員弁郡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
三重県員弁郡の範囲(緑:東員町)

員弁郡(いなべぐん)は、三重県伊勢国)の旧字体では「員辨郡」と書く[1]

人口25,775人、面積22.68km²、人口密度1,136人/km²。(2021年8月1日、推計人口

以下の1町を含む。

郡域[編集]

1879年明治12年)に行政区画として発足した当時の郡域は、上記1町のほか、下記の区域にあたる。

  • いなべ市の全域
  • 桑名市の一部(概ね芳ヶ崎・森忠・星川・巌新田・嘉例川・五反田・大仲新田・筑紫・中山町・里町・坂井・友村・赤尾・赤尾台・島田・志知)

歴史[編集]

近世以降の沿革[編集]

知行 村数 村名
藩領 伊勢桑名藩 83村 【石榑下村、石榑東村、石榑南村、石榑北村、片樋村、厳新田[2]、星川村、森忠村、芳ヶ崎村、五反田村、嘉例川村、大仲新田、穴太村、筑紫村、瀬古泉村、山田村、六把野新田、北山田村、八幡新田、東一色村、西方村、金井村、楚原村、御薗村、下笠田村、笠田新田、宇野村、坂東新田、市之原村、畑新田、上笠田村、大泉新田、酉之新田、松名新田、平野新田、大辻新田、南中津原村、麻生田村、其原村、京ヶ野新田[3]】、丹生川久保村、丹生川中村、丹生川上村、丹生川下村、阿下喜村、瀬木村、下相場村、川合村、日内村、長尾村、上相場村、上之山田村、清司原村下組、清司原村上組、深尾村、川原村、千司久連新田、二之瀬村、小原一色村、田辺村、塩崎村、畑毛村、向平村、下平村、飯倉村、西貝野村、東貝野村、皷村、北中津原村、東禅寺村、新町新田、石川村、下野尻村、西野尻村、市場村、志礼石新田、本郷村、大貝戸村、坂本村、山口村、篠立村、古田村
武蔵忍藩 20村 赤尾村、坂井村、友村、島田村、志知村、中上村、長深村、一色新田、南大社村、梅戸村、金井村、門前村[4]、大井田村、高柳村、平塚村、宇賀村、宇賀新田、北大社村、大木村、大泉村
上総一宮藩 8村 新町村、奥村、麓村、中山村、東村、別名村、新貝村、垣内村
  • 慶応4年1月22日1868年2月15日) - 戊辰戦争により桑名城が開城し、桑名藩領が名古屋藩取締地となる。
  • 明治2年8月10日1869年9月15日) - 桑名藩が減封のうえ再興。石榑北村の一部を除く【 】内の40村が安堵。
  • 明治3年(1870年)(112村)
    • 3月 - 名古屋藩取締地が度会県の管轄となる。
    • 10月 - 一宮藩領が度会県の管轄となる。
    • 石榑北村のうち名古屋藩取締地が分立して石榑北山村となる。
    • 本年から明治5年にかけて平古村が起立。
  • 明治4年
  • 明治5年3月17日(1872年4月24日) - 安濃津県が改称して三重県となる。
  • 明治初年 - 新町新田が東禅寺村に、一色新田が長深村にそれぞれ合併。(110村)
  • 明治8年(1875年)(108村)
    • 北山田村・酉之新田が合併して鳥取村となる。
    • 新貝村が別名村に合併。
  • 明治12年(1879年2月5日 - 郡区町村編制法の三重県での施行により、行政区画としての員弁郡が発足。郡役所が南大社村に設置。
  • 明治18年(1886年) - 清司原村下組・清司原村上組・深尾村が合併して鼎村となる。(106村)
  • 明治22年(1889年) - 丹生川久保村・丹生川下村が合併して丹生川久下となる。(105村)

町村制以降の沿革[編集]

