ダイハツ・ウェイク

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ダイハツ・ウェイク
LA700S/LA710S型
前期型 G "SA"
(eco IDLEエンブレム廃止前)
2014年11月 - 2015年4月
Daihatsu WAKE G "SA" (LA700S) front.JPG
Daihatsu Wake 102.JPG
販売期間 2014年11月 -
乗車定員 4人
ボディタイプ 5ドア軽トールワゴン
エンジン KF-VE型 658cc 直3 DOHC DVVT
KF-VET型 658cc 直3 DOHC DVVT インタークーラーターボ
駆動方式 FF/4WD
変速機 CVT
サスペンション 前:マクファーソンストラット式
後:トーションビーム式(FF)/3リンク式(4WD)
全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,835mm
ホイールベース 2,455mm
車両重量 990-1,060kg
-自動車のスペック表-

ウェイクWAKE)は、ダイハツ工業が製造・販売する軽トールワゴン(軽スーパーハイトールワゴン)である。

概要[編集]

日常からレジャーまで幅広い用途に対応できる新ジャンルの軽自動車を目指して同社のタントを使って開発され、全高1,835mmでありながら、室内高を軽自動車で最も高い1,455mmを実現しているのが特徴である。

2013年11月の第43回東京モーターショーに参考出品された「DECA DECA(デカ デカ)」をベースに市販化された車種である。

機構・メカニズム[編集]

他のダイハツ車にも採用されている「ファン&リラックスドライブコンセプト」を採用しており、サスペンションやボディ構造を工夫したほか、フロントアブソーバーロッドやリアアブソーバーのサイズアップなどによって高剛性化を行うことで安定性を高め、ウレタンバンプスプリングやスタビライザー[補足 1]を備えることでコーナリング時のロールを抑制し、ハイトールでありながら、操舵安定性と乗り心地を高次元で融合した走行性能を実現した。また、ダイハツ車で初めて、ドアミラーの付け根部分とリアコンビネーションランプのレンズに空力フィンを採用することで直進安定性を向上し、ルーフパネルの板厚最適化や外板の樹脂化により重心よりも上の部品を軽量化したことで、3代目タントに比べて重心高を約10mmアップに抑えた。さらに、シェルボディの板合わせからの音漏れ防止などの侵入経路の遮断に加え、ダッシュパネル板厚アップや吸遮音材の最適配置により静粛性を実現した。ターボ車についてはトルクコンバーターダンパー特性を変更することで音源の改善も施されている。

車体は両側スライドドアとなっているが、タントとは異なり「ミラクルオープンドア」は採用されていない。

荷室にはラゲージアンダートランクを設け、特に2WD車は、高さ320mm・容量約90Lの大容量[補足 2]となっており、デッキボードを開けることで荷室とアンダートランク全体の高さが1,485mm(2WD車の場合)となり、ゴルフバッグなどの長尺物もリアシートを畳まずに立てて積載することが可能。また、一部のグレードに標準装備又はセットオプションの「レジャーベースパック」に採用されている上下2段調節式デッキボードの場合、デッキボードの脚を立てることでアンダートランクの容量がアップし、デッキボードの上にも荷物を積載できる。併せて、荷室側でもリアシートのスライド操作ができるようにスライドレバーが配された。シートは撥水加工のフルファブリックシートを採用し、リアシート背面には塩化ビニール加工を施した。助手席側のインパネトレイも大型サイズで、一眼レフカメラタブレットなどを収納できる。

クールドi-EGR(NA車のみ)、CVTサーモコントローラー、エコ発電制御など、ミライースで採用されている「e:Sテクノロジー」を採用することで燃費性能に優れ、NA車は「平成27年度燃費基準+20%」、ターボ車も「平成27年度燃費基準+10%」をそれぞれ達成。燃費の良い運転をサポートするエコドライブアシスト照明も備えている。安全面では「スマートアシスト(以下、スマアシ)」搭載グレードを設定するほか、VSC&TRC[補足 3]、エマージェンシーストップシグナル、SRSサイドエアバッグを全車標準装備。さらに、ダイハツ車で初めて、後席(左右)のシートベルト締め忘れ警告灯をメーター内のインジケーターに備え、全席でシートベルトの締め忘れを確認できるようにした。

