LOTポーランド航空

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LOTポーランド航空
Polskie Linie Lotnicze LOT
LOT logo.png
IATA
LO
ICAO
LOT
コールサイン
LOT
設立 1929年
ハブ空港 ワルシャワ・ショパン空港
リスト・フェレンツ国際空港
焦点空港 クラクフ・バリツェ空港, カトヴィツェ空港, Wrocław Int'l Airport
マイレージサービス Miles & More
会員ラウンジ Executive Lounge
航空連合 スターアライアンス
親会社 ポーランド国有財産省
保有機材数 46機
就航地 58都市
本拠地 ポーランドの旗 ポーランド ワルシャワ
代表者 Tomasz Kopoczyński (Acting CEO)
外部リンク http://www.lot.com/jp/ja/
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LOTポーランド航空(ロットポーランドこうくう、ポーランド語: Polskie Linie Lotnicze LOT S.A,英語: LOT Polish Airlines)は、ポーランドの国際航空会社である。

概要[編集]

LOTポーランド航空本社

1929年に民間航空会社数社が合併し設立された。「LOT」はポーランド語で「航空(Flight)」の意味をもつ。ポーランド国有財産省が株式の99.82%を保有[1]している、同国の「フラッグ・キャリア[2]である。

世界31カ国49都市に就航している。ワルシャワ・ショパン空港をメインハブ空港としている。

航空券の座席予約システム(CRS)は、アマデウスITグループが運営するアマデウスを利用している。 [3]

歴史[編集]

ポーランドの商業航空は1920年に始まった。1922年にはLOTの前身となったアエロロイド(Aerolloyd)社がワルシャワグダニスク、ルヴフ(現ウクライナリヴィウ)を結ぶ定期運航を開始し、その他数社がさまざま路線を開設した。これら私営航空会社各社は1928年に一旦解散され、それらの機材は12月29日に国営のLOTポーランド航空として再編成された。

ポーランド航空は、1929年1月1日に初の定期運航を開始した。最初の航空機はユンカース F.13 およびフォッカー F.VIIであった。

1930年IATAに加盟し、この年の4月1日から国際線の運航を始める。1931年コウノトリとgrowskiをモチーフとしたエンブレムが公式に使われることとなった。第二次世界大戦中は格納庫や空港ビルの多くが破壊されたため、保有旅客機や従業員をルーマニアに避難させた。

1945年第二次世界大戦が終結し、運航が再開された。現在のLOTポーランド航空の前身になる国内航空会社Z.o.oは当時自由な経営ができない状態であったため、「LOTポーランド航空の翼は復興に役に立つ」というスローガンで様々なポスターを打ち出した。

1949年には第二次世界大戦前に運航中止になった路線を再開した。

1955年にはヨーロッパ以外にも路線を拡大した。

その後、ポーランドはソ連側陣営だったため、東側陣営のツポレフイリューシンを多く使用した。

1978年には、2人のデザイナーによって、現在のロゴが描かれた。

2003年10月、スターアライアンスの16番目の会員として加盟する。このスターアライアンス加盟を機にルフトハンザ航空のプログラムである「Miles & More」に統合された。

2012年12月14日より、ボーイング787-8型機の初号機(機体番号 : SP-LRA)がワルシャワ-プラハ線で就航を始めた。受領が進み次第、順次、ロンドンフランクフルトハノーファーミュンヘンキエフウィーンブダペストブリュッセルのヨーロッパ9路線に投入予定である。

2013年1月16日、ワルシャワ-シカゴ線は同社大西洋路線でボーイング787-8型機就航当日に同型機運航停止となったため、同社保有同型機1機はシカゴ到着後に運航停止、しばらく留め置きとなった。

2013年、経営危機からEUなどの承認を受けてポーランド政府から8億400万ズウォティ(約251億1000万円)の公的支援を受け、経営再建を図ることになった。そのため、12路線が運休となり[4]、さらに2015年12月31日までは人材や機材、コストを削減する事業再構築期間で、新路線などへの投資を制限されていた。

2015年6月19日、路線開設規制の解除を機にアジア路線を強化すると公式発表した。まず、日本路線を真っ先に開設したいと述べ、2016年1月14日からワルシャワ東京/成田線にボーイング787-8型機で週3便を就航させた[5][6]。2016年秋をめどにソウルバンコク香港などを開設する意向を示した[7]

