男女7人夏物語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
男女7人夏物語
ジャンル テレビドラマ
放送時間 金曜21:00 - 21:54(54分)
放送期間 1986年7月25日 - 9月26日(10回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 TBS
演出 生野慈朗
清弘誠
脚本 鎌田敏夫
プロデューサー 武敬子
山本典助
出演者 明石家さんま
大竹しのぶ
音声 モノラル
オープニング 石井明美CHA-CHA-CHA

特記事項:
ATP賞グランプリ受賞
テンプレートを表示

男女7人夏物語』(だんじょしちにんなつものがたり)は、1986年7月25日から9月26日まで毎週金曜日21:00 - 21:54に、TBS系で放送された日本のテレビドラマ。主演は明石家さんま

明石家さんまと大竹しのぶを引き合わせ、後に結婚(IMALU誕生、その後離婚)に至ったドラマとして有名。さんまと大竹の掛け合いの面白さが話題となり、最高視聴率は31%を越え、続編『男女7人秋物語』も制作された。トレンディドラマの元祖であるとも言われる[1]

ストーリー[編集]

旅行代理店ツアーコンダクター・今井良介が朝起きるとベッドに知らない女が寝ていた。その女を起こさないようにベランダに出て、友人である野上君章に電話をかけるところから物語は始まる。酔って記憶をなくした彼は昨夜、初対面で意気投合した神崎桃子を部屋に泊めていたのだが、桃子にも記憶がなく、目を覚ますなり一悶着となる。

ノンフィクションライターを目指す桃子は、報われぬ恋に身をやつす友人・沢田香里に新しい恋を!と、仲間である浅倉千明や椎名美和子に言われ、取材をした相手に「友達を連れてきて」と合コンを申し込む。桃子から友達を誘うよう言われたのは大沢貞九郎。彼は学生時代からの友人である、今井良介と野上君章を誘い、待ち合わせの場所に向かう。

良介と桃子の再会、君章にのめりこむ香里、両親の不仲の影響で女性を真剣に愛せない君章。そして香里を心配しながらも君章と同じ傷を持つ千明。その千明の孤独を心配する貞九郎。会えば喧嘩ばかりしている良介と桃子。それは近所のスーパーでも食堂でもコインランドリーでも、さまざまな場で繰り返されるが、驚くほど2人の好みはそっくりだった。

不器用な千明は良介の明るさと、人に対する肯定的な思いに惹かれる。やがて2人は一夜を共にするが、何かが違うという思いがすぐに2人の間に広がっていく。「彼女はかわいそうな子なんだぞ」君章に言われた良介は言うのだった。「一番好きな人が誰なんか、やっとわかったんや」。嵐の夜、良介の告白がきっかけで、良介と桃子は結ばれる。

けれど桃子にはアメリカ行きの話が持ち上がる。彼女の夢であるノンフィクションライターになることが叶うのだ。2人が離れてはだめだという千明の強い制止が桃子を迷わせるが、良介は彼女の背中を押すのだった。「行って来い。待っててやる」。

一方、君章のつれなさにさんざん悩まされた香里はしたたかさを身につけていく。妊娠したといって彼に迫る同僚の女性の嘘を暴いて彼を助け、自分は君章の前に素敵な男性と共に表れる。君章は香里を抱きしめ、はじめて愛を誓うのだった。ひとりぼっちになった千明には貞九郎の存在が何よりの支えだった。栄転が決まった彼を「行かないでよ、貞ちゃん。あたし、貞ちゃんを好きになる」と千明は止める。

桃子の歓送会には幸せそうな君章と香里、お見合いで結婚が決まって嬉しそうな美和子、そしてお揃いのエプロンをした千明と貞九郎の姿があった。桃子がアメリカに発つその日。良介の励ましで背筋を伸ばし、空港でちょっぴり強引なキスをして桃子は日本を発った。

キャスト[編集]

主要人物[編集]

その他[編集]

スタッフ[編集]

放送日程[編集]

各話 放送日 サブタイトル 演出 視聴率
第1回 1986年7月25日 今晩、おヒマ? 生野慈朗 22.5%
第2回 1986年8月01日 接吻 22.5%
第3回 1986年8月08日 男と女の電話 清弘誠 16.6%
第4回 1986年8月15日 夜の橋 生野慈朗 17.3%
第5回 1986年8月22日 あなたが好き 清弘誠 22.6%
第6回 1986年8月29日 隣りの席 生野慈朗 24.4%
第7回 1986年9月05日 嵐の日 25.9%
第8回 1986年9月12日 こころの傷 清弘誠 29.0%
第9回 1986年9月19日 笑うな! 29.4%
最終回 1986年9月26日 Yes or No 生野慈朗 31.7%
平均視聴率 24.2%(視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)

