三ノ宮駅
三ノ宮駅 | |
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駅南側 | |
さんのみや Sannomiya | |
◄灘 (2.4 km) (0.8 km) 元町► | |
所在地 | 神戸市中央区布引町四丁目1-1 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | ■東海道本線(JR神戸線) |
キロ程 |
587.0km(東京起点) 大阪から30.6 km |
電報略号 | サン |
駅構造 | 高架駅 |
ホーム | 2面4線 |
乗車人員 -統計年度- |
117,616人/日(降車客含まず) -2010年- |
開業年月日 | 1874年(明治7年)5月11日 |
乗換 |
三宮駅(接続路線はリンク先参照) 三宮・花時計前駅(地下鉄海岸線) |
備考 |
直営駅(管理駅) みどりの窓口 有 神戸市内駅 |
三ノ宮駅(さんのみやえき)は、兵庫県神戸市中央区布引町四丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)東海道本線の駅である。「JR神戸線」の愛称区間に含まれている。
概要
神戸市中心部のターミナル駅である。明治初期、当時の神戸中心部のやや東寄りの地域に神戸駅が設置された。神戸外国人居留地の誕生による開発と、戦後における三宮地区の復興での神戸の商業地域拡大および市役所の移転などを経て中心部が三宮に移動した経緯がある。
神戸市の代表駅[1]は神戸駅で、JRの長距離乗車券の神戸市内の中心駅ともなり、新幹線の営業キロ計算においても新神戸駅は(最寄の在来線駅である当駅ではなく)神戸駅と同じ扱いになっている。だが、当駅は商業地区の中心部に近く多くの鉄道路線が集まっているため、神戸市のみならず兵庫県内で最も利用客が多い駅である。また、各社高速バスの神戸におけるターミナルも神戸駅前ではなく当駅前にある。特急列車は「はまかぜ」以外、神戸駅には停車せず当駅に停車する。さらにはJR西日本各駅構内の方面案内でも「三ノ宮・姫路方面」(大阪駅の場合)というように、神戸駅よりも当駅の扱いが優先されている。ただし、敷地面積やホーム数や駅ビルの建坪という規模の面での兵庫県内で最大の駅は姫路駅になる。
兵庫県内で最も利用客が多い駅であるが、分岐器や絶対信号機を持たないため、停留所に分類されている[2]。つまり折り返し・待避設備がないため通常は当駅発着の電車は設定されていない。ただし、神戸ルミナリエ・みなと神戸海上花火大会(下りのみ)の開催時など、多客時は当駅を始発とする電車が運転されることがある。
当駅は駅長が配置された直営駅であり、管理駅として甲南山手駅 - 灘駅間の各駅と元町駅を管轄している。アーバンネットワークエリアに属しており、ICOCA利用可能駅である(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)。
山陽新幹線への乗り換え特例
神戸市内における山陽新幹線の駅として新神戸駅があるが、同駅は新幹線単独駅であり、在来線に直接乗り換えることができない。そのため、特例で当駅が乗り換え最寄り駅とされており、神戸市内発着の乗車券により当駅で途中下車後、神戸市営地下鉄西神・山手線・路線バス・タクシー・徒歩などで移動して新神戸駅へ再入場することが可能。但し、三ノ宮駅から新神戸駅への移動費用(運賃、タクシー料金等)は別途支払う必要がある。
接続路線
当駅は各社の三宮駅と隣接しており、下記の路線との乗り換えが可能となっている。
また上記のほか、神戸市営地下鉄海岸線の三宮・花時計前駅とは地下街「さんちか」で連絡している。
駅構造
島式ホーム2面4線を持つ高架駅。西口・中央口・東口がある。西口駅舎は阪急三宮駅の東駅舎と改札外で直結している。ホームは外側線に面する方は15両対応で、内側線に面する方は12両対応になっている。
のりば
ホーム | 路線 | 方向(線路) | 行先 | 備考 |
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1 | ■JR神戸線 | 上り(外側線) | 尼崎・大阪・京都方面 | 特急・新快速(快速の一部も使用) |
2 | ■JR神戸線 | 上り(内側線) | 尼崎・大阪・京都方面 | 快速・普通 |
3 | ■JR神戸線 | 下り(内側線) | 西明石・姫路方面 | 快速・普通 |
4 | ■JR神戸線 | 下り(外側線) | 西明石・姫路方面 | 特急・新快速(快速の一部も使用) |
