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「ルフトハンザドイツ航空」の版間の差分

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{{航空会社情報ボックス
{{航空会社情報ボックス
|航空会社 = ルフトハンザドイツ航空<br />{{lang|de|Deutsche Lufthansa AG}}
|航空会社 = ルフトハンザドイツ航空<br />{{lang|de|Deutsche Lufthansa AG}}
|ロゴ =
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|ロゴサイズ =
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|IATA = LH
|IATA = LH
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|ICAO = DLH
|コールサイン = Lufthansa
|コールサイン = Lufthansa
|親会社 = {{lang|de|Deutsche Lufthansa AG}}
|親会社 = {{lang|de|Deutsche Lufthansa AG}}
|設立日 = [[1926年]](Deutsche Luft Hansa Aktiengesellschaft として)
|設立日 = [[1926年]]<br />(Deutsche Luft Hansa Aktiengesellschaft として)
|本拠地 = {{GER}} [[ノルトライン=ヴェストファーレン州]][[ケルン]]
|本拠地 = {{GER}} [[ノルトライン=ヴェストファーレン州]] [[ケルン]]
|代表者 = クリストフ・フランツ:[[取締役会#ドイツの執行役会|執行役会]]会長
|代表者 = Carsten Spohr<br />([[取締役会#ドイツの執行役会|執行役会]]会長・[[CEO]])
|ハブ空港 = [[フランクフルト国際空港]]<br />[[ミュンヘン国際空港]]
|ハブ空港 =
*[[フランクフルト国際空港]]
*[[ミュンヘン国際空港]]
{{Refnest|group="注"|ルフトハンザは、上記2空港に加えて[[デュッセルドルフ国際空港]]、[[チューリッヒ国際空港]]、[[ウイーン国際空港]]もハブ空港と見なしている<ref name=LHhubs>{{cite web|title=Our hubs in Frankfurt, Munich, Dusseldorf, Zurich and Vienna|url=http://www.lufthansa.com/de/en/Our-hubs-in-Frankfurt-Munich-Dusseldorf-Zurich-and-Vienna|publisher=Lufthansa|accessdate=1 February 2015}}</ref>。しかし、これらはそれぞれ、ルフトハンザの子会社である[[ジャーマンウイングス]]、[[オーストリア航空]]、[[スイスインターナショナルエアラインズ]]のハブ空港であるため、このリストからは除外した。}}
|焦点都市 = [[デュッセルドルフ国際空港]]<br />[[ハンブルク国際空港]]
|焦点都市 =
|マイレージサービス = [[w:Miles & More|Miles & More]]
|マイレージサービス = [[w:Miles & More|Miles & More]]
|ラウンジ = HON / Senator Lounge
|ラウンジ =
* ファーストクラスターミナル
* ファーストクラスラウンジ
* セネターラウンジ
* ビジネスラウンジ
* ウェルカムラウンジ
|航空連合 = [[スターアライアンス]]
|航空連合 = [[スターアライアンス]]
|子会社 =
|保有機材数 = 283機(218機発注中 22機オプション)
* [[オーストリア航空]]
|目的地 = 216都市
* [[スイスインターナショナルエアラインズ]]
|ウエブ = http://www.lufthansa.co.jp/
** [[エーデルワイス航空]]
** {{nowrap|[[スイスグローバルエアラインズ]]}}
* [[ジャーマンウイングス]]
* [[ユーロウイングス]]
* [[ルフトハンザ・カーゴ]]
* [[ルフトハンザ・リージョナル]]
** [[エア・ドロミティ]]
** [[ルフトハンザ・シティーライン]]
(一部抜粋)
|スローガン = Nonstop you
|保有機材数 = 274機<br />(188機発注中・72機オプション)
|目的地 = 274都市<ref name="lhabout">{{Cite web|url=http://www.lufthansa.com/online/portal/lh/jp/local?nodeid=1905573&l=ja|title=ルフトハンザについて|publisher=Lufthansa|accessdate=2015-07-13}}</ref>
|ウェブ = [http://www.lufthansa.com/jp/ja/homepage http://www.lufthansa.com]
}}
}}
[[ファイル:LH-HQ, Köln-Deutz, Front 3.jpg|thumb|ルフトハンザドイツ航空の本社]]
[[ファイル:LH-HQ, Köln-Deutz, Front 3.jpg|thumb|ルフトハンザドイツ航空の本社]]
[[File:Airbus A340-642 Lufthansa D-AIHS.jpg|thumb|[[ミュンヘン国際空港]]に駐機するルフトハンザ機]]
'''ルフトハンザドイツ航空'''(ルフトハンザドイツこうくう、{{lang-de|'''Deutsche Lufthansa [[株式会社 (ドイツ)|AG]]'''}}, {{lang-en|'''Lufthansa'''}})は、[[ドイツ]]の[[ケルン]]に本拠を置くドイツ最大の国際[[航空会社]]。ドイツのいわゆる「[[フラッグ・キャリア]]」とされているが、現在はドイツ国外の航空会社も多数傘下に置いている。
'''ルフトハンザドイツ航空'''(ルフトハンザドイツこうくう、{{lang-de|'''Deutsche Lufthansa [[株式会社 (ドイツ)|AG]]'''}}, {{lang-en|'''Lufthansa'''}})は、[[ドイツ]]の[[ケルン]]に本拠を置くドイツ最大の[[航空会社]]。ドイツのいわゆる「[[フラッグ・キャリア]]」とされている。現在はドイツ国外の航空会社も多数傘下に置いている。


== 概要 ==
== 概要 ==
20048月時点で世界89カ国327都市に就航、旅客数は[[ルフランス‐KLM]]に次ぐ欧州第2位、世界でも十指に数えられる<ref group="注">2007年は世界第7位、2008年は第6位にランクを上げた。[[規模別の航空会社一覧]]を参照</ref>大規模航空会社(メガ・キャリア)であり、[[スターアライアンス]]の創立メンバーでもある。日本への乗り入れ開始は1961年で、就航地は[[東京国際空港]]、[[成田国際空港]]、[[関西国際空港]]、[[中部国際空港]]である。
20154月時点で世界98カ国274都市に就航<ref name="lhabout"/> 、旅客数は[[ジージェット]]に次ぐ欧州第2位、世界第9位(2014年現在)<ref group="注">[[規模別の航空会社一覧]]を参照</ref>大規模航空会社(メガ・キャリア)であり、[[スターアライアンス]]の創立メンバーでもある。日本への乗り入れ開始は1961年で、就航地は[[東京国際空港]]、[[成田国際空港]]、[[関西国際空港]]、[[中部国際空港]]である。


社名「Lufthansa」は「空の[[ハンザ同盟]]」の意。ドイツ・エアロ・ロイド(旧ドイツ・ルフト・レーデライ)とユンカース空輸の合併で誕生した会社として、中世ドイツの「商人組合」にかけて「旅商人組合(同盟)」の意味を込め「ドイツ・ルフト・ハンザ株式会社」 (Deutsche Luft Hansa Aktiengesellschaft) とされた。
社名「Lufthansa」は「空の[[ハンザ同盟]]」の意。ドイツ・エアロ・ロイド(旧ドイツ・ルフト・レーデライ)とユンカース空輸の合併で誕生した会社として、中世ドイツの「商人組合」にかけて「旅商人組合(同盟)」の意味を込め「ドイツ・ルフト・ハンザ株式会社」 (Deutsche Luft Hansa Aktiengesellschaft) とされた。


シンボル(ロゴ)のモチーフとなっている鳥は[[ツル]]で、その理由は、(1) 鳥の中で最大級の大きさであること、(2) お伽話やで「天国使い」運を呼ぶ鳥」、「長命シンボル」等として取り上げられていることから。野生のツルを保護する活動も行っている<!--日本語版公式サイトにも書いてある-->。
シンボル(ロゴ)のモチーフとなっている鳥は[[ツル]]である。世界中のお伽話や話の中でツルは象徴として、あるいは神秘的な鳥として描かることが多いことに由来している。ルフトハンザは、1926年の創業以来のツルをシンボルに用いてきたまた、このことにちなんで、ルフトハンザは野生のツルを保護する活動も行っている<ref name="lhabout"/>。


カラーリングとして使用される色にはそれぞれ以下の意味が込められている。
カラーリングとして使用される色にはそれぞれ以下の意味が込められている{{要出典|date=2015年7月}}
<!--紺色は?-->
<!--紺色は?-->
*黄:「差別化」「発見」
*黄:「差別化」「発見」
36行目: 58行目:
*白:「信頼」
*白:「信頼」
*灰:「品質」
*灰:「品質」

本社は[[ケルン]]にある。もっとも、ルフトハンザ・アビエーションセンター(LAC)と呼ばれる中核的な事業所は、ルフトハンザのメインハブである[[フランクフルト国際空港]]に位置している<ref>{{cite web |url=http://investor-relations.lufthansa.com/fileadmin/downloads/en/annual%20meeting/LH-AGM-2004-agenda.pdf |title=We hereby invite our shareholders to attend the 51st Annual General Meeting |publisher=investor-relations.lufthansa.com |accessdate=August 25, 2009}}</ref>。ルフトハンザのパイロット、地上職員、及び客室乗務員の多くがここを拠点としている<ref>{{cite news |url=http://www.dw-world.de/dw/article/0,1564,1537350,00.html |title=Lufthansa Flies to 50-Year Milestone |publisher=[[Deutsche Welle]] |date= January 4, 2005 |accessdate=August 25, 2009}}</ref>。ルフトハンザ第二のハブは[[ミュンヘン国際空港]]である。第三のハブは[[デュッセルドルフ国際空港]]であったが、最近では同空港を発着するほぼ全てのルフトハンザ便が、子会社の[[ジャーマンウイングス]]に移管されたため、現在では同空港がルフトハンザのハブであるとは言い難い。


綿密な機体整備は高く評価されている。[[ニューズウィーク]]誌の「最も安全な航空会社ランキング」の第1位に選出されている。同社中古機の人気は高く、1980年代の[[ピープルエキスプレス]]など、ルフトハンザの中古機材を用いて就航している[[格安航空会社]]も多い。
綿密な機体整備は高く評価されている。[[ニューズウィーク]]誌の「最も安全な航空会社ランキング」の第1位に選出されている。同社中古機の人気は高く、1980年代の[[ピープルエキスプレス]]など、ルフトハンザの中古機材を用いて就航している[[格安航空会社]]も多い。


ルフトハンザは、航空関連事業のグループ会社を多く有しており、その数は400を超える<ref name="lhabout"/>。そのうち、主要なものについては[[#ルフトハンザグループ|後述する]]。
機内[[インターネット]]サービスのFly Net([[Connexion by Boeing]])を提供していたが[[2006年]][[12月31日]]をもってサービスを終了した。[[2009年]]10月、機内すべての場所で無線ネット接続を行うことができるFly Netサービス再開を発表<ref>[http://journal.mycom.co.jp/news/2009/10/16/071/index.html ルフトハンザ航空、2010年から機内無線ネット接続サービス「FlyNet」再開]</ref>。[[2010年]]下半期以降、長距離路線に順次導入される予定で、ドイツ主要都市とアメリカ主要都市を結ぶ路線が発表されている。


== 歴史 ==
== 歴史 ==
[[ファイル:Junkers JU-52 - ILA2002.jpg|thumb|ユンカースJu-52型機]]
[[ファイル:Junkers JU-52 - ILA2002.jpg|thumb|ユンカースJu-52型機]]
1926年1月、ドイツ政府26%、地方都市19%の出資によってJunkers LuftverkehrとDeutscher Aeroが合併し誕生した。これによって、[[DELAG]]を源流とするエアロユニオン系、海運会社ロイド(現・[[ハパックロイド]])を中心とするロイド系、エンジンメーカの[[ユンカース]]系と、それまでドイツにあった航空会社が1社に統合された<ref>「航空情報 2010/12」酣燈社 p86-p90</ref>。合併後[[ヨーロッパ]]域内に路線網を拡大するほか、同盟国の[[日本]]や[[満州国]]への路線も計画するものの、[[1945年]]5月の[[第二次世界大戦]]の敗戦以降は営業を停止された。
1926年1月、ドイツ政府26%、地方都市19%の出資によってJunkers LuftverkehrとDeutscher Aeroが合併し誕生した。これによって、[[DELAG]]を源流とするエアロユニオン系、海運会社ロイド(現・[[ハパックロイド]])を中心とするロイド系、エンジンメーカの[[ユンカース]]系と、それまでドイツにあった航空会社が1社に統合された<ref>「航空情報 2010/12」酣燈社 p86-p90</ref>。合併後[[ヨーロッパ]]域内に路線網を拡大するほか、同盟国の[[日本]]や[[満州国]]への路線も計画するものの、1945年5月の[[第二次世界大戦]]の敗戦以降は営業を停止された。


