を反らせて手拍子を打つなど誇張気味(=オーバーアクション)に模倣しながら「ウェィ!」の掛け声で行われていたのは記憶に新しいが[4]、その他の楽曲では前奏・間奏でも行われるようになるなど徐々に変化した。
なお、ドルフィンとはジャズダンスで踊られる振り付けのひとつで、イルカがジャンプする時のように全身(特に肩から腰にかけて)を波打たせる動きである。
ニーハィ!
Aメロが二回続く楽曲において、その節目で膝立ちで屈み「ニーハィ!」の掛け声とともにオーバーニーソックスを履く動作を行う。
ワンツー手拍子
当初はパンパパンと手拍子を打つだけであったが、好きなアイドルを目の前にして若い体を持て余したファンたちが手拍子に合わせて独特な動きをしたり、合いの手を入れたりするようになった。
TBSラジオSURF&SNOWでは当時一般にも流行しつつあったバラード曲での「パン・パ・パン」の手拍子を嫌い「バラードで手拍子をやめようキャンペーン」が張られた[5]
PPPH
女性アイドルファンに脈々と受け継がれてきたコールの一つ。遅くとも1985年には一部の親衛隊がワンツー手拍子のあとにジャンプを行い始めた。(松田聖子渚のバルコニー」では既にそのコールが確認できる。)
1986年にはヒューと口でいいながらジャンプするようになったが、この時点で親衛隊以外の一般客層にも広がっている。特におニャン子クラブ系のコンサートではよく見られ、河合その子涙の茉莉花Love」や新田恵利の「冬のオペラグラス」のBメロなどで、よく行われていた。
“パン・パパン・ヒュー”の頭文字からPPPHと表記される。ジャニーズのライブで女性ファンが手拍子の後に「ヒュー」と言っていたのが原型とされる。一部のお笑い芸人ファンの間でも見られる。女性アイドルのライブでは男性ファンはヒューではなく、”Oi”と言うことが多い。手拍子に合わせて、アイドルのメンバーの名前やニックネームをコールすることもある。その場合は手拍子が省略されることも多い。また、アイドル声優を中心に、PPPHにうつる前警報と呼ばれる「(せーの、)は~いは~いはいはいはいはい」という合いの手が入ることもある。なお、PPPHに関してはアーティスト系のライブでも普通に行われており、「オタ芸禁止」などの表記の際にはPPPHはオタ芸に含まれない場合がある。女性アイドル公演での最古の原形は現在確認出来得る限りではキャンディーズハートのエースが出てこないである。
マワリ
頭上で手拍子を叩きながらその場で右や左に回転ジャンプをするオタ芸。「回転」とも称する。これを主に行う人のことを「マワリスト」と呼ぶ。
1980年より一部の親衛隊で行われていたが永らく途絶えていた芸である。ハロー!プロジェクトにおいては、1999年にモーニング娘。「真夏の光線」やタンポポ「聖なる鐘がひびく夜」のサビ部分で、「扇子隊」と呼ばれる集団がジュリ扇(羽根つき扇子)を手にして始めたのを起源とする。その後、羽根つき扇子は剥がれた羽根が周囲の客席に飛び散って迷惑となることから、代わりに団扇や孔雀持ちにしたペンライトサイリウムを手にするか、もしくは素手といった現在の形となり徐々に広まった。複数人が連番でこれを行う場合、隣とは逆の方向に回転を始めることで見栄えの良い「マワリ」となる。
2003年2月11日の「MUSIX!」にて、よみうりランドで行われた藤本美貴のイベントの様子が放送され、オタ芸の代名詞になる。その際、矢口真里吉澤ひとみはスタジオでこれを実演しながら「(回っていてステージを)観てないんですよ!全然。」「自己陶酔してる!」と笑いながら感想を話した。
近年では時東ぁみ堀江由衣田村ゆかりなどのファンが継承し行っている。
ロマンス
両手の人差し指で頭上を指す動作をするヲタ芸。通常8拍×2で行い、1回目は左左右右左右左左、2回目は右右左左右左右右と顔の横で人差し指を立て腕を引く。動き自体は1970年代後半のディスコブームのときに流行った踊りの一つであり、竹の子族もやっていたポピュラーな振りである。
アイドルファンがこれを行う場合、当初は体をステージに正対して腕を振っていたのみであったが1980年代後半には体を仰向けに反らしながら腕を振る「背面ロマンス」を行う者も現われた。渡辺美奈代「恋愛(ロマンス)紅一点」がこの芸の名前の由来となっている。