他作品への影響[編集]

  • 1986年9月20日放送の『オレたちひょうきん族』の中で、「パーデンネン版男女7人夏物語」を放送している。本家の第9回と最終回の間に当たる。良介役=さんま、貞九郎役=鶴太郎はそのままであったが、野上役を渡辺正行が、桃子役を山田邦子が演じている。
  • 1987年12月5日放送の『オレたちひょうきん族』の中で、「男女7人冬物語・きのうの続きの“裏話”」を放送している。「きのう」とは、秋物語の12月4日放送、第9回「嘘」の回である。
  • 同じ明石家さんまが主演している『心はロンリー気持ちは「…」』シリーズの中では以下のようなパロディが出ている。
    • 1986年9月25日放送のパートIVでは、大竹しのぶと柳葉敏郎が出演している。大竹しのぶは清洲橋桃子役で、清洲橋の上で「大っ嫌い!」と叫ぶシーンがある。ちなみに放映日は夏物語最終回(1986年9月26日)の前日であった。
    • 1987年10月2日のVIでは、賀来千香子が出演。空港の下りエスカレーターで、夏物語最終回の桃子のように手を振りながら降りて行くシーンがある。
    • 1988年5月13日放送のVIIでは、大竹しのぶと岩崎宏美が出演。明石家さんまと関わった恋人同士役が共演している。岩崎宏美は、敬礼のポーズや荒三丸で着ていたジャンパーを羽織っている。
    • 1997年2月21日のXでは、離婚後初めて明石家さんまと大竹しのぶが共演。大竹しのぶは幽霊役で出演している。
  • 2015年10月12日放送のテレビ放送開始60周年及び明石家さんま還暦記念の特番『TBSもさんまも60歳 伝説のドラマ&バラエティー全部見せます! 夢共演も大連発』にて共演者が29年ぶり再集結しトークや当時の映像などで振り返るコーナーを放送[2]

豆知識[編集]

  • 良介のマンション、桃子のマンションが清洲橋を挟んだ位置にあり、現在(2016年時点)でもドラマそのままに存在している[3]
  • ドラマ内で、7人がブーツグラス(長靴を象ったタンブラーグラス)でビールを飲むシーンがあるが、「奥田瑛二の飲み方がカッコいい」と話題になり、以降ブーツグラスでビールを飲むことが若者を中心に流行した。
  • このドラマをきっかけに、主人公の職業である「ツアーコンダクター」が、一躍人気の職業となった。
  • 最終話のエンディングは2種類あり、テレビ編で使われたのは桃子が旅立った後、主題歌と共に過去の名場面がフラッシュ的に流れるものだった。もうひとつは、桃子を見送った良介が成田空港内を歩いていき同業者や社員に向かって挨拶をしている所を遠くから撮っているシーンである。前者は本放送やビデオ、DVD版等の通常のドラマ放送で使われており、後者は「さんま・しのぶのなんでもトーク(評判編)」で用いられ、出演者やスタッフロール、主題歌が本編同様に流れている[4]
  • 中居正広の金曜日のスマたちへ』によると、後日放送された「さんま・しのぶのなんでもトーク(評判編)」は生放送であったが、大竹が前夫の余命を医師から聞いた日でもあり、憔悴しきった大竹の顔が画面に映し出されている。直接的な表現はないが会話の節々に「この時は一時間しか寝てなかった」「寝不足だった」という話題が出てきている。そして、前夫服部氏の死後三か月で秋物語第一話の撮影に挑んでいる[5]
  • 後にさんまが良介と桃子その後を問われると、「ファンはその後を同じように重ね合わせ、結婚するが離婚する。」と言っている。

脚注[編集]

  1. ^ オリコン・スタイルドラマタイトルから消えた“夏”――。なぜ夏ドラマは減少しているのか? 2016.8.11アクセス
  2. ^ さんま&大竹しのぶが共演『男女7人夏物語』 29年ぶり一夜限りの復活”. ORICON (2015年10月7日). 2015年10月7日閲覧。
  3. ^ 男女7人夏物語/DVD-BOXマンションは制作ロケ地MAPで確認できる
  4. ^ 男女7人夏物語/DVD-BOX本編及び秘蔵版「男女7人夏物語 評判編 生放送だよ!さんちゃん・しーちゃんのなんでもトーク」より
  5. ^ 金曜日のスマたちへ 女優・大竹しのぶの真相 2006年1月27日、2月3日、10日放送分(三週連続)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

TBS 金曜21時枠連続ドラマ
前番組 番組名 次番組
早春物語
(1986.5.23 - 1986.7.18)
男女7人夏物語
(1986.7.25 - 1986.9.26)
痛快!OL通り
(1986.10.10 - 1986.12.26)