トヨタ・アイゴ

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トヨタ・アイゴ
アイゴ X(2002年)
概要
別名 プジョー・107(初代)
プジョー・108(2代目)
シトロエン・C1
販売期間 2005年 -
ボディ
ボディタイプ

2/4ドア グラスハッチ

2/4ドア グラスハッチCUV
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アイゴAYGO)はトヨタ自動車欧州で製造・販売するAセグメント乗用車である。

概要

欧州における市場拡大を図るトヨタが、Aセグメントに低コストで車種を投入するために、思惑の一致したPSA・プジョーシトロエンと合弁会社であるTPCAを設立し、2001年からフランス政府の要請から新型車を共同開発する運びとなり[1]、開発されたヤリスよりも下のモデルがこのアイゴである。

初代 AB10型(2005年 - 2014年)

トヨタ・アイゴ(初代)
AB10型
後期型4ドア フロント(2012年3月 - 2014年3月)
後期型4ドア リア
インテリア
概要
別名 プジョー・107(初代)
シトロエン・C1(初代)
製造国  チェコ
販売期間 2005年 - 2014年
デザイン 蛭田洋
ボディ
乗車定員 4人
ボディタイプ 2/4ドア グラスハッチ
エンジン位置 フロント
駆動方式 前輪駆動
プラットフォーム トヨタ・Aプラットフォーム
パワートレイン
エンジン 1KR-FE型 998cc 直列3気筒DOHC VVT-i
2WZ-TV型 1,453cc 直列4気筒SOHC ディーゼルターボ
最高出力 1KR-FE型:50kW(68ps)/6,000rpm
2WZ-TV型:40kW(55ps)/4,000rpm
最大トルク 1KR-FE型:93N·m(9.8kgf·m)/3,600rpm
2WZ-TV型:130N·m(13.3kgf·m)/1,750rpm
変速機 5速MT
5速AMTMMT
前: マクファーソンストラット
後: トーションビーム
前: マクファーソンストラット
後: トーションビーム
車両寸法
ホイールベース 2,340 mm
全長 3,415 mm
全幅 1,615 mm
全高 1,465 mm
車両重量 880 kg
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2005年2月28日よりチェコの工場で生産が開始され、同年3月のジュネーブモーターショーで披露された。

エクステリアデザインは各社ごと独自となっており差別化されているが、インテリアは3車種共通であり、トヨタが開発の主導を握った[1]

徹底した軽量化と低コスト化が図られており、分かりやすい点として下記のようなものがある、リアサイドウィンドウが5ドアでも通常の上下巻き上げタイプではなく、ポップアップタイプになっている、リアハッチ自体がガラスハッチになっている、ドアの一部鉄板をむき出しにし、ドア形状の違う姉妹車プジョー・107シトロエン・C1と内装トリムを共有できるようになっている、ルームライトは運転席ドア開閉時のみに連動点灯可能で助手席・後部ドアにはドアスイッチがない、フロントパワーウィンドウ(PW)スイッチは、各ドアに1つのみで運転席には助手席側PWスイッチがない、ルーフアシストグリップがない、ACとリアデフロスタースイッチに照明がない(使用時のみ点灯)、エンジン水温計および水温警告灯がないなど。

2009年1月30日には最初のマイナーチェンジが行われ、フロントバンパー、テールランプの形状が変更された[2]

2012年春に2度目のマイナーチェンジが行なわれ、フロントバンパーの形状が変更され、ディーゼルエンジン搭載車が廃止された。

年表

  • 2001年 - 開発を開始。
  • 2005年2月28日 - 生産を開始
  • 2009年1月30日 - 最初のマイナーチェンジ
  • 2012年春 - 2度目のマイナーチェンジ

2代目 AB40型(2014年 - 2021年)

トヨタ・アイゴ(2代目)
AB40型
前期型4ドア フロント
前期型4ドア リア
後期型4ドア フロント
概要
別名 プジョー・108(初代)
シトロエン・C1(2代目)
製造国  チェコ
販売期間 2014年 - 2021年
ボディ
乗車定員 4人
ボディタイプ 2/4ドア グラスハッチ
エンジン位置 フロント
駆動方式 前輪駆動
プラットフォーム トヨタ・Aプラットフォーム
パワートレイン
エンジン 1KR-FE型 998cc 直列3気筒DOHC VVT-i
最高出力 1KR-FE型:
51kW(69ps)/6,000rpm
最大トルク 1KR-FE型:
95N·m(9.7kgf·m)/4,300rpm
変速機 5速MT
5速AMTMMT
前: マクファーソンストラット
後: トーションビーム
前: マクファーソンストラット
後: トーションビーム
車両寸法
ホイールベース 2,340 mm
全長 3,455 mm
全幅 1,615 mm
全高 1,460 mm
車両重量 855 kg
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2014年3月のジュネーブショーにて 'go fun yourself' のスローガンと共に発表。外装は日本の若者文化に起因しておりチーフデザイナーのナカムラ・ノブオによると鉄腕アトムと箱に入った卵から発想を得たとしており、若者受けを狙ったものだとされている。初代に引き続きプジョー・シトロエンと3兄弟で生産はチェコで行われる。

3/5ドアボディは、先代と同じくリアがガラスハッチになっている。エンジンはこれも先代譲りの直列3気筒1L・1KR-FE型で、改良により1psアップの69psを発揮する。

2018年、マイナーチェンジ[3]。エンジン出力は72psにアップした。純正カーナビは、AndroidAutoに対応する[4]

年表

  • 2014年3月 - ジュネーブショー14で2代目モデルが披露される。
  • 2014年4月 - 販売開始。
  • 2018年4月 - マイナーチェンジ。

3代目 AB50型(2021年 - )

トヨタ・アイゴX(3代目)
AB50型
前期型 フロント
前期型 リア
概要
製造国  チェコ
販売期間 2021年 -
ボディ
乗車定員 4人
ボディタイプ 4ドア グラスハッチCUV
エンジン位置 フロント
駆動方式 前輪駆動
プラットフォーム トヨタ・GA-Bプラットフォーム
パワートレイン
エンジン 1KR-FE型 998cc 直列3気筒DOHC VVT-i
変速機 5速MT/CVT
前:マクファーソンストラット
後:トーションビーム
前:マクファーソンストラット
後:トーションビーム
車両寸法
ホイールベース 2,430 mm
全長 3,700 mm
全幅 1,740 mm
全高 1,525 mm
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2022年11月2日、イギリスキャンバストップを装備するエア エディションを追加[5]。オンライン限定で販売される。

車名の由来

英語の「I go」に由来する[6]

脚注

関連項目

外部リンク