パロマ (企業)

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パロマ
Paloma
Paloma logo.svg
Paloma headoffice.jpg
パロマ本社(愛知県名古屋市)
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
467-8585
愛知県名古屋市瑞穂区桃園町6-23
設立 1911年2月
(小林瓦斯電気器具製作所)(パロマ工業株式会社)
業種 金属製品
法人番号 4180001009176 ウィキデータを編集
事業内容 ガス器具・エアーコンディショナーの製造・販売
代表者 代表取締役会長 小林弘明
代表取締役社長執行役員 中島真也
資本金 8,600万円
売上高 4,236億円(2017年12月連結実績)
従業員数 12,137名
主要子会社 株式会社パロマカスタマーコミュニケーションズ
パロマ精工株式会社
Rheem Manufacturing Company(米国)
関係する人物 小林由三郎(創業者)
外部リンク Paloma
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パロマ: Paloma)は、主にガスコンロ、湯沸器、ガス暖房装置などを製造する金属製品メーカー。本社は愛知県名古屋市瑞穂区にある。

社是として「誠意と努力」「創意と工夫」「総力の結集」「責任の自覚」の4つを掲げている。

企業理念・キャッチフレーズが長らく設定されていなかったが、後述する湯沸器死亡事故以降は「お客様品質へ、全力で。」を全面に掲げている。創業100周年となった2011年からは「温もりある明日のために。」が、2013年からは「ガスの温もりを、かたちに。」のキャッチフレーズが用いられている。同じ名古屋市に本社を置く同業他社のリンナイが競合関係である。

企業理念については「パロマは、製品の開発・製造・販売・サービス活動を通じて製品をお使いいただくお客様の安全、安心で快適な生活の向上にお役に立てる企業たることを志し、その精神を企業としての社会貢献の根幹とし、健全なる企業を目指します。」を掲げている。

企業概要[編集]

1911年2月愛知県名古屋市にて設立された「小林瓦斯電気器具製作所」(後に株式會社小林製作所と改称)を母体とする。当初はガス器具の生産を中心にしていたが、戦後はストーブレンジといった民生品にも製品を拡大し、1952年に「パロマ」の商標を採用して全国展開した。1964年に製造部門の「パロマ工業株式会社」と販売部門の「株式会社パロマ」を分離独立させた。拭き掃除が楽なガラストップコンロや、水を使わないでグリルが使える「こんがり亭」など独創的な商品が多い。現在も株式の過半数を創業家である小林一族が保有する典型的な同族経営企業である。

パロマ(Paloma)はスペイン語ハトという意味であり、平和の象徴とされ、平和な豊かな暮らしを願った社名でもある。

リンナイノーリツと共に大手の一角である。1973年に北米に進出し、1988年米国第1位の給湯器メーカー「リーム社」を買収した。現在、全米シェアは5割、セグメント別連結売上の8割は海外で占め、世界的なガス給湯器メーカーである[1]

2006年に28件のパロマ湯沸器死亡事故(死亡者は21人、重軽症者が19人)が発覚。経済産業省から2006年8月28日付けで回収命令が出されるとともに、会社幹部らの刑事訴追に発展した。

2008年11月、パロマ・グループが事故の該当機器を点検することを決めた2006年7月14日にちなんで、毎年7月14日を「パロマ製品安全の日」とし、毎年7月を「パロマ製品安全月間」と定めた。期間中は、「製品安全自主行動計画」の読み合わせや講習会など、社員一人ひとりが消費者の安全を第一に考える意識を促す取り組みを実施している。従業員や消費者から収集した「ヒヤリ・ハット情報」に基づく改善提案など、「全社員で安全を追求する」企業体質づくりに取り組んでいる。さらに2009年1月に、消費者から広く意見を求めるための「消費者の皆様との意見交換会」を開催し、以降定期的に開催している。さらに2010年2月、パロマ・グループが企業活動を通じて得た利益の一部を社会に還元し、科学技術振興を支援することを目的とした「財団法人 パロマ環境技術開発財団」を設立した。同財団では、助成金支給事業の募集と協賛金寄付事業の2つの事業を計画し、実施している。1つ目の助成金支給事業では、ガス燃焼機器とそれに関連する安全技術、加工技術など科学技術の学術的研究を行う研究者に対して助成している。2つ目の協賛金寄付事業では、製品安全啓蒙セミナーなどを実施する団体に対して協賛金の寄付を行っている。

創業100周年となった2011年2月1日に、製造子会社のパロマ工業と合併。特許権など知的財産権の継承の関係で、パロマ工業を存続会社としたが、社名は商標としても知られている「株式会社パロマ」へ変更した。合併の目的としては、製販一体化による「お客様品質」の向上、リスク情報の共有化によるコンプライアンスの強化、および経営のスリム化と意思決定のスピードアップ、と言うことであった。

2011年3月の東日本大震災の際に、震災発生から3日後の同年3月14日、東海地区での災害に備えて本社に備蓄している水や米、炊き出し用のガス炊飯器、非常食2,000食に加え、全国の従業員から寄せられた毛布約400枚、タオル約2,000枚などを4tトラック(パロマ実演車)に積み込み、仙台市の被災地に直接送り届けた。同時に、全国の従業員に応援を呼びかけ、被災地における給湯器などの復旧作業にあたるとともに、給湯器の部品を可能な限り回収して被災地へ送り届けた。さらに被災地ではガソリンの供給がストップしていたため、パロマ・グループが保有しているLPガス車を全国から集めて被災地へ運んだ。

