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鶴橋駅

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鶴橋駅
つるはし
Tsuruhashi
所在地 大阪市生野区天王寺区
所属事業者 近畿日本鉄道(近鉄・駅詳細
西日本旅客鉄道(JR西日本・駅詳細
大阪市交通局駅詳細
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鶴橋駅(つるはしえき)は、大阪府大阪市生野区天王寺区にある、近畿日本鉄道(近鉄)・西日本旅客鉄道(JR西日本)・大阪市営地下鉄である。

概要

近鉄とJRが交わる交通の要衝で、乗り継ぎをする利用客が多い。実際、大阪環状線の当駅と隣の玉造駅との間は線内で最も高い混雑率(142%:平成17年度)となっている。

大阪市営地下鉄の車内放送でのアクセントは「るはし」の「つ」に置かれる。近鉄、JRは「つはし」と、「る」に強勢を置く。

乗り入れ路線

近畿日本鉄道の各線(後述)、JR西日本の大阪環状線、大阪市交通局の大阪市営地下鉄千日前線が乗り入れ、接続駅となっている。JR西日本の駅はアーバンネットワークエリア、および特定都区市内制度における「大阪市内」に属する。また地下鉄の駅には「S19」の駅番号が与えられている。

近鉄の駅に乗り入れる路線は、線路名称上は大阪線のみであるが、複々線を利用して奈良線の列車も乗り入れており、案内上はそれぞれ独立した路線とされている。

JR西日本の駅はICOCA、近鉄と地下鉄の駅はPiTaPaおよび「スルッとKANSAI」対応各種カードの利用エリアに含まれている。

近畿日本鉄道

近鉄 鶴橋駅
切符売り場(1階) 
つるはし
TSURUHASHI
大阪上本町 (1.1 km)
(1.7 km) 今里
所在地 大阪市生野区鶴橋二丁目1-20
北緯34度39分55.25秒 東経135度31分52.67秒 / 北緯34.6653472度 東経135.5312972度 / 34.6653472; 135.5312972
所属事業者 近畿日本鉄道(近鉄)
所属路線 大阪線
奈良線[* 1]
(所属路線は大阪線)
キロ程 1.1km(大阪上本町起点)
大阪難波から3.1 km
電報略号 ツル
駅構造 高架駅
ホーム 2面4線
乗降人員
-統計年度-
155,242人/日
-2010年-
開業年月日 1914年大正3年)4月30日
備考
  1. ^ 奈良線は正式には布施駅起点
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駅構造

島式ホーム2面4線を有する高架駅で、ホームは2階にある。

改札口は、鶴橋市場の中央にある東口と、JRとの交点直下にある西口の2か所あり、西口はJRの改札口(西口)と同じ位置にある。このほか、3階にはJR線との連絡改札口が設置されている。トイレは東西両方の改札内にある。

ホーム 路線 方向 行先
1 特急 名古屋伊勢志摩奈良方面(大阪難波始発)
奈良線 下り 東花園生駒大和西大寺・奈良・天理方面
2 特急 伊勢志摩・名古屋方面(大阪上本町始発)
大阪線 下り 河内国分大和八木・伊勢志摩・名古屋方面
3 奈良線 上り 大阪上本町(地下)・大阪難波尼崎甲子園三宮方面
4 大阪線 上り 大阪上本町(地上)行き

奇数番線に大阪難波駅以西に発着する列車が、偶数番線に大阪上本町駅地上ホームを発着する列車が使用している。それぞれ1番線と2番線、3番線と4番線が同一平面上にある対面乗り換えである。大阪線の特急の一部は大阪難波駅を発着としているが、当駅東方の渡り線(大阪難波方→名古屋方・名古屋方→大阪難波方)で転線するため、当駅では奇数番線に発着する。なお滅多に使われていないが、前記の渡り線以外にも、大阪上本町方→奈良方・奈良方→大阪上本町方、さらには大阪線と奈良線との間に上り線と下り線への渡り線も設置されている。

階段を昇り降りする必要のある大阪上本町駅や布施駅と違い、奈良線と大阪線の列車が同一ホームに発着し、かつ全列車が停車するので、両線相互の乗り換えには便利な構造となっている[1]

2番線の特急以外の大和八木方面行きの列車は、1番線(大阪難波・三宮方面から)の列車の到着を待って連絡することもあるほか、3番線の特急以外の大阪難波方面行き(尼崎・三宮行き)の列車は、4番のりば大阪上本町行きの列車の到着を待って連絡することもある。阪神直通や大阪線名張方面の優等列車は本数などの都合から連絡する割合が高く、連絡対象の列車が多少の遅延程度では連絡破棄をしない。

なお、当駅からは大阪難波行きおよび大阪上本町行きの特急には原則として乗車できなかったが、2008年3月より特急券を購入することにより乗車可能となった[2]。また、近鉄名古屋行きの名阪甲特急(毎時1本程度運行)は当駅を出ると津駅まで、伊勢志摩方面の阪伊甲特急宇治山田駅まで停車しない。ただし近鉄名古屋行きは時間帯によって大和八木駅に停車する列車もある。

なお自動改札機は、西口はオムロン製、東口は東芝製が設置されている。赤い自動改札機(西口はU-PG、東口はEG-2000)は出場時2枚一括処理、PiTaPaICOCAに対応している。発車標反転フラップ式案内表示機(ソラリー)が使われていたが、阪神なんば線開通時にコンコースと奈良線のホームのものが液晶式ディスプレイに更新された。大阪線のものも2011年10月から液晶式ディスプレイに更新された。

JRとの乗り換え改札口がある3階は、大阪環状線の内回り(大阪方面行き・JRの1番のりば)側に、JR西日本のみどりの窓口や近鉄の特急券・定期券兼用自動券売機コーナーのほか、近鉄の鉄道グッズショップ「Gatan-Goton」(ガタン・ゴトン)、南都銀行新生銀行のキャッシュコーナー、10分カット店「QBハウス」(旧近鉄特急券・定期券販売窓口の跡地に出店)などがある。また大阪環状線の外回り(天王寺方面行き・JRの2番のりば)側には、近鉄グループのコンビニ型売店・K PLATPiTaPaiDが利用可能)や、りそな銀行キャッシュコーナー、各種飲食店などがある。

発車標は、液晶式を採用している(ただし4番線には存在しない)。先に奈良線から採用され、これまでになかった大阪難波方面ゆき3番のりばにも設置された。大阪線(伊勢志摩方面)2番のりばも後に液晶式となり、3本後の列車までの案内ができるようになった(ただし3ドア車の5200系が存在するためドア位置は表示されず、両数表示のみ)。ただし、伊勢志摩方面・奈良方面ともに連絡・先着情報は、先発表示にならないと表示されない。

配線図