中央自動車道

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高速自動車国道
有料
中央自動車道
E20 / E19 / E68 中央自動車道
地図
Location ChuoExpwayJp.jpg
路線延長 366.8 km
高井戸IC - 河口湖IC) 93.3 km
大月JCT - 小牧JCT) 273.5 km
開通年 1967年昭和42年) - 1982年昭和57年)
起点 東京都杉並区高井戸IC
主な
経由都市
八王子市相模原市大月市甲府市岡谷市飯田市中津川市多治見市春日井市(本線)
都留市(富士吉田線)
終点 山梨県富士吉田市
(富士吉田線 富士吉田IC
愛知県小牧市(本線 小牧JCT[1]
接続する
主な道路
記法
記事参照
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
高井戸IC - 岡谷JCTを表す高速道路ナンバリング標識

中央自動車道(ちゅうおうじどうしゃどう、英語: CHUO EXPWY[2])は、中日本高速道路株式会社(NEXCO中日本)が管理している、東京都杉並区高井戸ICから愛知県小牧市小牧JCT、および途中の山梨県大月市大月JCTで分岐して山梨県富士吉田市富士吉田ICを結ぶ高速道路高速自動車国道)。略称中央道(ちゅうおうどう)[3]。旧道路名は中央高速道路であり、道路名を「○○高速道路」から「○○自動車道」へ変更[4]した唯一の高規格幹線道路でもある。

高速道路ナンバリングによる路線番号は、高井戸IC - 岡谷JCT[注釈 1]が「E20」、岡谷JCT - 小牧JCT間が長野自動車道とともに「E19」、大月JCT - 河口湖IC間の富士吉田線東富士五湖道路とともに「E68」と、それぞれ割り振られている[5]

概要[編集]

全区間を中日本高速道路(NEXCO中日本)が管理・営業している。東京都区部から名古屋市近郊までを神奈川県北部・山梨県長野県南部・岐阜県南東部を経由して結び、同じ東京・名古屋近郊を結ぶ東名高速道路新東名高速道路を補完する役割を持つ。かつての五街道である甲州街道中山道に概ね沿う形で整備され、高井戸IC - 岡谷JCT間は甲州街道を継承する国道20号と多くの区間で並行する[注釈 2]

開通当初は、東名高速名神高速と同様に中央高速道路を名称として用いていたが、開通当初の暫定2車線対面通行でなおかつ中央にセンターポールも分離帯もないという状態であった上、追越しも許されている(中央線が破線)という有様であったにもかかわらず、「高速」という呼称によって速度超過が多発したことによる交通事故が頻発してしまったために[4]中央自動車道に改称された[6](ただし一部の情報板等の標識に「中央高速」の表記を使用しているものもある)[要出典]。なお、その後開通した高速道路では、東名・名神のバイパスとなる新東名高速新名神高速を除いては道路名称に「○○高速道路」が用いられることはなく「○○自動車道」に統一されている[6]

首都圏放射方向の高速道路(9放射)のうち、唯一都心部首都高速道路4号新宿線と接続する区間)が4車線であるため、深刻な渋滞が発生することがある。沿線には相模湖河口湖などリゾート地が多いことから平日週末の利用車数の差が大きく、観光シーズン土曜日曜の渋滞が他路線より目立つ。また、高井戸IC - 八王子ICは平日・休日問わず交通量が非常に多く、平日においても渋滞が多発している。

多くの区間で並行する中央本線と同様、日本国内の高速道路では特に標高の高い地域を経由する。富士見バスストップ西方(157.3KP付近)にある中央道最高地点は標高1,015mであり、2000年10月7日東海北陸自動車道荘川IC - 飛驒清見IC開通までは、同地点が日本の高速道路の最高地点であった。

規格[編集]

  • 道路構造令
    • 第1種第1級(三鷹TB - 八王子IC/TB
    • 第1種第3級(八王子IC/TB - 小牧JCT)
    • 第1種第4級(高井戸IC - 三鷹TB)
  • 設計速度
    • 120km/h(三鷹TB - 八王子IC/TB)
    • 80km/h(八王子IC/TB - 小牧JCT)
    • 60km/h(高井戸IC - 三鷹TB)

