イラン航空

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イラン航空
IATA
IR
ICAO
IRA
コールサイン
IranAir
設立 1946年(Iranian Airwaysとして)
ハブ空港 メヘラーバード国際空港
エマーム・ホメイニー国際空港
マイレージサービス Sky Gift
保有機材数 43機
就航地 58都市
親会社 Iran National Airlines Corporation
本拠地 イランテヘラン
代表者 Saeed Hessami (CEO)
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イラン航空の本部
イラン航空東京支社が入居していた、東京都港区赤坂1丁目にある赤坂アビタシオンビル

イラン航空هواپیمایی ملی ایران)は、イランの国営航空会社。1946年設立のIranian Airwaysと、1954年設立のPersian Air Serviceの合併、国有化により1961年に設立。

概要[編集]

世界54都市に就航しているイランの「フラッグ・キャリア」で、本拠地はテヘランメヘラーバード国際空港。1979年のイスラム革命前まではニューヨークへ乗り入れていた(ただし、国連関連での乗り入れはある)。従業員は7,400名。(2007年3月時点)

1979年のイラン革命まで機材増強、アメリカ(ニューヨークに続いてロサンゼルスへの乗り入れも計画していた)を含む航路拡大に力を入れていたが、革命に続くアメリカの経済制裁により西側製航空機の購入が事実上不可能となり、現在は保有機材の老朽化が問題となっている。

主力機材は革命前就航のボーイング747ボーイング737ボーイング727エアバスA300であるが、革命後に少数のフォッカー 100エアバスA300-600R、その他に中古のエアバスA310などを取得し、現在運用中である。

設立以降はエコノミークラスのみであったが、1993年にビジネスクラス「ホマクラス」が導入された。宗教上の都合で、機内ではアルコール飲料はサービスされず、持ち込んだアルコール飲料を機内で飲むことも禁止されている。

長らく続いた経済制裁から解除された2015年は、これまでの西側機材の購入が再度可能になるのに加えてニューヨーク(JFK)率いるアメリカ路線への再就航も検討している。なお、イラン航空では上記のとおり旧世代機材が多数あり今後5年にかけて機材を更新させるという。

日本路線[編集]

1974年11月に東京国際空港(羽田)への就航を開始。日本人客室乗務員も乗務していた。東京発着路線のホマクラスでは、イラン産の最高級キャビアがサービスされたことが有名。[要出典]週2便で運航されていた。

2000年頃にはテヘランから新千歳空港関西国際空港へのチャーター便の運航が計画されたが、2001年に起きたアメリカ同時多発テロ事件の影響で中止となって以降、近年は計画されていない。[要出典]

日本へは世界でも45機しか製造されなかったボーイング747-SPで主に乗り入れていた。ボーイング747-SPは事実上日本への乗り入れ専用となっていたが機材関係などからの諸事情で成田路線の運休がアナウンスされた。2011年10月30日を最後に運航されておらず、羽田時代の1974年のボーイング707以来37年間続いた日本路線から姿を消すこととなった。1979年のイラン革命により、当時ニューヨーク線機材だった747SPが成田路線にコンバートされて以来不動と言っても過言ではないほどの飛来が続いていた。しかし、イラン革命で対アメリカとの経済制裁が長らく続いていたため西側からの新機材を導入することが出来ず製造から7年以上でないと導入できない規則となっているために機体の老朽化が問題となっていた。[要出典]

ロゴマーク[編集]

ロゴマークは、世界遺産ペルセポリス遺跡にある、古代ペルシアで幸福の鳥と言われた「ホマ」と呼ばれる、頭部は双頭ので、翼を持ち、胴体はライオンである神話上の動物が五大陸を飛ぶイメージをシンボル化したものである。なお、ホマはヨーロッパではグリフィン(グリフォン)と呼ばれている。ペルシア語によるイラン航空の正式名称(هواپیمایی ملی ایران Havapeyma'i-ye Melli-ye Iran)の頭文字をとった略称もホマとなることから、イラン航空は「ホマ」の通称で呼ばれ、すべてのイラン航空の機体のノーズ付近にもホマ(هما)の文字が入っている。