その後営業を再開したものの、[[1949年]]の東西ドイツ分断時には[[西ドイツ]]側の航空会社となった(但し当初は東側にも別の「[[ルフトハンザドイツ航空 (ドイツ民主共和国)|ルフトハンザドイツ航空]]」が設立された)。その後はヨーロッパ域内のみならず、[[アジア]]、南北[[アメリカ]]、[[中東]]、[[アフリカ]]など世界各国に路線網を広げる。[[1990年]]の東西[[ドイツ再統一]]時に、[[ドイツ民主共和国|東ドイツ]]側の国営航空部門である[[インターフルーク]]の事業を引き継いだ。
その後営業を再開したものの、1949年の東西ドイツ分断時には[[西ドイツ]]側の航空会社となった(但し当初は東側にも別の「[[ルフトハンザドイツ航空 (ドイツ民主共和国)|ルフトハンザドイツ航空]]」が設立された)。その後はヨーロッパ域内のみならず、[[アジア]]、南北[[アメリカ]]、[[中東]]、[[アフリカ]]など世界各国に路線網を広げる。1990年の東西[[ドイツ再統一]]時に、[[ドイツ民主共和国|東ドイツ]]側の国営航空部門である[[インターフルーク]]の事業を引き継いだ。その後の1994年に、完全民営化を果たす


[[1997年]]に、[[エア・カナダ]]、[[スカンジナビア航空]]、[[タイ国際航空]]、[[ユナイテッド航空]]とともに、世界最大の[[航空連合]]である[[スターアライアンス]]を結成した。[[2005年]]に[[スイスエアラインズ|スイスインターナショナルエアラインズ]]の買収を表明し、[[2006年]]に完全子会社化する。2009年9月、[[オーストリア航空]]を買収したことを公表した<ref>[http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090903AT2M0303W03092009.html ルフトハンザ、オーストリア航空を月内グループ傘下に] - 日本経済新聞</ref><ref>[http://www.47news.jp/CN/200909/CN2009090301001162.html ルフトハンザが欧州最大に オーストリア航空を買収] - 共同通信</ref>。
1997年に、[[エア・カナダ]]、[[スカンジナビア航空]]、[[タイ国際航空]]、[[ユナイテッド航空]]とともに、世界の[[航空連合]]である[[スターアライアンス]]を結成した。2005年に[[スイスエアラインズ|スイスインターナショナルエアラインズ]]の買収を表明し、2006年に完全子会社化する。2009年9月、[[オーストリア航空]]を買収したことを公表した<ref>[http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090903AT2M0303W03092009.html ルフトハンザ、オーストリア航空を月内グループ傘下に] - 日本経済新聞</ref><ref>[http://www.47news.jp/CN/200909/CN2009090301001162.html ルフトハンザが欧州最大に オーストリア航空を買収] - 共同通信</ref>。
最近ではルフトハンザ本社とは別に、2009年に完全子会社化した[[ジャーマンウィングス]](Germanwings)というLCCブランドで、A319型機・A320型機を主力機材として欧州域内に大規模な路線網を展開しており、この子会社だけでも就航地は80地点を超えている。さらに2015年からは同じドイツ語圏のオーストリア・ウィーン国際空港を新たな拠点として整備する事が発表されている。
最近ではルフトハンザ本社とは別に、2009年に完全子会社化した[[ジャーマンウィングス]]というLCCブランドで、A319型機・A320型機を主力機材として欧州域内に大規模な路線網を展開しており、この子会社だけでも就航地は80地点を超えている。さらに2015年からは同じドイツ語圏のオーストリア・ウィーン国際空港を新たな拠点として整備する事が発表されている。

== 機材 ==
=== 備考 ===
* [[エアバス]]、[[ボーイング]]のどちらかに偏らず、複数の機種を数多く保有している。
* ルフトハンザが発注した[[ボーイング]]社製航空機の顧客番号(カスタマーコード)は30で、航空機の形式名は747-2'''30''', 747-4'''30''', 747-4'''30'''M などとなる。
* [[エアバスA380-800]]では、機体それぞれに都市の名前が付けられている<ref group="注">4号機は日本就航50周年を記念して『東京』と命名され、2011年1月24日成田国際空港で命名式典が行われた。なお、これに伴い同じ都市の名前が付けられているボーイング747-400では、都市の名前が削除されている。</ref>。
:就航地(過去の就航地も含む)<ref group="注">括弧内は、該当する都市の名前が付けられている機体の登録記号である。
</ref>:東京(D-AIMD)・北京(D-AIMC)・ヨハネスブルク(D-AIME)・ニューヨーク(D-AIMH)・サンフランシスコ
* [[ボーイング747-8]]では、機体にドイツの[[連邦州]]の名前が付けられており、初号機は「[[ブランデンブルク州|ブランデンブルク]]」と名付けられた<ref>[http://www.lufthansagroup.com/de/presse/meldungen/view/archive/2012/june/01/article/2168.html Die „Brandenburg“ grüßt Washington: Super-Jumbo B747-8 trägt Namen des Bundeslandes](ルフトハンザ公式サイト[ドイツ語版] 2012年6月1日)</ref>。
=== 運航機材 ===
{| class="wikitable" style="text-align:center;font-size: smaller;"
|-
! rowspan="2" style="color:#110080; background-color:#ffb820" | 機材
! rowspan="2" style="color:#110080; background-color:#ffb820" | 保有数
! rowspan="2" style="color:#110080; background-color:#ffb820" | 発注数
! colspan="4" style="color:#110080; background-color:#ffb820" | 座席数
! rowspan="2" style="color:#110080; background-color:#ffb820" | 備考
|-
! style="background-color:#ffb820" | [[ファーストクラス|<span style="color:#110080;">F]]
! style="background-color:#ffb820" | [[ビジネスクラス|<span style="color:#110080;">C]]
! style="background-color:#ffb820" | [[エコノミークラス|<span style="color:#110080;">Y]]
! style="color:#110080; background-color:#ffb820" | 計
|-
| [[エアバスA319|エアバスA319-100]]
| 32
| 1
|
|
| 138
| 138
| style="text-align:left" |
|-
| [[エアバスA320|エアバスA320-200]]
| 60
| 41
|
|
| 168
| 168
| style="text-align:left" |
|-
| [[エアバスA320#A320neo|エアバスA320neo]]
| 0
| 60
| colspan="4" | No Data
| style="text-align:left" | 順次導入予定
|-
| [[エアバスA321|エアバスA321-100]]
| 20
| -
| rowspan="2" |
| rowspan="2" |
| rowspan="2" | 200
| rowspan="2" | 200
| style="text-align:left" |
|-
| [[エアバスA321|エアバスA321-200]]
| 42
| 2
| style="text-align:left" |
|-
| [[エアバスA321|エアバスA321neo]]
| 0
| 40
| colspan="4" | No Data
| style="text-align:left" | 順次導入予定
|-
| [[エアバスA330#A330-300|エアバスA330-300]]
| 18
| 1
| 8
| 48
| 161</br>165
| 217</br>221
| style="text-align:left" |
|-
| [[エアバスA340#A340-200/300|エアバスA340-300]]
| 22
| -
| 8</br>8</br>{{0}}
| 48</br>36</br>44
| 165</br>197</br>222
| 221</br>241</br>266
| style="text-align:left" |
|-
| [[エアバスA340#A340-500/600|エアバスA340-600]]
| 24
| -
| 8
| 60
| 238
| 306
| style="text-align:left" |
|-
| [[エアバスA350 XWB|エアバスA350-900]]
| 0
| 25
| colspan="4" | No Data
| style="text-align:left" | 2016年以降順次導入予定
|-
| [[エアバスA380|エアバスA380-800]]
| 10
| 4
| 8
| 98
| 420
| 526
| style="text-align:left" |
|-
| [[ボーイング737#737クラシック-300/-400/-500(第2世代)|ボーイング737-300]]
| 13
| -
|
|
| 140
| 140
| style="text-align:left" | 2015年までに順次退役予定
|-
| [[ボーイング737#737クラシック-300/-400/-500(第2世代)|ボーイング737-500]]
| 13
| -
|
|
| 120
| 120
| style="text-align:left" | 2015年までに順次退役予定
|-
| [[ボーイング747-400]]
| 20
| -
| 8
| 80</br>66
| 242</br>278
| 330</br>352
| style="text-align:left" |
|-
| [[ボーイング747-8|ボーイング747-8I]]
| 9
| 10
| 8
| 92</br>80
| 262</br>298
| 362</br>386
| style="text-align:left" | [[ローンチカスタマー]]</br>2015年までに順次導入予定
|-
| [[ボーイング777#777-8X/-9X(計画段階)|ボーイング777-9X]]
| 0
| 34
| colspan="4" | No Data
| style="text-align:left" | 2020年以降導入予定
|-
! 計
! 283
! 218
! colspan="4" |
!
|}
* 2014年5月現在。2014年11月より、B747-8Iを皮切りに新しく「プレミアムエコノミークラス(PY)」が有償提供される予定。
<gallery>
ファイル:Airbus A340 - Lufthansa - 001.jpg|スターアライアンス塗装のA340-300型機
ファイル:Airbus A340-600 Lufthansa MUC.jpg|A340-600型機
ファイル:Lufthansa A380-800 D-AIMD RJAA.JPG|[[A380]]-800型機(D-AIMD)この機体には[[東京]]の名前が付けられ、最前部ドア後方に記載されている
ファイル:Lufthansa-1.jpg|ボーイング 737-300型機
[ファイル:Lufthansa Boeing747-430.JPG|ボーイング 747-400型機
File:D-ABYA - C-N 37827 - 747-830 - Lufthansa - Hong Kong (8627029880).jpg|ボーイング 747-8型機
</gallery>



=== 子会社運航機材 ===
* [[MD-11|Boeing MD-11F]] 18機<ref group="注">MD-11F型機14機、MD-11SF型機5機で構成。</ref>※
* [[ボーイング777|Boeing 777F]] 5機 ※
* [[BAe 146|Avro RJ85]]* 18機 近距離国際線・国内線
* [[CRJ|Canadair CRJ100/200]]* 26機  近距離国際線・国内線
* Canadair CRJ700* 22機
* Canadair CRJ900* 12機(15機発注中)
* [[エンブラエル170|エンブラエル190]]* (30発注中)

※[[ルフトハンザ・カーゴ]]による運用。</br>
*[[ルフトハンザ・シティライン]]による運用。

<gallery>
ファイル:LH Cargo MD-11F D-ALCL.jpg|ルフトハンザ・カーゴのMD-11F型機
File:Lufthansa Cargo 777F D-ALFA.JPG|ルフトハンザ・カーゴのボーイング777F型機
ファイル:Lufthansa.rj85.arp.jpg|Avro RJ85型機
ファイル:Lufthansa Regional - CRJ 100 LR (D-ACLJ).jpg|CRJ-100
File:Embraer ERJ-190-100LR 190LR, Lufthansa Regional (Lufthansa CityLine) AN1797355.jpg|エンブラエル190型機
</gallery>




=== 過去に運航していた機材 ===
*[[ユンカース]][[Ju 52 (航空機)|Ju-52]]
*[[フォッケウルフ]][[Fw 200 (航空機)|Fw200]]
*[[ロッキード コンステレーション]]
*[[コンベア440]]
*[[ダグラス・エアクラフト|ダグラス]][[DC-8]]
*[[マクドネル・ダグラス]][[DC-10 (航空機)|DC-10]]
*[[ボーイング707]]
*[[ボーイング720]]
*[[ボーイング727]]
*[[ボーイング747]]
*[[エアバスA300]]
*[[エアバスA310]]
<gallery>
File:Boeing 707-330B, Lufthansa AN2025731.jpg|ボーイング707型機
File:Boeing 727 (Muenchen-Riem) 2.jpg|ボーイング727型機
File:Boeing 747-230BM, Lufthansa AN0201737.jpg|ボーイング747-200型機
File:McDonnell Douglas DC-10-30, Lufthansa AN1040726.jpg|DC-10-30型機
ファイル:Luft.a300b4.d-aias.750pix..jpg|エアバス A300-B4型機
</gallery>

=== 特別塗装機 ===
[[File:Kiefer Lufthansa WM2014 Special Livery "Fanhansa" (14269114551).jpg|thumb|250px|"Fanhansa"塗装機(D-ABYO)]]
*「'''EXPO2000 HANNOVER'''」<ref group="注">20世紀最後に、そしてドイツで初めて[[ハノーヴァー万国博覧会|大型国際博覧会]]が開催されたことを記念して施された。</ref>
:ボーイング747-400(D-ABVK<ref group="注">同社のボーイング747-400には、1機ごとにドイツの都市が愛称として付けられている。この機体が選ばれたのは、愛称が「Hannover」(ミレニアムEXPOの開催地)であることによる。</ref>),(*)