路線名・道路名[編集]

高速自動車国道の路線名(政令による路線名)としての中央自動車道は、東京都を起点に3方向に分岐する富士吉田線・西宮線・長野線の3路線から成る[7]

国土開発幹線自動車道建設法では、以下のとおり指定されている。

路線名 起点 主たる経過地 終点
富士吉田線 東京都 神奈川県津久井郡相模湖町 大月市 富士吉田市
西宮線 神奈川県津久井郡相模湖町 大月市 甲府市 諏訪市 飯田市 中津川市 小牧市 大垣市 大津市 京都市 吹田市 西宮市
長野線 松本市付近 長野市

また高速自動車国道の路線を指定する政令では次のように指定されている。

路線名 起点 重要な経過地 終点
富士吉田線 東京都
杉並区
東京都世田谷区 三鷹市 調布市 府中市 国立市 日野市 八王子市 相模原市 上野原市 大月市 都留市 山梨県南都留郡富士河口湖町 富士吉田市
西宮線 甲州市 笛吹市 甲府市 甲斐市 韮崎市 北杜市 茅野市 諏訪市 岡谷市 伊那市 駒ヶ根市[注釈 3] 飯田市 中津川市 恵那市 瑞浪市 土岐市 多治見市 春日井市 小牧市 岩倉市 一宮市 羽島市 大垣市 岐阜県不破郡関ケ原町 米原市 彦根市 東近江市 湖南市 野洲市 栗東市 草津市 大津市 京都市 向日市 長岡京市 高槻市 茨木市 吹田市 豊中市 尼崎市 西宮市
長野線 塩尻市 松本市 安曇野市 千曲市 長野市

これらについて、一般公衆に案内されている道路名(通称)に区分すると以下のようになる[注釈 4]

路線名 道路名 区間 備考
中央自動車道富士吉田線 E20E68 中央自動車道 高井戸IC - 富士吉田IC
C3 東京外かく環状道路※1 東名JCT - 中央JCT 整備計画区間
中央自動車道西宮線 E20E19 中央自動車道 大月JCT - 小牧JCT[1]
E1 東名高速道路 小牧JCT - 小牧IC 第一東海自動車道と重複[8]
E1 名神高速道路 小牧IC - 西宮IC 支線あり※2
中央自動車道長野線 E19 長野自動車道 岡谷JCT - 更埴JCT
E18 上信越自動車道 更埴JCT - 長野IC 関越自動車道上越線と重複[8]
※1 同道路の供用済区間は「 東京外環自動車道(C3)」として供用されている。
※2京滋バイパス(E88)・久御山淀IC - 大山崎JCTは名神高速の改築事業として建設された。

道路名(通称)「中央自動車道」に高速自動車国道の路線名を照らし合わせると、高井戸IC - 大月JCT間は、富士吉田線・西宮線・長野線の3路線の重複区間、大月JCT - 岡谷JCT間が西宮線・長野線の重複区間で、岡谷JCT - 小牧JCT間が西宮線の単独区間である。また、支線になる大月JCT - 富士吉田IC間は富士吉田線の単独区間になる[9]

以下では、特記がない場合は道路名(通称)の中央自動車道について述べる。また、道路形状等に従い、高井戸IC - 小牧JCTを本線(E20・E19)、大月JCT - 富士吉田ICを富士吉田線(E68)と呼ぶ。

東名高速との比較[編集]

中央自動車道と同様に東京と名古屋を結ぶ高速道路のひとつに東名高速道路がある。距離もほぼ等しく(中央道の高井戸IC - 小牧JCTが344km、東名高速の東京IC - 小牧JCTが340km[注釈 5])、中央道と東名高速とは相互に代替する機能を担っている。東名集中工事が行われる際は、NEXCO中日本ウェブサイトやSA・PAの各施設で中央道への迂回を促すメッセージが掲載され、料金調整も行われる。

