2008-2009シーズンのNBAは、NBAの63回目のシーズンである。
シーズンオフ [編集]
ドラフト [編集]
ドラフトではデリック・ローズがシカゴ・ブルズから全体1位指名を受けた。また候補生の中でローズと評価を二分したマイケル・ビーズリーは2位指名でマイアミ・ヒートに入団した。ほか、O.J.メイヨ、ケビン・ラブ、ラッセル・ウェストブルックらが指名を受けている。 詳細は2008年のNBAドラフトを参照
主な移籍 [編集]
- ユーロマネーの猛威
- 2008年のオフは「アメリカ経済の後退とユーロの好調」という世界経済の影響がNBAにもはっきりと表れ、ユーロマネーの好調を背景としたNBA選手のユーロリーグへの大量流出が目立った。その内訳はファン・カルロス・ナバーロやネナド・クリスティッチなどヨーロッパ出身選手の出戻りが大半だったが、アトランタ・ホークス所属だったジョシュ・チルドレスのギリシャリーグB.C.オリンピアコス移籍はNBA関係者にとりわけ大きなショックを与えた。
- NBA選手が海外へ移籍することは珍しいことではないが、その多くはNBAからは戦力外と見なされた選手であり、チルドレスのようにすでにNBAで実績を残し、さらなる成長が見込める選手が移籍したことは過去に例が無かった。チルドレスが渡欧を決断したのはオリンピアコスが示した破格とも言える好条件であり、その契約内容は高額の3年2000万ドル、毎シーズン終了ごとにオプアウトできるためいつでもNBAに復帰でき、さらにサラリーは免税されるというおまけつきである。出戻り組みのヨーロッパ出身選手たちもNBAではまず望めない高額契約を結んでおり、また当時NBA最小選手として知られたアール・ボイキンスもイタリアに渡り、イタリアリーグ史上最高額の契約を勝ち取った。
- 今後もアメリカ経済の衰退が進むようであれば、このNBA選手の海外流出はさらに多くなると見られ、NBA関係者は危機感を募らせた。しかしその後サブプライムローンに端を発した金融危機は世界中に波及し、ユーロリーグに渡った元NBA選手の間では給与の遅延が発生することもあり、中にはネナド・クリスティッチのようにNBAへ舞い戻ってくる選手も現れた。
- 2010年問題
- 2007-08シーズン頃から叫ばれ始めた2010年問題に向けて各球団の動きが活発化。2010年問題とは、「2010年のオフに2003年ドラフト組を中心にスター選手が大挙してFAになること」であり、2010-11シーズンにはリーグの様相が一変するのではないかとまで言われている。この年のシーズン前、シーズン中にかけて様々な移籍劇が見られるが、その目的の多くが2010年に向けてのサラリーキャップ対策と見られている
- 2010年FA市場の最大の目玉となるレブロン・ジェームス獲得を狙ってニューヨーク・ニックスやニュージャージー・ネッツは多くの主力選手を放出。各球団もこぞって財務整理に勤しんだ。 ESPN.comによる2010年にFAになる選手リスト。
- クリッパーズ騒動
- オフのFA市場はロサンゼルス・クリッパーズが主戦場となった。まずゴールデンステート・ウォリアーズ所属のバロン・デイビスがFAとなり、クリッパーズ行きを決断。チームの大黒柱を失ったウォリアーズは、逆にクリッパーズからFAとなっていたエルトン・ブランドとの交渉を進めたが、ブランドはフィラデルフィア・セブンティシクサーズに移籍してしまい、しかしウォリアーズはクリッパーズから同時にFAとなっていたコーリー・マゲッティの獲得には成功した。デイビスを獲得できたものの、チームの主力選手を2人同時に失ってしまったクリッパーズだったが、財務整理に追われるデンバー・ナゲッツから殆ど無償でマーカス・キャンビーを、またマイアミ・ヒートからリッキー・デイビスの獲得に成功している。
- その他の主な移籍
オクラホマシティ・サンダーの誕生 [編集]
2006年にスターバックスの創業者ハロルド・シュルツからオクラホマシティの実業家、クレイ・ベネットに売却されたシアトル・スーパーソニックスがオクラホマシティにフランチャイズを移した。スーパーソニックス時代のチーム名、チームカラー、チームロゴなどはシアトル市が保有することになったため、オクラホマシティでのチームでは全てが一新され、オクラホマシティ・サンダーが誕生する。サンダーの2008-09シーズンのシーズンチケット13,000席は5日で完売した。
その他 [編集]
詳細は「2009年のNBAオールスターゲーム」を参照
- ウエスタン・カンファレンス 146 - 119 イースタン・カンファレンス
- MVP:コービー・ブライアント、シャキール・オニール
レギュラーシーズン [編集]
主な移籍 [編集]
ビラップスの移籍はナゲッツの上昇、ピストンズの失墜に繋がる。
シーズン概要 [編集]
イーストでは前季優勝のセルティックスに、レブロン・ジェームス率いるキャバリアーズ、ドワイト・ハワード擁するマジックの三つ巴の争いとなったが、中でもキャバリアーズの躍進は目覚しかった。キャバリアーズはシーズン前に獲得したモーリス・ウィリアムズが"最後のピース"となり、チーム記録となる66勝をあげ、リーグ全体でも勝率首位に立った。またホークス、ヒートなど若いチームがプレーオフ戦線に躍り出る中で、西高東低と呼ばれる時代にイーストでは唯一安定した強さを誇示してきたピストンズは、シーズン序盤のチャンシー・ビラップス放出を機に転落が始まり、7シーズンぶりに勝率5割を下回った。
