ストックホルム・アーランダ空港
| アーランダ空港 | |||||||||||||||||
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| IATA: ARN - ICAO: ESSA | |||||||||||||||||
| 概要 | |||||||||||||||||
| 国・地域 |
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| 所在地 | ストックホルム/ウプサラ | ||||||||||||||||
| 種類 | 公共 | ||||||||||||||||
| 運営者 | Swedavia | ||||||||||||||||
| 拠点航空会社 | |||||||||||||||||
| 標高 | 42 m (137 ft) | ||||||||||||||||
| 座標 | 北緯59度39分07秒 東経17度55分07秒 / 北緯59.65194度 東経17.91861度座標: 北緯59度39分07秒 東経17度55分07秒 / 北緯59.65194度 東経17.91861度 | ||||||||||||||||
| 公式サイト | http://www.swedavia.com/arlanda/ | ||||||||||||||||
| 地図 | |||||||||||||||||
| スウェーデン内の位置 | |||||||||||||||||
| 滑走路 | |||||||||||||||||
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| 空港の一覧 | |||||||||||||||||
ストックホルム・アーランダ空港(英語: Stockholm-Arlanda Airport)は、スウェーデンの首都、ストックホルムの北42km及びウプサラの南東28kmに位置する国際空港である。アーランダは、空港がある教区Ärlinghundra(現在のMärstaのHusby-Ärlinghundra)の旧称であるArlandに由来している。
ヨーロッパでは6番目、スウェーデン国内では最大の規模を持ち、スカンジナビア航空のハブ空港のひとつである。しかし、3本ある滑走路のうち2本の長さが2,500mと短く、3,000m級の滑走路を複数本備えるデンマークのコペンハーゲン国際空港の方がヨーロッパ地域から長距離路線が多い。
近年アジア路線が増加しており、全日本空輸も東京/羽田線を2025年1月31日より運航している[1]。
歴史
[編集]- 1946年、スウェーデン議会が、ストックホルム・ブロンマ空港に代わる新空港の建設を決定した。
- 1959年、建設が完了し、試験飛行を開始。
- 1960年、民間航空便の発着が開始。
- 1962年4月1日、グスタフ6世アドルフ国王によって「ストックホルム・アーランダ空港」と命名された。同時に、国際線はブロンマ空港からアーランダ空港へ移転した。
- 1976年に国際線ターミナルである「アーランダインターナショナル」(現在のターミナル5)が開業した。
- 1983年、国内線第1ターミナル(現在のターミナル4)が開業。
- 1984年、SAS国内線とリンジェフライグが当空港へ移転した。
- 1990年、国内線第2ターミナル(現在のターミナル2)が開業。
- 1999年にはアーランダエクスプレスの運行が始まった。
- 2001年に、スウェーデンがシェンゲン協定に加盟し、それに合わせてターミナルを改修した。ターミナル2、ターミナル5が国際線専用ターミナルとなった。
- 2002年、三本目の滑走路の供用を開始。ただし、騒音、環境の問題で、第三滑走路は混雑時間帯のみの使用となっている。
- 2010年9月、世界最大の旅客機エアバスA380が飛来。
- 2014年初頭、エアバスA380やボーイング747-8などの大型航空機にも対応した、ターミナル5の建設を含む、空港ターミナル複合施設の拡張計画を発表した。
設備
[編集]滑走路
[編集]滑走路1(01L/19R)、滑走路2(08/26)、滑走路3(01R/19L)の、3本の滑走路がある。滑走路1が3,301 m(10,830フィート)で、大型機や長距離路線の便が主に使用する。滑走路2、3は 2,500 m (8,202 フィート) である。
滑走路1と3が、互いに独立して運用できる平行滑走路で、計器着陸用のCAT IIIシステムが装備されている。なお、第三滑走路(01R/19L)は、ターミナルから離れた場所にあり、冬期の除氷から離陸までの長い待ち時間を避けるため、滑走路の近くに除氷エリアが設置されている。