デザイン[編集]

外観は存在感を表現するためにバックドアを立て、塊感を醸成するためにフロントバンパーのコーナーを大きく面取った。また、バンパーを2トーンカラー(単色モデルはシルバー、ツートンモデルはパールホワイト)とし、フォグランプにメッキ加飾を施し、クォーターウィンドゥを縦長に、サイドターンベゼルをプロジェクター風とした。また、ヘッドランプ・クリアランスランプ共にLEDを採用し、クリアランスランプはU字形状の面発光としている。ボディカラーは8色を設定し、うち3色(トニコオレンジメタリック、フェスタイエロー、オフビートカーキメタリック)にはルーフ・ドアミラー・バンパーをパールホワイトIIIで塗装した2トーンカラー仕様もオプションで設定される。

フロントグリルのエンブレムは21世紀のダイハツ車としては珍しく[補足 4]、専用のデザインとなっている。

インテリアは見晴らしの良さを表現するためインパネ上面をフラットとし、メーターは立体タイプのセンターメーターを採用する。

歴史[編集]

前史[編集]

第43回東京モーターショーに出品された「DECA DECA」
  • 2013年10月30日 - 第43回東京モーターショーに「DECA DECA」を参考出品車として世界初出品することを発表[1]。後の市販車となるウェイクとはいくつか違いがあり、ドアは両側とも観音開き、全高はウェイクよりも更に高い全高1,850mmボディなどを採用していた。
  • 2014年9月29日 - 発売に先駆けて新型軽自動車に関する技術概要を発表[2]

初代 LA700S/710S型(2014年 - )[編集]