ウエストではレイカーズの独り勝ち状態となった。コービー・ブライアント、パウ・ガソルらを中心に据えたチームの層の厚さが際立ち、他を圧倒してレベルの高いウエストで唯一の60勝以上を達成した。またビラップスを獲得したナゲッツはウエスト2位の好位置に着け、前季に躍進の兆候を見せたブレイザーズも期待通りにプレーオフ進出を果たした。一方で近年のウエストを牽引してきたスパーズ、マーベリックス、サンズはかつて程の強さが見られず、特にサンズは大型トレード、ヘッドコーチ解任などの迷走を見せた末についにプレーオフ進出を逃した。ウエストは例年通りのハイレベルの争いとなり、50勝台に5チームが犇く一方で、ウエスト9位のサンズと10位のウォリアーズのゲーム差は17にのぼり、チーム間の格差が鮮明となった。
90年代以降リーグはディフェンスを重視するチーム造りが主流となっていたが、2004-05シーズンのサンズのブレイクを機にオフェンス指向の強いチームも増えていき、このシーズンのリーグ全体の1試合平均得点は1994-95シーズン以来の100点超えとなった。また全体的に故障者が多いシーズンでもあり、多くのヘッドコーチが戦力のやりくりに頭を悩ませた。
主な出来事 [編集]
- 不況の波が世界中に大量の失業者を生み出す中、NBAでもヘッドコーチの首切り劇が相次ぎ、シーズン中に8人ものヘッドコーチが解任された。
- アメリカに端を発した金融危機はその後世界中に波及し、「100年に一度の不況」と言われるまでに発展。NBAにも着実にその影響は表れ、NBAはシーズン前に約80人の職員をレイオフすることを発表、各球団でも人員整理の動きが見られた。シーズン中は各アリーナで空席が目立ち、不況の直撃を受けた自動車産業の街、デトロイトに本拠地を置くピストンズは2004年1月19日から続いていたホームチケット連続完売記録が途絶えた。オールスターで開催されるパーティーも例年よりも質素なものとなった。
- NBAは2月に2億ドルの資金を調達し、財政危機にあるチームに貸し出すことを発表。またリーグ全体の減収を理由に2009年、2010年のサラリーキャップのを引き下げることを通告した。経営環境の悪化により各チームは財政目的としたトレード交渉を活発に行ってきたが、サラリーキャップ引き下げにより選手の引き取りに消極的になり、デッドライン前のトレード市場は大人しいものとなった。
記録 [編集]
- 10月31日 ケビン・ガーネット(セルティックス)が史上最年少(32歳と165日)での通算1000試合出場を達成。
- 11月27日 クリス・ポール(ホーネッツ)が開幕から15試合連続で20得点10アシスト以上を達成し、NBA新記録を樹立。ポールはさらに12月23日のレイカーズ戦まで109試合連続でスティールを記録し、これもNBA新記録となった。
- 11月28日 オクラホマシティ・サンダー(元シアトル・スーパーソニックス)がチーム史上ワーストタイとなる14連敗を記録。
- 12月10日 カーメロ・アンソニー(ナゲッツ)がミネソタ・ティンバーウルブズ戦で第3Qで1つのクオーターでのNBAタイ記録となる33得点を記録。
- 12月23日 ボストン・セルティックスがチーム最長記録となる19連勝を記録。開幕からの27勝2敗という成績はNBA史上最高。
- 12月25日 フィル・ジャクソンHC(レイカーズ)が史上最速での1000勝目を達成。
- 12月25日 シャキール・オニール(サンズ)が史上2人目となる通算フリースロー失敗数5000投を達成。
- 1月13日 オーランド・マジックがNBA新記録となる1試合で23本の3Pシュートを成功させる。
- 1月29日 スティーブ・ナッシュ(サンズ)が通算アシストでテリー・ポーター(7,160アシスト)を抜いて歴代11位に浮上。
- 2月2日 コービー・ブライアント(レイカーズ)がニューヨーク・ニックスの本拠地、マディソン・スクエア・ガーデンでアリーナ新記録となる61得点を記録。その2日後の4日にレブロン・ジェームス(キャバリアーズ)が同じMSGで52得点10リバウンド11アシストを記録し、史上2人目となる「50得点+トリプルダブル」を達成したが、その後の検証で最後のリバウンドが取り消されたため、この記録も無効となった。
- 2月3日 レブロン・ジェームスが史上最年少(25歳と220日)で通算12,000得点を達成。
- 2月10日 コービー・ブライアントが史上最年少(30歳と171日)で通算23,000得点を達成。
- 2月20日 テリー・ポーターHC解任後、ポーター着任前の攻撃的なスタイルに戻したフェニックス・サンズは3試合連続で140得点を記録。これは1996年のポートランド・トレイルブレイザーズ以来の出来事。3月15日にはレギュレーション内では歴代3位となる154得点を記録している。
- 2月21日 ドン・ネルソンHC(ウォリアーズ)は史上2人目となる1,300勝を達成。
- 2月22日 スティーブ・ブレイク(トレイルブレイザーズ)が1つのクオーターでの最多タイとなる14アシストを記録。
- 3月14日 ドウェイン・ウェイド(ヒート)が通算得点でアロンゾ・モーニング(9,459得点)の持つチーム歴代最多得点記録を更新した。
- 3月19日 クリーブランド・キャバリアーズがオーバータイムにもつれた試合としては歴代最小、全体でも歴代最小タイとなる2ターンオーバーを記録。
FT成功率98.05%という大記録を作ったカルデロン
- 3月21日 シャキール・オニールが通算得点でモーゼス・マローン(27,409得点、NBA時代のみ)を抜いて歴代5位に浮上。
- 3月30日 ドワイト・ハワード(マジック)が史上最年少(23歳と112日)で通算5,000リバウンドを達成。
- 3月31日 クリーブランド・キャバリアーズがチーム最長記録となる13連勝を記録。
- 4月5日 ジェイソン・キッド(マーベリックス)が通算アシストでマジック・ジョンソン(10,141アシスト)を抜いて歴代3位に浮上。