「○○に捧げるロマンス」と叫びロマンスに入ることもあり、メロディも変調するのでロマンスに入る予兆はわかりやすい。通常、2回目は1回目のメロディの繰り返しに合わせて行なわれる。
ムーンライト(ロマンス)
片手を真上、もう片方を真横に伸ばして左左右右左右左左 右右左左右左右右 と打つロマンスの派生技。
ロマンスについてはこのほかいくつかの派生技が確認されている。
8の字
左上、右上、左下、右下の順で打つ手拍子。2回以上連続すると8の字を描いているように見える。 発案者であるきゃんでぃ♪は「Z」と呼んでいる。
マトリックス
上体を後方にそらし両腕を波立つように振る技。ロマンスと組み合わせる事もありそちらは上級者向けとされている。元ネタは映画「マトリックス」THE MATRIX(1999年、米国)のバレットタイムから。
千手観音
複数の人数で整列し両腕を揺らめくように上下に振り、前から見た場合に千手観音の腕のように何本もの腕があるように見せる技。千手観音ロマンスという複合技も確認されている。
イエローパンチョス
2008年の中旬から秋葉系地下アイドルライブを中心にみられるロマンスの派生形。サビにあわせてサンダースネーク→両手をそろえて下半身からおなかに向かって引き上げ→おなかの前で手首を返し→ガッツポーズでロマンスを行う。「イエローパンチョス」の掛け声と同時に行われることが多い。
MIX
曲の前奏や間奏、コンサート前やアンコールなどで使われる掛け声。円陣を組んで掛け声に合わせて気合を入れる。代表的な掛け声は「タイガー、ファイヤー、サイバー、ファイバー、ダイバー、バイバー、ジャージャー」。他に日本語版「虎、火、人造、繊維、海女、振動、化繊飛除去」や「桃(ピンク)、栗(マロン)、芋(ポテツ)、乳(バスト)、妹(シスター)、油(オイリー)、箱(段ボックス)」、アイヌ語版「チャペ、アペ、カラ、キラ、ララ、トゥッスケ、ミャホットゥスケ」、ドイツ語版、オランダ語版などが存在する。
ヲタ芸師の間でも「MIXはヲタ芸に含むのか」という点においては意見が分かれている。ヲタ芸の基本ははあくまで「動き」であるのに対し、MIXは気合を入れるための円陣でありMIXはヲタ芸には含まないという見方もある。初期のヲタ芸師は「これは魂の叫びであるがゆえにヲタ芸ではない」と述べている。また、一部のヲタだけで行い円陣に参加しない者も多い。ハロプロ系においてはあまり見られず、AKB48やその他のプレアイドル系のイベントで見られる。
ご当地MIX
特定の会場、特定のアイドル、特定の楽曲でのみ使用されるMIXのこと。
  • はるこMIX-桃井はるこの現場のMIX。桃井本人より「よっしゃいくぞー!」と掛声が出る場合も多い。別名「キサラギMIX」。元ネタは映画キサラギのEDより。
「はるこ!はるこ!はるこ!はるこ!はるこ!はるこ!はるこー!!」
  • ディアステMIX-秋葉原にあるDear_Stageで見られるMIX。
「桃(もも)、栗(くり)、芋(いも)、乳(ちち)、妹(もうとっ)、油(あぶら)、箱(ダンボール)」
  • 石丸MIX-石丸電気で開催されるイベント等で使用されるMIX。もともとは時東ぁみが歌う『メロンのためいき』用に時東ぁみ後方支援隊によって開発されたが、現在では広くプレアイドルイベント等、石丸電気以外のイベントでも見られる。基本的に楽曲の最後にしめとして使われる。
「石丸まるまる、石丸まるまる、電気のことなら、石丸電気、でっかいわ、でっかいわ、石丸ー」
  • めぐMIX-℃-uteのコンサートや楽曲で使用されるMIX。
「めぐmixいくぞぉー!、えりか!、まいみ!、(めぐみ!)、さき!、あいり!、ちさと!、まい!、ありはらかんなぁー」
※(めぐみ)を抜く場合も多い。(めぐみ)入れる時は「めぐみ・さき・あいり」を一括りにして早口にする。
「おっきゃいくこー、えりーな!、うっちぃ!、りっぽん!、みっきー!、まっちゃん!、あゆべえ!、まぁーにゃー」
  • うきうきMIX-アイドル太田ゆうきのライブ会場でみられる宣伝も兼ねたMIX。
「うきうきうきうきDVD!、うきうきうきうきDVD!、1枚、2枚、3枚、4枚…10枚買っても1万円!!」
