天草エアライン

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天草エアライン
IATA
MZ
ICAO
AHX[1]
コールサイン
AMAKUSA AIR
設立 1998年10月12日
ハブ空港 天草飛行場
マイレージサービス AMXポイントカード
保有機材数 2機
就航地 4都市
親会社 熊本県
本拠地 熊本県天草市
外部リンク www.amx.co.jp
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天草エアライン株式会社
Amakusa Airlines Co., Ltd.
種類 株式会社
略称 AMX
本社所在地 日本の旗 日本
863−2114
熊本県天草市五和町城河原一丁目2080番地5
設立 1998年10月12日
業種 空運業
事業内容 航空運送事業、操縦訓練、撮影等の為の航空機使用事業等
代表者 吉村孝司代表取締役社長)
資本金 4億99百万円
純利益 4百万円(2016年3月期)
純資産 2億38百万円(2016年3月31日現在)
総資産 10億92百万円(2016年3月31日現在)
従業員数 58名(2015年1月1日現在)
決算期 3月31日
主要株主 熊本県53.3%
熊本県天草郡2市1町 26.85%
民間27社 19.85%
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天草エアラインのATR 42-600

天草エアライン(あまくさエアライン、AMAKUSA AIRLINES CO., LTD.)は、熊本県を拠点とするコミューター航空会社航空会社コードはAHXであるが、独自の公式略称としてAMXが用いられている[2]

概要[編集]

1998年(平成8年)に熊本県(出資比率53.31 %)、天草市(同22.92 %)、上天草市(同2.73 %)、苓北町(同1.2 %)等が出資する第三セクターとして設立され、2000年平成12年)3月に、天草飛行場開港と同時に運航を開始した。現在は、天草飛行場 - 福岡空港熊本空港線、熊本空港 - 大阪国際空港線を運航している。以前は神戸空港松山空港にも就航していた。

福岡空港線は、陸路で4時間30分前後かかるところを30分前後の飛行時間で運用していることから需要の高い路線となっている。また、九州新幹線2011年3月12日に、鹿児島中央駅から熊本駅博多駅間で開業し、さらに新大阪駅までの直通運転も始まる事から、これに対して所要時間で有利な熊本空港 - 大阪国際空港(伊丹空港)の空路に新たに就航した。

運航開始後、赤字が重なって債務超過寸前まで陥ったが、日本航空の熊本支店長も務めた奥島透が社長に就任し、2009年に黒字転換を果たした。[3]

運航開始以来、保有機材1機のみでの運用を続けている。2014年に機材を更新している(詳細後述)。

2015年11月15日には自社Facebookページにおいて、IATAのコード「MZ」を取得したことを発表[4]。MZは、自社の旅客機の愛称「みぞか」から付けたもので、他に三つあった希望から第一希望を取得したものある。

天草エアラインの2レター航空会社コード「MZ」は、かつてはインドネシアの国営航空会社であったメルパチ・ヌサンタラ航空が使用していた。

沿革[編集]

就航路線[編集]

全便が天草エアラインの機材・乗務員を用いる日本航空 (JAL) とのコードシェア便(2015年4月1日より[11][12])。

基本的に毎日運行だが、保有機材が1機しかないこともあり(連日「天草→福岡→天草→熊本→大阪/伊丹→熊本→天草→福岡→天草→福岡→天草」の旅程をこなしている)、熊本線・大阪/伊丹線と福岡線1往復は不定期に(月2-3回程度)運休している。天草 - 熊本間と熊本 - 大阪/伊丹間は厳密には別路線扱いだが、同日乗り継ぎ(熊本での途中降機不可)に限り適用される「特別乗継割引運賃」が設定されており[16]、天草 - 大阪/伊丹間で一連の搭乗が可能となっている。

過去の就航路線
  • 熊本 - 松山(2004年10月1日 - 2008年8月31日)
  • 熊本 - 神戸(2008年9月4日 - 2010年10月11日)

運航機材[編集]

旅客機と防災消防ヘリコプターをそれぞれ1機ずつ運用している。

ATR 42-600
みぞか号 機体記号:JA01AM。座席数は48席。
2016年2月20日より定期便として商業運航を開始した[14]。親子イルカの描かれた「みぞか号」DHC-8のデザインを踏襲している[15]日本エアコミューターも同型機をのちに導入した。同社の協力で整備の合理化や同社の予備機の融通などを計画している。
ユーロコプター AS365N3
ひばり 機体記号:JA15KM
天草エアラインが整備・運用を行っている、熊本県防災消防航空隊消防防災ヘリコプター[17]

退役機材[編集]

