バルセロナ=エル・プラット空港
| バルセロナ=エル・プラット空港 Aeroport de Barcelona | |||||||||||||||||
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| IATA: BCN - ICAO: LEBL | |||||||||||||||||
| 概要 | |||||||||||||||||
| 国・地域 |
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| 所在地 | アル・プラ・ダ・リュブラガート | ||||||||||||||||
| 母都市 | バルセロナ | ||||||||||||||||
| 種類 | 公共 | ||||||||||||||||
| 所有者 | Aena | ||||||||||||||||
| 拠点航空会社 |
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| 標高 | 4 m | ||||||||||||||||
| 座標 | 北緯41度17分49秒 東経2度04分42秒 / 北緯41.29694度 東経2.07833度 | ||||||||||||||||
| 公式サイト |
www | ||||||||||||||||
| 地図 | |||||||||||||||||
| 空港の位置 | |||||||||||||||||
| 滑走路 | |||||||||||||||||
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| 統計(2024年) | |||||||||||||||||
| 旅客数 | 5,503万人 | ||||||||||||||||
| リスト | |||||||||||||||||
| 空港の一覧 | |||||||||||||||||
バルセロナ=エル・プラット空港(バルセロナ=エル・プラットくうこう、スペイン語: Aeropuerto de Barcelona-El Prat[3][4]、英語: Barcelona-El Prat Airport[5])は、スペインのカタルーニャ州バルセロナ近郊にある国際空港である。
概要
[編集]バルセロナ中心部から12km南西にあり[6]、自治体としてはアル・プラ・ダ・リュブラガート、ビラダカンス、サン・ボイ・ダ・リュブラガートにまたがっている。ヨーロッパ圏内路線が大半を占め、大陸間路線の発着は少ない。スペインではアドルフォ・スアレス・マドリード=バラハス空港に次いで2番目に利用者が多い。ブエリング航空やライアンエアーなどの格安航空会社による積極的な乗り入れが行われており、エア・ヨーロッパのように、中南米の大半を占めるスペイン語圏諸国との間で大西洋縦断路線を運航する例も増えている為、近年利用者数は増加傾向にある。2014年には3,750万人(前年から6.7%増加)の旅客を取り扱い、過去最高記録を更新した[7]。
かつてはマドリードの空港との間で「空の架け橋」(スペイン語: Puente Aéreo, カタルーニャ語: Pont Aeri)と呼ばれるシャトル便が運行されていた。便数の観点では2008年までは世界でもっとも忙しい航路であり、2007年には971便/週が運航された[8]。2008年2月には両都市間を2時間30分で結ぶ高速鉄道AVEの路線が開通し、「空の架け橋」に代わって急速に人気を得たため、「空の架け橋」の便数は減らされた。
歴史
[編集]バルセロナ初の飛行場は現在のエル・プラット空港より約4km西のビラダカンスにあり、このアル・レムラール(El Remolar)飛行場が操業を開始したのは1916年のことである[9]。しかし、アル・レムラール飛行場は拡張の見通しが立たなかったため、1918年にはアル・プラド・ダ・リュブラガットにエル・プラット空港がオープンした。初めて発着陸を行った航空機はフランスのトゥールーズから飛来したラテコエール・Salmson300であり、この便の最終目的地はモロッコのカサブランカだった。この空港はカタルーニャ飛行クラブの本部として使用され、スペイン海軍の硬式飛行船であるツェッペリンの基地としても使用された。商業サービスの開始は1927年のことであり、イベリア航空のマドリード=クアトロ・ビエントス空港便だった。エル・プラット空港=クアトロ・ビエントス空港便はイベリア航空が初めて就航させた航路である。スペイン第二共和政期、エル・プラット空港はスペイン郵便航空(LAPE)の基地のひとつとなった[10]。