  • 奈々MIX-声優水樹奈々のライブ会場でみられるMIX。またこのMIXは本人のライブDVDにおいてスタッフが気合を入れるために使用されていた。
「1、2、3、4、5、6、奈々!!」
「警察がくるぞ~!」「ロリ!、ペド!、ショタ!、ふたなり!、虹!、すく水!、はぁはぁー!!! 」
ロミオ
1980年代後半~1990年代前半のビジュアル系バンドのファンが行っていたケチャをアイドルファンが取り入れたものである。
戯曲ロミオとジュリエット」においてロミオがジュリエットに向かって手を捧げる場面が語源。一般には、曲調に合わせて腕(サイリウム)を手前からステージ方向に垂直に振り下ろす行為を指す。自分をロミオ、ステージ上のタレントをジュリエットに見立てている。
ただし、ロミオには幾つかの変化形が存在する。オタ芸としてのロミオは、この変化形のことを指している場合が多い。最も見受けられるのは、片手を垂直より内側にひねって振り下ろし、同時に手のひらを開き、上半身を捧げた手の反対方向にひねるという技である。
ウルヴァリン
語源はアメコミの『X-MEN』の主人公ウルヴァリンからきたもの。サイリウムを指の間に挟んで打つヲタ芸。桃井はるこバルログと呼んでいる。また、この状態から誤ってサイリュームを勢いよく飛ばしてしまうことを「間殺飛苦無」、この状態での激しいマワリを「二刀流スクリュードライバー」と呼ぶ。
ロザリオ
拳を作った腕を垂直に上げ、片方の手を肩もしくは顔の辺りで直角にクロスさせ、その後すばやく拳を地面に垂直に振り下ろすオタ芸。曲調に合わせクロス後にタメを作る場合もある。アイドルに対する聖なる祈りを捧げるという意味がある。元々は十字架を作ることを指していたがオタ芸としての動きが作られ定着した。十字架を作る動作はヴィジュアル系バンドのファンにも見られる。
スネークサンダー
右手を右斜め前、左手を右斜め前、右手を左斜め前、左手を左斜め前と交互に突き出すヲタ芸。サンダースネイクの際は両手にこの動きが加わることが多い。
サンダースネイク
以前から、様々なバージョンが存在したが2007年末ごろより秋葉原を中心に増殖し、地下系アイドルのサビでは「マワリ」にかわりポピュラーなヲタ芸となる。両手で大きく円を描いたり、上下の動きをしてロマンスへとつなげる。
※サンダースネ“ー”クという表記が散見されるが、本来はサンダースネ“イ”クが正しい。
らんらんスネーク
サンダースネークの派生形。サンダースネイク→ロマンスへとつなぐ際、左手を左上方に突き出しながら右手を回すのが一般的によく見られる形だが、らんらんスネークはその代わりに、両手を体の前でクロスさせる(乙女)→両手のひらを体の前であわせる(祈り)→Vの字に両手を万歳(届け)でロマンスへとつなげる。マクドナルドのドナルドが踊っている「らんらんるー」の振りが出典とされる。
ケチャ
低い姿勢を取り腕を手前からステージ上のアイドルの方へ振り上げるオタ芸。愛情表現の一つとされている。曲中の伴奏がブレイクダウンするパートで行われる。ステージに向かって走り、最前列で行う「走り込みケチャ」、さらには「走り込み背面ケチャ」などもある。語源は同様の仕草をするインドネシアの祭典からとっている。
サイコチャリオットタイプS
サビにあわせて打つ比較的新しいヲタ芸。秋葉系地下アイドルライブを中心にみられる。サピにあわせて、サンダースネークもしくは、ロマンスの代わりに打つ。両手を前につきだして手のひらを揺らす→右手と左手で体の前に波をつくる→昭和の動き→右手を左上、左手を右上にあげながらジャンプ→両手で体の前で2を書く→胸に手をあてて後藤真希の動き→らんらんるー。
ファイナルバーゲン
サビにあわせて打つ比較的新しいヲタ芸。秋葉系地下アイドルライブを中心にみられる。ロマンスにもサンダースネークの系列にも属さない珍しいヲタ芸。サビにあわせて、ファイナルバーゲンの掛け声とともに行われる。数名が輪になって行うことが多い。

その他、上記のうちいくつかを組み合わせたり、振りコピとの複合技や、上記に分類されない独自の芸を披露する者もいる。

[編集] オタ芸用語

打つ 
オタ芸をすること。例:「ロマンスを打つ」
オタ芸師 
オタ芸を打つ人のこと。
打ち曲 