- ホセ・カルデロン(ラプターズ)がフリースロー成功率98.052%を記録し、NBA新記録を樹立。
- トロイ・マーフィー(ペイサーズ)が平均リバウンドと3Pシュート成功率の両方でリーグベスト5入りを果たす。これはNBA史上初の快挙。
- レブロン・ジェームスが4回目となるシーズン通産2000得点500リバウンド500アシストを達成。これはオスカー・ロバートソンに続いて史上2人目となる快挙。
イースタン・カンファレンス [編集]
ATLANTIC DIVISION
|
|
| #2 |
フィラデルフィア・
76ers |
| 41-41 (.500↑) |
| 97.4 (22) |
PPG |
97.3 (11) |
| 42.1 (17) |
RPG |
39.3 (5) |
| .459 (10) |
FG% |
.462 (18) |
| 3P% |
.318 (30) |
FT% |
.745 (25) |
| APG |
20.1 (24) |
TO |
14.2 (15) |
|
A.イグドラ(18.8pt)
A.ミラー(16.3pt, 6.5ast)
T.ヤング(15.3pt)
S.ダレンバート(8.5reb)
E.ブランド(53g欠場) |
|
~シーズン前~
E.ブランド←LAC
|
| M.チークス → T.ディレオ |
| チームを躍進に導くはずだったブランドが全く機能せず。そのブランドが怪我で離脱すると本来のアップテンポなスタイルを取り戻して上昇気流に乗ったが、シーズン終盤の連敗が祟り勝ち星は前季より1勝分積み上げたのみだった。 |
| Statistics |
|
|
| #4 |
トロント・
ラプターズ |
| 33-49 (.402↓) |
| 99.0 (16) |
PPG |
101.9 (20) |
| 40.4 (21) |
RPG |
41.9 (22) |
| .458 (12) |
FG% |
.465 (21) |
| 3P% |
.372 (12) |
FT% |
.824 (1) |
| APG |
22.4 (5) |
TO |
13.4 (10) |
|
C.ボッシュ(22.7pt, 10.0reb)
A.バルニャーニ(15.4pt)
S.マリオン(14.3pt)
C.カルデロン
(8.9ast, FT=98.1%) |
|
~シーズン前~
J.オニール←IND
T.J.フォード→IND
~シーズン中~
S.マリオン←MIA
J.オニール→MIA
J.ムーン→MIA
|
| S.ミッチェル → J.トリアーノ |
| 開幕前の注目度を考えれば期待外れなシーズンだった。オニールは1シーズン過ごすことなくチームを去り、彼との交換で獲得したマリオンの効果でようやくシーズン終盤に巻き返しを見せたが、プレーオフ進出には届かなかった。 |
| Statistics |
|
|
CENTRAL DIVISION
| #1 |
クリーブランド・
キャバリアーズ |
| 66-16 (.805↑) |
| 100.3 (13) |
PPG |
91.4 (1) |
| 42.2 (7) |
RPG |
38.9 (4) |
| .468 (6) |
FG% |
.431 (2) |
| 3P% |
.393 (2) |
FT% |
.757 (21) |
| APG |
20.3 (21) |
TO |
12.7 (6) |
|
L.ジェームス
(28.4pt, 7.6reb, 7.2ast)
M.ウィリアムス
(17.8pt, 3P=43.6%)
Z.イルガスカス(12.9pt, 7.5reb) |
|
~シーズン前~
M.ウィリアムス←MIL
|
| M.ブラウン |
| レブロンが主要スタッツ4部門でチームハイを記録するなど大車輪の活躍。M.ウィリアムスの加入による得点力のアップ、リーグNo.1のディフェンス力を武器に絶好調のシーズンを過ごした。ホームでは39勝2敗と圧倒的な強さを誇った。 |
| Statistics |
|
|
| #3 |
デトロイト・
ピストンズ |
| 39-43 (.476↓) |
| 94.2 (3) |
PPG |
94.7 (8) |
| 41.4 (16) |
RPG |
40.4 (10) |
| .454 (20) |
FG% |
.451 (8) |
| 3P% |
.349 (26) |
FT% |
.751 (24) |
| APG |
20.6 (16) |
TO |
11.9 (2) |
|
R.ハミルトン(18.3pt)
A.アイバーソン(17.4pt)
T.プリンス(14.2pt)
A.マクダイス(9.8reb) |
|
~シーズン中~
A.アイバーソン←DEN
C.ビラップス→DEN
|
| M.カリー* |
| ビラップスの放出が引き金となり、上位から急落。司令塔を失ったことでオフェンスが空回りし、アイバーソンは自身の扱いに対して不満を口にし、期待された若手陣の成長も見られず、近年では最悪のシーズンを送った。 |
| Statistics |
|
|
|
SOUTHEAST DIVISION
| #1 |
オーランド・
マジック |
| 59-23 (.720↑) |
| 101.0 (10) |
PPG |
94.4 (6) |
| 43.3 (9) |
RPG |
42.1 (24) |
| .457 (17) |
FG% |
.433 (3) |
| 3P% |
.381 (6) |
FT% |
.715 (30) |
| APG |
19.4 (29) |
TO |
13.9 (12) |
|
D.ハワード
(20.6pt, 13.8reb, 2.9blk)
L.ルイス(17.7pt)
ヘド・ターコルー(16.8pt)
J.ネルソン(16.7pt, 5.4ast) |