  • 2014年11月10日 - 「ウェイク」として公式発表し、同日より販売開始[3]。キャッチフレーズは「ドデカク使おう。」で、CMキャラクターには玉山鉄二中島広稀を起用。グレード体系はNA車は「D」と「L」、ターボ車は「X」と「G」の計4グレードを設定し、スマアシ搭載グレードも用意される(スマアシ搭載グレードはいずれもグレード名に「"SA"」がつく)。
    • 「D」は電動格納式カラードドアミラー、メッキプレートなしのインパネセンターシフト、キーレスエントリー、ダイヤル式マニュアルエアコンを装備するなど、装備を厳選することで価格を抑えた廉価グレードで、2WD車のみの設定。
    • 「L」はシルバーセンタークラスター、プッシュボタンスタート、キーフリーシステム、左側(助手席側)パワースライドドア(ワンタッチオープン機能付)、左右スライドドアイージークローザー、オートライトを追加し、カラードドアミラーはキーフリー連動オート格納式に、インパネセンターシフトはメッキプレート付シフトノブ仕様に、エアコンをプッシュ式オートタイプにそれぞれグレードアップした普及グレード。4WD車は「L」が廉価グレードとなっており、寒冷地仕様及びヒーテッドドアミラー、運転席シートヒーター、リアヒーターダクトが追加される(ターボ車の「X」・「G」も同様、2WD車でもセットオプションで装備可能)。
    • 「X」は「スタイルパック[補足 5]」、自発光式大型3眼センターメーター(タコメーター付)、メッキエアコンレジスターノブ、メッキインナードアハンドル(運転席/助手席)、格納式リアドアサンシェード(「L」にもメーカーオプションで装備可能)を追加した上級グレード。
    • 「G」は「コンフォータブルパック[補足 6]」、シルバードアアームレスト(運転席/助手席)を追加し、ステアリングホイールは革巻に、インパネセンターシフトは本革シフトノブ(シルバー加飾付)仕様に、デッキボードは前述のとおり上下2段調節式に、パワースライドドアは右側(運転席側)も追加[補足 7]して両側仕様にグレードアップし、アルミホイールを15インチにサイズアップした最上級グレードである。
  • 2015年4月 - 仕様変更。バックドア左下に装着されていた「eco IDLE」エンブレムを廃止。併せて、燃費基準の区分変更に対応し、2WD車の全グレード及び「L」・「L"SA"」の4WD車は「平成32年度燃費基準」を達成した。
  • 2015年6月30日 - 特別仕様車「X "モンベル version SA"」(以下、モンベルver)、「X "波伝説 version SA"」(以下、波伝説ver)、「FINE selection SA」を発売[4]
    • モンベルverはアウトドア用品の総合メーカーである株式会社モンベル[補足 8]と共同開発したキャンプや登山に特化した仕様、波伝説verは株式会社サーフレジェンドが運営するサーファー向け波情報サイト「波伝説」と共同開発したサーフィンに特化した仕様の2モデル。2モデル共通装備として、通常はセットオプションとして用意されている「レジャーベースパック」と「純正ナビ装着用アップグレードパック」、純正用品(アクセサリー)として提供されているフードガーニッシュ(メッキ/プレーンタイプ)を特別装備したほか、防水素材のイージーケアフロア(座席側/荷室側)、それぞれの専用デザインを印刷したインパネトレイマット/インパネセンタートレイマット、15インチアルミホイールも装備。さらに、フロントとリアのバンパーガーニッシュには「パールホワイトIII」塗装を施し、4WD車はラゲージアンダートランクの容量を29Lに増やした。さらに、モンベルverはボデー左右側面に専用デカールを装着、波伝説verはフードガーニッシュに専用デカールを、リアに専用エンブレムをそれぞれ装着。ボディカラーもモンベルverには「パールホワイトIII」を、波伝説verには「ブルーマイカメタリック」をそれぞれ設定した。購入特典も用意されており、モンベルverにはモンベルが本車種のために開発したオリジナルシートエプロン(全車)を、波伝説verには、ダイヤル式キーで施錠でき、付属ワイヤーで車内に固定できる収納ボックス「ウェイクオリジナル プライベートボックス」をそれぞれ設定した。2タイプ合計で1,500台の限定生産である。
    • 「FINE selection SA」は「L "SA"」・「X "SA"」をベースに、モンベルver・波伝説ver同様に純正用品のフードガーニッシュ(メッキ/プレーンタイプ)と通常はメーカーオプション設定されている「コンフォータブルパック」を特別装備。さらに、「L "FINE selection SA"」には、通常はメーカーオプション設定の「スタイルパック」と格納式リアドアサンシェードを、「X "FINE selection SA"」には専用14インチアルミホイール及び通常はメーカーオプション設定の「純正ナビ装着用アップグレードパック」と「レジャーベースパック」をそれぞれ特別装備して装備を充実しながら価格を抑えた。
  • 2015年7月2日 - トヨタ自動車ピクシス メガとしてOEM供給開始。
  • 2016年5月17日 - 一部改良[5]
    • 外観はフロントフードガーニッシュを新デザイン(「D」系・「L」系グレードはブラック、「G」系グレードはメッキ)に、バンパーガーニッシュ(フロント・リアとも)をボディ同色にそれぞれ変更し、従来は一部グレードがオプション設定だったフロントフォグランプを全車標準装備化。内装は「L」系・「G」系グレードはオーディオパネルやカップホルダーをプレミアムシャインシルバーに、センタークラスターをプレミアムシャインブラックにそれぞれ変更(「D」系グレードはブラック)。ボディカラーは「フェスタイエロー」を廃止する替わりに、新色の「ミストブルーマイカメタリック」と「フレッシュグリーンメタリック」を追加して9色展開に、2トーンカラーも同様に「フェスタイエロー」を廃止する替わりに「ブルーマイカメタリック」と新色2色の3色を追加して5色展開にそれぞれ拡大。「D」系・「L」系グレードには新たなメーカーオプションとして「LEDスタイルパック」を設定した。
    • 装備面では、スマアシ搭載車において、デバイスをカメラ・レーザーレーダーソナーセンサーの3つに強化することで、衝突回避支援ブレーキ機能の作動範囲拡大、衝突警報機能の歩行者検知の追加、車線逸脱警報の追加などを行った「スマートアシストII(以下、スマアシII)」に変更したほか、パワースライドドア装着車には、ドアクローズ中に電子キーの「施錠」ボタンを押すことで、ドアクローズ後に自動でドアを施錠するパワースライドドア予約ロック機能を軽自動車で初めて採用。メーカーオプションの「ドライビングサポートパック」には手元のボタン操作でCVT制御をパワーモードに切り替えできる「Dアシスト」機能を追加。さらに、リアパーソナルランプを全車に標準装備した。
    • 新グレードとして、「L"レジャーエディション SA II"」・「Gターボ"レジャーエディション SA II"」を追加。フロアを防水の樹脂製フロア「イージーケアフロア」に変更したほか、荷物の固定や整理用にユーティリティフック、荷室床面フック、固定ベルトを、室内にはLEDのパーソナルランプ(フロント・リア)・ラゲージルームランプ・バックドアランプをそれぞれ装備し、助手席大型インパネトレイとインパネセンタートレイには置いた小物の移動を防ぐためにマットを追加。また、「L"レジャーエディション SA II"」には「Gターボ"SA II"」に標準装備されている上下2段調整式デッキボードを追加し、「Gターボ"レジャーエディション SA II"」は15インチアルミホイールを専用デザインに変更した。
    • なお、既存グレードの体系整理も行われ、「L」系グレード及びターボ車はスマアシIIを標準装備した「L"SA II"(「L"SA"」から改名)」・「Gターボ"SA II"(「G"SA"」から改名)」に集約された。
  • 6月13日 - セカンドシートを省いた商用モデルのハイゼットキャディーを発売。

