伊勢湾岸自動車道

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高速自動車国道
一般国道自動車専用道路(A')
有料

伊勢湾岸自動車道
国道302号標識

伊勢湾岸自動車道
地図
Isewangan Expressway Map.png
路線延長 56.4 km
開通年 1985年 - 2005年
起点 豊田市豊田東JCT
主な
経由都市
名古屋市桑名市
終点 四日市市四日市JCT
接続する
主な道路
記法
記事参照
テンプレート(ノート 使い方) ウィキプロジェクト 道路

伊勢湾岸自動車道(いせわんがんじどうしゃどう、ISEWANGAN EXPRESSWAY)は、愛知県豊田市豊田東JCTから三重県四日市市四日市JCTに至る高速道路である[1]。通称伊勢湾岸道(いせわんがんどう、ISEWANGAN EXPWY)で、沿線の愛知県・三重県では湾岸道とも呼ばれる。

概要[編集]

豊田東JCT - 東海IC間および飛島IC - 四日市JCT間は国土交通省の区分では高速自動車国道として、法定路線名は豊田東JCT - 東海IC間が第二東海自動車道横浜名古屋線、飛島IC - 四日市JCT間が近畿自動車道名古屋神戸線である。このため、報道や公的機関などでは豊田東JCT - 東海IC間を新東名高速道路、飛島IC - 四日市JCT間を新名神高速道路として扱うこともある(例として愛知三重両県警などが挙げられる[2][3][4])。

東海IC - 飛島IC間は並行する一般国道自動車専用道路(事業路線名は環状2号(名古屋環状2号線国道302号伊勢湾岸道路)である。

道路管理者日本道路公団であったが、2005年(平成17年)10月1日道路関係四公団民営化に伴い、中日本高速道路(NEXCO中日本)に移管された。

当路線は新東名高速道路新名神高速道路を結ぶ役割を持った路線である。現在、新名神と当路線は直接接続していないが、2008年(平成20年)2月23日の新名神の部分開通により、当路線は東名豊田JCT - 名神草津JCT間を従来の米原JCT経由より短絡するルートの一部(当道・東名阪道・新名神)を構成するようになり、役割が増してきている。また、愛知以東から三重・奈良の両県への直結ルートを与え、大阪府南部(泉南地域)〜和歌山県への効率的なアクセス路ともなり得る(当道・東名阪道・名阪国道・西名阪道の連携)。更に、名古屋圏の環状道路としての役割を持った路線でもある。東海IC - 飛島IC間は環状2号(名古屋環状2号線国道302号)の海上部の自動車専用道路であり、豊田東JCT - 四日市JCT間の全線も東海環状自動車道と接続することにより、環状道路の南側部分として機能することになる。

全区間が高架のため、横風(冬場は北風)の影響を受ける。東海IC - 飛島IC間に3本の斜張橋名港東大橋名港中央大橋名港西大橋)があり、これらのを総称する愛称として名港トリトンの名が一般公募により決定された。東海IC - 飛島IC間(環状2号(名古屋環状2号線国道302号) 伊勢湾岸道路)を指して名港トリトンと呼ぶ場合もある。この区間は一般有料道路であり、上り線は飛島ICの先に、下り線は東海ICの先に「ここから一般有料道路」と表記した標識が、通過後は「ここから高速道路」と表記した標識がそれぞれ設置してある[5]

豊田JCT - 四日市JCT間の総事業費は1兆3150億円であった。

なお、三重県内の四日市JCT - 新四日市JCT間は伊勢湾岸自動車道ではなく、新名神高速道路として事業中である[6]

通過市町村[編集]

※ 安城市北部を200 - 300 m通過する程度ではあるが、カントリーサインは設置されており、通過後は再び豊田市に入る。

接続高速道路[編集]

インターチェンジなど[編集]