|
~シーズン前~
M.ピートラス←GSW
C.アロヨ→海外
~シーズン中~
R.アルストン←HOU
|
| S.バン・ガンディ |
| 怪物ハワードとリーグ有数の3P集団を武器に更なる躍進を見せ、イースト三強の一角としての地位を確立。ディフェンス力も大幅に向上した。しかしチームの好調を支えた成長株のネルソンがシーズン中に怪我で惜しくも離脱した。 |
| Statistics |
|
|
|
| #4 |
シャーロット・
ボブキャッツ |
| 35-47 (.427↑) |
| 93.6 (30) |
PPG |
94.9 (9) |
| 39.7 (27) |
RPG |
38.9 (3) |
| .455 (18) |
FG% |
.454 (10) |
| 3P% |
.366 (16) |
FT% |
.740 (27) |
| APG |
21.2 (10) |
TO |
15.6 (27) |
|
G.ウォーレス(16.6pt, 7.8reb)
B.ディアウ(15.1pt)
R.フェルトン(14.2pt, 6.7ast)
E.オカフォー(10.1reb) |
|
~シーズン中~
ラジャ・ベル←PHO
B.ディアウ←PHO
J.リチャードソン→PHO
|
| L.ブラウン* |
| 名将ブラウン体制下の1年目。ディフェンス面で大幅な向上が見られるも反比例してオフェンス力も下がったため、勝ち星は3勝増のみに留まったが、シーズン終盤までプレーオフ争いをするなど、チーム史上最も成功したシーズンとなった。 |
| Statistics |
|
|
ウエスタン・カンファレンス [編集]
SOUTHWEST DIVISION
| #1 |
サンアントニオ・
スパーズ |
| 54-28 (.659↓) |
| 97.0 (24) |
PPG |
93.3 (2) |
| 41.0 (18) |
RPG |
40.4 (11) |
| .466 (7) |
FG% |
.453 (9) |
| 3P% |
38.6% (3) |
FT% |
.761 (19) |
| APG |
21.2 (12) |
TO |
11.7 (1) |
|
T.パーカー(22.0pts, 6.9asts)
T.ダンカン(19.3pts, 10.7rebs)
M.ジノビリ(15.5pts, 38g欠場) |
|
~シーズン前~
R.メイソン←WAS
~シーズン中~
D.グッデン←CHI
|
| G.ポポヴィッチ |
| 開幕3連敗と最悪のスタートを切り、ジノビリの長期欠場に囁かれるダンカンの衰えなど、いよいよスパーズ凋落の時かと思われた。それでもパーカーがチームを支え、メイスンやM.ボナーら脇役陣の奮闘でデビジョンを制したのはさすがだった。 |
| Statistics |
|
| #2 |
ヒューストン・
ロケッツ |
| 53-29 (.646↓) |
| 98.4 (17) |
PPG |
94.4 (6) |
| 42.9 (4) |
RPG |
39.9 (6) |
| .453 (22) |
FG% |
.444 (5) |
| 3P% |
.375 (10) |
FT% |
.805 (5) |
| APG |
20.3 (22) |
TO |
14.2 (14) |
|
姚明(19.7pt, 9.9reb)
R.アーテスト(17.1pt)
L.スコラ(8.8reb)
T.マグレディ(47g欠場) |
|
~シーズン前~
R.アーテスト←SAC
~シーズン中~
R.アルストン→ORL
|
| R.アデルマン |
| 毎年怪我に悩まされるロケッツは、マグレディが大不振に陥った上に長期欠場するも、姚明が無事にシーズンを過ごし、また悪童アーテストも予想以上にチームにフィットしたおかげで、前季と同程度の勝率は維持した。 |
| Statistics |
|
| #3 |
ダラス・
マーベリックス |
| 50-32 (.610↓) |
| 101.7 (9) |
PPG |
98.8 (15) |
| 42.7 (5) |
RPG |
41.4 (17) |
| .462 (9) |
FG% |
.455 (12) |
| 3P% |
.350 (25) |
FT% |
.819 (2) |
| APG |
21.9 (8) |
TO |
12.7 (5) |
|
D.ノビツキー(25.9pt, 8.4reb)
J.テリー(19.6pt)
J.ハワード(18.9pt, 30g欠場)
J.キッド(8.7ast, 1.98stl) |
|
| R.カーライル* |
| スパーズ同様シーズン序盤を2勝7敗と大きく出遅れたが、その後持ち直し、辛うじて50勝ラインは維持した。ノビツキーやテリーは好調ながらハワードのプライベートのトラブルや欠場の影響で、波に乗り切れないシーズンだった。 |
| Statistics |
|
| #4 |
ニューオーリンズ・
ホーネッツ |
| 49-33 (.598↓) |
| 95.8 (26) |
PPG |
94.3 (5) |
| 39.7 (26) |
RPG |
40.0 (8) |
| .457 (14) |
FG% |
.450 (7) |
| 3P% |
.364 (17) |
FT% |
.807 (3) |
| APG |
19.6 (28) |
TO |
12.5 (4) |
|
C.ポール(22.8pt, 11.0ast)
D.ウェスト(21.0pt, 8.5reb)
P.ストヤコビッチ(21g欠場)
T.チャンドラー(37g欠場) |
|
~シーズン前~
J.ポージー←BOS
J.パーゴ→海外
|
| B.スコット |