2018年5月15日、ワルシャワ-シンガポール線の運航を開始した。同路線はLOT最長路線である。

2019年9月、ブダペストリスト・フェレンツ国際空港を拠点化し、ソウル[8]、クラクフ、ロンドンシティ、ブカレスト、ブリュッセル、シュトゥットガルト、プラハ、ベオグラード、ソフィア、ニューヨーク、シカゴに就航させる予定である[9]

機材[編集]

LOT の機材は以下の航空機で構成される (2020年現在):
2012年11月11日に、ヨーロッパの航空会社では初となるボーイング787(機体番号:SP-LRA)が納入された。
ポーランドは旧東側陣営だったため、社会主義政権時代はIl-62Tu-134などのソ連製の機体を使用していた。
なお、LOTポーランド航空が発注したボーイング機のカスタマーコード5Dで、737-85D、767-35DERなどとなる。

運用機材[編集]

LOTポーランド航空 運航機材 2020年現在[10][11]
機材 運用中 発注 座席数 備考
C P Y
ボーイング 737-800 4 4 6 174 186
ボーイング787-8 8 18 21 213 252
ボーイング787-9 7 24 21 249 294
DHC-8-400 (Q400) 10 78 78
エンブラエル 170 6 var. var. 70
エンブラエル 175 12 var. var. 82 「SP-LIE」はレトロ塗装
SP-LIGとSP-LIHはポーランド政府所有
エンブラエル 195 6 var. var. 112
Total 51 10

引退機材[編集]

ほか

就航都市[編集]

LOTポーランド航空 就航都市(2018年3月現在)
都市 空港 備考
ヨーロッパ
ポーランドの旗 ポーランド ワルシャワ ワルシャワ・ショパン空港 ハブ空港
グダニスク グダニスク・レフ・ヴァウェンサ空港
カトヴィツェ カトヴィツェ空港
クラクフ クラクフ・バリツェ空港
ポズナン ポズナン・ワヴィツァ空港
ジェシュフ ジェシュフ・ジャションカ空港
シュチェチン シュチェチン空港
ヴロツワフ ブロツラフ・コペルニクス空港
 オーストリア ウィーン ウィーン国際空港
ベルギーの旗 ベルギー ブリュッセル ブリュッセル空港
 ベラルーシ ミンスク ミンスク第2空港
 ブルガリア ソフィア ソフィア空港
スイスの旗 スイス ジュネーブ ジュネーヴ空港
チューリッヒ チューリッヒ空港
キプロスの旗 キプロス ラルナカ ラルナカ国際空港
 チェコ プラハ ヴァーツラフ・ハヴェル・プラハ国際空港
ドイツの旗 ドイツ フランクフルト フランクフルト空港
ハンブルク ハンブルク空港
デュッセルドルフ デュッセルドルフ空港
ミュンヘン ミュンヘン空港
 デンマーク コペンハーゲン コペンハーゲン空港
スペインの旗 スペイン マドリード アドルフォ・スアレス・マドリード=バラハス空港
 エストニア タリン タリン空港 準ハブ空港
フランスの旗 フランス パリ パリ=シャルル・ド・ゴール空港
イギリスの旗 イギリス ロンドン ロンドン・ヒースロー空港
ジョージア (国)の旗 ジョージア トビリシ トビリシ国際空港
クロアチアの旗 クロアチア ザグレブ ザグレブ国際空港
 ハンガリー ブダペスト リスト・フェレンツ国際空港
イタリアの旗 イタリア ミラノ ミラノ・マルペンサ空港
 リトアニア ヴィリニュス ヴィリニュス国際空港
 ラトビア リガ リガ国際空港
モルドバの旗 モルドバ キシナウ キシナウ国際空港
オランダの旗 オランダ アムステルダム アムステルダム・スキポール空港
ポルトガルの旗 ポルトガル リスボン ウンベルト・デルガード空港
 ルーマニア ブカレスト アンリ・コアンダ国際空港
ロシアの旗 ロシア モスクワ シェレメーチエヴォ国際空港
サンクトペテルブルク プルコヴォ空港
カリーニングラード フラブロヴォ空港
セルビアの旗 セルビア ベオグラード ベオグラード・ニコラ・テスラ空港
スロベニアの旗 スロベニア リュブリャナ リュブリャナ空港
 スウェーデン ストックホルム ストックホルム・アーランダ空港
トルコの旗 トルコ イスタンブール アタテュルク国際空港
 ウクライナ キエフ ボルィースピリ国際空港
オデッサ オデッサ国際空港
北アメリカ
カナダの旗 カナダ トロント トロント・ピアソン国際空港
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ニューヨーク ジョン・F・ケネディ国際空港
ニューアーク ニューアーク・リバティー国際空港
シカゴ シカゴ・オヘア国際空港
アジア
日本の旗 日本 東京 成田国際空港
大韓民国の旗 韓国 ソウル 仁川国際空港
中華人民共和国の旗 中国 北京 北京首都国際空港
イスラエルの旗 イスラエル テルアビブ ベン・グリオン国際空港
レバノンの旗 レバノン ベイルート ラフィク・ハリリ国際空港
シンガポールの旗 シンガポール シンガポール シンガポール・チャンギ国際空港

