ウンタマギルー

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ウンタマギルー
監督 高嶺剛
脚本 高嶺剛
製作 山田晶義
音楽 上野耕路
撮影 田村正毅
編集 吉田博
製作会社 パルコ
配給 パルコ
公開 1989年10月7日
上映時間 120分
製作国 日本の旗 日本
言語 沖縄語日本語英語
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ウンタマギルー』は、高嶺剛監督による日本映画沖縄県西原町に伝わる民話運玉義留」をベースに、日本復帰直前の沖縄を描いたマジックリアリズム的なファンタジーである。

小林薫、戸川純、沖縄芸能の大御所たちなど、高嶺監督の前作『パラダイスビュー』とほぼ同じキャストが出演している。

ストーリー[編集]

舞台は、アメリカ統治下の沖縄。製糖所で働く青年島尻ギルーは、西原親方の元で暮らす不思議な女性マレーを毛遊びに誘い出し関係を持つ。しかしマレーの正体は、親方がニライカナイの神から預かったゥワーマジムン(豚の化身)であった。秘密を知ったギルーは親方に投げ槍で命を狙われ、製糖所放火の濡れ衣を着せられることとなり、サーダカ(霊感を持つ)で娼婦でもある妹チルーの助言で運玉森(ウンタマムイ)に身を隠す。以前子供のキージーが溺れているのを助けた恩返しに、森の精霊キジムナーから空を飛ぶなどの霊力を授かったギルーは義賊ウンタマギルーとなって、親方のもとで豚の種付をしていた油喰(アンダクェー)と共に貧しい村の人々や独立派ゲリラたちの英雄となる。その後、ウンタマギルーを題材とした芝居に本人役として出演したギルーは客席にいた西原親方に投げ槍で額を貫かれ、どこかへ歩いて行ってしまう。場面は変わり、サンラーというギルーに似た男が製糖所で働いている。そこに親方がやってきて、沖縄の日本復帰を告げ、何も知らない様子のマレーと自爆する。

作品情報[編集]

主なキャスト[編集]

主なスタッフ[編集]

受賞歴[編集]

1989年

1990年

  • ベルリン映画祭カリガリ賞
  • ハワイ国際映画祭グランプリ
  • ナント三大陸映画祭グランプリ

関連事項[編集]

外部リンク[編集]