一方で、次のような点から、中長距離輸送には東名高速が利用される傾向にある。

  • 東名高速が神奈川・静岡県境付近を除いて比較的平坦なルートを通ることに対し、中央道は東京都、愛知県、甲府盆地、および伊那谷の区間を除くほぼ全区間で山地部を通るためカーブ勾配(坂)、長大トンネルが多い。
  • 冬季になると、中央道ではによるチェーン冬用タイヤ規制や通行止めがたびたび発生する。
  • 中央道は起点の東京側でも大部分が4車線区間であり、この区間の通過に3時間以上かかる大渋滞[注釈 6]をしばしば引き起こす[注釈 7]
  • 東名高速の速度制限状況と比べ、中央道では東京都の一部区間を除き制限速度が80km/h以下である。
  • 新名神草津JCT以西から東京方面へ向かう場合、(その逆の場合含む)中央道経由よりも大幅に時間が短縮される場合がある。

高速バス路線の利用状況[編集]

首都圏と中京以西を結ぶ夜行高速バスでは、首都圏の発着地に応じて中央道と東名高速とを使い分ける傾向が見られ、新宿駅池袋駅多摩地域埼玉発着は中央道経由、東京駅渋谷駅横浜発着は東名高速経由が多い。しかし、新宿・池袋発着のバスでは首都高速中央環状線が東名高速道路に接続する首都高速3号渋谷線大橋JCTまで延伸されたことに加え、圏央道を介して東名高速と中央道が結ばれたこと、更には新東名高速道路新名神高速道路の部分開通もあり、東名高速経由へシフトする路線が増えている。

インターチェンジなど[編集]

本線
  • 三鷹(高井戸IC - 調布IC)
  • 国立府中(国立府中IC周辺)
  • 石川(石川PA周辺)
  • 八王子(八王子TB - 八王子JCT)
  • 相模湖(相模湖IC - 上野原IC)
  • 上野原(上野原IC - 大月JCT)
  • 大月(上野原IC - 大月JCT)
  • 初狩(大月JCT - 勝沼IC)
  • 勝沼(大月JCT - 勝沼IC)
  • 一宮御坂(勝沼IC - 一宮御坂IC)
  • 甲府南(一宮御坂IC - 甲府南IC)
  • 甲府昭和(甲府南IC - 甲府昭和IC)
  • 諏訪(諏訪南IC - 諏訪IC)
  • 伊那(伊北IC - 伊那IC)
  • 恵那山トンネル(園原IC - 神坂PA 恵那山トンネル内)
  • 恵那(恵那峡SA - 恵那IC)
  • 土岐(土岐IC周辺)
  • 多治見(虎渓山PA - 多治見IC)
  • 桃花台(小牧東IC - 小牧JCT)
富士吉田線
  • 都留(大月JCT - 河口湖IC)

八王子支社名古屋支社の管理境界となる伊北ICを境に、東側(富士吉田線を含む)は八王子支社の「○時○分現在の高速道路情報を、(ハイウェイラジオ○○より)お知らせします」で始まる形態、西側は名古屋支社の一宮管制による4点チャイムで始まる形態に分けられている。

交通量[編集]

本線(西宮線)