2013年2月に、社会貢献活動の一環として、名古屋第二赤十字病院に対して、手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」を寄贈した。同年8月に、同社清洲工場、大口工場に小学生を招いて工場見学会を実施したが、これ以降毎年の恒例行事として継続している。さらに、本社のある名古屋市瑞穂区の近隣の小学校婦人会と共同して、防災訓練や炊き出し訓練を恒例で実施している。

ナゴヤ球場横浜スタジアム(以下ハマスタ)で、スポンサー活動としてバックネットなどに「パロマ給湯器」や「Paloma」のロゴを掲出していたことでも知られる。その後2005年を最後にハマスタでの掲出を一旦終了したが、2014年に、横浜ベイスターズの後身球団である横浜DeNAベイスターズとスポンサー契約してハマスタのバックネット裏へのロゴ掲出が復活、2015年から2017年まではヘルメットへのロゴの掲出も行っていた。

2015年に、企業の透明性と社会性を高めるために社外取締役を3名に増員して社外監査役を招聘した。社外取締役にロサンゼルスオリンピック女子バレーボール銅メダリストで有名な三屋裕子氏や元ソニー役員、監査法人元理事長が名を連ねている。同年、名古屋市瑞穂区にある瑞穂運動公園の命名権(ネーミングライツ)を取得し「パロマ瑞穂スポーツパーク」とした他、同陸上競技場を「パロマ瑞穂スタジアム」とした。同スタジアムは、サッカーJリーグの名古屋グランパスのホームグラウンドである。

2016年に、同スタジアムで開催される日本陸上選手権で使用されるハードルなど器具一式を寄附している。同年、東京メトロの駅ホームなどの看板100面に、広告を掲出。一般から募集した写真から選出した100枚をこの看板に掲出したことから、広く話題を呼んだ。

グッドデザイン賞も多数受賞しており、2012年にテーブルコンロの「GRAND CHEF」、2013年にビルトインコンロ「crea」、2014年にビルトインコンロ「Faceis」、2015年にふろ給湯器リモコン「FELIMO」、2016年にビルトインコンロ「コンパクトキッチンシリーズ」において受賞している。

提供番組[編集]

パロマ湯沸器死亡事故以降、地上波では全国ネットのレギュラー番組提供が激減したため2020年時点では無いが、2019年頃を境に全国ネットのスペシャル番組での提供を行っている。

現在[編集]

過去[編集]

日本テレビ
TBS
フジテレビ
テレビ朝日
テレビ東京

2010年10月に久々の製品CMとして、ガラストップビルトインコンロのCMが、全国のスポットCM枠扱いで放映された。このCMでは「思いやりを、かたちに。」と言う企業メッセージも流れた。

提供クレジットは長年パロマガス器具だったが、その後変更となり2020年時点ではPalomaである。

湯沸器事故発覚時のCMの対応など[編集]

  • 湯沸器死亡事故が発覚する直前の2006年7月当時、同社は日本テレビの『DRAMA COMPLEX』、TBSの『月曜ゴールデン』、テレビ朝日の『愛のエプロン』『土曜ワイド劇場』のスポンサーを担当していた。
  • しかし、事故が発覚した同月15日以降、各番組では提供クレジット表示を外し、公共広告機構(現:ACジャパン)創立35周年CM(30秒バージョン)に差し替えられた。さらに同月24日の『月曜ゴールデン』枠より、各番組の提供枠では「お詫びとお願い」のCM(30秒)が放映されるようになった。但し60秒枠で提供していた番組では、公共広告機構創立35周年CM(30秒バージョン)とのセットで放送された。同年9月末の番組改編時期にあわせて、同社はこれらの提供枠から撤退することになった。
  • この他に当時は、東海テレビ中京テレビでのローカル番組の提供枠、およびテレビ東京系列でのスポットCM枠を持っていたが、事故の影響で「お詫びとお願い」のCMに差し替えられた。
  • 2007年3月11日放送の第28回名古屋国際女子マラソン実況生中継などにおいて、提供クレジット表示はなかったものの、新たに制作された企業CM「お客様品質」編(30秒)が放映された。
  • 事故発覚から1年後の同年7月からは、スポットCM枠を中心に、湯沸し器のリコール告知の新バージョンのCMが放映された。その後同年10月からは、企業CM「お客様品質」編の新バージョンCMも放映されている。
  • 長年、ナゴヤ球場横浜スタジアムのバックネットに広告を出していた。前者はナゴヤドーム移転時に広告の契約更新をしなかったために掲示せず(現在のナゴヤドームはトヨタ自動車が掲示)、後者は事故の影響によりファンケルの広告に差し替えられたが2014年横浜スタジアムみつばち保険と共に小規模バックネットに広告に復活した。
  • 事故によるものかどうかは不明だが、本社屋上の大型看板の夜間照明が現在は点灯しない。

著名な出身者[編集]

  • Mr.マリック - マジシャン。高校卒業後、パロマ工業の検査部門に半年ほど在職していた。
  • 所ゆきよし - 漫画家。パロマデザイン室で取扱説明書のイラストを描いていた。

VTuber[編集]

2019年12月15日より公式バーチャルYouTuberとして『羽呂真(ぱろま)とトリカ』がデビューしている[3]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 東奥日報による企業概要紹介記事
  2. ^ “2020年4月5日(日)ひる12:00 オンエア開始 パロマ一社提供の新番組「千客万来! 中尾家 de ごはん」(BS-TBS)” (PDF) (プレスリリース), パロマ株式会社, (2020年3月27日), https://www.paloma.co.jp/vc-files/news/pdf/2003-003_BS-TBS.pdf 2020年4月5日閲覧。 
  3. ^ パロマ公式バーチャルYouTuber「羽呂真(パロマ)」が12月15日(日)にデビュー!PR TIMES 2019年12月10日

外部リンク[編集]