改良型加圧水型軽水炉

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本稿は三菱重工設計の改良型加圧水型原子炉について述べています。ウエスチングハウス設計のAPシリーズについてはAP1000を参照願います。

改良型加圧水型原子炉(: Advanced Pressurized Water Reactor、APWR)は加圧水型原子炉 (PWR) の技術をもとに三菱重工が開発した第3世代原子炉である。 中性子原子炉、効率、安全性の向上などの改良がおこなわれた。前世代に対し、パッシブ・アクティブを組み合わせた安全装置などが採用されている。

標準型APWRは日本での認可作業中で、本方式を採用した敦賀発電所 (1,538MWe) が建設中である。 次のAPWR+は出力1,700 MWe、プルサーマル対応となる。

アメリカ向改良型加圧水型原子炉 (US-APWR) は日本向をもとにアメリカ法規に合致するよう改良され、テキサス州を拠点とするTXU社がコマンチェピーク原子力発電所[1]を含む複数の発電所での採用を決めている。

概要[編集]

US-APWRの主要仕様[2]
定格電気出力 1,700 MWe
炉心熱出力 4,451 MWt
燃料集合体数 257
燃料棒配列 改良 17x17, 14 ft.
炉心有効長 4.2 meters
原子炉冷却系ループ数 4
1次系冷却材流量 2.75x104 m3/h/loop
1次系圧力 15.5 MPa
蒸気発生器型式 90TT-1
蒸気発生器基数 4
1次冷却材ポンプ型式 100A
1次冷却材ポンプ台数 4
1次冷却材ポンプ電動機軸動力 6,000 kW

US-APWRには経済性向上のための改良が盛り込まれている。その中心となるのが反応性を向上し、濃縮ウラン使用量を最大0.1wt%節約できる鉄遮蔽中性子原子炉である。それに加え、US-APWRは日本向APWRに対して改良された蒸気発生器を採用し、より乾燥した蒸気を発生させることで高効率(かつ繊細な)タービンを使用することができる。 これにより、日本向APWRに対し最大10%の効率向上が見込まれている。

各種の安全装備の改良も行われた。必要能力の50%の能力を持つ水循環系4組を備え、合計100%となる2組の場合に比べ冗長性を向上した。サイズが大型化されたアキュムレータにより信頼性が向上した。このパッシブシステムの改良により、従来のアクティブシステムであるSafety Injection systemが廃止された。

その他[編集]

販売済[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

外部リンク[編集]