ALWAYS 三丁目の夕日

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ALWAYS
三丁目の夕日
監督 山崎貴
製作総指揮 阿部秀司
脚本 山崎貴
古沢良太
出演者 吉岡秀隆
堤真一
薬師丸ひろ子
小雪
堀北真希
音楽 佐藤直紀
撮影 柴崎幸三
編集 宮島竜治
配給 東宝
公開 2005年11月5日
上映時間 133分
製作国 日本
言語 日本語
興行収入 32.3億円
次作 ALWAYS 続・三丁目の夕日
allcinema
Variety Japan
IMDb
 表示 

ALWAYS 三丁目の夕日』(オールウェイズ さんちょうめのゆうひ)は、漫画『三丁目の夕日』を原作とした2005年日本映画である。11月5日公開。配給は東宝。製作は日本テレビ読売新聞小学館電通など(製作委員会方式)。

目次

[編集] 概要

昭和33年(1958年)の東京下町を舞台とし、夕日町三丁目に暮らす人々の暖かな交流を描くドラマに仕上がっている。(当時の港区愛宕町界隈を想定している。)

建設中の東京タワー上野駅蒸気機関車C62東京都電など当時の東京の街並みをミニチュアとVFXCG)で再現した点が特徴である。昭和30年代の街並みを再現されたコンピュータシミュレーションでは、東京工科大学メディア学部の研究室が協力した。

映画に出てくる、三丁目の住宅、商店、街並みは全てセットで再現されており、東宝第2、9ステージ及び、館林市大西飛行場に建設されたオープンセットで撮影された。三輪自動車ミゼット家電、店内の商品等は殆どが各地から集められた本物である。

山崎貴監督によると当時の現実的情景再現以上に、人々の記憶や心に存在しているイメージ的情景再生を重視したようである。

興行では、公開1週目と2週目に興行首位を記録。2005年に200万人超を動員。全国200館を越す映画館で上映延長が決定し、年越しロングラン上映となった。最終興行収入32.3億円。

また、多くの映画賞を受賞し、高い評価を得ている。2005年12月22日日本アカデミー賞(日本テレビ)において全部門(13部門)で受賞。2006年3月3日、日本アカデミー賞の最優秀賞発表では、この13部門の内12部門で最優秀賞を獲得した。

この映画の影響として、薬師丸ひろ子の「NHK紅白歌合戦」の出演が挙げられる。この映画のヒットや彼女の演技が高く評価され、2005年12月28日に紅白歌合戦の審査員として出演することが発表され、31日に出演した。

公開中から続編の制作が噂されてきたが、2006年11月、『ALWAYS 続・三丁目の夕日』の制作が発表された。本作のラストシーンから4カ月後の、昭和34年1959年)春を舞台に描かれ、本作の出演者がほぼそのまま出演する。2007年1月クランクイン、2007年11月3日公開。2007年10月15日、東京日本橋で映画の発表会が行われた。

美しい国へ』(文藝春秋安倍晋三(第90代内閣総理大臣)著)の中で、「映画『三丁目の夕日』が描いたもの」として、本作品が書かれている。また、2007年4月に中華人民共和国温家宝首相が日中会談で安倍晋三との会談の際に、本映画を見たと述べた。

2006年12月1日に金曜ロードショーで地上波初放送し、22.5%の高視聴率を記録。また2007年11月2日にも、続編の公開前日特番として同枠で2回目の放送を行い、こちらも20.8%という高視聴率をマークした。

[編集] 受賞記録

  • 第30回報知映画賞(2005年11月29日発表)
    • 最優秀作品賞:「ALWAYS 三丁目の夕日」
    • 最優秀助演男優賞:堤真一
    • 最優秀助演女優賞:薬師丸ひろ子
  • 第18回日刊スポーツ映画大賞(2005年12月28日授賞式)
    • 石原裕次郎賞
    • 助演男優賞:堤真一
    • 助演女優賞:薬師丸ひろ子
    • 第1回日刊スポーツ映画読者賞(邦画242本中第1位)
  • 2005年日本インターネット映画大賞
    • 日本映画作品賞
  • 第11回AMDアワード(2006年2月1日)
    • Best Director賞:山崎貴
  • 第27回ヨコハマ映画祭 (2006年2月5日)
    • 技術賞:山崎貴
    • 助演女優賞:薬師丸ひろ子
    • 最優秀新人賞:堀北真希
  • 2005年度日本映画ペンクラブ賞 (2006年2月6日) 
    • 日本映画ベスト1
  • 第48回ブルーリボン賞(2006年2月7日)
    • 助演男優賞:堤真一
    • 助演女優賞:薬師丸ひろ子
  • 2006エランドール賞(2006年2月9日)
    • 作品賞「TV Taro賞」(映画部門)
    • プロデューサー賞:阿部秀司
    • 新人賞:堀北真希
  • 第79回キネマ旬報ベスト・テン(2006年2月11日)
    • 読者選出日本映画ベスト・テン第1位
    • 委員選出日本映画ベスト・テン第2位
    • 日本映画助演男優賞:堤真一
    • 日本映画助演女優賞:薬師丸ひろ子
    • 読者選出日本映画監督賞:山崎貴
  • 第3回シネマ夢倶楽部賞・ベストシネマ賞(2006年2月20日)
    • シネマ夢倶楽部賞:東宝(株)
    • ベストシネマ賞:「ALWAYS 三丁目の夕日」
  • 第29回日本アカデミー賞2006年3月3日発表)
    • 最優秀作品賞:「ALWAYS 三丁目の夕日」
    • 最優秀監督賞:山崎貴
    • 最優秀脚本賞:山崎貴・古沢良太
    • 最優秀主演男優賞:吉岡秀隆
    • 優秀主演女優賞:小雪
    • 最優秀助演男優賞:堤真一
    • 最優秀助演女優賞:薬師丸ひろ子
    • 最優秀音楽賞:佐藤直紀
    • 最優秀撮影賞:柴崎幸三
    • 最優秀照明賞:水野研一
    • 最優秀美術賞:上條安里
    • 最優秀録音賞:鶴巻仁
    • 最優秀編集賞:宮島竜治
    • 新人俳(女)優賞:堀北真希
  • 第25回藤本賞(2006年6月7日)

