ポートランド国際空港
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| ポートランド国際空港 Portland International Airport | |||||||||||||||||
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空港空撮 | |||||||||||||||||
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連邦航空局・空港図 | |||||||||||||||||
| IATA: PDX - ICAO: KPDX | |||||||||||||||||
| 概要 | |||||||||||||||||
| 国・地域 |
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| 所在地 |
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| 種類 | 公共 | ||||||||||||||||
| 所有者 | ポートランド港湾局 | ||||||||||||||||
| 拠点航空会社 | |||||||||||||||||
| 敷地面積 | 1,214 ha | ||||||||||||||||
| 標高 | 9 m (30 ft) | ||||||||||||||||
| 座標 | 北緯45度35分19秒 西経122度35分51秒 / 北緯45.58861度 西経122.59750度 | ||||||||||||||||
| 公式サイト | 公式ウェブサイト | ||||||||||||||||
| 地図 | |||||||||||||||||
| 空港の位置 | |||||||||||||||||
| 滑走路 | |||||||||||||||||
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| 統計(2024年) | |||||||||||||||||
| 旅客数 | 1,751万人 | ||||||||||||||||
| リスト | |||||||||||||||||
| 空港の一覧 | |||||||||||||||||
ポートランド国際空港(ポートランドこくさいくうこう、英語: Portland International Airport)は、アメリカ合衆国のオレゴン州ポートランドにある空港である。
オレゴン州内では最も大規模な空港で、州の旅客、航空貨物の9割以上を処理している。
歴史
[編集]かつて、ポートランドには、1927年に開港したスワンアイランド市営空港があった。しかし、1930年代半ばになると、需要成長に対応した拡張が難しいことが明らかになり、当空港が建設された。
- 1936年、ポートランド・コロンビア空港として開港。
- 第二次世界大戦中、アメリカ陸軍航空隊によって使用された。
- 1948年、洪水で空港全体が浸水し、数か月間運用を停止した。
- 1952年、新ターミナル、第三滑走路が供用を開始。
- 1959年10月、ジェット機の発着が開始(パンアメリカン航空のボーイング707)。
- 1959年、新ターミナルが開業。
- 1967年、初の国際線として、バンクーバー線が就航。
- 1968年、川を埋め立てて新ターミナルを建設する計画があったが、地元住民の反対により実現せず。
- 1977年、ターミナルがリニューアル開業した。
- 1983年4月、ユナイテッド航空が東京/成田線を開設。
- 1986年、アラスカ航空用のコンコースDが開業。
- 1987年3月、デルタ航空が東京/成田線を開設。
- 1992年、コンコースEが開業。
- 1995年までにデルタ航空のアジア路線が大規模に拡張され、東京、ソウル、名古屋、台北経由バンコク線が開設された。
- 1997年のアジア金融危機などを受けて、東京線、名古屋線以外から撤退し、2001年にはポートランド発着のアジア路線から撤退した。
- 2001年9月10日、現在まで使われているターミナルが開業。
- 2001年9月11日の同時多発テロにより、翌週に行われる予定だった開業式典は行われなかった。
- 2003年4月、ルフトハンザドイツ航空のフランクフルト線が就航。
- 2004年6月、ノースウエスト航空が、マクドネル・ダグラスDC-10で東京/成田線を開設した。ノースウエスト航空は成田にハブを置いていた。
- 2005年8月、コンコース間の接続通路が開通。
- 2016年12月、保安検査場と入国審査施設を改修した。
- 2021年、デルタ航空が東京/羽田線を開設する予定だったが、開設を断念し、羽田空港発着枠を返却した。

ターミナル
[編集]当空港は、1つのターミナルで構成されており、4つのコンコース(B、C、D、E)に合計60の搭乗口がある。
主な就航路線
[編集]旅客
[編集]貨物
[編集]- フェデックス・エクスプレス
- UPS航空
- アマゾン・エア
- DHLアビエーション
- キャセイパシフィック航空
- Airborne Express
- Burlington Air Express
- Evergreen Airlines
- Kitty Hawk Cargo
空港アクセス
[編集]
MAXライトレールレッドラインが空港ターミナルに乗り入れている。
- 乗合シャトルバン
その他
[編集]- 以前はINSによる入国審査の拒否率が他の西海岸空港に比べて異常に高く、INSの当空港責任者の解任を求める騒ぎにまでなった[3][4][5][6]。デルタ航空自体は認めていないが、2000年9月6日に発表されたデルタ航空の成田便と名古屋便をポートランドから、それぞれニューヨークとロサンゼルスに移す決定[7]には、このINSの入国審査の問題も寄与していたのではないかと推測されている[8]。
- 空港には、テロ対策として搭乗手続き施設に全身スキャナー装置(ミリ波パッシブ撮像装置)が存在する。この検査に対して、衣服を脱いで抗議した男性が逮捕される事件も発生している[9]。
事故
[編集]- 2024年1月5日、ポートランド発オンタリオ行きアラスカ航空1282便(ボーイング737MAX-9型機、機体番号:N704AL)が、当空港を離陸直後に機体後方の非常用ドア1か所が吹き飛び、ポートランド国際空港へ引き返す事案が発生した。この便には、乗員・乗客合わせて177人が搭乗していたが、幸いにして非常用ドア付近に着席していた乗客はおらず全員無事だったが、1名がポートランド近郊の病院に搬送された[10]。事故原因は調査中だが、事故機は2023年に製造され、同社へ10月下旬に納入されてから約3か月しか経っていない新造機であった。この事故の影響で、同社はボーイング737MAX型機の運航を一時的に停止させたほか、ターキッシュエアラインズなども同型機の運航を一時的に停止した。
脚注
[編集]- ^ FAA Airport Form 5010 for PDX (PDF) , effective 2007-12-20
- ^ “Calendar Year Report”. Port of Portland. 2025年9月12日閲覧。
- ^ Richard Read (2000年6月1日). “INS eases stance on foreigners at PDX”. The Oregonian. 2013年1月14日閲覧。
- ^ Richard Read (2000年8月23日). “INS jails business traveler”. The Oregonian. 2013年1月14日閲覧。
- ^ Richard Read (2000年8月24日). “INS official comes under attack”. The Oregonian. 2013年1月14日閲覧。
- ^ Richard Read and Julie Sullivan (2000年9月20日). “INS' Beebe leaves; boss apologizes”. The Oregonian. 2013年1月14日閲覧。
- ^ The Oregonian,2000-09-07,"PDX loses Asia flights",by Gail Kinsey Hill
- ^ Florangela Davila (2000年9月11日). “Hard-line INS under fire in `Deportland'”. The Seattle Times. 2013年1月17日閲覧。
- ^ “空港の「裸スキャナー」に全裸で抗議した男性、無罪に”. MSN産経ニュース (産経デジタル). (2012年7月22日). オリジナルの2012年8月1日時点におけるアーカイブ。 2012年7月22日閲覧。
- ^ アラスカ航空機、飛行中に機内の窓など吹き飛ぶ 緊急着陸 2024.01.07 Sun posted at 17:30 JST