オーストリア航空
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設立 | 1957年 | |||
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ハブ空港 | ウィーン国際空港 | |||
焦点空港 | インスブルック空港 グラーツ空港 ザルツブルク空港 |
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マイレージサービス | Miles & More | |||
会員ラウンジ | HON Circle, Senator Lounge, Business Lounge | |||
航空連合 | スターアライアンス | |||
保有機材数 | 79機 | |||
就航地 | 130都市 | |||
親会社 | Deutsche Lufthansa AG | |||
本拠地 | ![]() ニーダーエスターライヒ州 シュベヒャート |
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代表者 | Jaan Albrecht (CEO) | |||
外部リンク | http://www.austrian.com |
オーストリア航空(オーストリアこうくう、Austrian Airlines AG)は、オーストリア共和国の国際航空会社。
概要[編集]
ウィーン国際空港をハブ空港としている。オーストリアのいわゆる「フラッグ・キャリア」であるが、資本関係としてはルフトハンザドイツ航空の傘下にある。オーストリアの公用語・ドイツ語でのオーストリアの国名は"Österreich"(2レターコードはドイツ語国名を元にしている)であるが、社名は英語名を使用している。
マイレージプログラムは旧スイス航空が運営していた「クオリフライヤー」に加盟していたが脱退した。その後、スターアライアンス加盟を機にルフトハンザ航空のプログラムである「Miles & More」に統合された。
航空券の座席予約システム(CRS)は、アマデウスITグループが運営するアマデウスを利用している。[1][2]
2016年9月まで日本へは成田国際空港に乗り入れ、日本人クルーも乗務していた。営業事務所は東京都港区にあった。なお、2018年5月15日より成田 - ウィーン線を再開、週5便で運航を予定している(但し成田発は翌16日)。[3]
歴史[編集]
- 1957年9月30日:エア・オーストリアとオーストリアン・エアウェイズの合併で誕生。翌年にロンドン及びチューリッヒ線を開設する。
- 1989年7月16日:3社(アエロフロート、全日本空輸)共同運航で、ウィーン - モスクワ - 成田線を開設する。A310で運航する。
- 1994年:ウィーン - 関西線を開設する。
- 1997年:ラウダ航空を傘下に収める[4]。
- 2000年:航空連合スターアライアンスに加盟する。
- 2008年12月:ルフトハンザドイツ航空がオーストリア航空グループの株式41.56パーセントを取得し、ルフトハンザ・グループに入る事が明らかになった[5]。
- 2009年9月3日:ルフトハンザドイツ航空が株式の90%以上を取得し、オーストリア航空を買収した[6][7]。
- 2012年:ラウダ航空を統合する[8]。
- 2015年
- 4月1日:チロリアン航空を統合し、新ブランド・アイデンティティを発表する。新戦略で欧州域内運賃もサービスに対する追加料金を課金するモデルへ刷新する[9]。
- 6月3日:2016年3月頃から開始していた中距離路線の機材更新検討を、フォッカー製の機材からエンブラエルへの切り替えを取締役会で決定する。導入するエンブラエル機はいずれもルフトハンザ・シティーラインで運用されているERJ-195で、2009年から2012年に製造されたもので、機齢平均4年の機体となる。
- 11月25日:エンブラエル機導入で余剰機となるフォッカー機を、オーストラリアのアライアンス・エアラインに売却する事を決定する。この売却費用の550万ドル分はアライアンス・エアラインの株式での取引となり、オーストリア航空はアライアンス・アビエーションの株主となった。
- 2016年
- 2018年
保有機材[編集]
運用機材(2016年現在)[編集]
機材 | 保有数 | 発注数 | 座席数 | 備考 | ||
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C | Y | 計 | ||||
エアバスA319-100 | 7 | - | 138 | 138 | ||
エアバスA320-200 | 16 | - | 168 | 168 | ||
エアバスA321-100 | 3 | - | 200 | 200 | ||
エアバスA321-200 | 3 | - | 200 | 200 | ||