24時間交通量(台) 道路交通センサス

区間 平成17年(2005年)度 平成22年(2010年)度 平成27年(2015年)度
高井戸IC - 調布IC 87,891 93,372 93,073
調布IC - 稲城IC 90,332 91,717 89,122
稲城IC - 府中SIC 82,874 82,829 77,517
府中SIC - 国立府中IC 81,424
国立府中IC - 八王子IC 65,341 66,960 66,555
八王子IC - 八王子JCT 44,890 47,236 44,204
八王子JCT - 相模湖東出口 54,874 51,799
相模湖東出口 - 相模湖IC 44,311 53,895 51,244
相模湖IC - 上野原IC 47,730 55,800 50,768
上野原IC - 談合坂SASIC 45,392 52,981 47,645
談合坂SASIC - 大月IC
大月IC - 大月JCT 12,535 25,017 46,910
大月JCT - 勝沼IC 37,907 40,576 36,498
勝沼IC - 一宮御坂IC 31,817 34,153 31,887
一宮御坂IC - 笛吹八代SIC 32,604 34,058 32,850
笛吹八代SIC - 甲府南IC
甲府南IC - 甲府昭和IC 30,809 30,698 29,747
甲府昭和IC - 双葉SASIC 29,815 29,181 28,806
双葉SASIC - 双葉JCT 29,505 30,323 30,264
双葉JCT - 韮崎IC 30,936 32,581 32,804
韮崎IC - 須玉IC 29,954 30,275 31,187
須玉IC - 長坂IC 26,506 26,335 27,409
長坂IC - 小淵沢IC 24,751 23,882 25,084
小淵沢IC - 諏訪南IC 24,077 23,002 24,184
諏訪南IC - 諏訪IC 27,126 26,223 26,458
諏訪IC - 岡谷JCT 34,811 34,420 35,424
岡谷JCT - 伊北IC 38,522 38,053 39,201
伊北IC - 伊那IC 34,971 34,338 35,520
伊那IC - 小黒川PASIC 32,465 31,715 32,939
小黒川PASIC - 駒ヶ根IC
駒ヶ根IC - 駒ヶ岳SASIC 30,916 30,220 31,132
駒ヶ岳SASIC - 松川IC
松川IC - 座光寺PASIC 28,098 27,777 28,381
座光寺PASIC - 飯田IC
飯田IC - 飯田山本IC 24,806 25,105 26,248
飯田山本IC - 園原IC 24,269 25,502
園原IC - 中津川IC 25,849 25,183 26,875
中津川IC - 恵那IC 32,692 32,086 32,113
恵那IC - 瑞浪IC 38,134 38,312 38,210
瑞浪IC - 土岐IC 41,950 42,850 42,961
土岐IC - 土岐JCT 45,441 46,552 45,537
土岐JCT - 多治見IC 43,433 39,562 40,719
多治見IC - 小牧東IC 48,594 45,094 45,919
小牧東IC - 小牧JCT 49,464 47,108 48,446

(出典:「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)

富士吉田線

24時間交通量(台) 道路交通センサス

区間 平成17年(2005年)度 平成22年(2010年)度 平成27年(2015年)度
大月JCT - 都留IC 16,779 30,488 16,582
都留IC - 富士吉田西桂SIC 12,345 22,909 13,827
富士吉田西桂SIC - 河口湖IC
河口湖IC - 富士吉田IC 03,408 08,035 03,270

(出典:「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)

  • 令和2年度に実施予定だった交通量調査は、新型コロナウイルスの影響で延期された[73]
全線

2002年度 区間別日平均交通量[74]

  • 高井戸IC - 八王子IC(総交通量) : 11万3411台(前年度比97.1%)
  • 八王子IC - 大月JCT - 河口湖IC(区間平均) : 3万9466台(前年度比98.1%)
  • 大月JCT - 小牧JCT(区間平均) : 3万3063台(前年度比98.5%)

2002年度 総交通量[74]

  • 年間 : 8748万6885台(前年度比97.5%)
  • 日平均 : 23万9690台

2002年度 料金収入[74]

  • 年間 : 1361億8313万3000円(前年度比97.8%)
  • 日平均 : 3億7310万4000円

渋滞対策[編集]

中央道では、年末年始帰省ラッシュや春・夏休みのレジャーシーズンになると必ず約30 - 60 kmの渋滞が発生してきた。そのためNEXCO中日本ではCM等の各種PR活動や、以下のような渋滞対策に取り組んできた。

  1. 車線増加工事
    かつての中央道の慢性的な渋滞に悩んでいた日本道路公団は、渋滞のポイントとして、帰省ラッシュやレジャーシーズンになるとラジオ等の交通情報で必ず名前の出ていた、鶴川大橋・中野トンネル・猿橋バスストップの3地点を含む上野原IC - 大月IC/JCTの車線増と一部区間の改良工事を山梨県の協力を得て行った。談合坂SA付近の上野原市野田尻地区では、カーブのきつい旧4車線区間を廃道とし(現在この区間は一部市道に転用)、線形を改良した6車線の新道を通すなど大規模な工事が行われた[6]。その結果、2001年(平成13年)に上野原IC-談合坂SAが、2003年(平成15年)には談合坂SA - 大月ICがそれぞれ4車線→6車線化(一部区間7車線)の工事を完了、上野原IC - 大月ICの渋滞は激減し、上記3地点も交通情報で取り上げられる事はほとんどなくなった[6]。この改良工事の結果、一部の旧ルートが廃道となったが、高速道路の廃道区間は全国でもここと名神高速道路の関ヶ原IC - 米原JCTの一部(今須トンネル供用に伴うルート変更)のみである[6]。現在、市道転用されていない区間についてはNEXCO中日本の資材置き場となっている[6]。また、相模湖東IC - 小仏トンネルで上りのみ2車線→3車線化工事が完了した。
  2. ウェブサイトの開設
    NEXCO中日本のウェブサイトに、中央道の渋滞ポイントの案内や、渋滞に巻き込まれないための走行方法の案内が記載された「中央道すいすいドライブ」というサイト[75]があった。