  • IC番号欄の背景色がである区間は既開通区間に存在する。施設欄の背景色がである区間は未開通区間または未供用施設に該当する。未開通区間の名称は全て仮称である。
  • 路線名の特記がないものは市道
IC
番号
施設名 接続路線名 起点から
km
備考 所在地
新東名高速道路 静岡東京方面
1 豊田東JCT 東海環状自動車道 0.0 愛知県 豊田市
2 豊田東IC 国道248号 3.1
19-1 豊田JCT 東名高速道路 5.0
3 豊田南IC 国道155号豊田南バイパス 12.6
- 刈谷PA - 15.9 ハイウェイオアシス併設 刈谷市
4 豊明IC 国道23号名四国道知立バイパス 20.2 豊明市
5 名古屋南IC/JCT 国道23号(名四国道)
名古屋第二環状自動車道
名古屋高速3号大高線
25.5 ICは四日市方面出入口のみ 名古屋市
6 大府IC 国道302号名古屋環状2号線
知多半島道路 大府西IC
27.0 豊田方面出入口のみ 大府市
国道302号(名古屋環状2号線) 四日市方面出入口のみ 東海市
7
7-1
東海IC/JCT 国道302号(名古屋環状2号線)
国道247号西知多産業道路
名古屋高速4号東海線
29.9
8 名港潮見IC 県道225号名古屋東港線 32.4 名古屋市
9 名港中央IC 金城ふ頭線(名古屋市道金城埠頭線 34.8
10 飛島IC/JCT 国道302号(名古屋環状2号線)
名古屋第二環状自動車道(事業中)
県道71号名古屋西港線
37.6 JCTは2018年度供用予定 飛島村
11 湾岸弥富IC 県道71号名古屋西港線 40.5 豊田方面出入口のみ 弥富市
12 弥富木曽岬IC 県道103号境政成新田蟹江線 43.3 四日市方面出入口のみ
13 湾岸長島IC/PA 県道7号水郷公園線 45.9 三重県 桑名市
14 湾岸桑名IC 県道69号湾岸桑名インター線 48.4
15 みえ川越IC 国道23号(名四国道) 50.2 川越町
16 みえ朝日IC 県道66号四日市朝日線 54.2 四日市方面出入口のみ 四日市市
29-1 四日市JCT 東名阪自動車道 56.4
新名神高速道路 新四日市JCT神戸方面(事業中、新四日市JCTまでは2016年8月11日開通予定)

SA・PA[編集]

伊勢湾岸道にはSAはないが、刈谷PA湾岸長島PAの2つのPAがある。どちらも売店とレストラン(刈谷PAのレストランは隣接するハイウェイオアシス内)があり、ガソリンスタンドが刈谷PAに設置されている。24時間営業は、刈谷PAのガソリンスタンドと刈谷PAのハイウェイオアシス内にあるサークルKのみ。いずれも中日本エクシスとは一切関係ない。

主な橋[編集]

橋のギャラリー[編集]

歴史[編集]

  • 1985年(昭和60年)3月20日 : 名港中央IC - 飛島IC(名港西大橋)間開通(暫定2車線)。
  • 1993年(平成5年)11月 : 豊田JCT - 名古屋南IC間と湾岸弥富IC - 四日市JCT間事業着手。2003年3月の全線開通を予定していたが、湾岸弥富IC - みえ川越IC間は新工法による工期短縮により1年前倒しで開通した反面、豊田市内の環境問題の協議に時間を要したため、豊田南IC - 豊明IC間は予定より9か月遅れの同年12月、豊田JCT - 豊田南IC間は21か月遅れの2004年12月に開通した[7]
  • 1998年(平成10年)3月30日 : 名古屋南IC - 名港中央IC間開通。名港中央IC - 飛島IC(名港西大橋)間6車線化。
  • 2000年(平成12年)3月25日 : 飛島IC - 湾岸弥富IC間開通[8]
  • 2002年(平成14年)3月24日 : 湾岸弥富IC - みえ川越IC間開通。
  • 2003年(平成15年)3月15日 : 豊田東IC - 豊田JCT間開通(暫定4車線)に伴い東名高速道路と接続(当時、豊田東ICは東名高速道路のインターチェンジ扱い)。
  • 2003年(平成15年)3月21日 : みえ川越IC - 四日市JCT間開通に伴い東名阪自動車道と接続。
  • 2003年(平成15年)3月23日 : 豊明IC - 名古屋南IC間開通。同時に名古屋南JCT開通に伴い名古屋高速3号大高線と接続。
  • 2003年(平成15年)12月25日 : 豊田南IC - 豊明IC間開通。
  • 2004年(平成16年)12月4日 : 刈谷PA(刈谷ハイウェイオアシス)開業。
  • 2004年(平成16年)12月12日 : 豊田JCT - 豊田南IC間開通、東名豊田JCT - 東名阪道四日市JCT間が伊勢湾岸道一本で接続される。
  • 2005年(平成17年)3月19日 : 豊田東JCT - 豊田東IC間開通(暫定4車線)。伊勢湾岸自動車道全線開通[1][9]。同時開通の東海環状自動車道と豊田東JCTで接続。
  • 2011年(平成23年)3月20日 : 名古屋第二環状自動車道(名二環)と名古屋南JCTで接続。
  • 2011年(平成23年)11月19日 : 名古屋高速4号東海線と東海JCTで接続。
  • 2016年(平成28年)2月13日 : 新東名高速道路と豊田東JCTで接続[10]

道路管理者[編集]

所管警察[編集]

ハイウェイラジオ[編集]