*「'''STAR ALLIANCE'''」<ref group="注">胴体に大きなロゴがペイントされた。</ref>
:ボーイング747-400 (D-ABTH),(*) エアバスA340-300 (D-AIGC(**)、D-AIGN), エアバスA319 (D-AILF), エアバスA320 (D-AIPD), エアバスA321 (D-AIRW), ボンバルディアCRJ700(D-ACPQ、D-ACPS、D-ACPT)

*「'''50 YEARS''' Innovation Partnership Boeing and Lufthansa」
:ボーイング747-400 (D-ABVH)

*「'''Fanhansa'''」<ref group="注">[[2014 FIFAワールドカップ]]が開催されたことを機に施された。なお、この大会で[[サッカードイツ代表|ドイツ代表]]は優勝を果たし、縁起のいい塗装となった。</ref>
:ボーイング747-400 (D-ABVK<ref group="注">2000年には、ドイツで初めて[[ハノーヴァー万国博覧会|大型国際博覧会]]が開催されたことを記念して「EXPO2000 HANNOVER」塗装が施された。</ref>,D-ABVS), ボーイング747-8 (D-ABYI<ref group="注">2014 FIFAワールドカップのドイツ代表選手、及び優勝トロフィーをドイツに凱旋させたチャーター機となった(LH2014便,[[アントニオ・カルロス・ジョビン国際空港|リオデジャネイロ]]→[[ベルリン・テーゲル国際空港|ベルリン]])。この際、Fanhansaロゴの後ろに「{{lang|de|Siegerflieger}}」(ドイツ語で「勝者のフライト」を意)の金文字が施された。また「{{lang|de|Siegerflieger}}」は、同大会でドイツ代表のゴール数18に因んで、今後18日間限定でこの塗装を飛ばす予定だが、その後も運航を継続している。同機は2014年10月26日からの冬スケジュール初日に[[東京国際空港|東京/羽田]] - フランクフルト線の初便にも起用された。</ref>,D-ABYO), エアバスA320 (D-AIDG), エアバスA340 (D-AIHQ)

*「Congraturations! BOEING 747 '''1500th'''」<ref group="注">同社のB747-8i(D-ABYP)は量産1500機目のボーイング747となり、これを記念して施された。この塗装は、L5/R5ドアの前に施されている。</ref>
:ボーイング747-8 (D-ABYP)

*「'''レトロ塗装''' ('70年代~'80年代)」<ref group="注">2015年4月に同社は創立60周年を迎えることから、その記念に施された。</ref>
:ボーイング747-8 (D-ABYT<ref group="注">このレジはかつて同社のB747-200B(のちにSF)が使用しており今回、B747-8i(D-ABYT)に施されたレトロ塗装を纏っていた。まさに同じB747でレジ番と塗装が受け継がれることとなった。</ref>)

(*)現在は、通常塗装による運航である。 (**)現在は、同社から退役している。

== ルフトハンザ・エアポート・エクスプレス ==
[[ファイル:403-LH.jpg|250px|right|thumb|ルフトハンザ・エアポートエクスプレスの403形電車]]
ルフトハンザはかつて、「エアポート・エクスプレス」という[[列車]]の運行に携わっていたこともある。これは[[空港連絡鉄道|都市から空港への連絡列車]]ではなく、航空便の代替を列車が行うという異例のものであった。

1982年から1993年にかけて、フランクフルト - [[デュッセルドルフ]]間のような短距離で採算性の低い国内線の代わりに当時の[[ドイツ連邦鉄道]](DB, 西ドイツの国鉄。現在は民営化され[[ドイツ鉄道]])に、チャーター列車「ルフトハンザ・エアポート・エクスプレス」を運行したのである。

エアポート・エクスプレスは、列車の運転はDBの職員が行うものの、運賃は航空運賃が適用され、客席の乗務員や車内の軽食サービスなどはルフトハンザが行うという形態を取っていた。運行当初DB内での扱いは営業用の「LH」と共に全車一等車ということから「[[TEE]]」の列車番号が当てられていた。また、DBの時刻表には掲載されていない。

当初はDBの定期運用から外れて保留となっていた[[インターシティ (ドイツ)|インターシティ]]向け電車[[西ドイツ国鉄403形電車|403形]]を使用し、その後2セクタ目となった[[シュトゥットガルト]]線は客車列車となった。

現在これを継承するものとして、DBの定期列車である[[ICE]]の一部区画を間借りしてルフトハンザ旅客専用とする「AIRail」サービスを、フランクフルト(FRA) - ケルン(QKL)・[[シュトゥットガルト]](ZWS)間で行なっている。


== 就航都市 ==
== 就航都市 ==
321行目: 99行目:
|-
|-
|[[ハンブルク]]
|[[ハンブルク]]
|[[ハンブルク国際空港]]
|[[ハンブルク国際空港]]
|-
|-
|[[ブレーメン]]
|[[ブレーメン]]
328行目: 106行目:
|-
|-
|[[デュッセルドルフ]]
|[[デュッセルドルフ]]
|[[デュッセルドルフ国際空港]]
|[[デュッセルドルフ国際空港]]
|
|
|-
|-
336行目: 114行目:
|-
|-
|[[ニュルンベルク]]
|[[ニュルンベルク]]
|[[ニュルンベルク空港]]
|[[ニュルンベルク空港]]
|
|
|-
|-
|[[シュトゥットガルト]]
|[[シュトゥットガルト]]
|[[シュトゥットガルト空港]]
|[[シュトゥットガルト空港]]
|
|
|-
|-
763行目: 541行目:
|
|
|-
|-
|{{HKG}}
|colspan="2"|{{HKG}}
|[[香港]]
|[[香港国際空港]]
|[[香港国際空港]]
|
|
814行目: 591行目:
|-
|-
|- style="font-weight:bold; background-color:#DDDDDD"
|- style="font-weight:bold; background-color:#DDDDDD"
| colspan="4" style="text-align: center;" | [[東アジア]]
| colspan="4" style="text-align: center;" | [[東アジア]]
|-
|-
|{{INA}}
|{{INA}}
826行目: 603行目:
|
|
|-
|-
|{{SIN}}
|colspan="2"|{{SIN}}
|[[シンガポール]]
|[[シンガポール・チャンギ国際空港]]
|[[チャンギ国際空港]]
|
|
|-
|-
842行目: 618行目:
|-
|-
|- style="font-weight:bold; background-color:#DDDDDD"
|- style="font-weight:bold; background-color:#DDDDDD"
| colspan="4" style="text-align: center;" | [[西アジア]]
| colspan="4" style="text-align: center;" | [[西アジア]]
|-
|-
|{{BHR}}
|{{BHR}}
917行目: 693行目:
* 成田国際空港 (NRT) - フランクフルト国際空港 (FRA) (2014年7月21日より再直行化<ref>[http://www.traicy.com/archives/8279665.html ルフトハンザドイツ航空、成田・関西からフランクフルト直行便を7月から運航へ! 3月から経由便も] Traicy 2014年3月5日付</ref><ref>[http://flyteam.jp/news/article/32560 ルフトハンザ、7月21日から成田/フランクフルト線で直行便] FlyTeam 2014年3月6日付</ref>)
* 成田国際空港 (NRT) - フランクフルト国際空港 (FRA) (2014年7月21日より再直行化<ref>[http://www.traicy.com/archives/8279665.html ルフトハンザドイツ航空、成田・関西からフランクフルト直行便を7月から運航へ! 3月から経由便も] Traicy 2014年3月5日付</ref><ref>[http://flyteam.jp/news/article/32560 ルフトハンザ、7月21日から成田/フランクフルト線で直行便] FlyTeam 2014年3月6日付</ref>)
-->
-->

== 提携航空会社 ==
2015年7月現在、以下の航空会社と提携してコードシェア便を就航させている<ref>{{Cite web|url=http://www.lufthansa.com/online/portal/lh/us/local?nodeid=3373639|title= Codeshare Partners|publisher=Lufthansa|accessdate=2015-07-13}}</ref>。ルフトハンザは[[スターアライアンス]]の設立メンバーでもあるため、スターアライアンス加盟の各社と多く提携している。

=== 子会社・関連会社 ===
* {{Flagicon|AUT}} [[オーストリア航空]](スターアライアンス加盟会社でもある)
* {{Flagicon|GER}} [[ジャーマンウイングス]]
* {{Flagicon|CHE}} [[スイスインターナショナルエアラインズ]](スターアライアンス加盟会社でもある)
* {{Flagicon|LUX}} [[ルクスエア]]

=== スターアライアンス加盟会社 ===
{|
|- valign="top"
|
* {{Flagicon|KOR}} [[アシアナ航空]]
* {{Flagicon|SVN}} [[アドリア航空]]
* {{Flagicon|COL}} [[アビアンカ航空]]
* {{Flagicon|SLV}} [[アビアンカ・エルサルバドル]]
* {{Flagicon|IND}} [[エア・インディア]]
* {{Flagicon|CAN}} [[エア・カナダ]]
* {{Flagicon|GRC}} [[エーゲ航空]]
* {{Flagicon|EGY}} [[エジプト航空]]
|
* {{Flagicon|ETH}} [[エチオピア航空]]
* {{Flagicon|HRV}} [[クロアチア航空]]
* {{Flagicon|SGP}} [[シンガポール航空]]
* {{Flagicon|SWE}} {{Flagicon|NOR}} {{Flagicon|DNK}} [[スカンジナビア航空]]
* {{Flagicon|JPN}} [[全日本空輸]]
* {{Flagicon|THA}} [[タイ国際航空]]
* {{Flagicon|TUR}} [[ターキッシュ エアラインズ]]
* {{Flagicon|PRT}} [[TAP ポルトガル航空]]
|
* {{Flagicon|CHN}} [[中国国際航空]]
* {{Flagicon|NZL}} [[ニュージーランド航空]]
* {{Flagicon|BEL}} [[ブリュッセル航空]]
* {{Flagicon|FIN}} [[ブルーワン]]
* {{Flagicon|ZAF}} [[南アフリカ航空]]
* {{Flagicon|POL}} [[LOTポーランド航空]]
* {{Flagicon|USA}} [[ユナイテッド航空]]
|}

=== その他 ===
* {{Flagicon|MLT}} [[マルタ航空]]
* {{Flagicon|QAT}} [[カタール航空]]([[ワンワールド]]加盟会社)
* {{Flagicon|USA}} [[ジェットブルー航空]]
* {{Flagicon|BRA}} [[TAM航空]](ワンワールド加盟会社)
* {{Flagicon|USA}} [[USエアウェイズ]](ワンワールド加盟会社)

== 機材 ==
=== 運航機材 ===
[[File:Airbus A340-642 Lufthansa D-AIHS (9382531575).jpg|thumb|エアバスA340-600型機]]
[[ファイル:Lufthansa A380-800 D-AIMD RJAA.JPG|thumb|エアバスA380-800型機 (D-AIMD)<br />この機体には[[東京]]の名前が付けられ、最前部ドア後方に記載されている]]
[[ファイル:Lufthansa-1.jpg|thumb|ボーイング737-300型機]]
[[File:Lufthansa Boeing 747-400; D-ABVF@FRA;16.07.2011 609bv (6190433022).jpg|thumb|ボーイング747-400型機]]
[[File:D-ABYA - C-N 37827 - 747-830 - Lufthansa - Hong Kong (8627029880).jpg|thumb|ボーイング747-8型機]]

