三菱航空機
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名古屋飛行場ターミナルビル内にある本社 | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
![]() 〒480-0287 愛知県西春日井郡豊山町 名古屋空港内 北緯35度15分14.1秒 東経136度55分11.6秒座標: 北緯35度15分14.1秒 東経136度55分11.6秒 |
設立 | 2008年(平成20年)4月1日 |
業種 | 輸送用機器 |
法人番号 |
7180001064730 ![]() |
事業内容 | 航空機(Mitsubishi SpaceJet)の設計・製造・販売、カスタマーサポート等 |
代表者 | 代表取締役社長 水谷久和[1] |
資本金 | 2700億円 |
売上高 | 68億4700万円(2020年03月31日時点)[2] |
営業利益 | ▲640億3000万円(2020年03月31日時点)[2] |
経常利益 | ▲807億5900万円(2020年03月31日時点)[2] |
純利益 | ▲5269億3000万円(2020年03月31日時点)[2] |
純資産 | ▲4646億5800万円(2020年03月31日時点)[2] |
総資産 | 179億3100万円(2020年03月31日時点)[2] |
従業員数 | 約1900名(2017年4月1日現在)[1] |
主要株主 | #出資企業を参照 |
外部リンク | https://www.mitsubishiaircraft.com/ja/ |
三菱航空機株式会社(みつびしこうくうき、英: Mitsubishi Aircraft Corporation)は、日本にある旅客機を開発、販売する会社。小型旅客機「Mitsubishi SpaceJet」(三菱スペースジェット、旧称:MRJ〈三菱リージョナルジェット〉、2019年に改称)を開発・販売する目的で設立された、三菱重工業の子会社である。
概要[編集]
三菱航空機は、Mitsubishi SpaceJetの設計・型式証明(T/C)取得・調達・販売・カスタマーサポートなどを担当する企業で、試作・製造・飛行試験は三菱重工業の名古屋航空宇宙システム製作所が行う[3]。初代社長は三菱重工業取締役執行役員の戸田信雄[3]。設立時の従業員は約200人[3]。
沿革[編集]
初代三菱航空機[編集]
- 1919年(大正8年) - 三菱合資会社神戸造船所から三菱合資会社神戸内燃機製作所として独立。
- 1920年(大正9年) - 三菱内燃機株式会社(本社名古屋)が設立。
- 1921年(大正10年) - 三菱内燃機株式会社が三菱内燃機製造株式会社と社名変更。
- 1922年(大正11年)[4] - 三菱内燃機製造株式会社、三菱航空機株式会社(初代)と社名変更。
- 1934年(昭和9年) - 三菱造船株式会社と合併して 三菱重工業株式会社となる。
二代目三菱航空機[編集]
- 2008年(平成20年)4月1日 - 三菱重工業の事業会社として三菱航空機株式会社(二代目)設立。
- 2008年(平成20年)9月4日 - ボーイング社とコンサルティングに関する支援契約を締結。
- 2008年(平成20年)10月16日 - アメリカテキサス州に全額出資のMRJ販売会社Mitsubishi Aircraft Corporation America, Inc.を設立。
- 2010年(平成22年)9月30日 - MRJの製造を開始。
- 2011年(平成23年)4月5日 - MRJの組み立てを開始。
- 2011年(平成23年)5月1日 - オランダアムステルダムに全額出資のMRJ販売会社Mitsubishi Aircraft Corporation Europe B.V.(欧州三菱航空機株式会社)を設立。
- 2013年(平成25年)10月18日 -三菱重工 名古屋航空宇宙システム製作所 小牧南工場(愛知県西春日井郡)にてMRJがロールアウト。航空業関係者を招き記念式典を開催。
- 2015年(平成27年)1月5日 - 本社を豊山町の名古屋飛行場ターミナルビルに移転[5]。従来の名古屋市港区の三菱重工業大江工場内にある通称「時計台」は1937年完成と老朽化していた上、手狭であり、また、MRJ機体製造が行われる三菱重工業小牧南工場に隣接していることから、生産体制を強化できることを移転理由としている[6]。
- 2019年(令和元年)6月13日 - MRJのMitsubishi SpaceJetへの改称を発表[7]。
資本[編集]