[編集] あらすじ

東京の下町、夕日町三丁目にある鈴木オート。そこにC62蒸気機関車に乗って青森から集団就職で六子(むつこ)がやってくる。六(ろく)ちゃんと親しまれるが、実は大企業に就職できるかと期待していた六子はボロっちい下町工場の鈴木オートに内心ガッカリ。

その向かいにある駄菓子屋「茶川商店」の主人・茶川竜之介は小説家。茶川は居酒屋「やまふじ」の美人店主・石崎ヒロミから見ず知らずの子供・古行淳之介を酔った勢いで預かってしまう。帰すに帰せず、二人の共同生活が始まる。

[編集] スタッフ

  • 監督・脚本・VFX:山崎貴
  • 原作:西岸良平
  • 脚本:古沢良太
  • 撮影:柴崎幸三
  • 照明:水野研一
  • 美術:上條安里
  • VFXディレクター:渋谷紀世子
  • 録音:鶴巻仁
  • 編集:宮島 竜治
  • 音楽:佐藤直紀
  • 主題歌:D-51 「ALWAYS」
  • 主演:吉岡秀隆(代表作:男はつらいよ)

[編集] 登場人物

[編集] 主要人物

茶川竜之介:吉岡秀隆
鈴木オートの向かいにある茶川駄菓子店を経営しているが、本当は昔最終選考まで残った芥川賞受賞し、小説家として一本立ちすることを目論んでいる。しかし不選考ばかりでジュブナイル小説で食いつないでいたところへ、ひょんなことから淳之介を引き取るはめにになる。最初は毛嫌いしていたが徐々に打ち解け次第に面倒を見ていく。東大卒で実家は金持ちだが小説家となる事で親に勘当される。鈴木には「文学」とあだ名される。
鈴木則文:堤真一
有限会社鈴木オート社長で戦争帰還兵で長年の苦労で会社を設立した。口と同時に手が出る性格で、激怒するとガラス戸も打ち破るほどの力を発揮する。反面、六子の帰郷を気遣うなど父親らしい優しさをときに見せる。竜之介とは普段罵り合うもお金を工面してあげるなど良い近所づきあい。
石崎ヒロミ:小雪
居酒屋を経営していて母親と知人だった息子の淳之介を引き取るが、竜之介を騙し竜之介の家に居候させる。手伝いをしていくうちに竜之介に惹かれていくが…
鈴木トモエ:薬師丸ひろ子
則文の妻で働き者。やんちゃな一平に対する優しさや、住み込み社員である六子に家族のように接するなど、日本の母親像の模範を体言したような人格。
星野六子:堀北真希
青森から集団就職でやってきた女学生。履歴書の特技の欄に記載した自車の修理を則文に自車の修理と勘違いされたまま就職、現場を見たときは呆然とした。しかし努力を重ね車の事を覚えていき鈴木家の家族同然となる。田舎の帰ることを何かと理由をつけて拒んでいる。
古行淳之介:須賀健太
康成と和子の子で、身寄りが無くヒロミの母と和子が知人関係だっために引き取られる。その後、酔いつぶれた竜之介に半ば押し付け気味に引き取られ、最初は邪魔者扱いされていたが、竜之介の執筆する冒険小説のファンであったことから徐々に打ち溶け合っていく。無口でシャイな少年で、SF小説を書くことが趣味。
鈴木一平:小清水一揮
鈴木家の長男で小学校4年生で毎日のように外で友人と遊び回る元気な少年。最初はまじめな淳之介を心良く思っていなかったが、彼が書いたSF小説に感動し親友となる。
大田キン:もたいまさこ
たばこ屋の店主。自転車コーラなど新しいものに目が無い。
宅間先生:三浦友和
街医者を務める内科医。注射が苦手な子供たちから名前と引っ掛けて「悪魔」と呼ばれる。13年前の空襲被害者。
宅間の妻:麻木久仁子
宅間の娘:重本愛瑠
川渕康成:小日向文世
王手興産株式会社社長で淳之介の父。竜之介のところで同居してた淳之介を引き取ろうする。
佐竹:小木茂光
川渕康成の秘書。
古行和子:奥貫薫
淳之介の母。
静夫:石丸謙二郎
和子との同居人。和子の頼みでたずねてきた一平と淳之介に和子はいないと嘘をつく。

[編集] その他

[編集] 製作委員会

[編集] その他

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

先代:
2004年
半落ち
第29回日本アカデミー賞
最優秀作品賞
(2005年度)
次代:
2006年
フラガール
他の言語