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寝屋川市

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ねやがわし ウィキデータを編集
寝屋川市
寝屋川市旗
寝屋川市章
日本の旗 日本
地方 近畿地方
都道府県 大阪府
市町村コード 27215-9
法人番号 6000020272159 ウィキデータを編集
面積 24.70km2
総人口 224,006[編集]
推計人口、2024年5月1日)
人口密度 9,069人/km2
隣接自治体 摂津市高槻市交野市枚方市
守口市門真市大東市四條畷市
市の木 サクラ
市の花 バラ
市のマスコット はちかづきちゃん
寝屋川市役所
市長 広瀬慶輔
所在地 572-8555
大阪府寝屋川市本町1番1号
寝屋川市役所
外部リンク 寝屋川市の公式サイト

寝屋川市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

ウィキプロジェクト

寝屋川市(ねやがわし)は、大阪府北河内地域に位置する特例市の中では最も面積が狭く、2番目に人口密度が高い。

市名は本市を流れる一級河川寝屋川に由来。寝屋川の名は、御伽草子の「鉢かづき姫」に登場する主人公・初瀬姫の父である藤原実高の別荘が源流地付近にあり、高野街道を行く旅人に宿を提供して「寝屋」と呼ばれるようになったことに由来する(旧 交野郡寝屋村。現 寝屋川市寝屋)。

地理

大阪府の東北部、淀川左岸に位置し、大阪市域の中心から15km、京都市域の中心から35kmの距離にある。南北は7.22 km、東西は6.89 km、面積は 24.73km2。 市域の東部は交野市、西部は淀川を境にして高槻市摂津市に接し、南部は守口市門真市大東市四條畷市、北部は枚方市に隣接し、北河内地域の中心部に位置している。

市の地勢は、東部丘陵地帯と西部平坦地帯の二つに大きく分けることができる。東部丘陵地帯は生駒山系の一部で、海抜は約50m、西部平坦部はおもに沖積層からなる海抜2~3mの平地で北河内の低湿地帯とよばれている。最高点は石宝殿古墳周辺で109.6m、最低点は深北緑地内で0.1m。

隣接している自治体

他の北河内地域の6市全てに接している。

歴史

  • 1869年(明治2年) 讃良郡河内屋北新田が河北村に改称。
  • 1883年(明治16年) 茨田郡池田下村、池田中村、池田川村が合併して池田村となる。
  • 1889年(明治22年)4月1日 町村制施行により、茨田郡友呂岐村、九個荘村、交野郡水本村、讃良郡豊野村、寝屋川村が発足。
    • 友呂岐村 - 太間村、木屋村、郡村、田井村、石津村、平池村、三井村が合併。
    • 九個荘村 - 点野村、仁和寺村、黒原村、対馬江村、葛原村、高柳村、池田村、大利村、神田村が合併。
    • 水本村 - 寝屋村、打上村、燈油村が合併。
    • 豊野村 - 秦村、国松村、太秦村、高宮村、少路村が合併。
    • 寝屋川村 - 木田村、堀溝村、河北村、萱島流作新田が合併。
  • 1896年(明治29年)4月1日 北河内郡が成立。
  • 1943年(昭和18年)2月1日 九個荘村が町制施行。北河内郡九個荘町となる。
  • 1943年(昭和18年)4月1日 北河内郡九個荘町、友呂岐村、豊野村、寝屋川村が合併し、北河内郡寝屋川町が発足。
  • 1951年(昭和26年)5月3日 寝屋川町が市制施行。大阪府下17番目の市、寝屋川市となる。
  • 1961年(昭和36年)6月28日 北河内郡水本村を編入。
  • 2001年(平成13年)4月1日 特例市に移行。

行政

  • 市長:馬場好弘(平成27年5月28日まで)
  • 市議会:定員28名
  • 市の日:7月30日

行政機関

警察署

消防機関

枚方寝屋川消防組合が寝屋川市と枚方市の消防を担当している。また消防本部、緊急情報管理センターなどは枚方市にある。

  • 寝屋川消防署

郵便局

  • 郵便局株式会社 寝屋川郵便局
  • 郵便事業株式会社 寝屋川支店

地方運輸局

近畿運輸局大阪運輸支局(陸事)

経済

市内の商業は小売中心となっている。大型商業施設は、寝屋川市駅前、香里園駅前や国道沿いに集中立地している。国道170号線(大阪外環状線)沿いに、寝屋川グリーンシティ(イオン)、アル・プラザホームズが立地。