  • 豊田南(豊田JCT - 豊田南IC)
  • 刈谷(豊田南IC - 豊明IC)
  • 豊明(豊明IC - 名古屋南IC)
  • 名港潮見(東海IC - 名港中央IC)
  • 湾岸桑名(湾岸長島IC/PA - 湾岸桑名IC)
  • 朝日(みえ川越IC - みえ朝日IC)

車線・最高速度[編集]

区間 車線
上下線=上り線+下り線
最低速度 最高速度
大型貨物等・
三輪牽引
左を除く車両
豊田東JCT - 豊田JCT
(高速自動車国道)
8=4+4 50 km/h
(法定)
80 km/h
(法定)
100 km/h
(法定)
豊田JCT - 東海IC
(高速自動車国道)
6=3+3
東海IC - 飛島IC
(自動車専用道路)
50 km/h
(指定)
80 km/h
(指定)
100 km/h
(指定)
飛島IC - 四日市JCT
(高速自動車国道)
50 km/h
(法定)
80 km/h
(法定)
100 km/h
(法定)

全線にわたり片側3車線の6車線構造で最高速度は100km/hとなっているが、みえ川越IC付近や豊明IC付近は半径500m級のカーブがある[要出典]。また、豊田東JCT - 豊田JCT間は暫定的に片側2車線の暫定4車線となっていたが、新東名高速道路の開通に伴い8車線化された。

東海IC - 飛島IC間は一般有料道路であるため、東海環状道と同じく、最低速度、大型貨物等・三輪・牽引の最高速度、それ以外の車種の最高速度の各規制標識が3つ連なって設置されている。

北関東自動車道と同じく、高速自動車国道として全線が最高速度100km/hで供用されている路線である。

料金[編集]

豊田東JCT - 東海IC間および飛島IC - 四日市JCT間
高速自動車国道・普通区間 - 普通車の料率は消費税抜き24.6円/km。
東海IC - 飛島IC間
一般有料道路 - 全線利用の場合、普通車870円
  • 消費税率5%当時の全線料金(普通車)は850円であった。これから消費税抜きの料率を逆算して求めると、ターミナルチャージ150円があるものとした場合は108.1円/kmとなる。2014年4月から当面10年間ETC限定で、本州四国連絡道路海峡部および東京湾アクアラインの料金水準がこの値にまで引き下げられることになった[13]

割引[編集]

伊勢湾岸道路と高速国道との連続利用割引
東海IC - 飛島IC間の一般有料道路部分全線を利用し、かつ、接続する高速国道と連続利用する場合、普通車150円引き[14]ETCでなくとも適用されるため、料金検索では本割引適用後の額を通常料金として表示している。ETC時間帯割引障害者割引は、本割引適用後の料金に対して重複適用する。
特別区間割引 《終了》
「高速道路の有効活用・機能強化」の一環で、道路整備事業に係る国の財政上の特別措置に関する法律#高速道路利便増進事業を活用して2009年(平成21年)5月13日開始。ETC車に限り30%引き。割引後料金は24捨25入により50円単位に端数処理を行う。時間帯割引の重複適用はしないが、上記連続利用割引は重複適用する(連続利用割引を先に適用)。2014年3月31日限りで終了。

また、並行する名四国道国道23号)の木曽川大橋揖斐長良大橋で工事による車線規制が行われる場合、迂回利用のために、みえ川越IC - 飛島IC間の相互間の利用に限り50%引きになった(2007年7月25日 - 同年10月12日2009年10月1日 - 2010年4月13日及び2010年10月1日 - 2011年3月25日に実施。ETCでなくても適用。時間帯割引の重複適用はなし)[15][16][17]

交通量[編集]

24時間交通量(台) 道路交通センサス

区間 平成17(2005)年度 平成22(2010)年度
豊田東JCT - 豊田東IC 17,256 25,089
豊田東IC - 豊田JCT 29,931 39,517
豊田JCT - 豊田南IC 42,290 73,661
豊田南IC - 豊明IC 43,572 72,804
豊明IC - 名古屋南JCT/IC 46,839 74,850
名古屋南JCT/IC - 大府IC 47,073 72,095
大府IC - 東海JCT/IC 46,640 71,183
東海JCT/IC - 名港潮見IC 52,439 76,137
名港潮見IC - 名港中央IC 55,082 78,838
名港中央IC - 飛島IC 56,624 82,259
飛島IC - 湾岸弥富IC 41,594 69,189
湾岸弥富IC - 弥富木曽岬IC 38,244 64,891
弥富木曽岬IC - 湾岸長島IC 39,900 71,396
湾岸長島IC - 湾岸桑名IC 37,858 69,634
湾岸桑名IC - みえ川越IC 31,977 61,156
みえ川越IC - みえ朝日IC 25,933 48,416
みえ朝日IC - 四日市JCT 27,398 50,314