1948年には現在の07-25滑走路に当たる滑走路が建設された[9]。同年にはパンアメリカン航空が大型プロペラ旅客機のロッキード コンステレーションで、エル・プラット空港初の国際便であるニューヨーク便を開設した。1948年から1952年には1本目の滑走路と垂直方向に、現在の16-34滑走路に当たる2本目の滑走路が建設された[9]。さらに誘導路も建設され、旅客を収容する空港ターミナルビルも完成した[9]。1963年には年間の旅客数が100万人に到達した[9]。この時期には管制塔やエプロンが建設され、既存のターミナルが拡張された[9]。1968年には新ターミナルがオープンし、今日でもターミナル2Bとして現役で使用されている[9]。現代化の過程で航空無線装置が設置された[9]。
1970年8月3日、パンアメリカン航空は同年に運用が開始されたばかりの超大型旅客機ボーイング747でバルセロナ=リスボン=ニューヨークを結ぶ定期便を開設した[9]。同年11月4日にはイベリア航空がマドリード=バラハス空港との間で「空の架け橋」(Puente Aéreo)の運行を開始した[9]。数年後の1976年にはイベリア航空の「空の架け橋」専用のターミナルが建設された[9]。1977年には年間500万人以上の旅客を取り扱った[9]。
1970年代末から1990年代初頭にかけて、エル・プラット空港の旅客数や空港に対する投資は停滞した。1992年のバルセロナオリンピック開催が決定すると、既存ターミナル(ターミナルB)の現代化や拡張からなる大規模な開発が行われ、ターミナルBの両脇にターミナルAとターミナルCという2つのターミナルが新設された[9]。搭乗用通路が設置されたことで、乗客はターミナルから直に旅客機に乗り込めるようになった[9]。これらの大改修は建築家のリカルド・ボフィルがデザインを担当した。バルセロナオリンピックが開催された1992年には旅客数が1,000万人を突破した[9]。
2009年6月16日には新しいターミナル1が完成し、その面積は545,000m2にも及ぶ。今日運行される便の70%はターミナル1を使用している。ターミナルA、ターミナルB、ターミナルCは、それぞれターミナル2A、ターミナル2B、ターミナル2Cと名称を変更した。空港が所在するアル・プラド・ダ・リュブラガット市議会の要請を受けて、2011年6月6日には空港の名称が公式にバルセロナ=エル・プラット空港に変更された[9]。かつてはスパンエアーが本空港をハブ空港としていたが、スパンエアーは2012年1月27日に運航を停止した[11]。2014年2月1日にはエミレーツ航空が超大型旅客機のエアバスA380によるドバイ国際空港便を開設し、エル・プラット空港はエアバスA380が毎日運航するスペイン初の空港となった。
施設
[編集]現在の第1ターミナルは新たに建築されたもので、2009年6月16日に供用を開始した。当空港を発着する便のうち、およそ7割が第1ターミナルを使用する。以前ターミナルA、B、Cであったターミナルは、現在は、それぞれ第2ターミナルのターミナル2A、2B、2Cとなっている。
ターミナルビルの設計は、いずれもリカルド・ボフィルが担当している。
第1ターミナル
[編集]2009年6月16日供用開始。ターミナルのフロア面積は548,000m²、エプロンの面積は600,000m²。主に、各国のフルサービスキャリアと、LCCを含むスペインの全航空会社が利用している。
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出発コンコース
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屋上デッキ
第2ターミナル
[編集]旧ターミナルであり、A~Cの3つに分かれている。1992年のバルセロナオリンピック開催に合わせて改修されている。第1ターミナル開業後に使用料の値下げを行い、現在は主にLCCやチャーター便に使われている。
ターミナル2Cはイージージェットとイージージェット・スイスのチェックインエリア、ターミナル2Bはそれ以外の航空会社のチェックインエリアおよび到着エリア、ターミナル2Aは到着専用ターミナルとなっている[12]。制限エリア内は、2Aから2Cまで出発ゲートが並んでいる。
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チェックインエリア
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制限エリア
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ミロによるターミナル2Bの壁画
就航路線
[編集]2025年8月現在、以下の路線が運航中。
| 航空会社 | 就航地 |
