トヨタ店
トヨタ店(トヨタてん)は、トヨタ自動車のディーラーの一つ(旧トヨタ自動車販売)。トヨタが最初に作った販売店である。
2016年4月現在のキャッチコピーは「フロンティアへ 人を、地域を、もっと笑顔に」。2002年頃から2016年3月までは「最上の出会いをトヨタ店で。」
概要
当初は○○トヨタ販売(○○はおおむね都道府県名)という名称であったが、やがて○○トヨタ自動車という名称となりその後トヨペット店と分派した。トヨタ自動車のディーラーの一つで、取扱車種にセンチュリーを筆頭とする高級車、および商用車(ライトバン・トラックなど)が多いため、富裕層や法人ユーザーに向いている。ディーラー名は「○○トヨタ」の店舗が多い。ただし、トヨタの販売店の全車種取り扱い開始に伴う販売チャネル制度廃止の方針により、一部地域ではトヨタモビリティ店に統合された結果、一部地域ではトヨタ店は存在しない。
販売体制
東京都は販売チャンネル制度を廃止しており東京トヨタ自動車、東京トヨペット、トヨタ東京カローラ、ネッツトヨタ東京のトヨタ自動車直営4社が合併しトヨタモビリティ東京となり2019年4月以降トヨタ店は存在しない[1]。
神奈川県は神奈川トヨタ自動車、トヨタカローラ横浜、ネッツトヨタ横浜、ネッツトヨタ湘南のKTグループ4社が合併しトヨタモビリティ神奈川となり2020年5月以降トヨタ店は存在しない[2]。
富山県は富山トヨタ自動車、富山トヨペット、ネッツトヨタノヴェルとやまの品川グループ3社が合併しトヨタモビリティ富山となり2021年1月以降トヨタ店は存在しない。
大阪府では以前、旧・大阪トヨペットがトヨタ店の販売車種を扱っていた(反対に旧・大阪トヨタ自動車がトヨペット店の車種を扱っていた)が、2006年8月8日をもって両社の社名入替を実施し以下のように他都道府県と同様の取扱車種へ変更された
ただし、現在も一部に現・大阪トヨペットと入れ違っている車種もある(詳細)。
トヨタ店はおおむね各都道府県に1つの販売店としているが、東京都と神奈川県と富山県はトヨタ店が存在しなく、佐賀県および長崎県では2006年に両地域の販売店(佐賀トヨタ自動車・長崎トヨタ自動車)の統合により、西九州トヨタ自動車として展開している。また、広大な面積を誇る北海道では以下4つのトヨタ店が存在している。
- 札幌トヨタ自動車(石狩振興局・後志総合振興局・空知総合振興局管内の札幌運輸支局エリア、胆振総合振興局・日高振興局管内の室蘭運輸支局エリア)
- 旭川トヨタ自動車(上川総合振興局・留萌振興局・宗谷総合振興局管内の旭川運輸支局エリア、オホーツク総合振興局管内の北見運輸支局エリア)
- 函館トヨタ自動車(渡島総合振興局・檜山振興局管内の函館運輸支局エリア)
- 釧路トヨタ自動車(釧路総合振興局・根室振興局管内の釧路運輸支局エリア、十勝総合振興局管内の帯広運輸支局エリア)
2020年5月に開始される予定である全車種併売化に伴い、地域によっては他の販売チャンネルを吸収合併する動きが相次いでいる。
- 札幌トヨタグループである函館トヨタ自動車は、2020年7月1日付でネッツトヨタ道南(ネッツ店系列)と経営統合する[3]。
- 神奈川県の販売店である神奈川トヨタ自動車は、2020年5月1日付でトヨタカローラ横浜(カローラ店系列)、ネッツトヨタ横浜(ネッツ店系列)、ネッツトヨタ湘南(ネッツ店系列)の3社を吸収合併し、「トヨタモビリティ神奈川」の店名の使用を開始した[4]。
- 静岡県の販売店である静岡トヨタ自動車は、2020年7月1日付でネッツトヨタ浜松(ネッツ店系列)を吸収合併した[5]。
- 富山県の販売店である富山トヨタ自動車は、2021年1月1日付でネッツトヨタノヴェルとやま(ネッツ店系列)、富山トヨペット(トヨペット店系列)を吸収合併し、「トヨタモビリティ富山」に社名変更した。
トヨタの各販売店系列のデザイン刷新に伴い、看板などに使用するイメージカラーは臙脂色を基調としたデザインとなる。
現在の取扱車種
(2020年5月現在)
全国の取扱
- ★が付与された車種は専売車種
- ☆が付与された車種は2020年4月30日以前は専売車種扱いで、同年5月1日より全てのトヨタ車両販売店の取扱に移行した車種
- ◎が付与された車種は2020年5月1日の全車種併売化に伴って取扱を開始した車種
- ◇が付与された車種は2020年4月30日以前は大阪地区においては大阪トヨペットでの取扱だった車種