- 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。
- 上述の通り、特急・新快速(および当駅を通過する貨物列車)はすべて1・4番のりば、各駅停車はすべて2・3番のりばに停車する。日中は新快速と各駅停車(JR東西線直通)が当駅で相互接続する[3]。
- 快速は基本的に2・3番のりばに停車する。ただし、大阪方面の快速で平日朝ラッシュ時のすべての列車と土曜・休日ダイヤの朝の一部列車は1番線(のりば)に、姫路方面の平日朝夕の快速(夕方の列車は兵庫駅 → 西明石駅間で列車線走行のため須磨駅・垂水駅・舞子駅は通過する)は4番のりばに停車する。
- コンコースには売店がある。新型インフルエンザの影響で一時営業休止したが、後に営業再開された[4]。
- 金の鈴広場
- 中央改札口付近に、天井から金色の鈴が吊り下げられている場所がある。このエリアは「金の鈴広場」と命名されている。神戸中央ライオンズクラブからの寄贈であることが明記されている。
神戸中央郵便局三宮駅内分室(郵便窓口のみ)・ ゆうちょ銀行大阪支店JR三宮駅構内出張所(ATM)が当駅内にあるが、その表記はいずれも「三ノ宮駅」ではなく「三宮駅」である。
三ノ宮駅リニューアル構想
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神戸の玄関口である当駅リニューアルに向けて、JR西日本が神戸市の要請を受けて協議を開始したと伝えられたが、構想は着手段階であり、駅舎改修も視野に2011年度中に決定、発表するとの運びであったが現時点で詳細は不明である。ここ10年では、1997年に駅ビルが開業した京都駅、2011年5月に総事業費2100億円を投じ開業した大阪駅など、京阪神主要ターミナル駅が相次いで大規模リニューアルしていることを背景に、神戸市側からJR側に検討を要請してきた[5]。
一部報道でJR西日本は駅南に併設する三宮ターミナルホテルの建て替えも視野に検討中とされていたが、現時点では計画は水面下で進行中か完全に頓挫したかは不明である。計画が決定されれば、阪神間の主要のJRターミナル駅の中でも最も手狭で老朽化している駅舎自体の改築や鉄道、バス、タクシーなど他公共交通への乗り換えの円滑化、駅前広場の拡張などについての計画も進むとみられる。
現在、自動改札機やトイレの新設、店舗の改良、構内レイアウトの変更など駅コンコースの改良工事が2011年4月より着工され、2012年度末に完了した[6]。
ダイヤ
日中時間帯は1時間あたり新快速・快速がそれぞれ4本、各駅停車が8本停車する。朝ラッシュ時の大阪方面は新快速・外側快速がそれぞれ8分間隔、各駅停車が4分間隔で発車する。夕方の姫路方面は新快速が7分半間隔、外側快速が2本停車する。
利用状況
2010年度(平成22年度)の1日平均乗車人員は117,616人で、JR西日本の駅では第5位(所属路線が一路線のみの駅では第1位)。なお兵庫県下のJR駅では最多を誇る。
駅周辺
このセクションは周辺施設の雑多な箇条書きで構成されており、内容も現在に偏り歴史的見地にも欠けています。文章による解説を中心に据え、施設の箇条書きは解説に必要な程度に絞り込む必要があります。 |
当駅周辺は神戸市最大の繁華街、ビジネス街となっている。
- タクシー乗り場
- 駅北側中央口付近(中型)
- 駅南側ポートライナー高架下(中型・小型)
- 駅西側JR・阪急高架下(中型)
- 神戸交通センタービル
- みなと銀行三宮支店ほか
- 三宮ターミナルビル
- 三宮OPA、三宮ターミナルホテルほか
- 神戸新聞会館(ミント神戸)
- ダイエー三宮駅前店
- そごう神戸店
- さんちか(三宮地下街)
- 神戸マルイ
- 三宮中央ビル
- 三宮ビル東館
- 三宮ビル南館
- 三宮国際ビル
- 三宮グランドビル
- 東急ハンズ三宮店
- 生田神社
- 神戸市役所
- みずほ銀行神戸支店・神戸中央支店
- 三井住友銀行三宮支店
- 三菱東京UFJ銀行三宮支店
- 三宮センター街
- 国道2号
- 兵庫県道21号神戸明石線
- フラワーロード(兵庫県道30号新神戸停車場線)
バス路線
駅弁
以前はみかどが販売していたが撤退し、神戸駅と同じ淡路屋が販売している。 主な駅弁は下記の通り[7]。
- 六甲山縦走弁当
- あなご三昧
- ひっぱりだこ飯
- 花緑
- あっちっち穴子弁当
- 肉めし
- あっちっちすきやき御飯
- タイガース勝めし
- 明石海峡弁当
- あっちっちすきやき弁当
- あっちっち牛塩タン&焼肉弁当
- 神戸のステーキ弁当
- あっちっち大阪鶴橋風焼肉重
- しゃぶしゃぶ弁当松風