オタ芸を打つ定番の曲。藤本美貴の「ロマンティック 浮かれモード」の激しいオタ芸は当時の音楽番組でも放送された。アニソンでは「ハレ晴レユカイ」、「ハッピー☆マテリアル」などが挙げられる。
推しジャンプ 
腕を高く挙げ、推しメンバーの方向を指差し、垂直跳びを繰り返しながら名前を叫ぶこと。
裏千家 
コンサート終了後、初対面のヲタに対して「いい声出てました」などの褒め言葉をかける行為。語源は、褒める⇒「結構な御点前でした」⇒裏千家
野鳥の会 
双眼鏡でじっとステージを見ている人のこと。オタ芸師は、彼らを軽蔑してこう呼ぶ。
タイガー 
腕を組んで仁王立ちになり、オタ芸を打たずにじっとステージを見つめている人のこと。
マグロ 
新曲などでオタ芸の打ち方が定着していない場合などに、オタ芸を打たずにじっとステージを見つめている人、あるいはオタ芸が打てない客席の状態のこと。
ドリーム 
前方の空席または通路に不正に陣取ること。ライブハウスの場合は人込みを無理矢理掻き分け前方に出ること。
逆ドリ 
逆ドリームの略。知り合いの席で一緒になるためなどの理由で本来の席より後方の席に移動する(後ろの席の人に代わって貰う)事を指す。また、真ん中の席より後ろの方の席のほうがオタ芸が打ちやすいと言う理由で後方に移動する事もある(後方支援)
DD 
「誰でも大好き」の略。特定のアイドルを追っかけるのではなくアイドルなら誰でも好きな人のこと、またはあらゆるライブ会場に現れるためそう思われている人。
完コピ 
ステージ上のタレントの振り付けを完全に真似るというもの。即興でもある程度のコピーは可能だが、完全にコピーするにはそれなりの熟練が必要である。主に客席後方の空席を利用して行われている。オタ芸の中でも高難易度の技。身内のカラオケなどの人気者になれる。
シズオカ 
コンサート会場内ではしゃぎすぎて、階段、段差、上階などから下へ落ちること。2007年1月27日18時15分ごろ、横浜アリーナで起きた転落事故の男性(当時35歳)の出身地に起因する。(同意語:人間スターダスト)。
口上 
長めの前奏や間奏でファンが行う掛け声のひとつ。MIXとは違いリズムに合っていることとその内容も重要である。当然マイク無しでかなりのテンションが必要とされる。代表的な口上は桜川ひめこの「アキバに行くのん!」の「不思議の国からやってきためろん学園3年生妹学科留年中僕らの妹woo Let's Go!!」である。
もきゅん巻き
タオルの巻き方の一つ。マフラータオルを縦長に二度折り、細長くしたものを首に均等にかける。(※その際、折り目は正面を向いているほうが好ましい。)さらにタオルの両端をリストバンドの穴に通し好みの位置で留め完成。リストバンドで固定されている為、単に巻きつけているよりも簡単に外れない。ライブ中のタオル紛失を防ぐために考案された。主にスタンディングで激しいモッシュが起こるメロン記念日のライブ会場で見られていがた、最近は他のハロー!プロジェクトコンサートでも見られるようになった。名称は巻き方の開発者名(ハンドルネーム)だと言われている。
シューティングスター
サイリウムを振っている時に手が滑りサイリウムが飛んでいく様子のこと。あたかも流れ星が流れ散るかのように見えることから。

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

  1. ^ 本節で後述する茅原実里や榊原ゆいの例では、他のアーティストの名前を挙げて「●●のほうが可愛い」「おっぱいおっぱい」等の野次飛ばしや、ステージへのケミカルライトの投げ込み等、明らかな妨害行為があり、問題となった。
  2. ^ http://www.chiharaminori.jp/1st_tour/chihara_live_manner.pdf
  3. ^ http://blog.goo.ne.jp/yui-nyan_lt/e/fdc1db11a048dc825386f4dd38b43bdf
  4. ^ サマーナイトタウン LIVE 1999年4月18日 東京厚生年金会館 - Dohhh UP!(動画)
  5. ^ THE HISTORY OF SURF&SNOW 第2章


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