熱戦!歌謡ダービー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
熱戦!歌謡ダービー
ジャンル 歌謡番組
司会者 明石家さんま
うつみ宮土理
出演者 一般視聴者ペアと芸能人によるチーム計3組
審査員 小林亜星
池波志乃
ゲスト審査員2人
国・地域 日本の旗 日本
言語 日本の旗日本語
製作
制作 TBS系列各局持ち回り
放送
放送チャンネルTBS系列
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1981年1月11日 - 9月20日
放送時間日曜 13:00 - 13:55
放送分55分
テンプレートを表示

熱戦!歌謡ダービー』(ねっせん かようダービー)は、1981年1月11日から9月20日までTBS系列局で放送されていた歌謡番組である。放送時間は毎週日曜13:00 - 13:55(日本標準時)。

概要[編集]

前番組『家族そろって歌合戦』の後継番組で、同様に日本各地のホールで公開収録を行っていた。そのため、幹事局はTBSが務めていたが、番組制作と配信は各地のネット局が持ち回りで担当していた。観覧希望者は、前もって現地のネット局宛に観覧したい旨のハガキを送る必要があった。

番組初期には「草競馬」(フォスター作曲)の替え歌を、中期には「ダービー福笑い」で使う「福笑いの歌」をオープニングテーマに用いていたが、末期には番組オリジナルテーマに変えられた。

出演者[編集]

司会[編集]

この2人は、後に同系列局で放送された『さんまのからくりTV』でも共演していた。

審査員[編集]

審査員は、以下のレギュラー審査員2人にゲスト審査員2人を加えた4人によって構成。審査点数は1人につき10点で、満点は40点。

内容[編集]

1チーム3人(一般視聴者ペアがゲストチームを組む)合計3チームが、音楽に関するさまざまなゲームやクイズに挑戦していた。

コーナー[編集]

ダービー福笑い
ゲストがテーマソングを歌いながら、パーツのある場所を指定。そしてそれを聞きながら、アイマスクを着けた視聴者ペアはパーツをボードに描かれた顔に付けていくという形式で進行。出来たところで審査員に審査してもらっていた。なお、イラストは針すなおが担当していた。
いななき歌合戦
3人が騒音メーターの前に立ち、大きな声で歌を歌うという形式で進行。その際の最高デシベル数がそのまま持ち点に加算された。
あてこみ歌合戦
まずテーマ曲を紹介。その後、出場者は5つあるパネルから1つを選ぶ。するとテーマ曲とは別の曲名が出る。出場者は、選んだ歌の節でテーマ曲を歌う。その後に審査員に審査した。歌詞が長いため、後が続かない(半分しか歌えない)こともあった。稀に、選んだ方言でテーマ曲を歌うケースがあった(例:名古屋弁で「ちいさい秋みつけた」を歌う)。
イントロ歌合戦
途中新設のラストコーナー。まず曲のイントロが流れ、その曲が分かったチームは全員で中央のマイクの前に立ち、その歌を歌うという形式で進行。決着が付いたらボードをめくり、正解なら出た得点が加算されたが、逆に不正解なら減点となった。ボードには、1点(ハートマークが真っ二つに裂かれている画像)から10点(フラッシュした表現の画像)までの点数が1点刻みでアトランダムに入っていた。

こうして最高得点を獲得したチームが優勝となり、賞金30万円が贈呈された。

放送局[編集]

系列は放送当時のものを記載。

放送対象地域 放送局 系列 備考
関東広域圏 東京放送 TBS系列 現在:TBSテレビ
北海道 北海道放送
青森県 青森テレビ
岩手県 岩手放送 現在:IBC岩手放送
宮城県 東北放送
福島県 福島テレビ TBS系列
フジテレビ系列
山梨県 テレビ山梨 TBS系列
新潟県 新潟放送
長野県 信越放送
静岡県 静岡放送
石川県 北陸放送
中京広域圏 中部日本放送 現在:CBCテレビ
近畿広域圏 毎日放送
島根県鳥取県 山陰放送
岡山県 山陽放送 現在:RSK山陽放送
当時の放送エリアは岡山県のみ
広島県 中国放送
山口県 テレビ山口 TBS系列
フジテレビ系列
愛媛県 南海放送 日本テレビ系列
高知県 テレビ高知 TBS系列
福岡県 RKB毎日放送
長崎県 長崎放送
熊本県 熊本放送
大分県 大分放送
宮崎県 宮崎放送
鹿児島県 南日本放送
沖縄県 琉球放送

エピソード[編集]

  • 解答チームは「男性歌手」「女性歌手」「お笑い(主に吉本興業所属の漫才コンビ)」と一般出場者の3チームあった(「歌手」は例外もあり)。そして解答席は左から「」「」「」の3色で構成されていた。
  • イントロ歌合戦のラスト問題で最下位のチームが正解して、「点数が分かっている」「トップになれない」にもかかわらず、さんまが「まだ分からない!まだ分からない!ひょっとして500点あるかもしれない!」とわざとらしく叫んでパネルをめくることが何度もあった。
  • イントロ歌合戦で、童謡「七つの子」のイントロが出た時、出てきたチームが「♪か〜ら〜す〜、なぜ鳴くの〜、からすの勝手でしょ〜」とザ・ドリフターズのギャグで歌ったことがあった。会場は大爆笑の末、不正解だった。
  • イントロ歌合戦で西城秀樹ホップ・ステップ・ジャンプ」のイントロが流れたとき、「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」を振り付けで歌いだして不正解になった。
  • オール阪神・巨人は3回出場しているが、3回とも優勝だった。
  • 番組のスタッフとして、作詞家の秋元康が関わっていた。
  • TBS製作時のプロデューサーである神保泰宏は、のちに『関口宏のサンデーモーニング』の初期制作を手掛けた。現在の報道局制作とは違い、ワイドショー・情報番組などを扱っていた社会情報局制作だったためである。
  • 2005年10月2日に同系列局で放送された『中居正広のテレビ50年名番組だョ!全員集合笑った泣いた感動したあのシーンをもう一度夢の総決算スペシャル』で、ゲスト出演していたさんまの目の前で本番組第2回(1981年1月18日放送分・蕨市民会館から公録)の映像が流された。この映像の冒頭では、タイトル下部に掲げられていた提供スポンサーの看板(メナード化粧品田中貴金属パロマ)もそのまま放送された。
TBS系列 日曜13:00枠
前番組 番組名 次番組
家族そろって歌合戦
(1979年10月 - 1980年12月28日)
熱戦!歌謡ダービー
(1981年1月11日 - 9月20日)
日曜ヒットスクリーン
(1981年10月4日 - 1982年3月28日)
※12:00 - 13:55