府道八尾枚方線にはデポマート(ライフジョーシンコーナン)、コジマヤマダ電機など大手家電量販店や、それを含めた複合店が立地し、駅前にはSSM(スーパースーパーマーケット)寝屋川市駅前のアドバンスねやがわフレスト寝屋川店、東寝屋川駅前のイズミヤ、香里園駅のフレスト香里園店、香里園駅前のライフなどのスーパーマーケットが立地する。 核テナントを持たない商業施設かほりまち香里園などもある。

国道1号バイパス・第二京阪道路が開通以降、沿線では計画的なまちづくりが進行し、寝屋川北IC付近にはスーパービバホームplusと50の専門店ビバモール寝屋川が開店。更に四條畷市境には新たにイオンモールが建設予定となっている。

地域振興の取り組みから国の地域通貨の構造改革特区指定を受け、現在では市内の各商店街で使用することができる。地域通貨とは別に大型店と小規模店専用券で構成された「元気わくわく商品券」のようにプレミアを付けた商品券も存在し、大規模店が小規模店と連携を取り、日常の買い物を楽しむ工夫をしているのが特徴的である。

産業

主な宿泊施設

シティホテル

  • 寝屋川トレンドホテル
  • ホテルニューコマンダー

ビジネスホテル

  • インペリアル香里園

納税

市・府民税と固定資産税と都市計画税そして軽自動車税を納税出来る場所は、以下のとおりである。

  • 市役所・各市民センター・京阪寝屋川市構内にある、「市役所サービス処ねやがわ屋」
  • 市内にある銀行・信託銀行・信用金庫・労働金庫・農協
  • 近畿圏内のゆうちょ銀行(三重県は除く)
  • コンビニエンスストア(セーブオンも対応)

姉妹都市

地域

人口

平成22年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、1.48%減の238,244人であり、増減率は府下43市町村中29位、72行政区域中51位。


寝屋川市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


地区

旧村名が大字となり、それが現行住居表示の際に町名の基礎になっている事が多い。なお、昭和41年から開始された住居表示変更は、平成17年までに完了した。

北西部 香里北之町 香里南之町 香里西之町 香里新町 松屋町 日新町 寿町 豊里町 田井町 田井西町 音羽町 緑町 石津(中町・東町・南町・元町) 木屋町 木屋元町 太間町 太間東町

北東部 東香里園町 香里本通町 郡元町 美井町 美井元町 境橋町 三井南町 成田町 成田(西町・南町・東町・東が丘) 末広町 国松町 川勝町 八幡台 三井が丘(1~6丁目) 明徳(1~2丁目) 池の瀬町

中心部西側~西部 東大利町 大利元町 大利町 北大利町 錦町 成美町 清水町 池田1~3丁目 池田(旭町・新町・本町・中町・東町・西町・北町・南町) 長栄寺町 桜木町 若葉町 平池町 葛原1・2丁目 葛原新町 高柳1~7丁目 高柳栄町 春日町 対馬江(西町・東町) 宝町 仁和寺町 仁和寺本町(1~6丁目 点野1~6丁目 黒原(旭町・新町・城内町・橘町) 御幸(西町・東町) 上神田1・2丁目

中心部東側~東部 早子町 八坂町 豊野町 幸町 本町 初町 日の出町 木田町 中木田町 昭栄町 出雲町 秦町 太秦(桜ヶ丘・高塚町・中町・東が丘・緑が丘・元町) 宇谷町 寝屋1・2丁目 寝屋南1・2丁目 寝屋(北町・新町) 打上(新町・高塚町・中町・南町・宮前町・元町) 梅が丘1・2丁目 寝屋川公園 明和1・2丁目 高倉1・2丁目 高宮1・2丁目 高宮(新町・栄町・あさひ丘) 小路(北町・南町)

南部 下木田町 木田元宮1・2丁目 大成町 讃良(西町 東町) 楠根(北町 南町) 堀溝1・2丁目 堀溝北町 新家1・2丁目 河北(東町 西町 中町) 中神田町 下神田町 東神田町 萱島東1~3丁目 萱島(信和町・本町・南町・桜園町) 南水苑町

教育

保育所

寝屋川市立保育所

小学校

寝屋川市立小学校

昭和30年代まで東、西、南、北、第五の5つの小学校があった。高度経済成長期に集合団地や住宅地が次々に造成され、ベッドタウンとなり人口が急増した。そのため小学校就学人口が急激に増え、校舎増築、重層化などでは追いつかなくなり、次々と新しい小学校が建設された。しかし、高度経済成長期が終わり、更に今般の少子化に伴い小学生も減少し続けたため、1中学校2小学校を基本とし、統廃合による財源を教育環境の充実に転換した。

