アルゼンチン航空

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アルゼンチン航空
Aerolíneas Argentinas
Aerolíneas Argentinas Logo 2010.svg
IATA
AR
ICAO
ARG
コールサイン
ARGENTINA
設立 1950年
ハブ空港 エセイサ国際空港
ホルヘ・ニューベリー空港
焦点空港 アドルフォ・スアレス・マドリード=バラハス空港
マイレージサービス Aerolíneas Plus
会員ラウンジ VIP Lounge
航空連合 スカイチーム
親会社 Grupo Marsans
保有機材数 56機(8機発注中)
就航地 52都市
本拠地 アルゼンチンの旗 アルゼンチン ブエノスアイレス
代表者 ルイス・パブロ・セリアーニ (CEO)
外部リンク http://www.aerolineas.com.ar/
テンプレートを表示

アルゼンチン航空(アルゼンチンこうくう、スペイン語: Aerolíneas Argentinas、アエロリネアス・アルヘンティーナス)は、アルゼンチン航空会社で、同国のフラッグキャリアである。1990年代に民営化されたが、2008年7月に再国営化が発表された。

概要[編集]

アルゼンチン航空のデ・ハビランド DH.106 コメット
アルゼンチン航空のボーイング747-SP
アルゼンチン航空のエアバスA340-300

歴史[編集]

1929年に、前身のアエロポスタ社として郵便物の運搬を開始した。その後国内線の旅客便の運航を開始し、さらにブラジルチリボリビアなどの近隣諸国へ就航した。1940年代にダグラスDC-4を導入し北アメリカにその路線網を広げた。

1950年代後半に初のジェット機としてデ・ハビランド DH.106 コメットを導入し、1960年代にはボーイング707によってジェット化が進んだ。1970年代にはボーイング747を導入して、旧宗主国のスペイン首都マドリードへの運航を開始した。

その後ボーイング747-SPなどを導入しさらに路線が拡充されて、南極周り線でオークランドシドニーへの運航を開始した。またボーイング727ボーイング737を導入し、国内線や近距離国際線のジェット化を進めた。

1990年代後半にアルゼンチンの経済危機から経営状況が悪化し、ボーイング747-SPなどの燃費効率の悪い大型機の退役を進めるほか、不採算路線からの撤退を進めた。

現在[編集]

ブエノスアイレスのエセイサ国際空港(EZE)からアルゼンチン国内をはじめ南アメリカヨーロッパ北アメリカオセアニアへの路線の運航を行っている。なお、一部の国内線については子会社・アウストラル航空とのコードシェアで運航されている。

南アメリカの近隣諸国への路線が多い他、歴史的背景からヨーロッパへの長距離路線が多い。ヨーロッパ路線ではスペインのマドリードやバルセロナのほか、パリやローマへの路線にも就航している。北米路線は現在マイアミとニューヨーク(JFK)への路線を運航している。

南アメリカから南極周りでオセアニア(ブエノスアイレス - シドニー)線を就航させている数少ない航空会社の1つであったが、2014年4月で路線を休止し、現在はコードシェアしたニュージーランド航空運航の便がブエノスアイレス - オークランド線を就航している。

かつては北米路線ではロサンゼルスへ、欧州路線ではロンドンフランクフルトなどへのフライトを行っていたが、アメリカ同時多発テロイラク開戦等の影響で休止しているが、スカイチーム加盟後はアライアンスパートナー(デルタ航空・大韓航空・アエロメヒコ航空・エールフランス等)による運航が可能になったことから自社機の乗り入れを削減するかわりにコードシェアによって運航されている。

近年は老朽化した機材の更新が進み、長距離国際線の主力は自主発注導入のボーイング747や同SPから他社より中古購入したエアバスA340とボーイング747-475へ変わっている。2012年8月時点の機体年齢は11.5年。

2010年にブランドロゴと塗装を変更した。また、同年11月30日には国際航空連合・スカイチームへの加盟契約を行い[1]、2012年8月29日に正式加盟した[2]

2015年からは国際線用機材として他社からの中古機材が多数占めていたA340型とボーイング747-475からのリプレースを目的としたA330型機の導入を進めており、主力路線であるブエノスアイレス - スペイン・マドリード線とニューヨーク線などに投入した。

路線[編集]

  • ☆=自社機乗り入れ路線
  • *=スカイチーム・コードシェアリングおよびスカイチーム・パートナー路線

国内線[編集]

南アメリカ[編集]

北アメリカ[編集]

ヨーロッパ[編集]

極東・アジア[編集]

オセアニア[編集]

保有機材[編集]

2021年9月現在、アルゼンチン航空の機材は以下の通りである。

アルゼンチン航空 運航機材一覧
機材 保有数 発注数 座席数 備考
C Y
ボーイング737-700 8 - 8 120 128 うち1機はスカイチーム特別塗装機
ボーイング737-800 29 8 162 170 全機WL装着機
ボーイング737MAX8 5 7 8 162 170
エアバスA330-200 8 2 24 248 272
エンブラエルE190 26 - 合併したアウストラル航空から移管
76 9

退役済機材[編集]

脚注[編集]

  1. ^ アルゼンチン航空がスカイチームに加盟 アライアンス、南米および南半球での事業を拡大”. スカイチーム (2010年11月30日). 2012年8月30日閲覧。
  2. ^ アルゼンチン航空がスカイチームに加盟 18番目、南米初の加盟航空会社を迎え、南米大陸でのさらなる成長に期待”. スカイチーム (2012年8月29日). 2012年8月30日閲覧。
  3. ^ [ https://www.clarin.com/viajes/aerolineas-argentinas-comenzara-volar-orlando-partir-diciembre_0_5xmhoc2Tu.html AR return to MCO in December ]
  4. ^ a b c d 2019年12月に運航開始予定。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]