- 神戸牛100% 牛肉王子
歴史
「三宮」の地名の由来でもある三宮神社が駅名の由来である。1931年までは現在の元町駅の位置、すなわち現在よりも三宮神社に近い位置に当駅があった。他の交通機関はすべて「三宮」であるのに対し、JRのみ「三ノ宮」と“ノ”の文字をつけているのは、開業が最も早く、駅創設時からあえて“ノ”をつけることによって地名の読み違いをさせないよう配慮していた名残であると考えられている[8]。今ではJRと他交通機関の駅名と区別するのに役立っている。
当駅が開業したのと同日に、西宮町(現在の西宮市)には同じく“ノ”を付けた西ノ宮駅が開業しているが、市の長年の要望もあって2007年3月18日に西宮駅に改称された。当駅に関しては、標識類の交換コストの問題があり、また神戸市側から改称の要望が出ていないため、現状のままで推移するものと思われる。
長らくプラットホームの上屋は、8両編成分であった。新快速が平日ラッシュ時や土曜・休日に12両編成での運転を開始して以降も、12両編成のうち大阪側の4両分には屋根がなく、ホーム床面も車両より低くかつ水平ではない状態であった。この部分は2003年ごろに整備されたが、さらに大阪側(12両編成以上)の部分には屋根がない。
以前は東京駅始発の客車寝台列車が停車していた。しかし、最後の停車列車であった九州方面の「富士」が2005年3月1日のダイヤ改正により「はやぶさ」との連結運転となったために通過となった。「富士」が停車していたときには、次の停車駅は小郡駅(現在の新山口駅)であった。
2008年11月には、ホームの電光掲示板6つがすべて高輝度のものに交換された(後に各改札口の電光掲示板も2010年3月に交換された)。
開業当初の阪神三宮駅は現在のJR三ノ宮駅南側すぐにあった。駅名も「三ノ宮」であった。ただし阪神が地上にあった頃は現在の位置に駅はなかった。
年表
- 1874年(明治7年)5月11日 - 官設鉄道大阪駅 - 神戸駅間開通と同時に開業。
- 1895年(明治28年)4月1日 - 線路名称制定。東海道線(1909年より東海道本線)の所属となる。
- 1918年(大正7年)5月1日 - 神戸港駅に貨物取扱業務を移管、当駅での貨物取扱が廃止。
- 1931年(昭和6年)10月10日 - 高架駅化により現在の元町駅の位置から現在地に移転。
- 三宮神社に近い旧駅舎からわざわざ現在地へ移転したのは、そごうが現在地へと移転するなど、三宮の地域を中心地として整備する計画があったためである。駅移転後の1934年に、旧駅舎に近い場所に元町駅が設置された。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
- 1995年(平成7年)
その他
- 隣の元町駅へはJR神戸線で最短である(0.8km)。
- 電光掲示板の遅延表示は、「2分遅れ」から表示される(当駅以外のほとんどの駅は「3分遅れ」から表示される。この駅より西の駅で同様の対応をしているのは垂水駅のみである)。
- 第4回近畿の駅百選選定駅。
- 「火垂るの墓」で主人公が亡くなった駅である。
- 「布引町」は旧葺合区(1980年に旧生田区と統合して中央区となる)の地名であり、当駅は葺合区に所在していたが、ホームの神戸・姫路方がフラワーロードの上にあり、さらに現在の西口は生田区にあった。すなわち、当駅は葺合区と生田区にまたがっていた。ちなみに、阪急三宮駅は生田区に、阪神三宮駅は葺合区に収まっていた。
- ベルリンのZoo.動物園駅Bahnhof Berlin Zoologischer Gartenをモデルにしている。
隣の駅
※特急列車については各列車記事を参照。
- 西日本旅客鉄道
- ■JR神戸線(東海道本線)
注釈
- ^ JTB時刻表・JR時刻表上で県の代表駅として記号が付けられている駅。
- ^ 芦屋駅 - 神戸駅間で絶対信号機を持つ停車場は、東灘信号場のみである。
- ^ 神戸鉄道資料館
- ^ JR三ノ宮駅のコンビニで店員が新型インフルに感染 関連8店舗が休業 読売新聞 2009年5月18日
- ^ JR三ノ宮駅改修 本年度中に構想へ[リンク切れ] 神戸新聞 2011年1月4日
- ^ 三ノ宮駅コンコースなどの改良について JR西日本:プレスリリース 2011年4月8日
- ^ JR時刻表2010年8月号(交通新聞社刊)249ページ
- ^ 関連する外部リンク:読売テレビ ニューススクランブル 「追跡屋(6) 駅名に潜む謎を追え!」(2005/11/16)
http://www.ytv.co.jp/ns/special/bn/2005/11/asx/sp051116.asx[リンク切れ]