{| class="wikitable" style="text-align:center;font-size: smaller;"
|-
! rowspan="2" style="color:#110080; background-color:#ffb820;width:160px;" | 機材
! rowspan="2" style="color:#110080; background-color:#ffb820" | 保有数
! rowspan="2" style="color:#110080; background-color:#ffb820" | 発注数
! colspan="5" style="color:#110080; background-color:#ffb820" | 座席数
! rowspan="2" style="color:#110080; background-color:#ffb820" | 備考
|-
! style="background-color:#ffb820;width:25px;" | [[ファーストクラス|<span style="color:#110080;">F]]
! style="background-color:#ffb820;width:25px;" | [[ビジネスクラス|<span style="color:#110080;">C]]
! style="background-color:#ffb820;width:25px;" | [[プレミアムエコノミークラス|<span style="color:#110080;">E]]
! style="background-color:#ffb820;width:25px;" | [[エコノミークラス|<span style="color:#110080;">M]]
! style="color:#110080; background-color:#ffb820;width:38px;" | 計
|-
| [[エアバスA319|エアバスA319-100]]
| 30
| -
| -
| -
| -
| 138
| 138
| style="text-align:left" |
|-
| [[エアバスA320|エアバスA320-200]]
| 52
| 28
| -
| -
| -
| 168
| 168
| style="text-align:left" |
|-
| [[エアバスA320#A320neo|エアバスA320neo]]
| -
| 61
| colspan="5" | No Data
| style="text-align:left" | 順次導入予定
|-
| [[エアバスA321|エアバスA321-100]]
| 20
| -
| rowspan="2" | -
| rowspan="2" | -
| rowspan="2" | -
| rowspan="2" | 200
| rowspan="2" | 200
| style="text-align:left" |
|-
| [[エアバスA321|エアバスA321-200]]
| 44
| -
| style="text-align:left" |
|-
| [[エアバスA321|エアバスA321neo]]
| -
| 40
| colspan="5" | No Data
| style="text-align:left" | 順次導入予定
|-
| rowspan="5"| [[エアバスA330-300]]
| rowspan="5"| 19
| rowspan="5"| -
|-
| rowspan="4"| 8
| rowspan="2"| 48
| rowspan="2"| -
| 161
| 217
| style="text-align:left" rowspan="4"|
|-
| 165
| 221
|-
| 30
| 21
| 177
| 236
|-
| 42
| 21
| 145
| 216
|-
| rowspan="5"| [[エアバスA340#A340-200/300|エアバスA340-300]]
| rowspan="5"| 17
| rowspan="5"| -
| rowspan="2"| 8
| 48
| rowspan="3"| -
| 165
| 221
| style="text-align:left" rowspan="5"|
|-
| 36
| 197
| 241
|-
| rowspan="3"| -
| 44
| 222
| 266
|-
| 30
| 28
| 221
| 279
|-
| 42
| 28
| 181
| 251
|-
| rowspan="5"| [[エアバスA340#A340-500/600|エアバスA340-600]]
| rowspan="5"| 23
| rowspan="5"| -
|-
| rowspan="4"| 8
| 60
| rowspan="2"| -
| 238
| 306
| style="text-align:left" rowspan="4"|
|-
| rowspan="2"| 56
| 229
| 293
|-
| 28
| 189
| 281
|-
| 44
| 32
| 213
| 297
|-
| [[エアバスA350 XWB|エアバスA350-900]]
| -
| 25
| colspan="5" | No Data
| style="text-align:left" | 2016年以降順次導入予定
|-
| rowspan="2"| [[エアバスA380|エアバスA380-800]]
| rowspan="2"| 14
| rowspan="2"| -
| rowspan="2"| 8
| 78
| rowspan="2"| 52
| 371
| 509
| style="text-align:left" rowspan="2"|
|-
| 92
| 336
| 488
|-
| [[ボーイング737#737クラシック-300/-400/-500(第2世代)|ボーイング737-300]]
| 9
| -
| -
| -
| -
| 140
| 140
| style="text-align:left" | 2015年までに順次退役予定
|-
| [[ボーイング737#737クラシック-300/-400/-500(第2世代)|ボーイング737-500]]
| 11
| -
| -
| -
| -
| 120
| 120
| style="text-align:left" | 2015年までに順次退役予定
|-
| rowspan="2"| [[ボーイング747-400]]
| rowspan="2"| 17
| rowspan="2"| -
| rowspan="2"| -
| 53
| 32
| 308
| 393
| rowspan="2" style="text-align:left"|
|-
| 67
| 32
| 272
| 371
|-
| rowspan="2"| [[ボーイング747-8|ボーイング747-8I]]
| rowspan="2"| 19
| rowspan="2"| -
| rowspan="2"| 8
| 92
| rowspan="2"| 32
| 208
| 340
| rowspan="2" style="text-align:left"|
|-
| 80
| 244
| 364
|-
| [[ボーイング777#777-8X/-9X(計画段階)|ボーイング777-9X]]
| 0
| 20
| colspan="5" | No Data
| style="text-align:left" | 2020年以降導入予定
|-
! 計
! 274
! 188
! colspan="5" |
!
|}

=== 子会社運航機材 ===
* [[MD-11|Boeing MD-11F]] 18機<ref group="注">MD-11F型機14機、MD-11SF型機5機で構成。</ref>※
* [[ボーイング777|Boeing 777F]] 5機 ※
* [[BAe 146|Avro RJ85]]* 18機 近距離国際線・国内線
* [[CRJ|Canadair CRJ100/200]]* 26機  近距離国際線・国内線
* Canadair CRJ700* 22機
* Canadair CRJ900* 12機(15機発注中)
* [[エンブラエル170|エンブラエル190]]* (30発注中)

※[[ルフトハンザ・カーゴ]]による運用。</br>
*[[ルフトハンザ・シティライン]]による運用。

<gallery>
ファイル:LH Cargo MD-11F D-ALCL.jpg|ルフトハンザ・カーゴのMD-11F型機
File:Lufthansa Cargo 777F D-ALFA.JPG|ルフトハンザ・カーゴのボーイング777F型機
ファイル:Lufthansa.rj85.arp.jpg|Avro RJ85型機
ファイル:Lufthansa Regional - CRJ 100 LR (D-ACLJ).jpg|CRJ-100
File:Embraer ERJ-190-100LR 190LR, Lufthansa Regional (Lufthansa CityLine) AN1797355.jpg|エンブラエル190型機
</gallery>

=== 備考 ===
* [[エアバス]]、[[ボーイング]]のどちらにも偏らず、複数の機種を数多く保有している。
* ルフトハンザが発注した[[ボーイング]]社製航空機の顧客番号(カスタマーコード)は30で、航空機の形式名は747-2'''30''', 747-4'''30''', 747-4'''30'''M などとなる。
* [[エアバスA380-800]]では、機体それぞれに都市の名前が付けられている<ref group="注">4号機は日本就航50周年を記念して『東京』と命名され、2011年1月24日成田国際空港で命名式典が行われた。なお、これに伴い同じ都市の名前が付けられているボーイング747-400では、都市の名前が削除されている。</ref>。<br />就航地(過去の就航地も含む)<ref group="注">括弧内は、該当する都市の名前が付けられている機体の登録記号である。
</ref>:東京(D-AIMD)・北京(D-AIMC)・ヨハネスブルク(D-AIME)・ニューヨーク(D-AIMH)・サンフランシスコ
* [[ボーイング747-8]]では、機体にドイツの[[連邦州]]の名前が付けられており、初号機は「[[ブランデンブルク州|ブランデンブルク]]」と名付けられた<ref>{{Cite web|url=http://www.lufthansagroup.com/de/presse/meldungen/view/archive/2012/june/01/article/2168.html|title=Die „Brandenburg“ grüßt Washington: Super-Jumbo B747-8 trägt Namen des Bundeslandes|publisher=Lufthansa|accessdate=2015-07-13}}</ref>。
* ルフトハンザの[[エアバスA340#A340-500/600|エアバスA340-600]]は、エコノミークラスのトイレが地下に集約されているという珍しい構造をしている<ref>{{Cite web|url=http://www.lufthansa.com/jp/ja/Seat_maps_A340-600|title=シートマップーエアバスA340-600|publisher=Lufthansa|accessdate=2015-07-13}}</ref>。

=== 過去に運航していた機材 ===
*[[ユンカース]][[Ju 52 (航空機)|Ju-52]]
*[[フォッケウルフ]][[Fw 200 (航空機)|Fw200]]
*[[ロッキード コンステレーション]]
*[[コンベア440]]
*[[ダグラス・エアクラフト|ダグラス]][[DC-8]]
*[[マクドネル・ダグラス]][[DC-10 (航空機)|DC-10]]
*[[ボーイング707]]
*[[ボーイング720]]
*[[ボーイング727]]
*[[ボーイング747]]
*[[エアバスA300]]
*[[エアバスA310]]
<gallery>
File:Boeing 707-330B, Lufthansa AN2025731.jpg|ボーイング707型機
File:Boeing 727 (Muenchen-Riem) 2.jpg|ボーイング727型機
File:Boeing 747-230BM, Lufthansa AN0201737.jpg|ボーイング747-200型機
File:McDonnell Douglas DC-10-30, Lufthansa AN1040726.jpg|DC-10-30型機
ファイル:Luft.a300b4.d-aias.750pix..jpg|エアバス A300-B4型機
</gallery>

=== 特別塗装機 ===
[[ファイル:Airbus A340 - Lufthansa - 001.jpg|thumb|スターアライアンス塗装のA340-300型機 (D-AIGC)]]
[[File:Kiefer Lufthansa WM2014 Special Livery "Fanhansa" (14269114551).jpg|thumb|"Fanhansa"塗装機 (D-ABYO)]]
*「'''EXPO2000 HANNOVER'''」<ref group="注">20世紀最後に、そしてドイツで初めて[[ハノーヴァー万国博覧会|大型国際博覧会]]が開催されたことを記念して施された。</ref>
:ボーイング747-400(D-ABVK<ref group="注">同社のボーイング747-400には、1機ごとにドイツの都市が愛称として付けられている。この機体が選ばれたのは、愛称が「Hannover」(ミレニアムEXPOの開催地)であることによる。</ref>),(*)

*「'''STAR ALLIANCE'''」<ref group="注">胴体に大きなロゴがペイントされた。</ref>
:ボーイング747-400 (D-ABTH),(*) エアバスA340-300 (D-AIGC(**)、D-AIGN), エアバスA319 (D-AILF), エアバスA320 (D-AIPD), エアバスA321 (D-AIRW), ボンバルディアCRJ700(D-ACPQ、D-ACPS、D-ACPT)

*「'''50 YEARS''' Innovation Partnership Boeing and Lufthansa」
:ボーイング747-400 (D-ABVH)

*「'''Fanhansa'''」<ref group="注">[[2014 FIFAワールドカップ]]が開催されたことを機に施された。なお、この大会で[[サッカードイツ代表|ドイツ代表]]は優勝を果たし、縁起のいい塗装となった。</ref>
:ボーイング747-400 (D-ABVK<ref group="注">2000年には、ドイツで初めて[[ハノーヴァー万国博覧会|大型国際博覧会]]が開催されたことを記念して「EXPO2000 HANNOVER」塗装が施された。</ref>,D-ABVS), ボーイング747-8 (D-ABYI<ref group="注">2014 FIFAワールドカップのドイツ代表選手、及び優勝トロフィーをドイツに凱旋させたチャーター機となった(LH2014便,[[アントニオ・カルロス・ジョビン国際空港|リオデジャネイロ]]→[[ベルリン・テーゲル国際空港|ベルリン]])。この際、Fanhansaロゴの後ろに「{{lang|de|Siegerflieger}}」(ドイツ語で「勝者のフライト」を意)の金文字が施された。また「{{lang|de|Siegerflieger}}」は、同大会でドイツ代表のゴール数18に因んで、今後18日間限定でこの塗装を飛ばす予定だが、その後も運航を継続している。同機は2014年10月26日からの冬スケジュール初日に[[東京国際空港|東京/羽田]] - フランクフルト線の初便にも起用された。</ref>,D-ABYO), エアバスA320 (D-AIDG), エアバスA340 (D-AIHQ)

*「Congraturations! BOEING 747 '''1500th'''」<ref group="注">同社のB747-8i(D-ABYP)は量産1500機目のボーイング747となり、これを記念して施された。この塗装は、L5/R5ドアの前に施されている。</ref>
:ボーイング747-8 (D-ABYP)

*「'''レトロ塗装''' ('70年代~'80年代)」<ref group="注" name="ref1">2015年4月に同社は創立60周年を迎えることから、その記念に施された。</ref>
:ボーイング747-8 (D-ABYT<ref group="注">このレジはかつて同社のB747-200B(のちにSF)が使用しており今回、B747-8i(D-ABYT)に施されたレトロ塗装を纏っていた。まさに同じB747で機体記号と塗装が受け継がれることとなった。</ref>)

*「'''レトロ塗装''' ('60年代)」<ref group="注" name="ref1" />
:エアバスA321-200 (D-AIDV)

(*)現在は、通常塗装による運航である。<br />(**)現在は、同社から退役している。

== サービス ==
ルフトハンザのサービスの質には定評があり、航空会社の格付けを行っている[[スカイトラックス]]社では4つ星を獲得している<ref>{{cite web|url=http://www.airlinequality.com/airline-reviews/lufthansa/|title=Lufthansa|publisher=SKYTRAX|accessdate=2015-08-23}}</ref><ref>{{cite web|url=http://www.airlinequality.com/ratings/4-star-airline-ratings/|title=4-Star Airlines|publisher=SKYTRAX|accessdate=2015-08-23}}</ref>。乗客の評価に基づき同社が発表する世界ランキングでは、常に上位<ref group="注">2014年度は10位、2015年度は12位。いずれも欧州の航空会社内では1位である。</ref>を維持しており<ref>{{cite web|url=http://www.worldairlineawards.com/Awards/world_airline_rating.html|title=The World's Top 100 Airlines - 2015|publisher=SKYTRAX|accessdate=2015-08-23}}</ref>、2015年度は「ベスト・エアライン・イン・トランスアトランティック」賞を受賞している<ref name="skytrax_az">{{cite web|url=http://www.worldairlineawards.com/Awards/a_z_airline_winners.html|title=A-Z of 2015 World Airline Awards winners|publisher=SKYTRAX|accessdate=2015-08-23}}</ref>。