| 大躍進した前季に比べるとややインパクトの薄いシーズンだった。ポールとウエストはすこぶる好調だったが、ストヤコビッチやチャンドラーら前季の躍進を支えた選手からの援護が得られず、得点力が大幅にダウンした。 |
| Statistics |
|
| #5 |
メンフィス・
グリズリーズ |
| 24-58 (.293↑) |
| 93.9 (29) |
PPG |
99.3 (14) |
| 38.8 (24) |
RPG |
39.9 (7) |
| .454 (21) |
FG% |
.473 (24) |
| 3P% |
.360 (20) |
FT% |
.756 (22) |
| APG |
17.4 (14) |
TO |
15.3 (21) |
|
R.ゲイ(18.9pt)
O.J.メイヨ(18.5pt)
M.ガソル(7.4reb) |
|
~シーズン前~
O.J.メイヨ←新人
M.ガソル←新人
M.ミラー→MIN
JC.ナバーロ→海外
|
| M.ヤヴァローニ→L.ホリンズ |
| 強豪犇くサウスウエストの中で唯一再建中のグリズリーズは、若手育成のシーズンとなった。新エースのゲイはやや伸び悩んだが、メイヨはドラフト指名時の期待に応える数字を残し、ガソルも即戦力として力を発揮した。 |
| Statistics |
|
NORTHWEST DIVISION
| #1 |
デンバー・
ナゲッツ |
| 54-28 (.659↑) |
| 104.3 (6) |
PPG |
100.9 (18) |
| 41.6 (15) |
RPG |
41.2 (16) |
| .470 (4) |
FG% |
.440 (17) |
| 3P% |
.371 (13) |
FT% |
.760 (20) |
| APG |
22.2 (6) |
TO |
15.3 (25) |
|
C.アンソニー(22.8pt, 6.8reb)
C.ビラップス(17.9pt, 6.4ast)
J.R.スミス(15.2pt)
ネネイ(7.8reb, FG-.604) |
|
~シーズン前~
M.キャンビー→LAC
E.ナヘラ→NJN
~シーズン中~
C.ビラップス←DET
A.アイバーソン→DET
|
| G.カール |
| オフに守備職人2人を放出し、財務整理に入ったことで苦戦が予想されたが、ビラップスの獲得が大成功となり、90年代以降では最も高い勝率を収める。故障に悩まされ続けたビッグマン陣の奮闘もチームの好調に繋がった。 |
| Statistics |
|
|
| #3 |
ユタ・
ジャズ |
| 48-34 (.585↓) |
| 103.6 (7) |
PPG |
100.9 (19) |
| 41.0 (19) |
RPG |
40.3 (9) |
| .475 (3) |
FG% |
.464 (20) |
| 3P% |
.349 (27) |
FT% |
.771 (13) |
| APG |
24.7 (1) |
TO |
14.8 (22) |
|
D.ウィリアムス
(19.4pt, 10.7ast)
M.オカー(17.0pt, 3P:44.6%)
P.ミルサップ(8.6reb)
C.ブーザー(45g欠場) |
|
| J.スローン* |
| ブーザーが長期離脱するなど怪我に悩まされたシーズンだったが、ウィリアムスの奮闘に加えミルサップが大健闘。2月後半からは12連勝を飾る。シーズン終盤になって負けが混んだため、プレーオフは第8シード通過となった。 |
| Statistics |
|
| #4 |
ミネソタ・
ティンバーウルブズ |
| 24-58 (.293↑) |
| 97.8 (21) |
PPG |
102.7 (22)) |
| 41.7 (14) |
RPG |
40.9 (13) |
| .441 (29) |
FG% |
.474 (26) |
| 3P% |
.346 (28) |
FT% |
.786 (9) |
| APG |
20.3 (20) |
TO |
16.2 (30) |
|
A.ジェファーソン
(23.1pt, 11.0reb, 32g欠場)
R.フォイ(16.3pt)
K.ラブ(9.1reb) |
|
~シーズン前~
M.ミラー←MEM
~シーズン中~
R.マキャンツ→SAC
|
| R.ウィットマン→K.マクヘイル |
| ジェファーソンの孤軍奮闘が光ったが、ジェファーソンはシーズン中盤に怪我で離脱。10連敗以上を2度記録するなど、前季に引き続き厳しいシーズンとなった。マクヘイルGMは自らの責任を取る形でHCに就任するも、事態は好転せず。 |
| Statistics |
|
|
NORTHWEST DIVISION
| #1 |
ロサンゼルス・
レイカーズ |
| 65-17 (.793↑) |
| 106.9 (3) |
PPG |
99.3 (14) |
| 43.9 (1) |
RPG |
41.5 (19) |
| .474 (4) |
FG% |
.447 (6) |
| 3P% |
.361 (19) |
FT% |
.770 (14) |
| APG |
23.3 (2) |
TO |
13.5 (11) |
|
K.ブライアント(26.8pt)
P.ガソル(18.9pt 9.6reb)
A.バイナム(14.3pt, 32g欠場)
L.オドム(8.2reb) |
|
| P.ジャクソン |
| コービー、ガソル、オドム、バイナムの強力カルテットを武器にウエストの強豪達を圧倒し、シャック&コービー時代以来の好成績を記録。一時戦列を離れたバイナムもプレーオフには間に合い、王座奪還を狙って磐石な態勢を整えた。 |
| Statistics |
|
|
|
|
|
表の見方
| 順位 |
| チーム名 |
| 勝敗 (勝率)※矢印は前季との比較 |
| 平均得点 |