統合だけに留まらず、小中一貫教育を視野に入れ、文部科学省のモデル校となる学校や、英語教育特区の指定を受けるなどの取り組みを行っている。

2005年4月1日に以下の統廃合が行われた。

  • 明徳小学校と三井小学校が統合され、三井小学校が存続
  • 池田第二小学校と池の里小学校が統合され、池田第二小学校を桜小学校と名前を変え存続
私立小学校

中学校

寝屋川市立中学校
私立中学校

高等学校

大阪府立高等学校
私立高等学校

高等専門学校

大学

私立大学

特別支援学校

今後の都市計画

高度経済成長期に形成された密集市街地の整備事業(萱島、大利・池田・香里)や再開発(香里園駅東地区、寝屋川市駅東地区、萱島駅東地区)、寝屋川市駅東地区と萱島駅東地区は都市再生本部の都市再生緊急整備地域の政令指定がされ、都市再生プロジェクト(第3次決定)においては、寝屋川大東線沿線の密集市街地再生の対象地域になっている。その他大阪府警察寝屋川待機宿舎、豊野団地の建替も予定されている。

大規模な市街地開発事業では寝屋南地区の土地区画整理事業も事業中である。寝屋南地区の他にも第二京阪道路沿線市街化調整区域は段階的に整備される

寝屋川市駅東地区

大阪外環状線八尾枚方線までのシンボルロード「寝屋川駅前線」(幅員32m~25m)の整備をし、広域幹線道路との結節点となる寝屋川市駅のターミナル性を高める。この道路は歩道にゆとり(片側10m)をもたせることにより、人の滞留を計り、商業の活性化に繋げるものである(2008年度着工2010年度事業完了予定)。

香里園駅東地区

関西医科大学香里病院の建替に伴い、周辺の再開発を行う。関西医科大学香里病院は2005年11月に一旦廃止し、高層化して建替を行う。2010年7月1日再開。住宅、商業施設、病院、ケア付住宅等福祉系施設、フィットネス等健康増進施設を配置。2005年7月都市計画審議会に都市計画案を諮問、2005年度末本組合設立、その後権利変換計画認可、既存建築物解体着手予定。東側バスターミナル飽和状態解消ために、八尾枚方線と木屋交野線の間に新道を建設し、駅前広場の設置を行う、また、現道の拡幅も行い渋滞の解消を図る。 一帯は『香里園かほりまち』と名付けられ、2011年3月街開き。今後も北側の整地が行われ、新たにタワーマンションが1棟建設される予定。

合併協議会

平成の大合併枚方市交野市との合併が協議され、京阪間の政令指定都市を模索した時期もあった(「北河内市構想」)。京阪間のベッドタウンとして発展したが昼間の賑わいには乏しい3市が、一つになって、文化や産業の集まる核ができれば、住民の居住地への愛着が高まると期待されたが、住民側の要望が無く、北河内全体の協力関係の強化(例えば救急体制)を充実させ住民生活の向上を図っている。

交通

2005年度に京阪本線立体交差に係る国の調査予算が採択され、設計も行なわれ始めた。

鉄道路線

京阪電気鉄道京阪本線が市中心部を、JR片町線(学研都市線)が市東部を貫く。

京阪本線は萱島駅は準急停車駅、寝屋川市駅と香里園駅は通勤快急・快速急行停車駅となっている。

朝のラッシュ時、準急は、萱島から京橋までノンストップ(所要時間8分)。

寝屋川市駅からの快速急行(通勤快急)は、朝のラッシュ時は京橋までノンストップ(所要時間9分~12分)で、非常に利便性が高い。

また、寝屋川市駅・香里園駅に停車する快速急行によって、京都市内中心部への利便性も高くなっている(おおむね1時間に2~3本だが、枚方市駅での準急→特急のような乗り継ぎも不要で、寝屋川市駅→祗園四条駅まで約38分)。

一方、萱島駅から大阪方面は複々線となり、寝屋川車庫からの出庫により、淀屋橋中之島線方面の普通・区間急行の大多数が萱島駅始発となる為、非常に利便性が高くなる。また、これらの始発電車は、京都方面からの準急と接続する為、乗継駅としても重要な地位を持つ。

