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デュッセルドルフ空港

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
デュッセルドルフ空港
Flughafen Düsseldorf
IATA: DUS - ICAO: EDDL
概要
国・地域 ドイツの旗 ドイツ
所在地 デュッセルドルフ
種類 民間
運営者 Flughafen Düsseldorf GmbH
標高 45 m (147 ft)
座標 北緯51度17分22秒 東経06度46分33秒 / 北緯51.28944度 東経6.77583度 / 51.28944; 6.77583座標: 北緯51度17分22秒 東経06度46分33秒 / 北緯51.28944度 東経6.77583度 / 51.28944; 6.77583
公式サイト デュッセルドルフ空港
地図
空港の位置
空港の位置
DUS
空港の位置
滑走路
方向 ILS 長さ×幅 (m) 表面
05R/23L 3,000×45 コンクリート
05L/23R 2,700×45 コンクリート
リスト
空港の一覧
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デュッセルドルフ空港(デュッセルドルフくうこう、Flughafen Düsseldorf, Düsseldorf Airport)は、ドイツノルトライン=ヴェストファーレン州の州都デュッセルドルフにある国際空港である。

空港ロビー

概要

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ノルトライン=ヴェストファーレン州で最も大きな空港で、デュッセルドルフ中心部の7Km北に立地する。2024年度の利用者数は2000万人を超えており、フランクフルト空港ミュンヘン空港ベルリン・ブランデンブルク国際空港に次いでドイツで4番目に利用者が多い空港である[1]。(2022年以前はベルリン空港より多く、第三位だった)格安航空会社ユーロウイングスがハブとしている。ヨーロッパ全域に加え、アフリカ、中東、北米などを結ぶ便が運航されている。

日本への路線としては、1990年代初めまで日本航空がボーイング747で東京/成田からアンカレッジ経由で就航していた。2011年10月には、ルフトハンザドイツ航空2013年6月1日から東京/成田線を就航させる予定であることが報じられたが、後に中止された(ルフトハンザ航空ニュースリリース(英語)より)。また全日本空輸は2020年まで東京/成田便を就航させていたが、新型コロナウィルス感染症の影響で運行休止となっている。

キャセイパシフィック航空が香港線を2015年9月1日から就航開始[2]シンガポール航空がシンガポール線を2016年7月21日から就航開始[3]

歴史

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開港

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1927年 : デュッセルドルフ空港が開港した。1929年より、サベナ・ベルギー航空によってブリュッセル-アントワープ-デュッセルドルフ-ハンブルク間で最初の国際線が運航された[4]第二次世界大戦が発生し、空港の民間使用は1939年9月に停止し、空港は軍によって使用された。

発展・拡大

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終戦後、1948年に民間利用が再開され、この地域がイギリスの管理下にあったため、英国欧州航空ロンドン線が就航した。1955年4月1日、ルフトハンザフランクフルトミュンヘン間の運航を開始した。1959年より、スカンジナビア航空コペンハーゲン-ハルツーム線で初めてジェット機が運航されるようになった。1961年、LTUケルン・ボン空港から本拠地を移した。同年、初めて利用者が100万人を突破した[4]

空港の火災事故

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(詳細のドイツ語wikiへのリンク→de

1996年4月11日、ターミナルAの到着エリアの前の高架道路での溶接作業が原因で、空港で火災が発生した。防火構造、防火設備が不十分だったため、火災、煙が急速に広がり、空港の乗客エリアの大部分が破壊された。17人が死亡したが、そのほとんどが煙の吸入によるもので、さらに多くの人が入院した。ターミナルAとターミナルBは完全に再構築する必要があるほど破壊された[5]

1997年11月、唯一使用可能だったターミナルCは全面的に改築され、3つの軽量建設ホールが出発エリアとして使用された。また、1997年には、空港の東端にある新しい都市間鉄道駅の建設が始まった。1998年、再建されたターミナルAが再開され、空港の名前が「ライン・ルール空港 (Rhine Ruhr airport)」から「デュッセルドルフ国際空港 (Flughafen Düsseldorf International)」に改称された[6]。同年、中央ビルとターミナルBの建て替えが開始された。