PPG |
平均失点 |
| 平均リバウンド |
RPG |
被平均リバウンド |
| FG成功率 |
FG% |
被FG成功率 |
| ※()内はリーグ全体での順位 |
| 3P% |
3P成功率 |
FT% |
FT成功率 |
| APG |
平均アシスト |
TO |
平均TO |
|
| 主な個人スタッツ |
| 主な移籍 |
| ヘッドコーチ |
| シーズン概要 |
| Basketball-Reference.com |
スタッツリーダー [編集]
各賞 [編集]
All-Defensive Team
|
1stチーム |
| F |
ケビン・ガーネット (BOS) |
| F |
レブロン・ジェームス (CLE) |
| C |
ドワイト・ハワード (ORL) |
| G |
クリス・ポール (NOH) |
| G |
コービー・ブライアント (LAL) |
|
|
|
|
|
イースタン・カンファレンス [編集]
1回戦
同じデビジョンに所属し、過去にもプレーオフの場で熱戦を繰り広げてきたライバルチーム同士の戦いは、レギュラーシーズンの勢いをそのまま反映する結果となった。不安定なシーズンを過ごしたピストンズはアイバーソンがプレーオフを全休し、リーグ最小失点を誇るキャバリアーズの前にオフェンスが完全に沈黙。キャバリアーズが全く危なげなく全勝でシリーズを制した。シーズンMVPを受賞し、このシリーズも平均32.0得点をあげるなどの目覚しい活躍を見せたレブロンは第1戦の前半終了間際にハーフライン手前からブザービーターを決めるという派手なプレイも披露した。
|
第1戦 |
第2戦 |
第3戦 |
第4戦 |
| キャバリアーズ |
104 |
94 |
79 |
99 |
| ピストンズ |
82 |
82 |
68 |
78 |
|
第1戦はホークスがチームのプレーオフ記録となる64失点でヒートを降すも、第2戦、第3戦はヒートのエース、ウェイドの反撃に遭い、連敗を喫する。第4戦はホークスが勝利し、2勝2敗のタイで迎えた第5戦はホークスが圧勝するも、ラフプレイが飛び交い、乱闘騒ぎも発生するなど荒れた試合となった。窮地に追い込まれたヒートは第6戦でウェイドが41得点するなどしてホークスを粉砕。第7戦に望みを繋げたが、最後はウェイド頼みのヒートに対しチーム力で勝るホークスがヒートを退けた。全試合が二桁点差の着いたシリーズだった。
1999年以来となるカンファレンス準決勝進出を決めたホークスだが高い代償も支払い、マービン・ウィリアムスとホーフォードが故障に見舞われた。
|
第1戦 |
第2戦 |
第3戦 |
第4戦 |
第5戦 |
第6戦 |
第7戦 |
| ホークス |
90 |
93 |
78 |
81 |
106 |
72 |
91 |
| ヒート |
64 |
108 |
107 |
71 |
91 |
98 |
78 |
|
プレーオフ開幕初日、下位シードのブルズが前年チャンピオンのセルティックスに対しいきなりアップセットを起こした。ローズは新人のプレーオフデビュー戦ではジャバーと並ぶ36得点を記録し、新人王の名に恥じない活躍を見せ、オーバータイムまでもつれた第1戦を勝利に導いた。しかしこれはその後に続く激戦の序章に過ぎず、このシリーズは「史上最高のプレーオフ1回戦」と評価されるほどの白熱したものとなった。
連覇を目指し、レギュラーシーズンを62勝の好成績で勝ち抜いたセルティックスだが、シーズン中盤に大黒柱のガーネットが故障で離脱。そのままプレーオフも全休という事態となり、さらにガーネットのバックアップだったレオン・ポウも欠場に見舞われ、インサイドが壊滅状態となっていた。結果的にセルティックスとブルズの戦力は拮抗した。
第2戦も第1戦に引き続き試合は最後までもつれにもつれた。試合終盤は同じコネチカット大学出身のアレン(セルティックス)とゴードン(ブルズ)の一騎打ちとなり、残り12.3秒にはゴードンのジャンプシュートでブルズが115の同点としたが、残り2秒にアレンが値千金の3Pシュートを決めてセルティックスに劇的な勝利をもたらした。シリーズ初勝利を飾り落ち着きを取り戻したセルティックスは、敵地ユナイテッド・センターでの初戦を完勝。第1戦は大活躍だったローズは第2戦、第3戦と精彩を欠き、第1戦の勝利はただのフロックであったかのうように思われた。
しかし第4戦ではローズが復活。試合はまたしてももつれにもつれ、そしてまたもやコネチカット大同士のクラッチシュートの打ち合いとなって、第4Q残り9.8秒にはアレンの3Pシュートが決まり延長に突入、オーバータイム残り4.5秒に今度はゴードンの3Pシュートが決まって2度目の延長へと突入した。最後はサーモンズが4本のフリースローを決め、ブルズがダブルオーバータイムまで繰り広げられた第4戦を制し、シリーズを2勝2敗のタイとした。
熱戦はまだまだ続く。第5戦、セルティックスは第4Q中盤にアレンが痛恨のファウルアウトに追いやられるも、ビッグスリー最後の一角、ピアースが元ファイナルMVPの貫禄を見せ、2点ビハインドの残り10.5秒にジャンプショットを決めて、試合はまたしても延長に突入。104-104の同点で迎えたオーバータイム残り3.4秒には再びピアースがジャンプショットを決め、セルティックスが土壇場でリードを奪った。ブルズはミラーが幸運にも2本のフリースローを得るも、2本とも失敗し、セルティックスが第5戦を辛くも勝利し、シリーズに王手を掛けた。
