桑名郡
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人口5,697人、面積15.74km²、人口密度362人/km²。(2024年8月1日、推計人口)
以下の1町を含む。
- 木曽岬町(きそさきちょう)
郡域
[編集]1879年(明治12年)に行政区画として発足した当時の郡域は、上記1町のほか、下記の区域にあたる。
- 桑名市の大部分(概ね芳ヶ崎・森忠・星川・巌新田・嘉例川・五反田・大仲新田・筑紫・中山町・里町・坂井・友村・赤尾・赤尾台・島田・志知を除く)
- 愛知県弥富市の一部(五明・五明町・小島町・川原欠・加稲・加稲九郎次新田・三好・富島・稲荷崎・富崎・境町・栄南町・中原)
- 愛知県愛西市の一部(福原新田の一部)
- 岐阜県海津市の一部(海津町油島・海津町金廻)
歴史
[編集]近世以降の沿革
[編集]知行 | 村数 | 村名 | |
---|---|---|---|
幕府領 | 美濃郡代[2] | 41村 | 【福永村、古敷村、西平賀村、西平賀新田、東平賀村、江内村、油島新田、金廻村、上之郷村、五明村、小島新田、篠橋新田、間々村、高座村、福原新田、川原欠新田】、加稲新田、加稲九郎治新田、三好新田、加稲付新田、富島新田、富島付新田、加稲山新田、稲荷崎新田、稲荷崎付新田、富崎新田、境新田、藤里新田、白鷺新田、源緑新田、横満蔵新田、松蔭新田、福井新田、福井附新田、福吉新田、豊松新田、赤地新田、六百新田、葭ヶ須新田、鎌ヶ池新田、長地新田[3] |
藩領 | 伊勢桑名藩 | 1町 64村 |
江場村、本願寺村、大福村、矢田村、上野村、繁松新田[4]、稗田村、西別所村、蓮花寺村、増田村、額田村、能部村、桑部村、西金井村、東金井村、野田村、安永村、和泉村、小泉新田、福江新田、萱町新田、福地新田、福岡新田、末広新田、一之新田、大平新田、福本新田、大貝須新田、立田新田[5]、小貝須村、赤須賀新田、猟師町[6]、東野村、西方村、北別所村、東方村、桑名城下[7]、東汰上村、蠣塚新田、上深谷部村、今島村、上之輪新田、西汰上村、下深谷部村、太夫村、播磨村、福島村、多度村、古野村、美鹿村、北猪飼村、猪飼村、力尾村、御衣野村、小山村、下野代村、上肱江村、下肱江村、戸津村、柚井村、香取村、中須村、大鳥居村、庄九郎新田、南之郷村、白鶏新田 |
伊勢長島藩 | 1町 49村 |
長島城下[8]、又木村、○源部外面、出口村、殿名村、東殿名、押付村、小島村、中川村、西川村、新所村、松之木村、杉江村、上坂手村、下坂手村、千倉村、平方村、西外面村、十日外面[9]、大島村、藤九郎外面、前山外面、遠浅付新田、松ヶ島村、駒江村、加路戸新田[10]、大新田、外平喜新田、川中彦作新田、近江島新田、西対海地新田、田代新田、築留新田、白鷺脇付新田、雁ヶ地新田[11]、福崎新田、豊崎新田、川先新田[12]、和泉新田、中和泉新田、富田子新田、小和泉新田、豊田子新田、小和泉南堤外新田[13]、小林島新田、小林新田、東対海地新田、見入新田[14]、源緑山新田、都羅新田 | |
幕府領・藩領 | 美濃郡代・長島藩 | 1村 | 【松永新田】 |
その他 | 寺社除地 | 1村 | 大智院山新田[15] |
- 慶応4年
- 明治2年
- 明治4年
- 明治5年3月17日(1872年4月24日) - 安濃津県が改称して三重県となる。
- 明治初年(1町152村)
- 東方村の一部(武家地)より尾野山が起立。
- 長島城下が改称して長島村となる。
- 福岡新田・末広新田・一之新田・大平新田・福本新田が福地新田に、川中彦作新田が外平喜新田にそれぞれ合併。
- 明治8年(1875年)(1町147村)
- 8月 - 庄九郎新田が大鳥居村に合併。
- 桑名城下の一部(三崎新田)より桑名村が起立。
- 上肱江村・下肱江村が合併して肱江村となる。
- 野田村が東金井村に、六百新田が赤地新田に、豊田子新田・小和泉南堤外新田が小和泉新田にそれぞれ合併。
- 明治12年(1879年)
- 明治13年(1880年)5月10日 - 鍋田川左岸の五明村・小島新田・福原新田・川原欠新田・加稲新田・加稲九郎治新田・三好新田・加稲付新田・富島新田・富島付新田・加稲山新田・稲荷崎新田・稲荷崎付新田・富崎新田・境新田の所属が愛知県海西郡に変更。(1町131村)