(出典:「平成22年度道路交通センサス」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)

渋滞[編集]

名港トリトンのみが開通した当初は交通量が少なく、無駄な公共事業の代表例として取り上げられたこともある。2004年にほぼ全線(豊田JCT - 四日市JCT間)が開通し、本路線を介して東名 - 東名阪道間が連絡されてからは交通量が大幅に増加した(2004年度の通行台数は2583.4万台と、前年比1151.4万台増であり、これは全ての高速自動車国道の中でも最大の増加量であった)[18]。それ以前は豊田 - 四日市の移動は名古屋ICから東名阪道(現・名古屋第二環状自動車道)や名古屋高速道路を利用する必要があった。そのため、伊勢湾岸道の開通によって名古屋市中心部の渋滞も若干緩和された。2015年現在では交通量は非常に多く、平日午前の東名上り岡崎IC付近を先頭とする渋滞豊田JCTを過ぎて当路線に伸びてくることがある。また、2008年(平成20年)2月に新名神・亀山JCT - 草津JCT間が部分開通したことで交通量が更に増加し、朝夕や土休日の東名阪道・四日市IC付近の渋滞が四日市JCTを過ぎて当路線まで伸びてくることがある。また平日の朝方に飛島IC出口で渋滞する事もしばしばある。

脚注[編集]

  1. ^ a b 北勢国道事務所 50年のあゆみ」の「事務所50年のあゆみ」(PDF)の14ページ「伊勢湾岸自動車道全通(豊田東JCT〜四日市JCT間)」
  2. ^ 愛知県警察/交通死亡事故発生マップ(高速隊) - 東海IC以東の区間を新東名、飛島IC以西を新名神として扱っている。
  3. ^ 三重県警高速隊事故マップ - 三重県内の伊勢湾岸道全線を新名神としても扱っている。
  4. ^ 報道での例:「高速道路上に歩行者、はねられ死亡 刈谷・第2東名」 朝日新聞 2010年6月18日0時10分配信
  5. ^ 東海環状道も一般有料道路であるため、豊田東JCTにも同様の標識がある。
  6. ^ 新名神高速道路(四日市JCT-四日市北JCT)の進捗状況 NEXCO中日本
  7. ^ 伊勢湾岸自動車道 (豊田JCT〜四日市JCT) 事後評価(案) - NEXCO中日本(PDFファイル)
  8. ^ “来年3月に高速道路5区間が開通、総延長6615kmに”. Response. (株式会社イード). (1999年12月17日). http://response.jp/article/1999/12/17/595.html 2016年4月9日閲覧。 
  9. ^ 中日本高速道路の資料で「平成17年度に全線開通した伊勢湾岸道」と表現されている。
  10. ^ 新東名高速道路 浜松いなさJCT〜豊田東JCTが2月13日(土)15時に開通します。”. 中日本高速道路 (2015年12月11日). 2015年12月11日閲覧。
  11. ^ 愛知県警察高速隊の所在地及び管轄路線
  12. ^ 三重県高速道路交通警察隊の運営に関する訓令
  13. ^ “新たな高速道路料金について” (PDF) (プレスリリース), 東日本高速道路(株)、中日本高速道路(株)、西日本高速道路(株), (2014年3月14日), http://www.e-nexco.co.jp/pressroom/press_release/head_office/h26/0314/pdfs/pdf.pdf 2015年5月16日閲覧。 
  14. ^ 他の車種の割引額は、軽自動車等100円、中型車150円、大型車250円、特大車350円。
  15. ^ 伊勢湾岸自動車道「みえ川越IC〜飛島IC間」の通行料金割引を10月12日に終了します -名四国道(国道23号)の橋梁補修工事車線規制に伴う料金割引- -中日本高速道路、2007年10月5日
  16. ^ 伊勢湾岸自動車道「みえ川越IC〜飛島IC間」の通行料金割引を4月13日で終了します -名四国道(国道23号)の橋梁補修補強工事に伴う料金割引- -中日本高速道路、2010年4月5日
  17. ^ 伊勢湾岸自動車道 みえ川越IC〜飛島IC間の料金割引を3月25日で終了します -名四国道(国道23号)の橋梁補修補強工事に伴う規制解除のため- -中日本高速道路、2011年3月17日
  18. ^ 『今がわかる時代がわかる日本地図 2006年版』正井泰夫監修、成美堂出版編集部編集、2006年1月10日発行、ISBN 978-4-415-10231-3 p.73

関連項目[編集]

外部リンク[編集]