ここまで5試合中4試合が3点差以内で決着が着き、3試合が延長まで戦うという、ただ事ではなくなったこのシリーズは、第6戦で最高潮を迎えた。もはや両者に48分という時間は短すぎ、この日も試合は当たり前のように延長に突入した。第4Q残り30秒を切り、ブルズは2点ビハインドを抱えていたが、第5戦で痛恨のフリースローミスを喫したミラーが汚名返上とばかりにレイアップを決め、延長へ。一つ目のオーバータイムでは決着が着かず、試合はさらに延長を重ねる。2度目のオーバータイム終盤、セルティックスは3点差を着けられ窮地に陥ったが、アレンが残り7.6秒にこの日9本目となる劇的な3Pシュートを決め、試合は未知のトリプルオーバータイムへと突入した。3度目のオーバータイムも先行きの見えないシーソーゲームが繰り広げられたが、123-123の同点で残り40秒を切ると、ブルズのノアがスティールからのワンマン速攻でダンクを決め、さらに3点プレイを引き出すというビッグプレイを見せ、勝利を大きく手繰り寄せた。粘るセルティックスは1点ビハインドまで詰め寄り逆転の可能性を残すも、最後はロンドのシュートをローズが見事にブロックし、63分の激戦をブルズが制した。セルティックスはアレンがプレーオフタイ記録となる9本の3Pシュートを決めたほか、ジョン・ハブリチェックの持つプレーオフチーム記録にあと3点に迫る51得点を記録したが、彼の活躍もセルティックスの勝利には繋がらなかった。記録にも記憶にも残る熱戦となったこの第6戦は、プレーオフ1回戦としては史上最高のケーブルテレビ視聴率を収めている。
ここまでオーバータイム7回、第3戦を除く全てが3点差以内で決着が着いているという大熱戦となったシリーズは、第7戦でようやくセルティックスがチャンピオンチームとしての底力を発揮し、109-99と二桁点差を着けてブルズを降して、長きに渡ったシリーズに幕を降ろした。
セルティックスはガーネットの不在という緊急事態のなか、ロンドの目覚しい活躍が光った。ロンドは第2戦で19得点12リバウンド16アシスト、第4戦では25得点11リバウンド11アシストとシリーズ中2度トリプルダブルを達成し、第6戦では19アシストを記録している。
|
第1戦 |
第2戦 |
第3戦 |
第4戦 |
第5戦 |
第6戦 |
第7戦 |
| セルティックス |
103 |
118 |
107 |
118 |
106 |
127 |
109 |
| ブルズ |
105 |
115 |
86 |
121 |
104 |
128 |
99 |
|
5月18日にセルティックスがブルズに破れたが、翌5月19日には下位シードの76ersがマジックを初戦で破った。76ersは一時18点差を着けられながらも、最後は残り2.2秒でイグドラがジャンプショットを決め、大逆転勝利を果たした。第2戦はマジックが勝利したが、第3戦は94-94で迎えた終盤、今度はヤングが残り2秒でレイアップを決め、再び76ersに劇的な勝利をもたらした。マジックの苦戦は不振に陥っているターコルーに原因の一つがあったが、第4戦はそのターコルーがマジックを勝利に導いた。81-81の同点から残り1.1秒でターコルーが見事な3Pシュートを決め、勝利したマジックがシリーズを2勝2敗のタイに戻した。第5戦はマジックの"スーパーマン"、ハワードが猛威を振るい、24得点24リバウンドで76ersを粉砕。そのハワードはこの試合でこの試合で76ersのダレンバートにエルボーを見舞い、1試合の出場停止処分を食らうという失態を演じたが、第6戦ではマジックが114-89で完勝し、76ersの挑戦を退けた。
|
第1戦 |
第2戦 |
第3戦 |
第4戦 |
第5戦 |
第6戦 |
| マジック |
98 |
96 |
94 |
84 |
91 |
114 |
| 76ers |
100 |
87 |
96 |
81 |
78 |
89 |
|
カンファレンス準決勝
キャバリアーズ 4 - 0 ホークス
1回戦に引き続き、キャバリアーズがホークスを一蹴。ホークスは地力からしてキャバリアーズに遅れを取っていたが、さらに主力選手のホーフォードとウィリアムスが欠場を強いられており、そしてキャバリアーズは相変わらずレブロンが絶好調と、この条件の中で勝機を見出すことは困難だった。
第2戦の5月7日はジョーダンがキャバリアーズ戦で伝説的なシュート、"ザ・ショット"を決めてからちょうど20年目を迎えた日だったが、この日はレブロンが前半終了時に3Pラインの遥か後方からブザービーターを決め、"ザ・ショット"の再現として話題となった。キャバリアーズはピストンズとのシリーズを合わせて、プレーオフに入って8試合連続で10点差以上で勝利した。これは2004年にペイサーズが記録した6試合連続を破り、新記録となった。
|
第1戦 |
第2戦 |
第3戦 |
第4戦 |
| キャバリアーズ |
99 |
105 |
97 |
84 |
| ホークス |
72 |
85 |
82 |
74 |
|
マジック 4 - 3 セルティックス
大黒柱不在の中、1回戦を苦しみながらも勝ち上がったセルティックスは、カンファレンス準決勝も強敵マジック相手に粘り強く戦った。第1戦はマジックが勝利したがマジックのワンサイドゲームになるかに見えた試合を終盤の猛反撃で95-90の惜敗とすると、第2戦はプレーオフ期間中大活躍のロンドが3度目となるトリプルダブルを達成し、セルティックスがマジックを112-94の大差で破った。この試合ではマジックのアルストンが、この日31得点の活躍だったセルティックスのハウスの頭をひっぱたくという珍場面が見られた。
第3戦はマジックのビッグスリー、ハワード、ターコルー、ルイスが揃って活躍。ビッグツー状態のセルティックスに完勝したが、第4戦はここまでガーネットの代役として健闘しているデイビスが1点ビハインドから劇的なブザービーターを決め、セルティックスがシリーズを2勝2敗のタイに戻した。続く第5戦では残り9分を切って14点のリードを奪われていたセルティックスが、マーブリーが第4Qだけで12得点をあげるなどして驚異的な追い上げを見せ、92-88の大逆転勝利を果たす。ガーネットの不在、1回戦の疲労などからマジック有利に思われたシリーズは、意外にもセルティックスが先に王手を掛けた。