サービス[編集]

Miles & More[編集]

マイレージサービスルフトハンザドイツ航空の運営する「Miles & Moreドイツ語版」に参加している。

ポロネーズ ラウンジ[編集]

LOTポーランド航空は、PPL(ポーランド州の空港)と協力して、ワルシャワ・ショパン空港で、「ポロネーズ」(Polonez)ビジネスクラスラウンジ(空港ラウンジ)を、運営している。 ラウンジは、LOTポーランド航空またはスターアライアンス所属の航空会社のビジネスクラスチケットの旅行者、スターアライアンス「ゴールド」会員(例えばMiles&Moreのセネター・ステータスなど)やポーランド国家空港当局の「Good Start」プログラム会員は、利用できる。 ポロネーズラウンジは2010年にリニューアルを実施した。 ビジネス会議施設、インターネットアクセス、ワークスペース、ローカル・国内・外国メディア(新聞、テレビ)、アップルiPadアクセスなどのサービスが提供される。 [13]

ポロネーズラウンジの営業時間は、現在、LOTポーランド航空のフライトスケジュールに従って調整している。 今後も変更される可能性がある。 ラウンジはワルシャワ・ショパン空港のターミナルAに位置している。 セキュリティチェック後のシェンゲンゾーン内の出発ラウンジ上の1階から階段とエレベーターでアクセス可能である。

子会社[編集]

LOTは1997年7月1日に設立されたユーロLOT(EuroLOT)を2015年3月まで子会社として持っていた。2005年格安航空会社のセントラルウィングス英語版を設立したが、2009年3月に運航を停止した。

主な事故[編集]

出典・脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ Ownership structure and basic transport figures - LOTポーランド航空公式サイト
  2. ^ 欧州委員会のサイトでもLOTポーランド航空のことを"national flag carrier LOT"と呼んでいる(State aid: Commission approves restructuring aid for LOT Polish Airlines (欧州委員会プレスリリース 2014年7月29日))
  3. ^ Airlines using Amadeus” (英語). アマデウスITグループ. 2015年9月27日閲覧。
  4. ^ LOTポーランド航空、12路線の運休を発表 経営再建計画で(FlyTeam 2013年9月11日)
  5. ^ 成田-ワルシャワ線就航 航空初の直行便 LOTポーランド - 千葉日報 2016年1月14日
  6. ^ 2019年4月よりワルシャワ~東京(成田)線はデイリー運航(787-8もしくは787-9、Flightradar24ワルシャワ~東京(成田)線(LO79及びLO80)にて確認(冬季は不定期運航))
  7. ^ LOTポーランド航空、ソウル/仁川・バンコク線に2016年秋就航へ
  8. ^ LOT TOOK OFF FROM BUDAPEST TO SEOUL - LOT, 23.09.2019
  9. ^ LOT DEVELOPS ITS HUB IN BUDAPEST – NEW FLIGHTS TO BE LAUNCHED IN SEPTEMBER - LOT, 31.07.2019
  10. ^ Fleet”. LOT Polish Airlines. 2013年12月23日閲覧。
  11. ^ Fleet”. LOT Polish Airlines. 2015年4月3日閲覧。
  12. ^ LOT公式Instagramにて最後の1機である「SP-LLG」が2020年3月で運航終了した旨の記事を確認
  13. ^ LOT Polish Airlines - book cheap flights and airline tickets on-line”. Lot.com. 2012年3月14日閲覧。

外部リンク[編集]