2008年4月1日設立当初の資本金及び資本準備金は各15億円で、三菱重工業が全額出資した。同年5月31日付けで670億円の第三者割当増資を行い、資本金350億円・資本準備金350億円とする。MRJ事業の進展に伴い、2009年4月1日に再び第三者割当増資を行い、資本金500億円・資本準備金500億円(うち3分の2を重工が出資)となっている。
受注状況[編集]
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受注年月日 | 航空会社 | 引渡し(予定) | 種類 | 備考 | ||
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SpaceJet M100 | SpaceJet M90 | オプション | ||||
2008年3月27日 | ![]() |
2015年 | 15 | 10 | ※同社のグループ会社であるANAウイングスが運航。[8] | |
2010年10月2日 | ![]() |
2015年 | 50 | 50 | ||
2011年6月17日 | ![]() |
2016年 | (5)→(0) | Memorandum of Understandingのみ締結→2013年5月9日に失効 | ||
2012年12月 | ![]() |
2017年 | 100 | 100 | ||
2014年7月14日 | ![]() |
2019年 | 20 | 20 | Memorandum of Understandingのみ締結→2014年9月正式契約→キャンセル[10] | |
2014年7月14日 | ![]() |
2019年 | 6 | 4 | ||
2014年8月28日 | ![]() |
2021年 | 32 | ※同社のグループ会社であるジェイエアが運航。 | ||
合計 | 223 | 184 |
出資企業[編集]
2018年10月31日現在
- 三菱重工業 (86.7%)
- トヨタ自動車 (3.7%)
- 三菱商事 (3.7%)
- 住友商事 (1.8%)
- 三井物産 (1.8%)
- 東京海上日動火災保険 (0.5)
- 日揮 (0.5%)
- 三菱電機 (0.3%)
- 三菱ケミカルホールディングス (0.3%)
- 日本政策投資銀行 (0.3%)
事業所[編集]
- 本社(愛知県西春日井郡豊山町 名古屋空港内)[1]
- 東京支社(旧東京営業所、東京都港区、三菱重工品川本社ビル内)[1]
- 大江事務所 (愛知県名古屋市港区 三菱重工業名古屋航空宇宙システム製作所 大江工場内)[1]
脚注・出典[編集]
- ^ a b c d e 三菱航空機 (2016年6月29日). “企業情報”. 2016年7月21日閲覧。
- ^ a b c d e f 三菱航空機株式会社 第13期決算公告
- ^ a b c “MRJ(Mitsubishi Regional Jet)の事業化を決定 事業会社「三菱航空機株式会社」を立ち上げ”. 重工ニュース. (2008年3月28日)
- ^ 三菱重工業の事業年表だと、1928年(昭和3年)という表記があるが、岩崎小彌太物語には、1922年(大正11年)と理解できる内容が書かれている
- ^ 三菱航空機 (2015年1月5日). “三菱航空機 本社の全機能を移転”. 2015年1月5日閲覧。
- ^ “三菱航空機本社、名空港へ 秋にも移転 MRJ試験に備え”. 中日新聞朝刊12版 (名古屋市: 中日新聞社): p. 1. (2014年4月23日)
- ^ “三菱航空機、開発中のリージョナルジェット機はMitsubishi SpaceJetファミリーへ”. 三菱航空機 (2019年6月13日). 2019年7月30日閲覧。
- ^ ANAウイングス(株) 採用情報(マイナビ2013)http://job13.mynavi.jp/13/pc/search/corp78150/outline.html
- ^ 1926-1991年に存在していた、かつての大手航空会社イースタン航空の商標を買いとり、2015年に運行を開始すべく準備している新会社
- ^ “MRJ、初キャンセルの次は300機受注にも暗雲”. DIAMOND. 2019年7月29日閲覧。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 三菱航空機(日本語)
- 三菱重工業(日本語)
- 三菱重工ニュース(2008年3月28日)(日本語)
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