保有機材[編集]


イラン航空が発注したボーイング製顧客番記号(カスタマーコード86)で、航空機の型式名は727-286、747SP-86、747-286Bなどとなる。

ボーイング747のアッパーデッキはクルーの休憩スペースとなっているため、乗客は入れない。また、老朽化した機材を入れ替えるため2012年内をめどにカンタス航空から747-300を3機購入することが明らかになっていた[2]が、当時のアメリカからの圧力などにより実現できなかった。

その経済制裁が解除された2015年、イスラム革命以来直接購入が出来なかったボーイング・エアバス両社からの新機材導入計画があると発表した。機材の公表がないため明らかではないが、依然使用し続けてきた747クラシックやA310などのリプレースに777、A330クラスの発注をするのではという見方がある[3][要出典]

2016年1月29日、エアバス社はイランとの間で118機の機材導入で合意した[4]。但し、この契約は国と交わされており、これら機材はイラン国内他社も運用するとみられている[5]

また、同年2月1日にイラン航空単独でATR72-600型を40機(確定20機、オプション20機)発注[6]。更に、同年6月21日にはボーイング社との間で航空機を100機購入することで合意した[7][8]

Iran Air Fleet(2016年現在)[9]
機種 所有数 発注数 乗客定員 導入年 備考
C Y 合計
エアバスA300B2K 4 18 236 254 1980
エアバスA300B4-200 4 18 236 254 1985
エアバスA300-600R 4 22 239 261 1991
エアバスA310-300 2 14 198 212 2000
エアバスA320-200 6 12 144 156 2009
ATR 72-600 20 未定
ボーイング737NG[8] 35 未定
ボーイング737MAX[8] 40 未定
ボーイング777-300ER[8] 15 未定
ボーイング777-9X[8] 15 未定
ボーイング747-200 3 22 427 449 1977
ボーイング747SP 1 22 283 305 1977
ボーイング747-8IC[8] 4 未定
フォッカー100 16 0 104 104 1990
Iran Air Cargo Fleet
エアバスA300B4-200F 2 Cargo 2008
ボーイング747-200C 1 2008
合計 43 129

退役機材[編集]

機材老朽化問題[編集]

2016年時点でのイラン航空保有機材の平均機齢は約26年以上である。これはアメリカによる経済制裁によって航空機の購入が制限されていたためで、航空機を購入する場合は制裁の規定により7年以上の機齢機体に限定されていた。

この制裁はアメリカ製の航空機だけでなくアメリカ製の部品を一定以上使う航空機にも適用されるため、ヨーロッパ製のエアバス機の購入も購入制限の対象となる。この結果イラン航空はヨーロッパなどの中古の機体かツポレフなどのロシア製機材の購入しかできないこととなっていた。

この影響により2010年3月30日付けのEU乗り入れ禁止リスト更新でEU域内への乗り入れが制限された。

2016年1月、イランと欧米諸国との間での核合意が成立したことでイランに対する制裁が一部解除になったことから、イラン政府はボーイング社やエアバス社の旅客機購入を計画している[10][11]。まず同年1月28日のロウハニー大統領の訪仏の際にエアバス社とA38012機を含む118機(内訳:ワイドボディ機73機、ナローボディ機45機)を購入することで合意した[12]。 2016年4月にはボーイングとも機材購入交渉を行っておりボーイングからボーイング737,777787の提案を受けた模様[13]

就航都市[編集]

イラン航空の就航都市を参照。

マイレージプログラム[編集]

Sky Gift

イラン航空独自のマイレージプログラム。

関連会社[編集]

イランエア・ツアーズ[編集]

イランエア・ツアーズは、テヘランを本拠地とするイラン航空傘下の格安航空会社。拠点空港はマシュハド国際空港で、イラン国内線と、近隣諸国向け国際線、欧州向けチャーター便を運航している。