退役したDHC-8(機体記号:JA81AM)
ボンバルディア DHC-8-103
みぞか号 機体記号:JA81AM。座席数は39席。
運航開始当初より使用している機材。当初運輸省(現国土交通省)が最低1,300m(天草空港の滑走路は1,000m)の滑走路が必要とされていた中、日本トランスオーシャン航空の協力で1,000mの滑走路でも問題ないことを運輸省に説得を行った[18]2013年2月より、「みぞか号」として機体塗装を変更した。機体塗装は、跳ねるイルカのシルエットと、海と空をイメージした波模様。BSフジで放送されている番組『小山薫堂 東京会議』で天草エアラインの新塗装デザインを公募した。デザイン料も整備費として熊本県が補助した。[19]2000年3月の就航時から運航を続け、2016年2月19日で新機導入の為、退役した。

機材更新について[編集]

運航機材が1機の為、航空機整備や乗員訓練の際は運休を余儀なくされていた。しかし、2011年度には2億3900万円の整備費がかかっていた使用機(DHC-8)が、2014年にはさらに整備費が大幅に増加する時期を迎える為、機材更新の検討に入ったことが2012年12月12日に報じられた。機材の選定にあたっては、DHC-8や、リージョナルジェットと比べ、低騒音省燃費、機体価格の安さをセールスポイントとしているATR社製・ATR 42が候補に挙がり、2014年5月にATR42-600(48人乗り)の購入と2016年就航が発表された[9]

機材の購入費用については熊本県天草市の安田公寛市長(当時)は、「熊本県と協議はするが、天草市単独でも購入する覚悟がある」と話しており、財源には合併特例債の基金を検討している[20]。一方、筆頭株主である熊本県蒲島郁夫知事は「機材更新は地元、空港整備は県ということで協議してきた。これまで通りの方針で進めていただきたい」と述べ、購入費の県負担を否定している[21]

2014年7月22日にデンマークのノルディック・アビエーション・キャピタル社とリース契約。2015年8月13日に受領(機体記号JA01AM)。8月16日にトゥールーズからフェリーフライトし21日に熊本空港に到着。2016年2月20日より定期便運航に導入した[14][15]

予約システム[編集]

2010年3月1日より、予約システムが大幅に変更された。天草エアラインでは、就航当初から電話による予約が主で、天草エアラインの社員が個別に対応していた。料金の支払い方法も、クレジットカードの番号を口頭で伝えるか、空港の天草エアラインカウンターでの現金決済が大半を占めており、予約データの管理も、手作業で行っていた。新予約システムでは、天草エアラインのインターネットサイトから、空席照会や予約、クレジットカード決済などが可能になった。現在では携帯電話用のモバイルサイトからも予約等が出来る。

運賃[編集]

インターネットで予約可能な運賃は、「普通運賃(大人・小児)」・「早勝28」(熊本〜大阪間のみ)・「早勝7」・「早勝1」・天草住民割引となっており、照会時点で設定のある運賃のみ表示され、一度の予約では、9席まで予約が可能。搭乗日の2ヶ月前の同一日午前9時より受付され、ゴールデンウィーク・夏期多客期・年末年始は、一斉売出しをする場合がある。通常の予約締切りは、該当便出発の20分前まで。小児(3~11歳)を同伴する大人が、普通運賃を利用の場合、大人と小児を同時に予約が可能だが、割引運賃の場合は、予約後、天草エアライン予約センターへ連絡し、同伴する小児の座席を予約する必要がある。インターネット、携帯サイトでの運賃支払いは、クレジットカード、またはコンビニエンスストア決済が可能となっている。

マイレージサービス[編集]

日本国内の航空他社とは、マイレージサービスの面ではいずれも提携しておらず、「AMXポイント」として独自にポイントカードを発行している。現在では、天草エアラインのインターネットサイトからも申し込みが可能になった。「天草~福岡(片道)」「天草~熊本(片道)」を1ポイント、「熊本~大阪(片道)」を2ポイントとして加算し、10ポイントからAMXの航空券と交換出来る。但し、ポイントの有効期限は前回利用日から1年間となっている。日本国内に在住している人のみ、AMXポイントカードの申し込みが可能。

日本航空便名で予約した場合はJALマイレージバンク(JMB)のマイル積算対象となるが、天草エアライン運航便はJMB特典航空券の利用はできない。

貨物[編集]

貨物取扱は、天草〜福岡間で行っている。「通常貨物」「貴重品」「生きた動物、遺骨、危険品」のカテゴリーに分けられて料金設定されており、貨物受付場所は、福岡空港ではJAL・日本航空・国内貨物カウンター(貨物ターミナル)、天草飛行場では、天草飛行場カウンターで、搭載予定便の出発時刻60分前まで受付けている[22]

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その他[編集]