ターミナル
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ターミナル2-5の4ターミナルで構成されており、基本的に国際線はターミナル2・5、国内線はターミナル3・4で運用されているが、厳密には区別されておらず、シェンゲン協定内かどうかで区別されている。2022年には、T4、T5が接続された。
SKY CITY
[編集]ターミナル4と5の間に、スカイ シティと呼ばれるコンコースがある。このエリアにはショッピング施設やレストラン施設、宿泊施設があり、地下にはアーランダ中央駅もある。
ターミナル2
[編集]ターミナル2(ゲート61〜82)は、1990年12月12日に開業したターミナルで、スカンジナビア航空用の国内線ターミナルとして建設された。しかし、2001年からは、主にシェンゲン協定内への国際線用となっている。2013年に大規模な改修工事が行われた。
ターミナル3
[編集]ターミナル3(ゲート51〜59)は、1990年にスウェーデン国内のリージョナル便用に開業した、国内線用のターミナルである。もともと第3ターミナルは保安検査施設がなかったが、2001年以降に導入された。
ターミナル4
[編集]ターミナル4(ゲートC30〜C44)は、1983年に国内線用として開業したターミナルである。現在、主にライアンエアーやウィズエアーなどの格安航空会社が使用している。
新型コロナウイスに感染拡大により閉鎖されていた2020年から2022年にかけて、ターミナル4とターミナル5を結ぶエアサイド通路が建設され、単一のターミナルとして運営されるようになった。
ターミナル5
[編集]ターミナル5(ゲートD11〜D24、E1〜E10、F26〜F69)は、最大のターミナルであり、世界各地への国際線が発着する。D、E、Fの3つのエリアで構成されており、ボーディングブリッジを備えた31個の搭乗ゲートがある。
1999年に当ターミナル付近にアーランダ北駅が開業し、アーランダエクスプレスでストックホルム中央駅への直通列車が乗り入れた。2018年以降には、一部のゲートが、エアバスA380に対応した。
2040年までに、ピアGを建設する計画がある。
貨物施設
[編集]当空港には貨物便も多く発着しており、空港の南部エリアには貨物エリアがある。貨物エリアは「カーゴシティ」と呼ばれており、DHL、スウェーデン郵便サービス(Posten)、スピリットエアカーゴの倉庫がある。なお、SAS Cargoは、SAS格納庫に近い旅客ターミナルの東側で貨物事業を行っている。
定期貨物便として、大韓航空カーゴ、ルフトハンザカーゴ、ターキッシュ・カーゴのほか、DHL、FedEx、UPSなど、多くの会社が乗り入れている。
整備施設
[編集]SASテクニカルサービス、TUIフライノルディック、プライオリティエアロメンテナンスの、3つの整備施設がある。
- SASテクニカルサービスは、ボーイング747-400にも対応した格納庫施設を備えている。現在は、主にボーイング737とA320が使用している。整備施設では、他社の機材の整備も請け負っていることがあり、KLMオランダ航空、スイス航空などが頻繁に整備を利用する。過去には、タイ国際航空なども整備施設を利用したことがある。
- TUI フライ ノルディックは、ボーイング 787-9に対応した格納庫がある。
- プライオリティ エアロ メンテナンスは、空港の東部エリアに施設を保有しており、主にマクドネルダグラスMD-80の整備を行っている。
就航路線
[編集]※ 航空連合は右記のとおり。○ - ワンワールド、☆ - スターアライアンス、△ - スカイチーム
ターミナル2 国際線(Arlanda South)
[編集]| 航空会社 | 就航地 |
|---|---|
| マリエハムン | |
| ヘルシンキ 、ベルゲン(季節運航) | |
| アムステルダム | |
| アイントホーフェン | |
| ロンドン/ヒースロー | |
| ベルリン/テーゲル、 ベルリン/シェーネフェルト 、ジュネーヴ、ミラノ/マルペンサ、リヨン(季節運航) | |
| パリ/シャルルドゴール | |
| マドリード | |
| バルセロナ | |
| チェコ | |
| タリン 、リガ | |
| モスクワ/シェレメチェボ | |
| ニューアーク (季節運航) |
ターミナル3 リージョナル(Arlanda South)
[編集]| 航空会社 | 就航地 |
|---|---|