- ×が付与された車種は全車種併売化の対象外となる車種
なお、軽自動車「ピクシス」シリーズに関しては、2020年4月30日までは青森トヨタ・秋田トヨタ・鳥取トヨタ・島根トヨタ・徳島トヨタ・香川トヨタ・愛媛トヨタ・高知トヨタ・西九州トヨタ・熊本トヨタ・大分トヨタ・宮崎トヨタ・鹿児島トヨタ・沖縄トヨタのみの取扱で、カローラ店・ネッツ店及び一部のトヨペット店との併売であった。これらとは別に、一部地域ではダイハツ車を扱っている店舗がある。
セダン
- センチュリー☆
- MIRAI×(トヨペット店と併売)
- クラウン☆
- カムリ◎(2020年4月30日まではトヨペット店・カローラ店・ネッツ店での取扱)
- プリウス(全てのトヨタ車両販売店で取扱う)
- プリウスPHV(全てのトヨタ車両販売店で取扱う)
- アリオン☆
- プレミオ◎(2020年4月30日まではトヨペット店の専売)
- カローラ◎(2020年4月30日まではカローラ店の専売)
- カローラアクシオEX◎(2020年4月30日まではカローラ店の専売)
- トヨタ教習車◎(2020年4月30日まではトヨペット店の専売)
ステーションワゴン
- プリウスα(全てのトヨタ車両販売店で取扱う)
- カローラツーリング◎
- カローラフィールダーEX◎
スポーツ
コンパクト
- カローラスポーツ◎(2020年4月30日まではカローラ店の専売)
- ポルテ(2020年4月30日まではトヨペット店との併売)
- スペイド◎(2020年4月30日まではカローラ店・ネッツ店での取扱)
- アクア(全てのトヨタ車両販売店で取扱う)
- ルーミー(ダイハツ・トールのOEM、2020年4月30日までカローラ店と併売)
- タンク◎(ダイハツ・トールのOEM、2020年4月30日まではトヨペット店・ネッツ店での取扱)
- ヤリス◎(2020年4月30日まではネッツ店の専売)
- パッソ◎(ダイハツ・ブーンのOEM、2020年4月まではカローラ店の専売)
ミニバン
- グランエース(全てのトヨタ車両販売店で扱う)
- ヴェルファイア◎(2020年4月30日まではネッツ店の専売)
- アルファード◎(2020年4月30日まではトヨペット店の専売)
- エスクァイア(2020年4月30日まではトヨペット店と併売)
- ノア◎(2020年4月30日まではカローラ店の専売)
- ヴォクシー◎(2020年4月30日まではネッツ店の専売)
- シエンタ(全てのトヨタ車両販売店で取扱う)
SUV
- ランドクルーザー☆◇
- ランドクルーザープラド☆◇
- ハイラックス☆
- RAV4◎(2020年4月30日まではカローラ店・ネッツ店での取扱)
- C-HR(全てのトヨタ車両販売店で取扱う)
- ライズ(2代目ダイハツ・ロッキーのOEM、全てのトヨタ車両販売店で扱う)
軽自動車(乗用車のみ)
- コペン GR SPORT(2代目ダイハツ・コペンのOEM、OEM元と同じ車種名だがトヨタブランドでは「GR SPORT」のみ、全てのトヨタ車両販売店で扱う)
- ピクシスメガ◎(ダイハツ・ウェイクのOEM)
- ピクシスジョイ◎(ダイハツ・キャストのOEM)
- ピクシスエポック◎(ダイハツ・ミライースのOEM)
商用車(軽商用車含む)
- コースター☆◇
- ジャパンタクシー×(トヨペット店と併売)
- ダイナ☆◇
- ハイエース◎(2020年4月30日までは大阪トヨタのみの取扱で、大阪地区以外の地域はトヨペット店の専売だった)
- タウンエース◎(ダイハツ・グランマックスのOEMでインドネシア製、2020年4月30日まではカローラ店の専売だった)
- プロボックス◎(2020年4月30日まではカローラ店の専売だった)
- ピクシスバン◎(ダイハツ・ハイゼットカーゴのOEM)
- ピクシストラック◎(ダイハツ・ハイゼットトラックのOEM)
- ハイメディック★×
- トヨタ救急車★×
下記の車種については、大阪地区においては大阪トヨペットの取扱となっている(なお、東京地区ではトヨタモビリティ東京、神奈川地区ではトヨタモビリティ神奈川、富山地区ではトヨタモビリティ富山の取扱となる)。
- ハイメディック
- トヨタ救急車
旧・大阪トヨタで取扱っていた車種