- 明治16年(1883年)11月1日 - 江内村・油島新田・金廻村の所属が岐阜県下石津郡に変更。(1町128村)
- 明治20年(1887年) - 木曽川の改修工事により大智院山新田の大部分が消滅。残部は白鷺新田の一部となる。(1町127村)
愛知県へ桑名郡の十五か村引渡し
[編集]愛知県下 尾張国海西郡ト 当県下伊勢国桑名郡トノ間、両国々界更生ニ付桑名郡ノ内、左々村々土地人民共本月七日該県へ引渡候条、此旨布連候事 明治一三年五月十日 三重県令 岩村定高
福原新田 小島新田 五明村 川原欠新田 加稲新田 加稲九郎次新田 加稲付新田 三好新田 富島新田 富島付新田 加稲山新田 稲荷崎新田 稲荷崎付新田 富崎新田 境新田
岐阜県へ桑名郡の三か村引渡し
[編集]桑名郡 油島新田 同・金廻村 同・江内村 今般 伊勢国・美濃国国界更生ニ付、右村々美濃国へ編入相成候条、此旨告示候事 明治一六年十一月一日 三重県令 岩村定高
町村制以降の沿革
[編集]- 明治22年(1889年)4月1日 - 町村制の施行により、以下の町村が発足。特記以外は全域が現・桑名市。(1町16村)
- 桑名町 ← 桑名城下[17]、江場村[一部]、大福村[一部]、本願寺村[一部]、矢田村[一部]、桑名村[一部]
- 赤須賀村 ← 猟師町、赤須賀新田[一部]
- 城南村 ← 東野村、赤須賀新田[大部分]、小貝須村、大貝須新田、福地新田、萱町新田、福江新田、小泉新田、和泉村、安永村
- 桑部村 ← 能部村、桑部村、西金井村、東金井村
- 在良村 ← 西別所村、額田村、蓮花寺村、増田村、稗田村
- 益生村 ← 大福村[大部分]、江場村[大部分]、本願寺村[大部分]、矢田村[大部分]、上野村、繁松新田
- 大山田村 ← 桑名村[大部分]、太夫村、西方村、尾野山、東方村、北別所村、福島村、上之輪新田、播磨村、東汰上村、西汰上村、蠣塚新田、矢田村[一部]、本願寺村[一部]
- 深谷村 ← 上深谷部村、下深谷部村、今島村
- 野代村 ← 中須村、南之郷村、大鳥居村、下野代村
- 古浜村 ← 力尾村、猪飼村、北猪飼村、御衣野村
- 古美村 ← 古野村、美鹿村
- 多度村 ← 肱江村、小山村、戸津村、多度村、柚井村
- 七取村 ← 香取村、福永村、西平賀村、上之郷村、東平賀村、古敷村、西平賀新田
- 楠村 ← 松之木村、新所村、杉江村、上坂手村、下坂手村[大部分]、西川村[大部分]、千倉村、平方村[一部]、中川村[一部]
- 長島村 ← 小島村、篠橋新田、押付村、長島村、又木村、殿名村、東殿名、出口村、源部外面、高座村、間々村、松ヶ島村、十日外面、駒江村、大島村、藤九郎外面、前山外面、遠浅付外面、西外面村、中川村[大部分]、平方村[大部分]、西川村[一部]、下坂手村[一部]
- 木曽岬村 ← 加路戸新田、大新田、外平喜新田、近江島新田、西対海地新田、田代新田、築留新田、雁ヶ地新田、白鷺脇付新田、福崎新田、豊崎新田、川先新田、富田子新田、中和泉新田、見入新田、和泉新田、小和泉新田、小林新田、小林島新田、東対海地新田、源緑新田、源緑山新田、藤里新田、白鷺新田、松永新田(現・木曽岬町)
- 伊曽島村 ← 横満蔵新田、松蔭新田、白鶏新田、福豊新田、都羅新田、赤地新田、鎌ヶ地新田、葭ヶ須新田、長地新田、福井附新田、福吉新田
- 明治30年(1897年)9月1日 - 郡制を施行。
- 大正12年(1923年)4月1日
- 郡会が廃止。郡役所は存続。
- 赤須賀村が桑名町に編入。(1町15村)
- 大正15年(1926年)7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
- 昭和4年(1929年)2月11日 - 大山田村が町制施行・改称して西桑名町となる。(2町14村)
- 昭和8年(1933年)3月20日 - 益生村が桑名町に編入。(2町13村)
- 昭和12年(1937年)
- 3月20日 - 西桑名町が桑名町に編入。(1町13村)
- 4月1日 - 桑名町が市制施行して桑名市となる。(13村)
- 昭和26年(1951年)3月2日 - 桑部村・在良村が桑名市に編入。(11村)
- 昭和29年(1954年)
- 昭和30年(1955年)
- 昭和31年(1956年)
- 平成元年(1989年)5月1日 - 木曽岬村が町制施行して木曽岬町となる。(3町)