|---|---|
| アムステルダム | |
| アムステルダム | |
| ミュンヘン | |
| シュトゥットガルト、ケルン、デュッセルドルフ | |
| ブルノ | |
| ブカレスト、ワルシャワ、クラクフ、ウィーン、ティラナ | |
| ニューヨーク/JFK | |
| ニューヨーク/JFK、マイアミ | |
| ワシントン/IAD | |
| モントリオール | |
| ボゴタ | |
| ドバイ | |
| アブダビ | |
| ドーハ | |
| 上海/浦東、北京/首都 | |
| 上海/浦東(2025年9月26日より運航開始予定) |
貨物航空会社
[編集]| 航空会社 | 就航地 |
|---|---|
| ロサンゼルス | |
| 香港、ジッダ、ルクセンブルク | |
| ビトリア | |
| パリ/CDG | |
| フランクフルト | |
| マドリード 季節運航: パルマ・デ・マヨルカ | |
| チューリッヒ | |
| ブリュッセル、リエージュ | |
| ケルン・ボン、バレンシア |
統計
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| 順位 | 航空会社 | 旅客数 | 就航地 |
|---|---|---|---|
| 1 | 13,703,747 | ヨーロッパ、アフリカ、アジア | |
| 2 | 4,760,426 | ヨーロッパ、アフリカ | |
| 3 | 2,358,293 | ヨーロッパ | |
| 4 | 1,421,438 | ドイツ (ミュンヘン、フランクフルト) | |
| 5 | 1,205,736 | スペイン | |
| 6 | 1,009,598 | スペイン (マドリード;シャトル便) | |
| 7 | 828,218 | ヨーロッパ | |
| 8 | 827,650 | イギリス (ロンドン) | |
| 9 | 721,159 | フランス (パリ) | |
| 10 | 653,317 | スイス (ジュネーヴ、チューリッヒ) | |
| 11 | 575,127 | オランダ (アムステルダム) | |
| 12 | 523,653 | ドイツ | |
| 13 | 514,019 | スイス | |
| 14 | 505,595 | ヨーロッパ | |
| 15 | 449,711 | オランダ | |
| 16 | 437,355 | ポルトガル | |
| 17 | 331,230 | イタリア | |
| 18 | 321,258 | アラブ首長国連邦 (ドバイ) | |
| 19 | 320,523 | トルコ | |
| 20 | 288,546 | ロシア (モスクワ、サンクトペテルブルク) | |
| 21 | 272,457 | イギリス | |
| 22 | 266,583 | アメリカ | |
| 23 | 252,734 | ベルギー (ブリュッセル) | |
| 24 | 233,039 | カタール (ドーハ) | |
| 25 | 224,585 | ロシア | |
| ◎は格安航空会社を示す。 | |||
| 順位 | 空港 | 旅客数 | 運航会社 |
|---|---|---|---|
| 1 | 1.317.031 | ブリティッシュ・エアウェイズ、イージージェット、モナーク航空、ノルウェー・エアシャトル、ブエリング航空 | |
| 2 | 1.201.641 | KLMオランダ航空、トランサヴィア、ブエリング航空 | |
| 3 | 1.200.217 | エールフランス、イージージェット、ブエリング航空 | |
| 4 | 1.132.929 | アリタリア-イタリア航空、ライアンエアー、ブエリング航空 | |
| 5 | 1.031.150 | ルフトハンザドイツ航空、ブエリング航空 | |
| 6 | 932.583 | トランサヴィア、ブエリング航空 | |
| 7 | 878.326 | ブリュッセル航空、ライアンエアー、ブエリング航空 | |
| 8 | 752.927 | ルフトハンザドイツ航空、ブエリング航空 | |
| 9 | 661.421 | ブリティッシュ・エアウェイズ | |
| 10 | 633.349 | イージージェット、ブエリング航空 | |
| 11 | 604.331 | スイス インターナショナル エアラインズ、ブエリング航空 | |
| 12 | 582.754 | ポルトガリア航空、TAP ポルトガル航空、ブエリング航空 | |
| 14 | 510.015 | イージージェット・スイス、スイス インターナショナル エアラインズ、ブエリング航空 | |