これまで旧・大阪トヨタでは、マークXなどのトヨペット店の車種を扱っていた(反対に旧・大阪トヨペットがトヨタ店の車種を扱っていた)が、2006年8月8日をもって両社の社名を入れ替え(旧・大阪トヨペット→現・大阪トヨタ/旧・大阪トヨタ→現・大阪トヨペット)、他の道府県と同様の取扱車種に変更された。ただし前述の通り、現・大阪トヨペットと一部取扱車種が入れ違っているものがある。
過去の取扱車種
専売車種
- クラウンマジェスタ(2018年6月にクラウンのS22#系へのフルモデルチェンジで現・『G-Executive』シリーズへ移行)
- クラウンセダン
- カリーナ(2001年にアリオンへ)
- カリーナED(1998年にモデル廃止)
- ブレビス
- ガイア(2004年にアイシスへ[6])
- クラウンエステート
- トヨペット・マスターライン
- キャバリエ(シボレー・キャバリエのOEM車種)
- クラシック
- マスターエース
- ハイラックスサーフ(1992年8月-1997年12月はトヨペット店と併売)
- メガクルーザー
- クラウンコンフォート
- クイックデリバリー
- スタウト
- コースターR(リエッセのOEM車種)
- ダイナグランキャブ(レンジャーのOEM車種)
- FJクルーザー(2018年1月販売終了)
併売車種
- ソアラ(トヨペット店と併売。2005年にレクサス・SCとしてレクサスから発売)
- オリジン(全店併売)
- セルシオ(トヨペット店と併売。2006年にレクサス・LSとしてレクサスから発売)
- カルディナ(トヨペット店と併売)
- ブレイド(トヨペット店と併売)
- サクシード(トヨペット店と併売。ワゴンの販売終了後もバンは継続販売していたが、2020年5月にプロボックスバンへ統合)
- SAI(全てのトヨタ取扱販売店で扱う)
- アベンシス(トヨペット店、およびネッツ店と併売)
- エスティマ/エスティマ ハイブリッド(カローラ店と併売、2019年10月販売終了)
一部トヨタ店のみの取扱
このほか、1957年にディーゼル店が設置され、大型商用車・ディーゼル商用車の取り扱いはディーゼル店に移管されたが、大都市圏のみにとどめられたため、設置されなかった地域ではその地域のトヨタ店が引き続き取り扱っていた。
沖縄トヨタ自動車のみ、他都道府県ではビスタ店の専売だったクレスタ・ヴェロッサ・ブリザードも取り扱っていた(沖縄県にはビスタ店が存在しなかったため)。
以前はフォークリフトなどの産業車両(トヨタL&F)を取り扱っていた販売会社も存在したが、現在は沖縄トヨタ自動車を除き産業車両の販売部門は分社化されている。
トヨタ店ディーラー一覧
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北海道地区
東北地区
- 青森トヨタ自動車(トヨタ小野グループ)
- 岩手トヨタ自動車(T-MIGグループ)
- 宮城トヨタ自動車(宮城トヨタグループ(MTG))
- 秋田トヨタ自動車
- 山形トヨタ自動車
- 福島トヨタ自動車(NEZASグループ)
関東地区
かつて存在した販売店
- 東京トヨタ自動車 (現・トヨタモビリティ東京、2019年4月にトヨタ東京販売ホールディングス、東京トヨペット、トヨタ東京カローラ、ネットトヨタ東京と合併)
- 神奈川トヨタ自動車 (現・トヨタモビリティ神奈川、KTグループ。ただし社名として現在も存続)
中部地区
かつて存在した販売店
- 富山トヨタ自動車 (現・トヨタモビリティ富山、品川グループ、2021年1月に富山トヨペット、ネッツトヨタノヴェルとやまと合併。)
近畿地区
中国地区
四国地区
九州・沖縄地区
かつて存在した販売店
- 佐賀トヨタ自動車、長崎トヨタ自動車 (現・西九州トヨタ自動車、2006年に2社が合併して発足)
脚注
- ^ 変革を目指す「トヨタ」の新たな施策「クルマをつくる会社」から「モビリティカンパニー」へ(carview! 、2018年11月4日)
- ^ ただし、社名は神奈川トヨタ自動車として存続
- ^ 函館トヨタ自動車(株)とネッツトヨタ道南(株)の経営統合に関するお知らせ函館トヨタ 2020年5月3日
- ^ 弊社グループ会社の合併についてKTグループ 2020年1月23日
- ^ トヨタ販売店子会社2社の会社統合について 遠州鉄道 2020年1月28日
- ^ トヨタでは、ガイアの後継ではなく、ブランニューモデルであるとしている。