また、旅客機の発着状況を調査するフライトスタッツ社が毎年発表している、定時到着率の世界ランキングでも、ルフトハンザの定時到着率は毎年80%を上回って上位<ref group="注">2013年度は9位、2014年度は7位。</ref>を維持している<ref>{{cite web|url=http://www.flightstats.com/company/media/on-time-performance-awards/2014-on-time-performance-service-awards/|title=2014 OPS Awards Winners|publisher=FlightStats|accessdate=2015-08-23}}</ref>。
=== 座席 ===
[[File:Boeing 747-830, Lufthansa AN2119979.jpg|thumb|ファーストクラスの座席([[ボーイング747-8]])]]
[[File:YCl cabin of.JPG|thumb|エコノミークラスの座席([[エアバスA340#A340-500/600|エアバスA340-600]])]]
ルフトハンザは、[[ファーストクラス]]と[[ビジネスクラス]]、[[プレミアムエコノミークラス]]、[[エコノミークラス]]の4クラスの座席を設置している。プレミアムエコノミークラスは、2014年10月より、中長距離国際線を中心に順次導入が進められている<ref>{{Cite web|url=http://www.lufthansagroup.com/en/themen/premium-economy.html|title=
The new Premium Economy Class takes off|publisher=Lufthansa|accessdate=2015-07-30}}</ref>。同じクラスであっても、座席のタイプは機材によってさまざまに異なる。

=== 機内食 ===
ルフトハンザでは、長距離便でも短距離便でも何らかの食事が提供される。搭乗するクラスや距離によって提供されるメニューや回数が異なる。たとえば長距離便のファーストクラスではコース料理が提供され、短距離便のエコノミークラスではハンバーガー等の軽食が提供される。

また、中長距離便では、子供向けメニューや、[[糖尿病]]患者向けメニュー、[[ベジタリアン]]・[[ムスリム]]・[[カシェル]]向けメニューなど、かなり幅広く17種類もの特別メニューが用意されている<ref>{{Cite web|url=http://www.lufthansa.com/de/en/Special-meals|title=
Special meals|publisher=Lufthansa|accessdate=2015-07-13}}</ref>。これらの特別メニューをオーダーするには、搭乗前に予め申し込んでおく必要がある。

=== エンターテインメント ===
長距離線では、各座席に設置された個人用モニターで[[オンデマンド]]形式によるビデオ・オーディオおよびビデオゲームプログラムを提供している。中距離線では、乗客が所持するスマートフォンやタブレットに予め所定の[[アプリ]]をダウンロードすることで、オンデマンド形式のビデオ・オーディオ・オーディオブックなどを視聴できるサービスを展開している<ref>{{Cite web|url=http://www.lufthansa.com/de/en/Lufthansa-In-flight-entertainment-by-app|title=
In-flight entertainment on medium-haul routes|publisher=Lufthansa|accessdate=2015-07-13}}</ref>。

=== 機内インターネットサービス ===
2004年より、機内にて[[無線LAN]]形式と[[GSM]]形式でのインターネット接続サービス「FlyNet」を提供している<ref>{{Cite web|url=http://www.lufthansa.com/de/en/Fly-Net|title=
Lufthansa FlyNet®: limitless communication on long-haul flights|publisher=Lufthansa|accessdate=2015-07-13}}</ref>。こうした上空でのインターネット接続サービスを最初に開始したのはルフトハンザである。2006年をもって一時このサービスを休止していたが、2010年より再開した<ref>{{Cite news|title=ルフトハンザ航空、2010年から機内無線ネット接続サービス「FlyNet」再開|newspaper=マイナビニュース|date=2009-10-06|url=http://journal.mycom.co.jp/news/2009/10/16/071/index.html|accessdate=2015-07-17}}</ref>。このサービスにより、搭乗中でも最新ニュースを入手したりメールを送受信したりすることが可能となった。1時間制・4時間制・フライト制(24時間のあいだに搭乗する全ての便で利用し放題)の3つから選択でき、クレジットカードでの料金の支払いまたはマイル交換で利用できる。

=== ラウンジ ===
[[File:Frankfurt Flughafen, Lufthansa First Class Terminal.jpg|thumb|ファーストクラスターミナル(フランクフルト国際空港)]]
ドイツ国内をはじめとする各国にファーストクラスラウンジ([[フランクフルト国際空港]]・[[ミュンヘン国際空港]]のみ)、セネターラウンジ、ビジネスラウンジ、ウェルカムラウンジ(フランクフルト国際空港のみ)の4種類のラウンジが存在し、予約クラスやMiles & More会員ステータスによって使用できるラウンジや同伴者の料金等が異なる<ref>{{cite web|url=http://www.lufthansa.com/jp/ja/Lounges|title=ラウンジ|publisher=Lufthansa|accessdate=2015-08-23}}</ref>。

さらに、フランクフルト国際空港には、ファーストクラスラウンジとは別にファーストクラスターミナルが存在する<ref>{{Cite web|url=http://www.lufthansa.com/uk/en/First-Class-Terminal-Frankfurt|title=
First Class Terminal Frankfurt|publisher=Lufthansa|accessdate=2015-07-13}}</ref>。ルフトハンザ便のファーストクラス利用者およびHON Circle会員だけが利用できる。ルフトハンザが駐機する第1ターミナルに隣接する場所に位置している。

2015年度には、スカイトラックス社の「ベスト・ファーストクラス・エアライン・ラウンジ」賞を受賞した<ref name="skytrax_az" />。
=== ルフトハンザ・エアポート・エクスプレス ===
[[ファイル:403-LH.jpg|240px|left|thumb|ルフトハンザ・エアポートエクスプレスの403形電車]]
ルフトハンザはかつて、「エアポート・エクスプレス」という[[列車]]の運行に携わっていたこともある<ref>{{cite book |ref= Hajt|first= Jörg |last= Hajt|title= Das grosse TEE Buch |location= Bonn/Königswinter |publisher= Heel Verlag |language= German |year= 2001 |isbn= 3-89365-948-X}}</ref><ref>{{cite book |ref= TEEFR |first1= Maurice|last1= Mertens|first2=Jean-Pierre|last2= Malaspina|title= La Légende des Trans Europ Express|location= Vannes |publisher= LR Presse |language= French |year= 2007 |isbn= 978-29-036514-5-9}}</ref>。これは[[空港連絡鉄道|都市から空港への連絡列車]]ではなく、航空便の代替を列車が行うという異例のものであった。

1982年から1993年にかけて、フランクフルト - [[デュッセルドルフ]]間のような短距離で採算性の低い国内線の代わりに当時の[[ドイツ連邦鉄道]](DB, 西ドイツの国鉄。現在は民営化され[[ドイツ鉄道]])に、チャーター列車「ルフトハンザ・エアポート・エクスプレス」を運行したのである。

エアポート・エクスプレスは、列車の運転はDBの職員が行うものの、運賃は航空運賃が適用され、客席の乗務員や車内の軽食サービスなどはルフトハンザが行うという形態を取っていた。運行当初DB内での扱いは営業用の「LH」と共に全車一等車ということから「[[TEE]]」の列車番号が当てられていた。また、DBの時刻表には掲載されていない。

当初はDBの定期運用から外れて保留となっていた[[インターシティ (ドイツ)|インターシティ]]向け電車[[西ドイツ国鉄403形電車|403形]]を使用し、その後2セクタ目となった[[シュトゥットガルト]]線は客車列車となった。

現在これを継承するものとして、DBの定期列車である[[ICE]]の一部区画を間借りしてルフトハンザ旅客専用とする「AIRail」サービスを、フランクフルト(FRA) - ケルン(QKL)・[[シュトゥットガルト]](ZWS)間で行なっている<ref>{{cite web|url=http://www.lufthansa.com/jp/ja/AIRail-just-like-flying|title=AIRail - ルフトハンザの列車サービス|publisher=Lufthansa|accessdate=2015-08-23}}</ref>。

== マイレージプログラム ==
ルフトハンザは、'''Miles & More'''という[[マイレージプログラム]]を提供している<ref>{{Cite web|url=http://www.miles-and-more.com/online/portal/mam/jp/program/information?nodeid=2576550|title=
Miles & Moreのステータスレベル|publisher=Miles & More|accessdate=2015-07-13}}</ref>。獲得したマイル数に応じて、以下の4つのステータスに分類される。
{| class="wikitable"
|-
! 会員ステータス
! カードの色
! [[スターアライアンス#スターアライアンスゴールドおよびシルバー|スターアライアンス・ステータス]]
! 会員資格
|-
| HON Circle 会員
| ブラック
| rowspan="2"| ゴールド
| 連続する2暦年内に600,000 HON Circleマイル以上
|-
| セネター
| ゴールド
| 1暦年内に100,000ステータスマイル以上
|-
| フリークエント トラベラー
| シルバー
| シルバー
| 1暦年内に35,000ステータスマイル以上
|-
| Miles & More 会員
| ブルー
| -
| 1アワードマイル<ref group="注">Miles & Moreに入会すると、まず紙製の仮カードが発行される。1アワードマイル以上獲得しアカウントに加算されると、プラスチック製の正式なMiles & Moreカードが発行される。</ref>
|}
Miles & Moreのマイルには以下の3種類がある<ref>{{Cite web|url=http://www.miles-and-more.com/online/portal/mam/jp/program/information?nodeid=2576418&l=ja|title=マイルの獲得|publisher=Miles & More|accessdate=2015-07-13}}</ref>。
* アワードマイル…ルフトハンザ(子会社含む)便および提携航空会社便で積算される。
* ステータスマイル…アワードマイルと同時に積算される。ルフトハンザ(子会社含む)便および提携航空会社便で積算される。1暦年の積算数に応じてフリークエント トラベラーまたはセネターのステータスが取得できる。
* HON Circleマイル…アワードマイルと同時に積算される。ルフトハンザ(子会社含む)便の上級クラス利用時に積算される。2暦年の積算数に応じてHON Circleのステータスが取得できる。


== ルフトハンザグループ ==
== ルフトハンザグループ ==
ルフトハンザは多くの[[子会社]]を所有している。主なものを以下に挙げる。
ルフトハンザは多くの[[子会社]]を所有している。ルフトハンザドイツ航空と、グループ会社の航空会社を合わせると、2015年4月現在、合計4大陸102ヵ国301都市へ運航している<ref name="lhabout"/>。現在、欧州内の[[ドイツ語圏]]4か国(ドイツ、オーストリア、スイスの一部、ベルギーの一部)のフラッグ・キャリアが全てルフトハンザの傘下となっている。主なものを以下に挙げる。

* [[エア・ドロミティ]] - [[イタリア]]・[[ヴェローナ]]を拠点とした航空会社
=== 子会社 ===
* [[w:Condor Flugdienst|コンドル航空]] - チャーターエアライン 以前はルフトハンザ本体が運航できなかった[[中華民国]]([[台湾]])への定期便も運航
[[File:LufthansaCityline E195LR D-AEBE MUC.jpg|thumb|「[[ルフトハンザ・リージョナル]]」塗装の[[ルフトハンザ・シティーライン]]便([[エンブラエル170|エンブラエル190]])]]
 注)コンドル航空は、2009年よりトーマス・クック・グループへ移った模様。
* [[オーストリア航空]] - [[オーストリア]]の[[フラッグ・キャリア]] 2009年9月に買収
* [[オーストリア航空]] - [[オーストリア]]の[[フラッグ・キャリア]]2009年9月に買収
* [[スイスインターナショナルエアラインズ]] - [[スイス]]のフラッグ・キャリア。2007年7月に買収。
** [[チロリアン航空|オーストリアン・アローズ]] - オーストリアの近距離路線運航会社
** [[ラウダ航空]] - 1991年経営権をオスト航空に譲渡
** [[エーデルワイス航空]] - [[チューリッヒ空港]]と世界各都市を結ぶ航空会社。
* [[ジャマンウイングス]] - ケルンに本社を置くド格安会社 2009年1月に買収
** [[スイスグロバルエアライン]] - ス近距離国際線運航会社
* [[スイスイターナショナルエアライン]] - [[スイス]]のフラグ・キャリア 20077月に買収
* [[ジャーマイングス]] - [[ケルン]]に本社を置くドイツ格安航空会社。20091月に買収
* [[ユーロウイングス]] - [[デュッセルドルフ]]に本社を置くドイツの格安航空会社。2015年秋より、ジャーマンウイングスと合併してヨーロッパ内の短距離・長距離路線を大幅に拡充する予定<ref>{{Cite web|url=http://www.lufthansa.com/online/portal/lh/jp/info_and_services/partner?nodeid=1313343577&l=ja|title=「新ジャーマンウィングス」|publisher=Lufthansa|accessdate=2015-07-13}}</ref>。
** [[スイスグローバルエアラインズ]] - スイスの近距離国際線運航会社
* [[ルフトハンザ・カーゴ]]
* [[ルフトハンザ・カーゴ]]
* [[ルフトハンザ・リージョナル]] - ヨーロッパを中心とする路線を運航するブランド。現在以下の2社によって構成されている。
** [[翡翠国際貨運航空]] (JADE Cargo) - [[深セン航空|深圳航空]]と合弁 [[中華人民共和国]][[深セン市|深圳市]]からヨーロッパ向け航空貨物輸送を担当
* [[ブリュッセル航空]] - [[ベルギー]]のフラグ・キャリア 20089月に買収
** [[エア・ドロミティ]] - [[イタリア]]の[[ヴェローナ]]に本社を置く航空会社。20037月に買収
* [[ルフトハンザ・シティーライン]] - ドイツを中心とした地域航空会社
** [[ルフトハンザ・シティーライン]] - ドイツを中心とする地域航空会社