| カールスタード、ヨンショーピング | |
| スベーグ | |
| イェリバレ (アルビッツヤウル経由) | |
| トーシュビュー(ハーグフォシュ経由) |
ターミナル4 国内線(Arlanda South)
[編集]| 航空会社 | 就航地 |
|---|---|
| キルナ、オーレ・エステルスンド、イェーデポリ、シェルレフテオー、ロンネビュー、ルレオ、マルメ、ウィズビュー、ウメオ、エンゲルホルム、スンツバル、カルマル、エーンヒェルツビーク | |
| ルレオ、ウメオ、キルナ、オーレ・エステルスンド、イェーデポリ |
ターミナル5 国際線(Arlanda North)
[編集]ターミナル5 チャータ便
[編集]- Air Adriatic
- エア・ヨーロッパ
- Air Finland
- TUIフライ・ノルディック
- Fly Air
- Free Bird Airlines
- Jordan Aviation
- Malmö Aviation
- Nordic Leisure
- ノルウェー・エアシャトル
- Nouvelair Tunisia
- Novair
- ペガサス航空
- Scandinavian Airlines System
- SunExpress
- Thomas Cook Airlines Scandinavia
冬期の除雪問題
[編集]当空港の所在するスウェーデン・ストックホルムは、北欧の豪雪地域であり、さらに、湖の近くに位置することもあって、北東からの冷たい空気とバルト海の外洋が組み合わさって大雪が降るとい地理的特徴がある。そのため、冬期は特に豪雪によって運航が乱れることがある。
しかし、大雪でも運用を継続するという方針をとっており、徹底した降雪対策が行われている。離陸を待つ機体が雪や氷を取り除くために、合計250,000 m2の除雪スペースがあり、冬期の約半年間限定で、約 65 人の除雪スタッフが雇用されている。
空港アクセス
[編集]鉄道
[編集]- アーランダ空港直通列車 (Arlanda Express)
- ストックホルム中央駅から20分 停車駅: ストックホルム中央駅 (Stockholm Central)、アーランダ空港南(Arlanda Södra/South T2, T3, T4)、アーランダ空港北(Arlanda Norra/North T5) 大人1人 260SEK。二人切符280EK。他にも割引あり。駅のホームの自販機でも買える。車内で買うと50EK追加。
- SJ AB(SJ Fjärrtåg)
バス
[編集]- リムジンバス (Flygbussarna)
- ストックホルム中央駅前にあるバスターミナル (Cityterminalen)から40分 停車バス停 ストックホルム中央駅前バスターミナル (Cityterminalen)、聖エリク広場 (S:t Eriksplan)、旧北駅前通り (Norra Stationsgatan)、ハガ・フォーラム (Haga Forum. カロリンスカ大学総合病院前)、ハガ・ノッラ (Haga Norra. ハガ公園前)、フロースンダ (Frösunda. SAS本社前)、ヤルヴァ・クローグ (Järva Krog. ヤルヴァ・クローグ ジャンクション E4とE18)、アーランダ空港(T5, T4, T2の順番)
- 民間バス (Lokalbuss)
自動車
[編集]E04号線を利用して、ストックホルム 中心部やウプサラよりアクセス可能。空港には駐車場もあり,長期の駐車にも対応可能としている。長期駐車する場合は無料送迎サービスを利用することができる。
タクシー
[編集]ストックホルム中心部まで定額制のタクシーが運行されている。目安として500〜600SEK。また、タクシーメーターを利用して乗車することも可能。
事故
[編集]1991年12月27日に空港から約15km離れたゴットゥローラにスカンジナビア航空751便が不時着した。 機体は大破したものの乗客乗員129名は全員生還した。(詳細はスカンジナビア航空751便不時着事故を参照)
脚注
[編集]- ^ “羽田=ミラノ、ストックホルム、イスタンブール線の運航開始日とダイヤが決定|プレスリリース|ANAグループ企業情報”. www.anahd.co.jp. 2024年7月22日閲覧。
関連項目
[編集]- ストックホルム・ブロンマ空港
- ストックホルム・スカブスタ空港
- ストックホルム・ヴェステロース空港
- ジャンボホステル - 当空港付近にある。アーランダ空港周辺のホテルを周回するシャトルバスが運行されており、アクセス可能。