- 平成16年(2004年)12月6日 - 桑名市・多度町・長島町が合併し、改めて桑名市が発足。(1町)
変遷表
[編集]自治体の変遷
明治22年以前 | 明治22年4月1日 | 明治22年 - 昭和19年 | 昭和20年 - 昭和29年 | 昭和30年 - 昭和64年 | 平成元年 - 現在 | 現在 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
桑名町 | 桑名町 | 昭和12年4月1日 市制 |
桑名市 | 桑名市 | 平成16年12月6日 桑名市 |
桑名市 | |
赤須賀村 | 大正12年4月1日 桑名町に編入 | ||||||
益生村 | 昭和8年3月20日 桑名町に編入 | ||||||
大山田村 | 昭和4年2月11日 町制改称 西桑名町 |
昭和12年3月20日 桑名町に編入 | |||||
桑部村 | 桑部村 | 昭和26年3月2日 桑名市に編入 | |||||
在良村 | 在良村 | ||||||
深谷村 | 深谷村 | 深谷村 | 昭和30年2月1日 桑名市に編入 | ||||
城南村 | 城南村 | 城南村 | 昭和31年9月1日 桑名市に編入 | ||||
多度村 | 多度村 | 昭和29年8月1日 町制 |
昭和30年1月8日 多度町 | ||||
野代村 | 野代村 | 野代村 | |||||
古浜村 | 古浜村 | 古浜村 | |||||
古美村 | 古美村 | 古美村 | |||||
七取村 | 七取村 | 七取村 | |||||
長島村 | 長島村 | 昭和29年10月23日 町制 |
昭和30年4月1日 長島町 | ||||
楠村 | 楠村 | 楠村 | |||||
伊曽島村 | 伊曽島村 | 伊曽島村 | 昭和31年9月30日 長島町に編入 | ||||
木曽岬村 | 木曽岬村 | 木曽岬村 | 木曽岬村 | 平成元年5月1日 町制 |
木曽岬町 |
備考
[編集]旧桑名郡の方言は、揖斐川を境に西側は京阪式アクセントの近畿方言、東側は東京式内輪アクセントの東海東山方言に分かれている。
行政
[編集]- 歴代郡長
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 明治12年(1879年)2月5日 | |||
大正15年(1926年)6月30日 | 郡役所廃止により、廃官 |
脚注
[編集]- ^ 領主から年貢免除の特権を与えられた土地。
- ^ 右記のほか赤津亀貝新田が記載されているが詳細不明。
- ^ 長地新田・長地付新田に分かれて記載。
- ^ 上野村に含めて記載。
- ^ 詳細不明。本項では村数に含めない。
- ^ 赤須賀新田に含めて記載。
- ^ 記載は「桑名」。
- ^ 無高のため「旧高旧領取調帳」には記載なし。
- ^ 十日外面・十日外面付に分かれて記載。
- ^ 加路戸新田・加路戸堤外新田に分かれて記載。
- ^ 雁ヶ地新田・雁ヶ地付新田・雁ヶ地脇付新田に分かれて記載。
- ^ 川先新田・富田新田に分かれて記載。
- ^ 小和泉南堤外新田大ノ方・小和泉南堤外新田小ノ方に分かれて記載。
- ^ 見入新田・見入子新田に分かれて記載。
- ^ 後に長島県が管轄。
- ^ 閏4月25日(1868年6月15日)とする資料もあるが、ここでは「角川日本地名大辞典」の記述によった。
- ^ この時点では桑名三之丸、桑名吉之丸、桑名内堀、桑名元赤須賀、桑名伊賀町、桑名外堀、桑名八幡町、桑名柳原、桑名新屋敷、桑名一色町、桑名矢田川原、桑名新地、桑名船馬町、桑名本町、桑名舟町、桑名小網町、桑名宝殿町、桑名清水町、桑名宮町、桑名風呂町、桑名川口町、桑名江戸町、桑名片町、桑名京町、桑名宮通、桑名職人町、桑名油町、桑名田町、桑名北魚町、桑名三崎通、桑名南魚町、桑名殿町、桑名吉津屋町、桑名鍛冶町、桑名紺屋町、桑名入江町、桑名葭町、桑名新町、桑名萱町、桑名伝馬町、桑名鍋屋町、桑名矢田町、桑名福江町、桑名太一丸、桑名今一色大北町、桑名今一色北町、桑名今一色中町、桑名今一色片町、桑名今一色寺町、桑名堤原、桑名住吉町、桑名相生町が存在。
参考文献
[編集]- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 24 三重県、角川書店、1983年6月1日。ISBN 4040012402。
- 旧高旧領取調帳データベース