車名の由来[編集]

「タントの行く」といった思いで開発された事から名前が付けられた(上行く→うえいく→ウェイク)。英語で「目覚める」「呼び起こす」の意味もある。

脚注[編集]

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補足[編集]

  1. ^ 全車にフロントスタビライザーを装備、2WD車はリアにも装備。
  2. ^ 4WD車は高さ115mm・容量約16L。
  3. ^ タントまではスマアシの一部だったが、全車標準装備となった事でスマアシの機能からVSC&TRCが外れた。6代目ムーヴも同様。
  4. ^ 他にもミライースココアコペン(2代目)やキャストが専用エンブレムを採用している。
  5. ^ マルチリフレクターハロゲンフォグランプ(メッキ加飾付)と14インチアルミホイールをセット化、「L」にもメーカーオプションで装備可能。
  6. ^ スーパーUV&IRカットガラス(フロントドア)とスーパークリーンエアフィルターをセット化、「L」・「X」にもメーカーオプションで装備可能。
  7. ^ 「L」・「X」にもメーカーオプションで装備可能。
  8. ^ ちなみに、モンベルは以前からカタログの撮影小物を提供している。

出典[編集]

  1. ^ ダイハツ、東京モーターショーに「KOPEN」「DECA DECA」などを出展 (PDF) - ダイハツ工業株式会社 ニュースリリース 2013年10月30日(2014年11月10日閲覧)
  2. ^ ダイハツ 新型軽乗用車の技術概要を発表 (PDF) - ダイハツ工業株式会社 ニュースリリース 2014年9月29日(2014年11月10日閲覧)
  3. ^ “ダイハツ 新型軽自動車「ウェイク」を発表” (PDF) (プレスリリース), ダイハツ工業株式会社, (2014年11月10日), http://www.daihatsu.co.jp/wn/2014/1110-1/20141110-1.pdf 2014年11月10日閲覧。 
  4. ^ “ダイハツ軽乗用車「ウェイク」「モンベル」、「波伝説」と共同開発した特別仕様車を発売~さらに装備充実のお買い得な特別仕様車も設定~” (PDF) (プレスリリース), ダイハツ工業株式会社, (2015年6月30日), http://www.daihatsu.co.jp/wn/2015/0630-1/20150630-1.pdf 2015年6月30日閲覧。 
  5. ^ “ダイハツ軽乗用車「ウェイク」一部改良 内外装デザインの刷新やレジャーユースに最適な新グレード設定 ~進化した衝突回避支援システム「スマートアシスト2」も採用~” (PDF) (プレスリリース), ダイハツ工業株式会社, (2016年5月17日), http://www.daihatsu.co.jp/wn/2016/0517-1/20160517-1.pdf 2016年5月17日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]