料金[編集]

全線で対距離制で、距離あたりの料金は以下の通りである[69]

  • 下記以外の区間 : 普通区間(普通車の距離単価は24.6円/km)
  • 高井戸IC - 八王子IC間 : 大都市近郊区間(距離単価は普通区間の1.2倍)
  • 園原IC - 中津川IC間 : 恵那山特別区間(距離単価は普通区間の1.6倍。ただし、ETC車は普通区間と同じ)
  • 土岐JCT - 小牧JCT間 : 普通区間。ただし大都市近郊区間と同じ料金水準(距離単価は普通区間の1.2倍)

圏央道内側における料金体系の整理・統一の方針[76]により、1979年(昭和54年)から均一制であった高井戸IC - 八王子IC間が2016年(平成28年)4月1日に対距離制に変更され[77]、全線が対距離制区間になった[78]。ただし、高井戸IC - 八王子IC間の非ETC車については、単純支払い方式のままで事実上均一制が継続され、平均利用距離を基にした料金から区間最大料金へと値上げされた。また、ETC車については、激変緩和措置として当面の間、一定の条件の下で2016年3月31日時点の料金(以下、旧均一料金という)を上限とする特例が設けられている。

富士吉田線(大月JCT - 河口湖IC)では、2010年6月28日から2011年6月19日まで[注釈 12]高速道路無料化社会実験を実施した。大月IC - 大月JCT間 (1.0 km) は有料区間であるが、大月IC - 都留IC・河口湖IC相互間の利用は無料であった。

2012年12月に発生した笹子トンネル事故を受け、2013年1月1日以降は、富士吉田線を迂回路として活用するために無料扱いとした上で、大月IC - 一宮御坂IC間を一般道で走行して乗り継ぐ場合はその差額を調整する措置が取られた。この措置は、トンネル復旧工事完了後の同年2月12日午前0時で終了している。

高井戸 - 八王子間の料金[編集]

現行料金の特例[編集]

ETC車
  • 当区間内のみの走行および首都高速・東京外環道との連続走行で都心発着(首都高速の出入口発着または東京外環道のインターチェンジ発着)の場合、旧均一料金(普通車の場合620円)を上限とする。八王子ICより西の区間から連続して走行する場合は、八王子ICまでの料金と旧均一料金との合計額を上限とする(逆方向も同様)。
  • 上記の規定は、都心通過の場合(首都高速および東京外環道を経由して東北道・常磐道等の放射高速道路を連続走行した場合)[注釈 13]には適用しない。この場合、走行時に通知された料金より請求時の料金が高額になる[79]
非ETC車
  • 八王子ICより西の区間とは別料金。発着インターチェンジにかかわらず区間最大料金(大都市近郊区間25.8 km分。普通車の場合980円)が徴収される。

沿革[編集]

沿線の宅地化が進み、三鷹料金所での渋滞による環境悪化や都市内高速道路の性格が強まったことなどから、1979年8月1日に均一料金制が導入された。

しかし、都市内高速道路の性格が強まったとはいえ、管理主体が異なる首都高速道路とは別料金であった。公団が民営化されてもそれは変わらず、多摩地域の自治体からは、東京都から首都高速道路株式会社への出資金には多摩地域住民の税金が含まれているにもかかわらず、多摩地域から都心へ行くのに首都高速道路と別に料金負担を強いられるのは不公平であるとして、料金体系見直しの要望がなされてきた[80][81][82][83]

