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バンダレ・アッバース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
バンダレ・アッバース
بندر عباس
バンダル・アッバース市街
バンダル・アッバース市街
位置
バンダレ・アッバースの位置(イラン内)
バンダレ・アッバース
バンダレ・アッバース
バンダレ・アッバース (イラン)
バンダレ・アッバースの位置(中東内)
バンダレ・アッバース
バンダレ・アッバース
バンダレ・アッバース (中東)
地図
座標 : 北緯27度11分11秒 東経56度16分38秒 / 北緯27.1863889度 東経56.2772222度 / 27.1863889; 56.2772222
行政
国 イランの旗 イラン
 州 ホルモズガーン州
 市 バンダレ・アッバース
地理
面積  
  市域 27,316 km2
標高 9 m
人口
人口 (2016年現在)
  市域 526,648人
その他
等時帯 イラン標準時 (UTC+3:30)
夏時間 イラン夏標準時 (UTC+4:30)

バンダレ・アッバース(ペルシア語: بندر عباس Bandar-e ʿAbbās [pændæɾ æpːɑs] ( 音声ファイル))は、イラン南部の都市。ホルモズガーン州の州都である。ホルムズ海峡北岸に位置する港町であり、2016年の人口は約52万6千人。「アッバースの港」の意。当初はバンダレ・アッバースィーと言われていたが、略してバンダレ・アッバース、さらにバンダル・アッバースとなり、現在のイランや西欧語ではこの用法が最も多い。日本語での報道などではバンダルアバス、バンダルアッバスと訛る。

歴史

[編集]

8世紀頃に海上交易路と陸上交易路の交点として、存在していたが、16世紀に一時ポルトガルが支配した。1615年にサファーヴィー朝のシャー・アッバース1世とイングランドが共同して、ポルトガルを追放した。その際に、シャーの名に因み、町の名前がバンダレ・アッバースとなった。 町はイングランドの影響下で繁栄するが、18世紀には衰退している。ただし、港湾都市としての重要性は変わらず、現在でもイランの主要貿易港の一つである。

軍港でもあり、フリゲート「サハンド」を中心とする艦艇群や、ロシア製S-300地対空ミサイルなどが配備されている[1]ほか、軍艦の建造も担うイラン造船・海洋産業複合体(ISOICO)の造船所も存在する[2]。

2025年4月26日には、港湾部で大規模な爆発が発生。同月28日までに死者70人、負傷者1200人に達した。政府調査委員会は、爆発の原因を過失とする見方を示した[3]。

2026年イスラエルとアメリカ合衆国によるイラン攻撃では攻撃対象の一つとなった。停戦交渉が行われている最中の同年5月7日には、空爆を受ける様子がイラン側メディアでも報道された[4]。さらに停戦に向けた覚書が調印された後の同年7月9日以降、アメリカとイランが報復合戦を行う中で軍事施設や駅、橋など度重なる攻撃を受けた[5] [6][7][8]。

気候

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ケッペンの気候区分ではBWh砂漠気候に属する。ペルシャ湾沿いの低地に位置していることから、イランで最も温暖な都市となっており冬はイランで最も温暖かつ快適であるが、夏は45度以上まで上がり酷暑となる。さらに、降水量が少なくてもペルシャ湾の海風の影響で湿度は高く、気温は朝でも30度を下回らない等きわめて不快な気候となり、夏の露点温度は世界で最も高くなる。年間降水量は170㎜となっており大半が冬季に降る。