1.久米村 2.大長村 3.梅戸井村 4.三里村 5.南石加村 6.北石加村 7.丹生川村 8.治田村 9.東藤原村 10.西藤原村 11.白瀬村 12.立田村 13.中里村 14.十社村 15.阿下喜村 16.山郷村 17.笠田村 18.大泉原村 19.大泉村 20.稲部村 21.神田村 22.七和村(紫:桑名市 桃:いなべ市 赤:東員町)
  • 明治22年(1889年4月1日 - 町村制の施行により、以下の各村が発足。特記以外は現・いなべ市。(22村)
    • 久米村 ← 坂井村、友村、赤尾村、島田村、志知村(現・桑名市)、中上村(現・東員町)
    • 大長村 ← 長深村、南大社村(現・東員町)
    • 梅戸井村 ← 梅戸村、南金井村、門前村、大井田村
    • 三里村 ← 高柳村、平塚村、石榑下村
    • 南石加村 ← 石榑南村、宇賀村、宇賀新田
    • 北石加村 ← 石榑東村、石榑北村、石榑北山村
    • 丹生川村 ← 片樋村、丹生川久下、丹生川中村、丹生川上村
    • 治田村 ← 中山村、東村、垣内村、別名村、麓村、奥村、新町村
    • 東藤原村 ← 東禅寺村、石川村、下野尻村、西野尻村
    • 西藤原村 ← 大貝戸村、坂本村
    • 白瀬村 ← 志礼石新田、市場村、本郷村、山口村
    • 立田村 ← 篠立村、古田村
    • 中里村 ← 鼎村、上之山田村、上相場村、日内村、下相場村、長尾村、川合村
    • 十社村 ← 川原村、千司久連新田、二之瀬村、田辺村、塩崎村、京ヶ野新田、下平村、向平村、畑毛村、西貝野村、東貝野村、小原一色村
    • 阿下喜村 ← 阿下喜村、瀬木村、飯倉村
    • 山郷村 ← 皷村、大辻新田、北中津原村、南中津原村、平野新田、其原村、麻生田村
    • 笠田村 ← 上笠田村、宇野村、市之原村、坂東新田、笠田新田、下笠田村
    • 大泉原村 ← 御薗村、楚原村、畑新田、平古村、松名新田、大泉新田、北金井村
    • 大泉村 ← 西方村、大泉村、東一色村
    • 稲部村 ← 北大社村、大木村、八幡新田(現・東員町)
    • 神田村 ← 鳥取村、六把野新田、山田村、瀬古泉村、穴太村、筑紫村(現・東員町)
    • 七和村 ← 芳ヶ崎村、森忠村、星川村、巌新田、嘉例川村、五反田村、大仲新田(現・桑名市)
  • 明治30年(1897年9月1日 - 改正された郡制により、郡役所が大泉原村に設置。
  • 明治40年(1907年)4月1日 - 南石加村・北石加村が合併して石榑村が発足。(21村)
  • 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
  • 大正15年(1926年7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
  • 昭和4年(1929年3月10日 - 阿下喜村が町制施行して阿下喜町となる。(1町20村)
  • 昭和16年(1941年2月11日 - 大泉原村・笠田村・大泉村が合併して員弁町が発足。(2町17村)
  • 昭和26年(1951年3月2日 - 七和村が桑名市に編入。(2町16村)
  • 昭和29年(1954年
  • 昭和30年(1955年
    • 2月1日 - 久米村が分割し、一部(坂井・赤尾・友村・島田・志知)が桑名市に、残部(中上)が東員村にそれぞれ編入。(3町12村)
    • 4月1日 - 阿下喜町・十社村・山郷村が合併して北勢町が発足。(3町10村)
    • 4月3日 - 東藤原村・西藤原村・白瀬村・立田村・中里村が合併して藤原村が発足。(3町6村)
    • 8月1日 - 治田村が北勢町に編入。(3町5村)
  • 昭和31年(1956年9月30日 - 石榑村・丹生川村が合併して石加村が発足。(3町4村)
  • 昭和34年(1959年4月20日 - 梅戸井町・三里村が合併して大安町が発足。(3町3村)
  • 昭和38年(1963年)4月1日 - 大安町・石加村が合併し、改めて大安町が発足。(3町2村)
  • 昭和42年(1967年)4月1日(5町)
    • 東員村が町制施行して東員町となる。
    • 藤原村が町制施行して藤原町となる。
  • 平成15年(2003年12月1日 - 北勢町・員弁町・大安町・藤原町が合併していなべ市が発足。(1町)

変遷表[編集]

自治体の変遷
明治22年以前 明治22年4月1日 明治22年 - 昭和19年 昭和20年 - 昭和34年 昭和35年 - 昭和64年 平成1年 - 現在 現在
阿下喜村 昭和4年3月10日
町制
昭和30年4月1日
北勢町
北勢町 平成15年12月1日
いなべ市
いなべ市
十社村 十社村
山郷村 山郷村
治田村 治田村 昭和30年8月1日
北勢町に編入
笠田村 昭和16年2月11日
員弁町
員弁町 員弁町
大泉村
大泉原村
梅戸井村 梅戸井村 昭和29年10月28日
町制
昭和34年4月20日
大安町
昭和38年4月1日
大安町
三里村 三里村 三里村
北石加村 明治40年4月1日
石榑村
昭和31年9月30日
石加村
南石加村
丹生川村 丹生川村
東藤原村 東藤原村 昭和30年4月3日
藤原村
昭和42年4月1日
町制
西藤原村 西藤原村
白瀬村 白瀬村
立田村 立田村
中里村 中里村
大長村 大長村 昭和29年11月3日
東員村
東員村 昭和42年4月1日
町制
東員町 東員町
稲部村 稲部村
神田村 神田村
久米村 久米村 昭和30年2月1日
東員村に編入
昭和30年2月1日
桑名市に編入
桑名市
七和村 七和村 昭和26年3月2日
桑名市に編入

行政[編集]

歴代郡長
氏名 就任年月日 退任年月日 備考
1 明治12年(1879年2月5日
大正15年(1926年)6月30日 郡役所廃止により、廃官

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ いなべ市郷土資料館 Archived 2015年9月23日, at the Wayback Machine.
  2. ^ 星川村に含めて記載。
  3. ^ 「旧高旧領取調帳」では名古屋藩取締地となっていないものの、後の管轄は度会県となっている。
  4. ^ 記載は「門前村/笠間村」。

参考文献[編集]

  • 角川日本地名大辞典』24 三重県、「角川日本地名大辞典」編纂委員会、角川書店、1983年6月1日。ISBN 4040012402
  • 旧高旧領取調帳データベース

関連項目[編集]