  • 天草飛行場以外での空港業務は、JALグループに委託している。委託空港での予約・発券は当日の便に限られる。
  • 他の航空会社とは連帯運送契約を締結していない[23][24] が、JALグループとフジドリームエアラインズ(FDA)便の乗り継ぎに限り手荷物を目的地まで預けることが可能である。乗り継ぎ便の航空券提示が原則となるが、チケットレスの場合は出発地の地上係員が乗り継ぎ便が購入済みであることを確認できた場合に利用できる。その他の航空会社便に関しては、一旦到着空港にて手荷物を受け取り、再度乗り継ぎ便へ預ける必要がある。
  • 他の航空会社便への乗継ぎには、福岡空港で50分以上・熊本空港で30分以上・大阪国際空港(伊丹)で50分以上の乗継時間が必要となっている。
  • 『天草住民割引』がある。搭乗日における現住所が、熊本県天草市上天草市天草郡苓北町の乗客が利用可能で、航空券購入時、およびチェックイン時に、現住所が証明できる公的な書類(運転免許証保険証住民票等)の呈示が必要となっている。設定当初は住所を確認の上「天草住民割引カード」を発行していたが、2011年9月1日より発行・更新手続きは行っていない。
  • 旅行代理店とは違った、独自の団体割引運賃の設定がある。利用条件は、同一便利用の10名以上(ただし12歳以上で、責任ある代表者によって引率されるグループ)で、予約受付期間は、搭乗6ヶ月前〜14日前まで。
  • 2014年1月27日 - 3月20日の平日に限って、「1日親子イルカ号パラダイス運賃」を設定していた。飛行機マニアとして知られるパラダイス山元とのコラボレーションとして、天草エアラインの全行程10区間(または福岡始終着の8区間)を完乗するもので、運賃は10区間が15000円、8区間が10000円。途中降機した場合は全搭乗区間の普通運賃を支払わなければならない[25]
  • 国際連合の付属機関である国際民間航空機関(ICAO)において割り当てられている航空会社コードはAHXであり、AMXはメキシコアエロメヒコ航空に先に割り当てられていた。既存の航空会社コードが他の航空会社に重複付与される事は無く、天草エアラインが使用しているAMXコードは、日本国内線を運航するにあたって便宜上使用している略称である。

脚注[編集]

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  1. ^ 月刊エアライン 2013年12月号 P.128
  2. ^ 国際民間航空機関 (ICAO)より航空会社コード"AMX"を割り当てらた航空会社はアエロメヒコ航空だが、天草エアラインとは一切関係がない。
  3. ^ 鳥海高太朗 (2016年3月25日). “「天草エアライン」が、たった1機で起こす旋風”. 東洋経済オンライン. 2017年2月18日閲覧。
  4. ^ 天草エアライン - Facebook
  5. ^ 天草住民割引の取扱変更について - 天草エアライン 2011.08.29
  6. ^ AMX☆コロプラきっぷ発売! コロカなど新しいデザインになりました! - 天草エアライン 2014.03.23
  7. ^ 親子イルカ、愛称決まる 天草エア機新デザイン”. くまにちコム/熊本日日新聞. 2013年1月31日閲覧。
  8. ^ 天草エアライン、facebookで新塗装の整備作業を紹介 - Flyteamニュース(2013年2月13日付)
  9. ^ a b 仏製新機体、16年1月に導入方針 天草エア”. くまにちコム/熊本日日新聞. 2014年5月20日閲覧。
  10. ^ NAC signs LOI with Amakusa Airlines for Japan’s first ATR 42-600 Nordic Aviation Capital 22nd July 2014
  11. ^ a b 日本航空とのコードシェアを開始”. プレスリリース/天草エアライン. 2015年2月10日閲覧。
  12. ^ a b 天草エアラインと日本航空、4月1日よりコードシェアを開始”. 日本航空プレスリリース. 2015年2月10日閲覧。
  13. ^ 新機材ATR42-600機の受領について
  14. ^ a b c 天草エア新機が就航 天草と福岡、熊本、大阪結ぶ - 西日本新聞 2016年2月20日
  15. ^ a b c 新親子イルカは「音静か」 天草エアATR機就航 - 熊本日日新聞 2016年2月20日
  16. ^ 運賃適用条件のご案内 (PDF) - 天草エアライン
  17. ^ 天草エアライン 会社概要 Archived 2009年8月4日, at the Wayback Machine.
  18. ^ 黒木亮 (2017年1月29日). “島のエアライン/10”. 2017年2月18日閲覧。
  19. ^ 【書評】倒産寸前の小さな航空会社を救った、団塊世代社長の奇跡”. 2017年2月18日閲覧。
  20. ^ 天草エアライン、機体更新を検討 候補に仏機”. くまにちコム/熊本日日新聞. 2012年12月14日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2012年12月13日閲覧。
  21. ^ 地元2市1町が全額負担へ 天草エア新機体購入”. くまにちコム/熊本日日新聞. 2014年5月26日閲覧。
  22. ^ 貨物 - 天草エアライン
  23. ^ 日本航空では「JALグループと天草エアラインとの間で連帯運送契約を締結している」と案内している。
  24. ^ 時刻表 天草エアライン
  25. ^ 天草エアライン「1日乗りっぱなしフライト」を体験! 最後に大どんでん返し!?日経トレンディ、2014年3月18日)

外部リンク[編集]