バンダレ・アッバース (1991-2020, 記録 1957-2020)の気候
月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年
最高気温記録 °C (°F) 32.0
(89.6)
33.0
(91.4)
39.0
(102.2)
43.0
(109.4)
47.0
(116.6)
51.0
(123.8)
48.0
(118.4)
46.0
(114.8)
45.0
(113)
44.0
(111.2)
38.0
(100.4)
33.8
(92.8)
51
(123.8)
平均最高気温 °C (°F) 23.4
(74.1)
24.9
(76.8)
27.8
(82)
32.6
(90.7)
37.1
(98.8)
38.9
(102)
38.4
(101.1)
37.7
(99.9)
36.9
(98.4)
35.0
(95)
30.2
(86.4)
25.9
(78.6)
32.4
(90.3)
日平均気温 °C (°F) 17.5
(63.5)
19.5
(67.1)
22.5
(72.5)
27.0
(80.6)
31.3
(88.3)
33.7
(92.7)
34.3
(93.7)
33.8
(92.8)
32.2
(90)
29.1
(84.4)
23.8
(74.8)
19.3
(66.7)
27
(80.59)
平均最低気温 °C (°F) 12.0
(53.6)
14.2
(57.6)
17.2
(63)
21.3
(70.3)
25.2
(77.4)
28.4
(83.1)
30.7
(87.3)
30.3
(86.5)
27.8
(82)
23.7
(74.7)
18.2
(64.8)
13.3
(55.9)
21.9
(71.4)
最低気温記録 °C (°F) 3.0
(37.4)
3.9
(39)
6.8
(44.2)
11.5
(52.7)
17.0
(62.6)
20.0
(68)
24.0
(75.2)
25.0
(77)
20.5
(68.9)
12.0
(53.6)
6.0
(42.8)
2.0
(35.6)
2
(35.6)
降水量 mm (inch) 47.2
(1.858)
31.1
(1.224)
43.8
(1.724)
5.5
(0.217)
0.2
(0.008)
0.5
(0.02)
1.2
(0.047)
0.4
(0.016)
0.3
(0.012)
6.4
(0.252)
7.6
(0.299)
25.7
(1.012)
169.9
(6.689)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 3.2 2.7 3.2 0.7 0.1 0.1 0.1 0.2 0.0 0.6 0.7 2.1 13.7
% 湿度 65 67 67 62 58 61 67 69 67 65 61 60 64.1
平均月間日照時間 228 211 231 264 315 304 277 277 268 282 250 237 3,144
出典1:NOAA NCEI[9]
出典2:IRIMO (records)[10][11]

交通

[編集]

脚注・出典

[編集]
  1. ↑ 「米と対峙 港町にステルス艦/ホルムズ海峡望むバンダルアバス」『産経新聞』朝刊2019年2月17日(5面)2019年3月15日閲覧
  2. ↑ “「シャヒド・バフマン・バゲリ」 - イラン革命防衛隊の新たな「航空母艦兼ドローン母艦」”. TOP WAR (2025年2月12日). 2026年3月8日閲覧。
  3. ↑ “イラン港湾爆発の死者70人に 輸出入5割担う、政府は過失と推定”. 日本経済新聞 (2025年7月30日). 2026年7月10日閲覧。
  4. ↑ “米とイランが一時交戦状態、互いに「相手が仕掛けた」…トランプ大統領は停戦維持との認識”. 読売新聞 (2026年5月8日). 2026年5月8日閲覧。
  5. ↑ 「米・イラン連日攻撃」『産経新聞』2026年(令和8年)7月10日朝刊1面
  6. ↑ “米軍、最新のイラン攻撃完了 港湾都市バンダルアッバスなど標的”. ロイター (2026年7月15日). 2026年7月16日閲覧。
  7. ↑ “米軍、イランに新たな攻撃 「軍事能力の一段の弱体化」狙う”. ロイター (2026年7月16日). 2026年7月16日閲覧。
  8. ↑ “イラン、紅海の原油輸送ルート封鎖準備を要請…アメリカが電力インフラを攻撃したら実行か”. 読売新聞 (2026年7月17日). 2026年7月17日閲覧。
  9. ↑ “World Meteorological Organization Climate Normals for 1991-2020: Bandar Abbas” (CSV). ncei.noaa.gov. NOAA. 2024年2月2日閲覧。
  10. ↑ Template:Cite FTP
  11. ↑ “40875: Bandarabbass (Iran)”. ogimet.com. OGIMET (2021年1月11日). 2021年1月11日閲覧。