2012年(平成24年)1月の首都高速道路の対距離制移行にあわせ、この区間では短距離の利用に対するETC割引(後述)が開始された。

2016年4月の対距離制移行は首都圏における新たな料金体系構築の一環である。その原則の一つには「管理主体を超えたシンプルでシームレスな料金体系」[76]が標榜されており、同時に首都高速の料金体系も、高速自動車国道大都市近郊区間と同じ料金体系[注釈 14]に変更された。しかし、首都高速との連続走行の場合は依然として別料金であり、固定額が2回分徴収される[注釈 15]

土岐JCT - 小牧JCT間の料金[編集]

この区間はもともと他の普通区間と同じ料金水準が適用されていたが、2021年5月1日に中京圏の東海環状自動車道の内側の高速道路料金の整理・統一が行われ、大都市近郊区間の料金水準に変更された[69][84]。なお、この区間は引き続き普通区間であるため、首都圏・京阪神圏の大都市近郊区間では適用されないETC割引制度(休日割引、平日朝夕割引)は適用される。

恵那山特別区間[編集]

1972年(昭和47年)の道路審議会答申に基づいて、恵那山トンネル通過車には割高な料金設定がなされてきた。こちらも沿線自治体からは不公平であるとして撤廃を求める声が上がり、2000年(平成12年)10月には伊那市・駒ヶ根市・飯田市・中津川市・恵那市の5市の市議会議長で「中央自動車道・恵那山トンネル等議長会連絡協議会」が設立された。

一般道へ回避する車による沿線環境の悪化もみられることから、2009年(平成21年)5月に高速道路利便増進事業によるETC割引が導入された[85]。2011年8月には割引が拡充されて非ETC車も対象となり、一旦は事実上撤廃された。

利便増進事業の割引財源が切れる2014年(平成26年)4月からは、割引ではなく通常料金自体を値下げすることになったが、債務の返済状況や料金徴収コストを踏まえ、当面10年間・ETC車限定で実施している[86]

割引[編集]

ETC時間帯割引[編集]

2016年4月1日から全線が対距離制区間となったため、八王子本線料金所では時刻判定を行わず、入口と出口の通過時刻をもって判断する。高井戸IC - 八王子IC間の出口に設置されているフリーフローアンテナでも時刻判定を行うようになった[87]

  • 2017年1月17日までは、八王子ICから下り方向への流入は八王子本線料金所で入口時刻判定を行っていたが2017年1月18日からは八王子IC内料金所にフリーフローアンテナが設置された為八王子ICフリーフローアンテナで入口時刻判定を行う。首都高速から流入は高井戸入口が無いため三鷹料金所で入口時刻判定を行う。
  • 高井戸上り出口のフリーフローアンテナは3.9キロポスト付近の本線上北緯35度40分21.9秒 東経139度34分27.9秒 / 北緯35.672750度 東経139.574417度 / 35.672750; 139.574417にあったが2017年1月18日からは高井戸出口と首都高速接続地点付近の0.3キロポストに設置されている自動速度違反取締装置のそれぞれに位置が変更されている。八王子下り出口のフリーフローアンテナは第一出口ランプ分岐手前の本線上北緯35度40分21.9秒 東経139度34分27.9秒 / 北緯35.672750度 東経139.574417度 / 35.672750; 139.574417[88]にあったが2017年1月18日からは高井戸出口同様第一出口、第二出口(八王子IC施設内)、八王子本線料金所、八王子本線料金所通過後の本線上にそれぞれフリーフローアンテナの設置位置が変更されている。

2016年3月31日までは八王子ICを境に料金制度が異なっていたため、ここで区切って別々に割引適用を判断していた[89]。ただし、早朝夜間割引(2014年3月31日限りで終了)については特例があった[90]

2016年4月1日から2017年1月17日までは八王子本線料金所と各インターチェンジの料金所およびフリーフローアンテナでは従前の方法で判断した料金が通知され、請求時に修正されていた[91]が前述の激変緩和措置が適用されない場合を除き2017年1月18日からは各インターチェンジ出口のフリーフローアンテナで料金を通知する方法に切り替わった。