ホテル・ホマ グループ[編集]

イラン航空所属のホテル事業者で、テヘラン、シーラーズバンダレ・アッバースマシュハドの各都市にホテルを所有する。これらホテルは革命前にシェラトンホテルなどの所有だったという経緯を持ち、イランでは高級ホテルとして分類される。

事故[編集]

イラン航空に関係する過去の重大事故は以下の4件である。なお、そのうちの1件は外国の軍隊による撃墜である。

  • 1952年12月25日テヘランダグラスDC-3型機が墜落、27名が死亡し2名が負傷した。
  • 1980年1月21日、テヘラン行きの国内線ボーイング727型機が、テヘラン郊外の山中に墜落。8名の乗員と120名の乗客の計128名が死亡した。原因は悪天候による視界不良と、航空管制システムの故障による管制ミス。
  • 1988年7月3日バンダレ・アッバースドバイ行の655便(エアバスA300型機)が、ペルシャ湾上空を飛行中にアメリカイージス艦ヴィンセンス(艦長ウィリアム・C・ロジャーズ)によって撃墜(イラン航空655便撃墜事件)され、乗員16名と乗客274名の全員が死亡した。アメリカ側は当初、「当該機がヴィンセンスに向かって降下しながら接近していた」事、また、「民間機であることを示す識別信号を発信していなかった」事などから、撃墜は防衛的処置であったと主張した。しかし後に、655便は通常航路を上昇飛行中であった事、民間機であることを示す識別信号も発信していた事、更に、ミサイル発射時にヴィンセンスがイラン領海を侵犯していたことが明らかとなり、大きな国際問題へと発展した。アメリカ側は公式な謝罪を現在に至るまで表明しておらず、撃墜の真相も完全には明らかになっていない。
  • 2011年1月9日、テヘラン発ウルミエ行の277便(ボーイング727型機)が、イラン北西部ウルミエの農村地帯に墜落した。機体は大破し、乗客乗員106人のうち71人が死亡、35人が負傷した。原因は不明だが、現場周辺は吹雪で視界が悪かった。[14][15][16]

脚注[編集]

  1. ^ “イラン航空:成田定期便を運休へ”. 毎日新聞 (東京: 毎日新聞社): p. 24; 社会面. (2011年11月1日) 
  2. ^ http://www.flightglobal.com/news/articles/iran-air-lines-up-three-boeing-747-300s-369994/
  3. ^ イラン、経済制裁解除でエアバスとボーイングに300機超を発注か
  4. ^ イラン航空、A380を12機導入へ エアバス機に刷新 - Aviation Wire
  5. ^ エアバス、イランからA380の12機を含め計118機を受注
  6. ^ ATR、イラン航空とATR 72-600を40機契約 確定は20機
  7. ^ イラン、ボーイングから旅客機100機購入へ
  8. ^ a b c d e f Proposed Boeing-Iran Air Deal Involves 80 Jets
  9. ^ Iran Air Fleet Details and History - Planespotters.net
  10. ^ 制裁解除のイラン、ボーイング機購入も 老朽化進む旅客機刷新で - ウォール・ストリート・ジャーナル日本版 2016年1月25日
  11. ^ イラン、欧州航空メーカーから160機以上の購入を計画 - ロイター 2016年1月25日
  12. ^ イラン、エアバスから118機購入で合意 270億ドル相当(ロイター 2016年1月29日)
  13. ^ イラン航空、ボーイングと機材購入について交渉 経済制裁の解除で
  14. ^ イラン北西部で旅客機墜落、少なくとも70人死亡』 ロイター通信 2011年1月10日配信、
  15. ^ イラン北西部で旅客機が墜落、72人死亡 悪天候が原因か』 AFP 2011年1月10日配信、
  16. ^ イランで旅客機墜落、死傷者100人以上[リンク切れ]』 CNN 2011年1月10日配信、

外部リンク[編集]