* [[ルフトハンザ・イタリア]] - [[2008年]]にイタリアの[[ミラノ]]を拠点として設立された航空会社 
=== 持株会社 ===
* ルフトハンザ・テクニック - 世界でも大きな航空機メンテナンス会社の1つ
* {{仮リンク|エアロ・ロジック|en|AeroLogic}}- ドイツの貨物航空会社。[[DHL]]との合弁企業。
* ルフトハンザ・システムズ - 世界でも大きな航空系IT企業の1つ
* SNエアホールディング - [[ブリュッセル航空]]の親会社。株式の45%を保有している。
* ルフトハンザ・フライト・トレーニング (Lufthansa Flight Training) - 搭乗員養成会社
* [[ルクスエア]] - [[ルクセンブルク]]の航空会社。株式の14.44%を保有している。
* [[bmi (航空会社)|bmi]] - [[イギリス]]第2位の航空会社 → 2011年11月に[[インターナショナル・エアラインズ・グループ]]([[ブリティッシュ・エアウェイズ]]、[[イベリア航空]]の[[持株会社]])へ売却すると発表された。2012年の3月までに売却される予定<ref>[http://presse.lufthansa.com/en/news-releases/singleview/archive/2011/november/04/article/2025.html Lufthansa and IAG reach agreement in principle on the sale of British Midland Ltd.] - ルフトハンザドイツ航空 (2011年11月4日)</ref>。
* {{仮リンク|サンエクスプレス|en|SunExpress}} - [[トルコ]]の[[アンタルヤ]]に本社を置く航空会社。株式の50%を保有。
* [[Delvag]] - 航空運輸専門の保険会社

=== その他の業種 ===
[[File:2011-02-11 17-27-05 South Africa - Bonaero Park.JPG|thumb|[[エールフランス]]の[[エアバスA380]]型機に機内食を積み込むLSGスカイシェフのフードローダー([[O・R・タンボ国際空港]])]]
ルフトハンザは、航空会社のみならず、航空関連をはじめとした幅広い事業の会社をグループ内に有している。
* {{仮リンク|LSGスカイシェフ|en|LSG Sky Chefs}} - 1966年に設立された、世界最大の[[機内食]]ケータリング会社<ref name="lhabout"/>。51ヶ国に事業所を持ち、[[日本航空]]や[[全日本空輸]]を含む世界300以上の航空会社の機内食を製造している<ref>{{Cite web|url=http://www.lsgskychefs.com/us/facts-figures/|title=Facts and Figures|publisher=LSG Lufthansa Service Holding AG|accessdate=2015-07-13}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.lsgskychefs.com/us/customers/|title=
Our Customers|publisher=LSG Lufthansa Service Holding AG|accessdate=2015-07-13}}</ref>。近年では、[[ドイツ鉄道|DB(ドイツ鉄道)]]や[[ユーロスター]]等の長距離鉄道で提供される食事を製造したり、[[セブンイレブン]]や[[スターバックス]]等に食品を販売したりもしている。従業員数:32,307名(2013年末現在)。
* {{仮リンク|ルフトハンザ・テクニック|en|Lufthansa Technik}} - 1994年に設立された、世界最大の航空エンジニアリングサービス会社。世界100ヶ所以上の都市に技術者を派遣し、世界中の航空会社を相手に航空機の整備サービスを提供している<ref name="lhabout"/>。2011年には、日本航空の保有する[[ボーイング787]]型機について、10年間の包括的な整備契約を交わした<ref>{{Cite news|title=Lufthansa Technik betreut Boeing 787 der JAL|newspaper=airliners.de|date=2011-09-23|url=http://www.airliners.de/lufthansa-technik-betreut-boeing-787-der-jal/25287|accessdate=2015-07-17}}</ref>。従業員数:約19,917名(2013年末現在)。
* ルフトハンザ・システムズ - 世界でも大きな航空系IT企業の1つ。
* ルフトハンザ・フライト・トレーニング - 飛行機の乗員を養成する会社。

== 航空事故等 ==
本節に示されているのは、ルフトハンザドイツ航空において発生した[[航空事故]]や事件のうち、被害や事件規模が特に甚大であったものである。子会社の航空事故等については、各航空会社のページを参照されたい。
<!-- 見やすさの観点から、この節の便名には仮リンクを設置しないでください -->
=== 事故 ===
[[File:19700712 LH Jumbo GFAu46kl15.jpg|thumb|540便墜落事故機(D-ABYB)]]
* 1959年1月11日、'''ルフトハンザドイツ航空502便'''(ハンブルク発 - フランクフルト・パリ・リスボン・ダカール・リオデジャネイロ経由 - ブエノスアイレス行き、[[ロッキード コンステレーション|L-1049 スーパー・コンステレーション]]、D-ALAK)<ref>{{cite web|url=http://aviation-safety.net/database/record.php?id=19590111-0|title=Lufthansa 1959 crash at the Aviation Safety Network|publisher=Aviation-safety.net|accessdate=2011-07-08}}</ref>が、[[リオデジャネイロ]]の[[アントニオ・カルロス・ジョビン国際空港|ガレオン空港]]にアプローチ中に、滑走路手前で墜落した。乗客29人全員と乗員10人中7人が死亡した。原因は特定されなかったが、[[パイロットエラー]]の可能性が指摘された。ルフトハンザが1955年に発足してから最初の死亡事故となった。詳細は[[:en:Lufthansa Flight 502|英語版記事]]参照。
* 1966年1月28日、'''ルフトハンザドイツ航空005便'''(フランクフルト発 - ブレーメン経由 - ハンブルク行き、[[コンベア240|コンベア440 メトロポリタン]]、D-ACAT)<ref>{{cite web|url=http://aviation-safety.net/database/record.php?id=19660128-0|title=Lufthansa Flight 5 at the Aviation Safety Network|publisher=Aviation-safety.net|accessdate=2011-07-08}}</ref>が、[[ブレーメン空港]]に着陸する際、高度10メートルの地点で急遽[[着陸復行]]し、滑走路の先端から400メートルほど超えた場所で墜落した。乗客42人と乗員4人全員が死亡した(この中には、イタリア代表の水泳選手7名もいた)。事故調査委員会は[[パイロットエラー]]が原因であると結論づけた。詳細は[[:en:Lufthansa Flight 005|英語版記事]]参照。
* 1974年11月20日、'''[[ルフトハンザドイツ航空540便墜落事故|ルフトハンザドイツ航空540便]]'''(フランクフルト発 - ナイロビ経由 - ヨハネスブルク行き、[[ボーイング747#747-100型|ボーイング747-100]]、D-ABYB)<ref>{{cite web|url=http://aviation-safety.net/database/record.php?id=19741120-0|title=Flight 540 at the Aviation Safety Network|publisher=Aviation-safety.net|accessdate=2011-07-08}}</ref>が、[[ナイロビ]]の[[ジョモ・ケニヤッタ国際空港]]を離陸した直後に墜落した。乗客140人・乗員17人中59人が死亡した。ボーイング747型機としては初の全損死亡事故となった。
* 1993年9月14日、'''ルフトハンザドイツ航空2904便'''(フランクフルト発 - ワルシャワ行き、[[エアバスA320|エアバスA320-200]]、D-AIPN)<ref>{{cite web|url=http://aviation-safety.net/database/record.php?id=19930914-2|title=Flight 2904 at the Aviation Safety Network|publisher=Aviation-safety.net|accessdate=2011-07-08}}</ref><ref>[http://www.rvs.uni-bielefeld.de/publications/Incidents/DOCS/ComAndRep/Warsaw/warsaw-report.html Universität Bielefeld] {{de icon}}</ref>が、[[ワルシャワ]]の[[オケンチェ国際空港]]に着陸する際に[[オーバーラン]]し大破した。副操縦士と乗客1名が死亡した。[[ウインドシア]]の煽りを受け、バランスを崩したことが原因とされる。詳細は[[:en:Lufthansa Flight 2904|英語版記事]]参照。


=== ハイジャック ===
現在、欧州内の[[ドイツ語圏]]4か国(ドイツ、オーストリア、スイスの一部、ベルギーの一部)のフラッグ・キャリアが全てルフトハンザの傘下となっている。
[[File:D-ABCE B737-230C Lufthansa MAN 24OCT75 (6141698947).jpg|thumb|181便ハイジャック事件の標的となった「ランツフート号」]]
<!-- 2008年には[[ベルギー]]の[[ブリュッセル航空]](倒産した旧[[サベナ・ベルギー航空]])の親会社 SN Airholdings の株式の45%を取得し、さらに将来的には全株式を取得すると発表<ref>[http://www.lufthansa.com /online/portal/lh/jp/nonav/local?l=ja&nodeid=2489615&cid=1000276 ルフトハンザ日本語サイト2008年9月17日のプレスリリース]</ref>、これが実際に行なわれると、[[エアワン]] - イタリア・[[ローマ]]を拠点とした航空会社。[[2009年]][[1月13日]]に旧アリタリアと経営統合して[[アリタリア-イタリア航空]]の 傘下に入り、[[3月28日]]にルフトハンザ航空との全ての提携を解消した。
* 1972年2月22日、'''ルフトハンザドイツ航空649便'''(東京発 - 香港・バンコク・デリー・アテネ経由 - フランクフルト行き、[[ボーイング747#747-200B型|ボーイング747-200]]、D-ABYD)<ref>{{cite web|url=http://aviation-safety.net/database/record.php?id=19720222-1|title=February 1972 hijacking at the Aviation Safety Network|publisher=Aviation-safety.net|accessdate=2011-07-08}}</ref><ref name=bbc>{{cite news|title=On This Day&mdash;23 February1972: Hijackers surrender and free Lufthansa crew|url=http://news.bbc.co.uk/onthisday/hi/dates/stories/february/23/newsid_2518000/2518731.stm|accessdate=29 August 2013|newspaper=[[BBC]]}}</ref>が、[[デリー]]の[[パーラム国際空港]]出発後、5人の過激な[[シオニスト]]のテロリストたちによってハイジャックされた。彼らはドイツ政府に身代金として500万ドルを要求した。翌日、[[イエメン]]の[[アデン国際空港]]に緊急着陸し、犯人グループの要求が受け入れられると、乗員・乗客全員が解放された。詳細は[[:en:Lufthansa Flight 649|英語版記事]]参照。
* [[1841年]][[イギリス]]の会社として設立され[[1992年]]からすでにドイツ企業傘下にあった、鉄道時刻表で知られる[[トーマス・クッ ク・グループ|トーマス・クック]]社は、[[2001年]]末に子会社の合弁会社を通じて買収しルフトハンザ持株分50%の権利を保有していたが、 [[2006年]]に合弁持分すべてを売却している。-->
* 1972年10月29日、'''ルフトハンザドイツ航空615便'''(ダマスカス発 - ベイルート・アンカラ・ミュンヘン経由 - フランクフルト行き、[[ボーイング727|ボーイング727-100]]、D-ABIG)<ref>{{cite web|url=http://aviation-safety.net/database/record.php?id=19721029-0|title=29 October 1972 hijacking at the Aviation Safety Network|publisher=Aviation-safety.net|accessdate=2011-07-08}}</ref><ref name="google8">{{cite book|url=http://books.google.com/books?id=-wwPNjSnxcYC&pg=PA439&lpg=PA439&dq=lufthansa+615++olympics&source=bl&ots=rpRAKK0nfS&sig=3XdM6nnMpR22VAbk5OCVz-BXlm8&hl=en&sa=X&ei=XW4vUYyMEsfA0QHnu4CICw&ved=0CIkBEOgBMA0#v=onepage&q=lufthansa%20615%20%20olympics&f=false |title=Encyclopedia of Terrorism |author=Peter Chalk |publisher= ABC-CLIO|year= 2012|accessdate=February 28, 2013}}</ref><ref name=faz>{{cite web|last=Sattar|first=Majid|title=Folgen eines Anschlags|url=http://www.faz.net/themenarchiv/2.1198/deutsche-geschichte-n-folgen-eines-anschlags-1381601.html|publisher=Frankfurter Allgemeine Zeitung|accessdate=26 July 2013|language=German|date=9 November 2006}}</ref>が、[[ベイルート国際空港]]を離陸した直後、2人のアラブ人によってハイジャックされた。彼らは[[ミュンヘンオリンピック事件]]で逮捕された[[パレスチナ]]の過激派組織「[[黒い九月]]」の3人のメンバーを解放を要求、西ドイツ政府はこれに応じた。11人の乗客と7人の乗員は[[リビア]]の[[トリポリ国際空港]]で解放された。詳細は[[:en:Lufthansa Flight 615|英語版記事]]参照。
* 1973年12月17日、パンアメリカン航空110便が[[ローマ]]の[[フィウミチーノ空港]]でハイジャックされた事件で、パレスチナ人のハイジャック犯たちが数人の人質を連れて、偶然同空港に居合わせたルフトハンザ機([[ボーイング737]]、D-ABEY)に押し入り、[[アテネ]]、[[ダマスカス]]、[[クウェート]]への飛行を強制した<ref>{{cite web|url=http://aviation-safety.net/database/record.php?id=19731217-0|title=1973 hijacking at the Aviation Safety Network|publisher=Aviation-safety.net|accessdate=2011-07-08}}</ref><ref>Arab Hijackers Land in Kuwait; Hostages Freed," The New York Times, December 19, 1973. Page 1.</ref>。犯人たちは[[クウェート国際空港]]で拘束された。詳細は[[:en:1973 Rome airport attacks and hijacking#Lufthansa hijacking|英語版記事]]参照。
* 1977年10月13日~10月18日、'''[[ルフトハンザ航空181便ハイジャック事件|ルフトハンザドイツ航空181便]]'''(パルマ・デ・マヨルカ発 - フランクフルト行き、[[ボーイング737#737 -100/-200(第1世代)|ボーイング737-200]]、D-ABCE、「ランツフート (Landshut)」)<ref>{{cite web|url=http://aviation-safety.net/database/record.php?id=19771013-0|title=Flight 181 at the Aviation Safety Network|publisher=Aviation-safety.net|accessdate=2011-07-08}}</ref>が、[[パレスチナ解放人民戦線]]のメンバー4人によってハイジャックされた。
* 1993年2月11日、'''ルフトハンザドイツ航空592便'''(フランクフルト発 - カイロ経由 - アディスアベバ行き、[[エアバスA310#A310-300|エアバスA310-300]]、D-AIDM)<ref>{{cite web|url=http://aviation-safety.net/database/record.php?id=19930211-0|title=Flight 595 at the Aviation Safety Network|publisher=Aviation-safety.net|accessdate=2011-07-08}}</ref>が、フランクフルトを出発してから約35分後にエチオピア人の乗客によってハイジャックされた。犯人はニューヨークの[[ジョン・F・ケネディ国際空港]]への飛行を強制。ニューヨークに到着後、[[FBI]]の特殊部隊による交渉に応じ、一人の死傷者も出すことなく事態が収束した。詳細は[[:en:Lufthansa Flight 592|英語版記事]]参照。