なお、京阪電気鉄道は、大阪市の商業の中心といえる、梅田・難波へ直通していない(中之島線大江橋駅は東梅田地区に、渡辺橋駅は堂島・西梅田地区及びJR東西線北新地駅に、それぞれ近接している)。そのため、JR大阪駅へは京橋駅まで行き大阪環状線へ、御堂筋線なんば駅へは淀屋橋駅まで行き大阪市営地下鉄御堂筋線へ、それぞれ乗換が必要となる。

新幹線への乗車は、山陽新幹線は淀屋橋駅まで行き、大阪市営地下鉄御堂筋線を経由し新大阪駅へ、東海道新幹線は丹波橋駅まで行き近鉄京都線を経由し京都駅から乗車する場合が多い。

区間快速が停車し、朝ラッシュ時の京橋方向や夕帰宅時の場合、区間快速に乗車すると、乗継が不要である。普通電車に乗車した場合は四条畷駅または住道駅で快速に乗り継ぐと早く京橋駅や北新地駅に着く。

また、交野市の星田駅や四條畷市の忍ケ丘駅も市境近くにあるため利用する市民もいる。 更に、市南端の河北地区は大東市の四条畷駅が最寄駅となる。

片町線(学研都市線)は東西線に直通し、大阪都心や尼崎神戸宝塚方面をダイレクトに結ぶ。

大阪府庁への連絡

京阪本線寝屋川市駅天満橋駅→(徒歩5分)→大阪府庁

バス路線

  • 京阪バス
    • 京阪本線の寝屋川市駅・香里園駅・萱島駅を拠点として市内全域に路線網を持つ。同市内に京阪バス寝屋川営業所があるが、「タウンくる」以外の寝屋川市駅東ターミナルからの路線は京阪バス交野営業所管轄となっている。これは交野営業所のエリアが京阪本線より東側としていることによるものである。なお寝屋川市の南端に位置する猪鼻橋/堀溝地区(163号線沿い)は京阪バス門真営業所のエリアである。また同市内を中心にコミュニティバス「タウンくる」が運行されている。
  • 近鉄バス
    • 萱島駅よりバスが発着。ロータリー整備予定。

道路

主要道路同士の接続点において交通渋滞が頻発しているため、第二京阪道路の整備や、主要地方道京都守口線府道八尾茨木線の交点の立体交差化等の事業が行われており、解消が期待されている。2001年に都市計画道路千里丘寝屋川線が開通し、寝屋川市駅を中心とした大阪外環状線(国道170号)、京都守口線、八尾茨木線、枚方交野寝屋川線八尾枚方線による環状道路が形成され、駅を周辺の各道路の渋滞が緩和した。また豊野交差点の改良により東西の交通渋滞も緩和された。

今後、寝屋川市駅より都市計画道路寝屋川駅前線が第二京阪道路開通時期までに外環状線・八尾枚方線結節点となる秦八丁交差点まで開通予定。更に第二京阪道路へのアクセス道路が6路線整備中である。国道170号以東は鉄道と道路の立体交差が行なわれていないが、主要道路とは跨線橋によりオーバーパスされており、ボトルネックとなっている香里園駅付近に関して、現在立体交差化予算が計上された(しかし、大阪府の財政改革により事業廃止の動きが強まっている)。また、香里園駅周辺も再開発事業により道路や広場の再整備が行われる。

一般有料道路

市内を通過する第二京阪道路

一般国道

太字は直轄

主要地方道

一般府道

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

成田山大阪別院明王院(成田山不動尊)

  • 車ごと祈祷をする交通安全祈祷で有名。
  • 個人だけでなく関西の運輸業を営む多くの会社も祈祷を受ける。
  • 初詣(1月)
  • 節分祭(2月3日)

打上川治水緑地(以下 打上川治水緑地にて開催)

  • 寝屋川まつり(8月)
  • 元気いきいきスポーツまつり(10月)
  • エコフェスタ(11月)

寝屋神社

石の宝殿(古墳、国の史跡) 高宮廃寺跡(国の史跡)

聖母女学院校舎(登録有形文化財)

枚方市にある船橋陣屋の表門が旧庄屋宅に移築現存している。

主な公園

寝屋川再生ワークショップを行い、その結果としてせせらぎ公園など水辺再生の計画が進行している。これらの成果が「川の日ワークショップ」に於いて2006年2002年グランプリ、2005年準グランプリ、その他地域作りの賞を受賞。

国営淀川河川公園、府営寝屋川公園、打上川治水緑地、寝屋川緑地のような大きな公園も点在しており、住宅都市を象徴していると言える。これらも川に関連する公園であることがうかがえる。寝屋川公園はスポーツ公園機能を備える。

出身有名人

関連項目

外部リンク