再建・発展

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デュッセルドルフ空港駅は2000年5月に開業し、毎日300本の列車が発着する。同年、1,600万人の乗客が空港を利用した。新しい出発ホールとターミナルBは、2年半の建設期間を経て2001年7月にオープンした。2006年11月12日、エアバスA380型機1号機がルフトハンザのプロモーションフライトの一環として着陸した。

2013年、「デュッセルドルフ国際空港」から「デュッセルドルフ空港 (Flughafen Düsseldorf)」に改称し、空港ロゴも一新した[7][8]

2015年5月、3つのジェットブリッジを備えた駐機場、拡張された誘導路、新しいグランドハンドリング機器など、エアバスA380に対応した新しい施設を建設し、2015年7月より、エミレーツ航空が、ドバイ線にエアバスA380を投入すると発表した[9][10]。2015年6月、ルフトハンザは、デュッセルドルフ空港の長距離路線から2015年10月までに撤退すると発表した。一方、2018年2月、ユーロウィングスは、ケルン・ボン空港から現在運航しているすべての長距離路線を、2018年10月下旬までデュッセルドルフに移転し、デュッセルドルフでのプレゼンスを強化すると発表した[11]。2018年3月、ルフトハンザは、2019年3月を最後に、デュッセルドルフ空港の拠点を閉鎖すると発表した。また、2018年11月、ライアンエアーはもデュッセルドルフの拠点をわずか1年で閉鎖すると発表した。

2020年8月、デルタ航空COVID-19のパンデミックにより、アトランタ路線を運航中止した。2023年5月9日からアトランタ発着の週3便の運航を再開しましたが、夏季のみの季節限定となった。なお、デルタ航空は、2023年9月に、利用者が少ないため、季節運航も取りやめると発表した。

同様に、2020年9月、シンガポール航空シンガポールへの路線を無期限運休した[12]

就航航空会社

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コードシェア・季節運航も含む

管制塔とモノレール




















アクセス

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鉄道

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Sバーンのデュッセルドルフ空港ターミナル駅ICEタリスなど長距離列車も停車するデュッセルドルフ空港駅がある。

  • ライン=ルールSバーン11号線で空港ターミナル駅からデュッセルドルフ中央駅まで約20分、2.7ユーロ
  • スカイトレインのターミナルC駅(Sバーンの空港ターミナルと接続)またはターミナルA/B駅から空港駅でレギオナルエクスプレスに乗換えて中央駅まで5分、またはSバーン1号線で10分強。

周辺

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脚注

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  1. ^ Flughafen Düsseldorf begrüßt 20-millionsten Passagier”. www.dus.com. 2025年3月9日閲覧。
  2. ^ キャセイパシフィック航空 香港/デュッセルドルフ線の新規開設を発表 キャセイパシフィック航空プレスリリース 2015年2月6日付
  3. ^ シンガポール航空、デュッセルドルフに来夏就航 エアバスA350型機で週3便 traicy 2015年11月12日付
  4. ^ a b Flughafengeschichte” (ドイツ語). www.dus.com. 2025年3月9日閲覧。
  5. ^ https://www.youtube.com/watch?v=KdrNeqg6xhU&noredirect=1
  6. ^ BauNetz (2001年7月2日). “Am offenen Herzen - Terminalerweiterung am Flughafen Düsseldorf in Betrieb genommen” (ドイツ語). BauNetz. 2025年3月9日閲覧。
  7. ^ Düsseldorf Airport: Der Flughafen, der nahtlos verbindet, erhält ein neues Design”. Flughafen Düsseldorf (2013年4月9日). 2013年9月8日閲覧。
  8. ^ http://www.duesseldorf.de/top/thema010/aktuell/news/flughafen_logo_neu/index.shtml
  9. ^ Emirates fliegt Düsseldorf bald mit einem Airbus A380 an” (ドイツ語). airliners.de. 2025年3月9日閲覧。
  10. ^ Flughafen Düsseldorf schließt Bauarbeiten für A380 ab” (ドイツ語). airliners.de. 2025年3月9日閲覧。
  11. ^ Eurowings verlegt A330 von Köln nach Düsseldorf” (ドイツ語). aero.de (2018年2月1日). 2025年3月9日閲覧。
  12. ^ News | Routes”. www.routesonline.com. 2025年3月9日閲覧。

外部リンク

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