| 15 | 468.213 | ライアンエアー |
出典: Aeroport de Barcelona, Aena. |
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事故等
[編集]- 2015年3月24日 - ジャーマンウイングス9525便墜落事故
- 午前10時頃(日本時間同日夜)、デュッセルドルフ空港行きジャーマンウィングス9525便が当空港を離陸してから8分後に急降下し、フランス南部バルスロネット付近のアルプス山脈にある山岳地帯へ墜落、日本人2名を含む150名が死亡した[14][15]。
空港へのアクセス
[編集]鉄道
[編集]- 第2ターミナルにはアエロポルトT2駅があり、バルセロナ・サンツ駅、サント・セロニ、マカネト=マサネスより鉄道(セルカニアス バルセロナ:R2Nord)により30分間隔で運行している。第1ターミナルとは、無料のシャトルバスで連絡している 。
- 2016年2月12日にバルセロナ地下鉄9号線南部区間 (L9S) が開業し、アエロポルトT1駅及びアエロポルトT2駅が設けられた。[16]
バス
[編集]- カタルーニャ広場およびスペイン広場よりエアポートバス。
- 各地(コスタ・ドラダ(サラウ、タラゴナ、レウス)、アル・バンドレイ、バレンシア、ブラナス、カダケス、フィゲラス、アンドラ、リェイダ、アラン谷)よりエアポートバス。
- スペイン広場より46番の路線バス。
- サン・ジュアン・ダスピ、アル・プラ・ダ・リュブラガート、カステルデフェルスより路線バス。
脚注
[編集]- ^ Spanish AIP (Aena) Archived 2012年3月7日, at the Wayback Machine.
- ^ “Inicio”. 2025年10月9日閲覧。
- ^ BOE de 6 de junio de 2011 por la que se modifica la denominación oficial del Aeropuerto de Barcelona - El Prat
- ^ 'Aeropuerto de Barcelona-El Prat', nuevo nombre oficial de la infraestructura catalana
- ^ “Barcelona-El Prat Airport”. Aena. 2015年8月28日閲覧。
- ^ “EUROCONTROL basic”. Eurocontrol. 2015年10月10日閲覧。
- ^ Gaspar Pericay Coll. “Catalan News Agency - Barcelona El Prat Airport registers a record 37.5 million passengers for 2014”. 2015年10月10日閲覧。
- ^ “OAG reveals latest industry intelligence on the busiest routes”. OAG (2007年9月21日). 2010年11月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年10月10日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p “History - Barcelona–El Prat Airport”. Aena. 2015年10月10日閲覧。
- ^ aomd88. “Airline memorabilia: Alas de la República : CLASSA , LAPE (1934)”. 2015年10月10日閲覧。
- ^ “Spanair Suspends Operation”. WSJ (2012年1月27日). 2015年10月10日閲覧。
- ^ “Airport at Barcelona-El Prat Terminal T2”. aena. 2015年9月23日閲覧。
- ^ http://estadisticas.aena.es/csee/Satellite?c=Page&cid=1113582476702&pagename=Estadisticas%2FEstadisticas/[リンク切れ]
- ^ 独機墜落、遺体収容は難航の見通し 日本人2人搭乗か 2015.03.25 Wed posted at 09:54 JST
- ^ 仏アルプスに墜落のA320型機、今回含め11回の死亡事故 2015年03月25日 08:01 発信地:パリ/フランス
- ^ http://www.tmb.cat/en/detall-linia-metro/-/linia/L9S