エンブラエルERJ190-200LR | 8 | 9 | 120 | 120 | 順次ルフトハンザ・シティーラインから受領中 フォッカー機の代替 |
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ボーイング767-300ER | 6 | - | 36 26 |
178 199 |
214 225 |
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ボーイング777-200ER | 5 | - | 48 | 260 | 308 | |
ボンバルディア DHC-8-Q400 | 18 | - | 76 | 76 | ||
フォッカー 70 | 5 | - | 75 | 75 | 順次豪アライアンス・エアラインへ売却退役中 エンブラエル機へ切換 |
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フォッカー 100 | 11 | - | 100 | 100 | 順次豪アライアンス・エアラインへ売却退役中 エンブラエル機へ切換 |
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計 | 82 | 9 |
- フォッカー機からエンブラエル機への機材更新に伴い、2016年夏の一部便は同社の1,000名超のパイロットのうち、約10%が機材移行訓練に従事するため、夏期スケジュールで7,8月分オーストリア航空の運航便23,000便超のうち、およそ300便がキャンセルすると発表(一部便は他社からの乗員と機材をリースする、ウェットリース契約のうえ運航)。
引退機材[編集]
- ビッカース バイカウント(1958年 - 1971年)
- シュド・カラベル(1963年 - 1973年)
- ボーイング707(1969年 - 1971年)
- マクドネル・ダグラスMD-80(1980年 - 2005年)
- フォッカー 50(1988年 - 1996年)
- エアバスA310(1988年 - 2004年)
- エアバスA340-200(1995年 - 2007年)
- ボンバルディア CRJ200(1996年 - 2010年)
- エアバスA340-300(1997年 - 2007年)
- エアバスA330-200(1998年 - 2007年)
- ボーイング737-600(2008年 - 2012年)
- ボーイング737-700(2008年 - 2012年)
- ボーイング737-800(2010年 - 2013年)
就航路線[編集]
詳細は「オーストリア航空グループの就航都市」を参照
脚注[編集]
- ^ “日本発着路線をもつアルテア利用航空会社 (2015年6月現在)” (日本語). 2015年9月26日閲覧。
- ^ “Airlines using Amadeus” (英語). アマデウスITグループ. 2015年9月27日閲覧。
- ^ a b オーストリア航空、東京/成田〜ウィーン線の運航再開 来年5月から週5便Traicy 2017年7月6日
- ^ 1957~1997 「こだわりのエアラインガイド改訂版」イカロス出版
- ^ “Austrian Airlines takes off into new future with Lufthansa”. ルフトハンザドイツ航空 (2008年12月5日). 2009年9月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年5月6日閲覧。
- ^ ルフトハンザ、オーストリア航空を月内グループ傘下に[リンク切れ] - 日本経済新聞
- ^ “ルフトハンザが欧州最大に オーストリア航空を買収”. 共同通信 (2009年9月3日). 2015年5月6日閲覧。
- ^ “オーストリア航空、737の退役完了 中距離機材はA320ファミリーに統一” (2013年4月3日). 2015年5月6日閲覧。
- ^ “オーストリア航空、新ブランド発表 「myAustrian」に塗装を変更” (2015年4月2日). 2015年5月6日閲覧。
- ^ “オーストリア航空、日本撤退を発表” (2016年4月6日). 2016年4月6日閲覧。
- ^ オーストリア航空、9月に日本から撤退 Travel vision, 2016年4月7日
- ^ Austrian Airlines Fleet Details
関連項目[編集]
- ニキ・ラウダ - ラウダ航空設立者。
- ニキ航空 - ニキ・ラウダが、ラウダ航空をオーストリア航空へ譲渡後に立ち上げた航空会社。
- スロバキア航空 - スロバキア政府100%出資のフラッグ・キャリア。民営化にともない2005年にオーストリア航空傘下に入ったが、簿外債務の発覚で2007年に経営破綻した。
外部リンク[編集]
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