均一制区間における短区間割引[編集]

2012年1月1日から2016年3月31日まで実施。均一制区間の特定IC間を利用するETC車については150 - 350円引きとなる(普通車の場合)。時間帯割引の重複適用はない[92]。高井戸IC - 八王子IC間の対距離制移行により発展的に解消された。

2008年度に発表された「高速道路の有効活用・機能強化の取り組み」の一環として、当初は2011年4月から2018年3月までの実施予定とされていた[93][94]

特別区間割引(恵那山トンネル)[編集]

走行全体ではなく、特別区間の距離単価のみを割引する(固定額は割引対象外)。

2009年5月13日から2011年7月31日まで
ETC車に限り30%引き。時間帯割引が適用されない利用に適用される。
2011年8月1日から2014年3月31日まで
すべての自動車について37.5%引きとし、普通区間と同等になる。ETC車は時間帯割引が重複適用される。

地理[編集]

通過する自治体[編集]

本線(西宮線)

富士吉田線

接続する高速道路[編集]

本線(西宮線)
富士吉田線

周辺の主な山[編集]

中央道の大半は山地部を通過するために、沿道には多くのがある。

周辺の主な川[編集]

ギャラリー[編集]

中央道を舞台にした作品[編集]

「中央フリーウェイ」(荒井由実
アルバムThe 14th Moon』収録。中央道を八王子に向けて走る府中付近の風景が歌われている。

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ このうち中部横断自動車道との重複区間となっている双葉JCT - 長坂JCT(計画中)の間は「E52」との重複付番。
  2. ^ 中山道を継承する国道19号との並行区間は短く、岡谷JCT - 飯田山本IC間は多くの区間で国道153号と並行する。
  3. ^ 市名は正式には駒ヶ根市とされるが政令では駒ケ根市の表記である。
  4. ^ 下掲路線の上掲路線と重複する区間は割愛する。
  5. ^ 新東名高速を利用した場合は約10 kmほど距離が短縮される。
  6. ^ 時期によっては50 km近くにも及ぶ。
  7. ^ 2014年統計[10]では、圏央道と接続する東名高速道路の海老名JCT部分の渋滞が目立つものの、首都圏部の容量(車線数)において中央道が東名高速の3分の2であることから判断すると、中央自動車道の調布IC - 高井戸IC間の渋滞の激しさが表れている。
  8. ^ NEXCO中日本の一部資料には中央道大月方面から東富士五湖道路に乗り継ぐ場合の当本線料金所について「河口湖本線料金所」との記載が存在する。
  9. ^ 旧身延町付近まで高速道路が開通するのは中部横断自動車道下部温泉早川IC開業の2019年、旧身延町の区域への高速道路の開通は、南部IC~下部温泉早川IC間開業の2021年まで待つことになる。
  10. ^ 国土開発縦貫自動車道中央自動車道の予定路線を定める法律は、廃止。
  11. ^ 平地部であるこの区間が最後となったのは、計画の際、甲府盆地の北部と南部のどちらを通るかで紛糾したことがある。最終的に当時の山梨県知事である田辺国男が「甲府盆地の発展には、開発の遅れている南部に通すことが望ましい」という判断で、南部経由に決定したという逸話がある。また、建設の際に釈迦堂PA付近にて日本有数の縄文遺跡である釈迦堂遺跡が見つかり、この発掘調査・保存のための埋め戻し等でさらに遅れた経緯があるため。
  12. ^ 当初予定は2011年3月31日まで。
  13. ^ 中央道・首都高速・東京外環道で一旦流出し15分以内に乗りなおした場合も、都心通過とみなす。
  14. ^ ただし、激変緩和措置として、下限・上限料金の設定および車種間料金比率の引下げあり。
  15. ^ もっとも、対距離化により、公団民営化時(均一制2区間)に比して安くなった例もある。外苑出入口 - 調布IC間におけるETC普通車通常料金は、民営化時1300円(首都高700円+中央道600円。消費税率5%)だったのが、2016年4月改定料金では910円(首都高500円+中央道410円。消費税率8%)になる。

出典[編集]

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参考文献[編集]

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関連項目[編集]

外部リンク[編集]