== 脚注 ==
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=== 注釈 ===
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== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
* [[ルフトハンザドイツ航空 (ドイツ民主共和国)]]
* [[ルフトハンザドイツ航空 (ドイツ民主共和国)]] - 東ドイツにかつて存在した同名の航空会社。
* [[インターフルーク]]
* [[インターフルーク]]
* [[コードシェア便]]
* [[ハンザ同盟]]
* [[ハンザ同盟]]
* {{仮リンク|コンドル航空|en|Condor Flugdienst}} - ルフトハンザの子会社だったが、2006年に[[トーマス・クック・グループ]]の子会社となった。
* [[ルフトハンザ航空181便ハイジャック事件]]
* [[リモワ]]
* [[DELAG]] - 世界初の定期航空路会社で、前身の1つである。
* [[DELAG]] - 世界初の定期航空路会社で、前身の1つである。



2015年8月23日 (日) 08:54時点における版

ルフトハンザドイツ航空
Deutsche Lufthansa AG
IATA
LH
ICAO
DLH
コールサイン
Lufthansa
法人番号 1700150005058 ウィキデータを編集
設立 1926年
(Deutsche Luft Hansa Aktiengesellschaft として)
ハブ空港 [注 1]
マイレージサービス Miles & More
会員ラウンジ
  • ファーストクラスターミナル
  • ファーストクラスラウンジ
  • セネターラウンジ
  • ビジネスラウンジ
  • ウェルカムラウンジ
航空連合 スターアライアンス
親会社 Deutsche Lufthansa AG
子会社 (一部抜粋)
保有機材数 274機
(188機発注中・72機オプション)
就航地 274都市[2]
スローガン Nonstop you
本拠地 ドイツの旗 ドイツ ノルトライン=ヴェストファーレン州 ケルン
代表者 Carsten Spohr
執行役会会長・CEO
外部リンク http://www.lufthansa.com
テンプレートを表示
ルフトハンザドイツ航空の本社
ミュンヘン国際空港に駐機するルフトハンザ機

ルフトハンザドイツ航空(ルフトハンザドイツこうくう、ドイツ語: Deutsche Lufthansa AG, 英語: Lufthansa)は、ドイツケルンに本拠を置くドイツ最大の航空会社。ドイツのいわゆる「フラッグ・キャリア」とされている。現在はドイツ国外の航空会社も多数傘下に置いている。

概要

2015年4月時点で世界98カ国274都市に就航[2] 、旅客数はイージージェットに次ぐ欧州第2位、世界第9位(2014年現在)[注 2]の大規模航空会社(メガ・キャリア)であり、スターアライアンスの創立メンバーでもある。日本への乗り入れ開始は1961年で、就航地は東京国際空港成田国際空港関西国際空港中部国際空港である。

社名「Lufthansa」は「空のハンザ同盟」の意。ドイツ・エアロ・ロイド(旧ドイツ・ルフト・レーデライ)とユンカース空輸の合併で誕生した会社として、中世ドイツの「商人組合」にかけて「旅商人組合(同盟)」の意味を込め「ドイツ・ルフト・ハンザ株式会社」 (Deutsche Luft Hansa Aktiengesellschaft) とされた。

シンボル(ロゴ)のモチーフとなっている鳥はツルである。世界中のお伽話や神話の中で、ツルは幸福の象徴として、あるいは神秘的な鳥として描かれることが多いことに由来している。ルフトハンザは、1926年の創業以来このツルをシンボルに用いてきた。また、このことにちなんで、ルフトハンザは野生のツルを保護する活動も行っている[2]

カラーリングとして使用される色にはそれぞれ以下の意味が込められている[要出典]

  • 黄:「差別化」「発見」
  • 銀:「高い技術水準」
  • 白:「信頼」
  • 灰:「品質」

本社はケルンにある。もっとも、ルフトハンザ・アビエーションセンター(LAC)と呼ばれる中核的な事業所は、ルフトハンザのメインハブであるフランクフルト国際空港に位置している[3]。ルフトハンザのパイロット、地上職員、及び客室乗務員の多くがここを拠点としている[4]。ルフトハンザ第二のハブはミュンヘン国際空港である。第三のハブはデュッセルドルフ国際空港であったが、最近では同空港を発着するほぼ全てのルフトハンザ便が、子会社のジャーマンウイングスに移管されたため、現在では同空港がルフトハンザのハブであるとは言い難い。

綿密な機体整備は高く評価されている。ニューズウィーク誌の「最も安全な航空会社ランキング」の第1位に選出されている。同社中古機の人気は高く、1980年代のピープルエキスプレスなど、ルフトハンザの中古機材を用いて就航している格安航空会社も多い。

ルフトハンザは、航空関連事業のグループ会社を多く有しており、その数は400を超える[2]。そのうち、主要なものについては後述する

歴史

ユンカースJu-52型機

1926年1月、ドイツ政府26%、地方都市19%の出資によってJunkers LuftverkehrとDeutscher Aeroが合併し誕生した。これによって、DELAGを源流とするエアロユニオン系、海運会社ロイド(現・ハパックロイド)を中心とするロイド系、エンジンメーカのユンカース系と、それまでドイツにあった航空会社が1社に統合された[5]。合併後ヨーロッパ域内に路線網を拡大するほか、同盟国の日本満州国への路線も計画するものの、1945年5月の第二次世界大戦の敗戦以降は営業を停止された。

その後営業を再開したものの、1949年の東西ドイツ分断時には西ドイツ側の航空会社となった(但し当初は東側にも別の「ルフトハンザドイツ航空」が設立された)。その後はヨーロッパ域内のみならず、アジア、南北アメリカ中東アフリカなど世界各国に路線網を広げる。1990年の東西ドイツ再統一時に、東ドイツ側の国営航空部門であるインターフルークの事業を引き継いだ。その後の1994年に、完全民営化を果たす。

1997年に、エア・カナダスカンジナビア航空タイ国際航空ユナイテッド航空とともに、世界初の航空連合であるスターアライアンスを結成した。2005年にスイスインターナショナルエアラインズの買収を表明し、2006年に完全子会社化する。2009年9月、オーストリア航空を買収したことを公表した[6][7]。 最近ではルフトハンザ本社とは別に、2009年に完全子会社化したジャーマンウィングスというLCCブランドで、A319型機・A320型機を主力機材として欧州域内に大規模な路線網を展開しており、この子会社だけでも就航地は80地点を超えている。さらに2015年からは同じドイツ語圏のオーストリア・ウィーン国際空港を新たな拠点として整備する事が発表されている。

就航都市

提携航空会社

2015年7月現在、以下の航空会社と提携してコードシェア便を就航させている[8]。ルフトハンザはスターアライアンスの設立メンバーでもあるため、スターアライアンス加盟の各社と多く提携している。

子会社・関連会社

スターアライアンス加盟会社

その他

機材

運航機材

エアバスA340-600型機
エアバスA380-800型機 (D-AIMD)
この機体には東京の名前が付けられ、最前部ドア後方に記載されている
ボーイング737-300型機
ボーイング747-400型機
ボーイング747-8型機
機材 保有数 発注数 座席数 備考
F C E M
エアバスA319-100 30 - - - - 138 138
エアバスA320-200 52 28 - - - 168 168
エアバスA320neo - 61 No Data 順次導入予定
エアバスA321-100 20 - - - - 200 200
エアバスA321-200 44 -
エアバスA321neo - 40 No Data 順次導入予定
エアバスA330-300 19 -
8 48 - 161 217
165 221
30 21 177 236
42 21 145 216
エアバスA340-300 17 - 8 48 - 165 221
36 197 241
- 44 222 266
30 28 221 279
42 28 181 251
エアバスA340-600 23 -
8 60 - 238 306
56 229 293
28 189 281
44 32 213 297
エアバスA350-900 - 25 No Data 2016年以降順次導入予定
エアバスA380-800 14 - 8 78 52 371 509
92 336 488
ボーイング737-300 9 - - - - 140 140 2015年までに順次退役予定
ボーイング737-500 11 - - - - 120 120 2015年までに順次退役予定
ボーイング747-400 17 - - 53 32 308 393
67 32 272 371
ボーイング747-8I 19 - 8 92 32 208 340
80 244 364
ボーイング777-9X 0 20 No Data 2020年以降導入予定
274 188

子会社運航機材

ルフトハンザ・カーゴによる運用。
ルフトハンザ・シティラインによる運用。

備考

  • エアバスボーイングのどちらにも偏らず、複数の機種を数多く保有している。
  • ルフトハンザが発注したボーイング社製航空機の顧客番号(カスタマーコード)は30で、航空機の形式名は747-230, 747-430, 747-430M などとなる。
  • エアバスA380-800では、機体それぞれに都市の名前が付けられている[注 4]
    就航地(過去の就航地も含む)[注 5]:東京(D-AIMD)・北京(D-AIMC)・ヨハネスブルク(D-AIME)・ニューヨーク(D-AIMH)・サンフランシスコ
  • ボーイング747-8では、機体にドイツの連邦州の名前が付けられており、初号機は「ブランデンブルク」と名付けられた[9]
  • ルフトハンザのエアバスA340-600は、エコノミークラスのトイレが地下に集約されているという珍しい構造をしている[10]

過去に運航していた機材

特別塗装機

スターアライアンス塗装のA340-300型機 (D-AIGC)
"Fanhansa"塗装機 (D-ABYO)
ボーイング747-400(D-ABVK[注 7]),(*)
ボーイング747-400 (D-ABTH),(*) エアバスA340-300 (D-AIGC(**)、D-AIGN), エアバスA319 (D-AILF), エアバスA320 (D-AIPD), エアバスA321 (D-AIRW), ボンバルディアCRJ700(D-ACPQ、D-ACPS、D-ACPT)
  • 50 YEARS Innovation Partnership Boeing and Lufthansa」
ボーイング747-400 (D-ABVH)
ボーイング747-400 (D-ABVK[注 10],D-ABVS), ボーイング747-8 (D-ABYI[注 11],D-ABYO), エアバスA320 (D-AIDG), エアバスA340 (D-AIHQ)
  • 「Congraturations! BOEING 747 1500th[注 12]
ボーイング747-8 (D-ABYP)
  • レトロ塗装 ('70年代~'80年代)」[注 13]
ボーイング747-8 (D-ABYT[注 14])
  • レトロ塗装 ('60年代)」[注 13]
エアバスA321-200 (D-AIDV)

