トヨタ・ラッシュ

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ダイハツ・ビーゴ > トヨタ・ラッシュ
トヨタ・ラッシュ
J2##E型
後期型(2008年11月 - )
概要
販売期間 2WD車:2006年1月 - 2014年10月
4WD車:2006年1月 - 2016年内予定
ボディ
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドア SUV
駆動方式 FR / フルタイム4WD
パワートレイン
エンジン 3SZ-VE型 1.495L 直4 DOHC
VVT-iEFI
最高出力 80kW(109PS)/ 6,000rpm
最大トルク 141Nm(14.4kgm)/ 4,400rpm
変速機 5速MT
4速AT
前:マクファーソンストラット式コイルスプリング
後:5リンク式コイルスプリング
前:マクファーソンストラット式コイルスプリング
後:5リンク式コイルスプリング
車両寸法
ホイールベース 2,580mm
全長 3,995mm(前期型)
4,005mm(後期型)
全幅 1,695mm
全高 1,690mm - 1,705mm
車両重量 1,150kg - 1,190kg(前期型)
1,160kg - 1,200kg(後期型)
その他
最低地上高 180mm - 200mm
姉妹車 ダイハツ・ビーゴ
系譜
先代 トヨタ・キャミ
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ラッシュRush )は、ダイハツ工業からOEM供給を受け、トヨタ自動車が販売してきた小型SUVである。日本国内ではダイハツ・ビーゴのOEM供給モデル。生産は発売から2012年途中まではダイハツ九州大分中津)工場で、それ以後はダイハツ工業本社(池田)工場。日本国外では、ホイールベースを2,580mmから2,685mm(+105mm)、全長を4,405mmに延長した3列シート7人乗りのインドネシアダイハツ・テリオス(ビーゴの日本国外版)のOEM供給モデルが、インドネシアとマレーシアで販売されている。

歴史

型式:J200E型・2006年-2014年、J210E型・2006年-2016年

テリオスのOEM供給モデルであったキャミの後継車。

エンジンは直列4気筒DOHC。ドライブトレインは、今やこのクラスでは珍しい縦置きエンジンFR4WDである。トランスミッションは4速ATと5速MT(4WDのみ)を搭載する。ATはインパネシフトを採用するが[1]、MTはフロアシフトとなっている。4WDは、車内のスイッチでロックさせることが可能なセンターデフを備えたフルタイム方式である。ボディ構造にはビルトインラダーフレーム式モノコックを採用。これはモノコックボディに、はしご型のフレームを組み込んで一体化させた構造である。このボディはインドネシアで生産されている、7人乗りミニバンダイハツ・セニア/トヨタ・アバンザのボディをベースに開発が進められ、専用に新設計されたものである。[2]

  • 2006年1月17日 - ビーゴのOEM供給モデルとして発売され、発売後1か月の売り上げを目標の1,500台を4倍上回る約6,000台を売り上げて好調なスタートを切った。 
  • 2008年1月11日 - 一部改良。外装色にパールホワイトIIIとブリティッシュグリーンマイカを加え、パーキングブレーキ戻し忘れ防止ブザーを追加装備。同時に特別仕様車「G Limited」を発売。
  • 2010年7月5日 - 一部改良するとともに、特別仕様車「X Smart Editon」を発売した。今回の一部改良では、全グレードにおいて、装備を簡素化することで価格の引き下げを実施した。また、特別仕様車は、「X」グレードをベースに外板色に特別色プラムブラウンパールクリスタルシャイン(オプション)を含む全9色を設定したほか、特別色プラムのシート表皮、キーフリーシステム&盗難防止システム(エンジンイモビライザーシステム)、センターアームレスト(オートマチック車の運転席のみ)を標準装備にし、さらにフロントのシートやヘッドレストのファブリック表皮にダブルステッチを施した。なお、JC08モードへの対応により、低排出ガス車認定レベルが「平成17年規制」に格下げとなり、リアウィンドウに装着されていた低排出ガス車認定レベルのステッカーがつかなくなった。
  • 2012年4月4日 - 一部改良。フロント席のヘッドレストの形状を変更し、リア中央席にヘッドレストと3点式シートベルトを新たに追加。ボディカラーの追加も行い、カタロググレードには「ブロンズオリーブパールメタリック」を、特別仕様車「X Smart Edition」には本グレード専用色の「アズキマイカ」[3]をそれぞれ追加した。
  • 2013年1月31日 - 一部改良。4WD車にVSC&TRCを標準装備。ボディカラーには、特別仕様車「X Smart Edition」専用色だった「アズキマイカ」を追加設定し、全8色の設定になった。また、「X」と「G」の内装色とシート表皮色に「プラム」を設定したほか、「X」には、フロントセンターアームレストを標準装備し、キーフリーシステム&盗難防止装置(エンジンイモビライザーシステム)をオプション設定に追加した。なお、今回の一部改良でJC08モード燃費に対応した。またMT車を廃止。
  • 2014年10月未明 - 2WD車廃止。
  • 2016年1月 - ボディーカラーのうち「シャイニングレッド」、「シャンパンゴールドメタリック」、「ブロンズオリーブパールメタリック」の3色を廃止し、パールホワイトⅢ、ブライトシルバーメタリック、チタニウムグレーメタリック、ブラックマイカメタリック、アズキマイカの計5色に絞る。
  • 2016年2月 - 本年4月中をもってオーダーストップによりOEM元のダイハツ・ビーゴと共に生産終了。以後、在庫のみの対応となる。
  • 2016年3月 - ホームページの掲載を終了。後継車はジュネーブショーで発表され、2016年秋発売予定のトヨタ・C-HR

販売店

車名の由来

  • 「勢いよく進む」と言う意味のRushを表している。

脚注

  1. ^ 日本国内向けのみ。日本国外向けは、日本国内で生産されるダイハツの輸出モデルも含めフロアシフト。
  2. ^ 【ダイハツ ビーゴ/トヨタ ラッシュ 発表】今度は小型車専用ボディ
  3. ^ bBでの名称は「ダークレッドマイカ」。パッソでのカラー名称が他車に採用された初のケース。

関連項目