(*)現在は、通常塗装による運航である。
(**)現在は、同社から退役している。

サービス

ルフトハンザのサービスの質には定評があり、航空会社の格付けを行っているスカイトラックス社では4つ星を獲得している[11][12]。乗客の評価に基づき同社が発表する世界ランキングでは、常に上位[注 15]を維持しており[13]、2015年度は「ベスト・エアライン・イン・トランスアトランティック」賞を受賞している[14]

また、旅客機の発着状況を調査するフライトスタッツ社が毎年発表している、定時到着率の世界ランキングでも、ルフトハンザの定時到着率は毎年80%を上回って上位[注 16]を維持している[15]

座席

ファーストクラスの座席(ボーイング747-8
エコノミークラスの座席(エアバスA340-600

ルフトハンザは、ファーストクラスビジネスクラスプレミアムエコノミークラスエコノミークラスの4クラスの座席を設置している。プレミアムエコノミークラスは、2014年10月より、中長距離国際線を中心に順次導入が進められている[16]。同じクラスであっても、座席のタイプは機材によってさまざまに異なる。

機内食

ルフトハンザでは、長距離便でも短距離便でも何らかの食事が提供される。搭乗するクラスや距離によって提供されるメニューや回数が異なる。たとえば長距離便のファーストクラスではコース料理が提供され、短距離便のエコノミークラスではハンバーガー等の軽食が提供される。

また、中長距離便では、子供向けメニューや、糖尿病患者向けメニュー、ベジタリアンムスリムカシェル向けメニューなど、かなり幅広く17種類もの特別メニューが用意されている[17]。これらの特別メニューをオーダーするには、搭乗前に予め申し込んでおく必要がある。

エンターテインメント

長距離線では、各座席に設置された個人用モニターでオンデマンド形式によるビデオ・オーディオおよびビデオゲームプログラムを提供している。中距離線では、乗客が所持するスマートフォンやタブレットに予め所定のアプリをダウンロードすることで、オンデマンド形式のビデオ・オーディオ・オーディオブックなどを視聴できるサービスを展開している[18]

機内インターネットサービス

2004年より、機内にて無線LAN形式とGSM形式でのインターネット接続サービス「FlyNet」を提供している[19]。こうした上空でのインターネット接続サービスを最初に開始したのはルフトハンザである。2006年をもって一時このサービスを休止していたが、2010年より再開した[20]。このサービスにより、搭乗中でも最新ニュースを入手したりメールを送受信したりすることが可能となった。1時間制・4時間制・フライト制(24時間のあいだに搭乗する全ての便で利用し放題)の3つから選択でき、クレジットカードでの料金の支払いまたはマイル交換で利用できる。

ラウンジ

ファーストクラスターミナル(フランクフルト国際空港)

ドイツ国内をはじめとする各国にファーストクラスラウンジ(フランクフルト国際空港ミュンヘン国際空港のみ)、セネターラウンジ、ビジネスラウンジ、ウェルカムラウンジ(フランクフルト国際空港のみ)の4種類のラウンジが存在し、予約クラスやMiles & More会員ステータスによって使用できるラウンジや同伴者の料金等が異なる[21]

さらに、フランクフルト国際空港には、ファーストクラスラウンジとは別にファーストクラスターミナルが存在する[22]。ルフトハンザ便のファーストクラス利用者およびHON Circle会員だけが利用できる。ルフトハンザが駐機する第1ターミナルに隣接する場所に位置している。

2015年度には、スカイトラックス社の「ベスト・ファーストクラス・エアライン・ラウンジ」賞を受賞した[14]

ルフトハンザ・エアポート・エクスプレス

ルフトハンザ・エアポートエクスプレスの403形電車

ルフトハンザはかつて、「エアポート・エクスプレス」という列車の運行に携わっていたこともある[23][24]。これは都市から空港への連絡列車ではなく、航空便の代替を列車が行うという異例のものであった。

1982年から1993年にかけて、フランクフルト - デュッセルドルフ間のような短距離で採算性の低い国内線の代わりに当時のドイツ連邦鉄道(DB, 西ドイツの国鉄。現在は民営化されドイツ鉄道)に、チャーター列車「ルフトハンザ・エアポート・エクスプレス」を運行したのである。

エアポート・エクスプレスは、列車の運転はDBの職員が行うものの、運賃は航空運賃が適用され、客席の乗務員や車内の軽食サービスなどはルフトハンザが行うという形態を取っていた。運行当初DB内での扱いは営業用の「LH」と共に全車一等車ということから「TEE」の列車番号が当てられていた。また、DBの時刻表には掲載されていない。

当初はDBの定期運用から外れて保留となっていたインターシティ向け電車403形を使用し、その後2セクタ目となったシュトゥットガルト線は客車列車となった。

現在これを継承するものとして、DBの定期列車であるICEの一部区画を間借りしてルフトハンザ旅客専用とする「AIRail」サービスを、フランクフルト(FRA) - ケルン(QKL)・シュトゥットガルト(ZWS)間で行なっている[25]

マイレージプログラム

ルフトハンザは、Miles & Moreというマイレージプログラムを提供している[26]。獲得したマイル数に応じて、以下の4つのステータスに分類される。

会員ステータス カードの色 スターアライアンス・ステータス 会員資格
HON Circle 会員 ブラック ゴールド 連続する2暦年内に600,000 HON Circleマイル以上
セネター ゴールド 1暦年内に100,000ステータスマイル以上
フリークエント トラベラー シルバー シルバー 1暦年内に35,000ステータスマイル以上
Miles & More 会員 ブルー - 1アワードマイル[注 17]

Miles & Moreのマイルには以下の3種類がある[27]

  • アワードマイル…ルフトハンザ(子会社含む)便および提携航空会社便で積算される。
  • ステータスマイル…アワードマイルと同時に積算される。ルフトハンザ(子会社含む)便および提携航空会社便で積算される。1暦年の積算数に応じてフリークエント トラベラーまたはセネターのステータスが取得できる。
  • HON Circleマイル…アワードマイルと同時に積算される。ルフトハンザ(子会社含む)便の上級クラス利用時に積算される。2暦年の積算数に応じてHON Circleのステータスが取得できる。

ルフトハンザグループ

ルフトハンザは多くの子会社を所有している。ルフトハンザドイツ航空と、グループ会社の航空会社を合わせると、2015年4月現在、合計4大陸102ヵ国301都市へ運航している[2]。現在、欧州内のドイツ語圏4か国(ドイツ、オーストリア、スイスの一部、ベルギーの一部)のフラッグ・キャリアが全てルフトハンザの傘下となっている。主なものを以下に挙げる。

子会社

ルフトハンザ・リージョナル」塗装のルフトハンザ・シティーライン便(エンブラエル190

持株会社

その他の業種

エールフランスエアバスA380型機に機内食を積み込むLSGスカイシェフのフードローダー(O・R・タンボ国際空港

ルフトハンザは、航空会社のみならず、航空関連をはじめとした幅広い事業の会社をグループ内に有している。

  • LSGスカイシェフ英語版 - 1966年に設立された、世界最大の機内食ケータリング会社[2]。51ヶ国に事業所を持ち、日本航空全日本空輸を含む世界300以上の航空会社の機内食を製造している[29][30]。近年では、DB(ドイツ鉄道)ユーロスター等の長距離鉄道で提供される食事を製造したり、セブンイレブンスターバックス等に食品を販売したりもしている。従業員数:32,307名(2013年末現在)。
  • ルフトハンザ・テクニック英語版 - 1994年に設立された、世界最大の航空エンジニアリングサービス会社。世界100ヶ所以上の都市に技術者を派遣し、世界中の航空会社を相手に航空機の整備サービスを提供している[2]。2011年には、日本航空の保有するボーイング787型機について、10年間の包括的な整備契約を交わした[31]。従業員数:約19,917名(2013年末現在)。
  • ルフトハンザ・システムズ - 世界でも大きな航空系IT企業の1つ。
  • ルフトハンザ・フライト・トレーニング - 飛行機の乗員を養成する会社。

航空事故等

本節に示されているのは、ルフトハンザドイツ航空において発生した航空事故や事件のうち、被害や事件規模が特に甚大であったものである。子会社の航空事故等については、各航空会社のページを参照されたい。

事故

540便墜落事故機(D-ABYB)

ハイジャック

181便ハイジャック事件の標的となった「ランツフート号」

脚注

注釈

  1. ^ ルフトハンザは、上記2空港に加えてデュッセルドルフ国際空港チューリッヒ国際空港ウイーン国際空港もハブ空港と見なしている[1]。しかし、これらはそれぞれ、ルフトハンザの子会社であるジャーマンウイングスオーストリア航空スイスインターナショナルエアラインズのハブ空港であるため、このリストからは除外した。
  2. ^ 規模別の航空会社一覧を参照
  3. ^ MD-11F型機14機、MD-11SF型機5機で構成。
  4. ^ 4号機は日本就航50周年を記念して『東京』と命名され、2011年1月24日成田国際空港で命名式典が行われた。なお、これに伴い同じ都市の名前が付けられているボーイング747-400では、都市の名前が削除されている。
  5. ^ 括弧内は、該当する都市の名前が付けられている機体の登録記号である。
  6. ^ 20世紀最後に、そしてドイツで初めて大型国際博覧会が開催されたことを記念して施された。
  7. ^ 同社のボーイング747-400には、1機ごとにドイツの都市が愛称として付けられている。この機体が選ばれたのは、愛称が「Hannover」(ミレニアムEXPOの開催地)であることによる。
  8. ^ 胴体に大きなロゴがペイントされた。
  9. ^ 2014 FIFAワールドカップが開催されたことを機に施された。なお、この大会でドイツ代表は優勝を果たし、縁起のいい塗装となった。
  10. ^ 2000年には、ドイツで初めて大型国際博覧会が開催されたことを記念して「EXPO2000 HANNOVER」塗装が施された。
  11. ^ 2014 FIFAワールドカップのドイツ代表選手、及び優勝トロフィーをドイツに凱旋させたチャーター機となった(LH2014便,リオデジャネイロベルリン)。この際、Fanhansaロゴの後ろに「Siegerflieger」(ドイツ語で「勝者のフライト」を意)の金文字が施された。また「Siegerflieger」は、同大会でドイツ代表のゴール数18に因んで、今後18日間限定でこの塗装を飛ばす予定だが、その後も運航を継続している。同機は2014年10月26日からの冬スケジュール初日に東京/羽田 - フランクフルト線の初便にも起用された。
  12. ^ 同社のB747-8i(D-ABYP)は量産1500機目のボーイング747となり、これを記念して施された。この塗装は、L5/R5ドアの前に施されている。
  13. ^ a b 2015年4月に同社は創立60周年を迎えることから、その記念に施された。
  14. ^ このレジはかつて同社のB747-200B(のちにSF)が使用しており今回、B747-8i(D-ABYT)に施されたレトロ塗装を纏っていた。まさに同じB747で機体記号と塗装が受け継がれることとなった。
  15. ^ 2014年度は10位、2015年度は12位。いずれも欧州の航空会社内では1位である。
  16. ^ 2013年度は9位、2014年度は7位。
  17. ^ Miles & Moreに入会すると、まず紙製の仮カードが発行される。1アワードマイル以上獲得しアカウントに加算されると、プラスチック製の正式なMiles & Moreカードが発行される。

出典

  1. ^ Our hubs in Frankfurt, Munich, Dusseldorf, Zurich and Vienna”. Lufthansa. 2015年2月1日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g ルフトハンザについて”. Lufthansa. 2015年7月13日閲覧。
  3. ^ We hereby invite our shareholders to attend the 51st Annual General Meeting”. investor-relations.lufthansa.com. 2009年8月25日閲覧。
  4. ^ “Lufthansa Flies to 50-Year Milestone”. Deutsche Welle. (2005年1月4日). http://www.dw-world.de/dw/article/0,1564,1537350,00.html 2009年8月25日閲覧。 
  5. ^ 「航空情報 2010/12」酣燈社 p86-p90
  6. ^ ルフトハンザ、オーストリア航空を月内グループ傘下に - 日本経済新聞
  7. ^ ルフトハンザが欧州最大に オーストリア航空を買収 - 共同通信
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  16. ^ The new Premium Economy Class takes off”. Lufthansa. 2015年7月30日閲覧。
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  19. ^ Lufthansa FlyNet®: limitless communication on long-haul flights”. Lufthansa. 2015年7月13日閲覧。
  20. ^ “ルフトハンザ航空、2010年から機内無線ネット接続サービス「FlyNet」再開”. マイナビニュース. (2009年10月6日). http://journal.mycom.co.jp/news/2009/10/16/071/index.html 2015年7月17日閲覧。 
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関連項目

外部リンク