思うように勝てないマジックはハワードがヴァン・ガンディHCの采配を非難するなど不穏な空気が漂った。しかし第6戦はそのハワードが23得点22リバウンドと爆発。85-73でシリーズをタイに戻した。1回戦に引き続き第7戦までを強いられたセルティックスはさすがに力尽き、マジックが第7戦を101-82と完勝し、1996年以来となるカンファレンス決勝進出を決めた。
|
第1戦 |
第2戦 |
第3戦 |
第4戦 |
第5戦 |
第6戦 |
第7戦 |
| ホークス |
95 |
94 |
117 |
94 |
88 |
83 |
101 |
| ヒート |
90 |
112 |
96 |
95 |
92 |
75 |
82 |
|
カンファレンス決勝
マジック 4 - 2 キャバリアーズ
マジックは過小評価され続けていた。リーグ最強センターを擁し、レギュラーシーズンもイースト3位の59勝をあげたが、彼らのファイナル進出を予想する人は少なかった。マジックの試合中でもNIKEは契約選手であるレブロンとコービーのマペットを使ったCMを流し続け、あたかもキャバリアーズとレイカーズによる頂上決戦が既成事実であるかのような雰囲気すら流れていた。
そしてイースタン・カンファレンス決勝第1戦は、ここまで8戦全勝と圧倒的な強さで勝ち上がってきたキャバリアーズのファイナル進出を、もはや阻む者は誰も居ないかのような出だしだった。第1Qはこの日49得点と爆発したレブロンのほぼワンマンショーとなり、そして第2Q終了間際にはモーリス・ウィリアムズの放った超ロングシュートが決まり、前半をキャバリアーズ15点のリードで折り返した。しかし後半に入ると、リーグでも屈指の3Pシュートの威力を誇るマジックのシューター陣がキャバリアーズに襲い掛かる。第3Qにはリーとピートラスの3Pシュートが次々と決まり、第4Q残り10分にはマジックのリードに変わっていた。試合は残り30秒を切ってレブロンが辛うじて3点プレイを決めて逆転し、さらにハワードをファウルアウトに追い込んだ。しかし直後にルイスが3Pシュートを決め、マジックが敵地での第1戦の勝利をさらった。リーグ最小失点を誇るキャバリアーズだったがこの日は103失点、3Pシュートは後半だけで7本決められ、そしてインサイドではハワードが30得点13リバウンドと暴れた(ハワードは第1Qにダンクでゴールの上に設置されてあるショットクロックを倒壊させるという怪力振りを発揮している)。キャバリアーズの歯車が、徐々に狂い始めた。
第2戦もまるで第1戦の再現のように進行した。キャバリアーズは試合開始からスタートダッシュし、第2Qには23点の大量リードを奪っていた。しかしマジックの3Pシュートが決まり始めるとキャバリアーズは失速。徐々に差を詰められ、残り6分12秒にはルイスのシュートでついに84-84の同点に並ばれた。その後一進一退のまま時間は過ぎ、94-94で迎えた試合終盤、ターコルーがジャンプショットを決め、スコアは96-94となった。残り時間はわずかに1秒。ホームで2連敗ともなれば立ち直れる可能性は非常に少なくなり、キャバリアーズは絶体絶命に追い込まれた。しかしターコルーがこの試合のヒーローとなれたのは僅かな間だけだった。たった1秒間を消化するために再開された試合。この僅か1秒の間に、ウィリアムズからのインバウンドパスを受け取ったレブロンは、ターコルーの上からフェイダウェイ気味に3Pショットを放った。ブザーと共にボールはマジックのバスケットを突き抜け、アリーナはどよめきと歓声に沸きかえった。もしキャバリアーズがこのシリーズを制していたならば、ジョーダンの"ザ・ショット"を凌ぐものになりえたシュートだった。
マジックのホームに移った第3戦は笛の夜となった。この日吹かれたファウルの数は58、テクニカルファウルは2つ、フレグラントファウル1つ。キャバリアーズのウィリアムズはマジックのアンソニー・ジョンソンの肘打ちを顔面に受け、4針を縫う羽目になった。泥仕合を制したのはマジックだった。キャバリアーズはフリースローが苦手なハワードにファウルゲームを仕掛けたが、19本中14本を決められ、この作戦は大失敗に終わった。逆に、41得点と気を吐いたレブロンは、重要な局面でフリースローをことごとく外してしまい、チームも98-89で敗北した。
第4戦もレブロンは44得点と大活躍だったが、チームは負けた。ハワードは常に「審判はマジックに不利なジャッジをしている」と不満を漏らしていたが、その鬱憤がシリーズ初となったオーバータイムで爆発。ハワードはオーバータイムだけで2本のスラムダンクを含む10得点を記録。レブロンの懸命な巻き返しも抑え込み、マジックが116-114で勝利し、ファイナル進出に向けて王手を掛けた。この日はマジックの3Pシュートの乱れ打ちされ、アルストンが6本、ピートラスが5本、チーム全体で17本の3Pシュートが決まった。キャバリアーズはハワード、3Pシュート対策を全く打ち出せないままに追い込まれた。
キャバリアーズのホームに戻った第5戦。キャバリアーズはこの日も快調な滑り出しを見せ、第1Qだけで22点差をつけたが、第2Qにはマジックの反撃に遭い、第3Q早々に逆転されるという、第1戦から続く"悪いパターン"をそのまま踏襲した展開となった。しかし後がないキャバリアーズはレブロンが執念を見せ、第4Qだけで17得点を記録。37得点14リバウンド12アシストのトリプルダブルを達成し、マジックを降して崖っぷちで踏みとどまった。
1勝3敗からの3連勝という過去に9チームしか成し遂げたことのない難業に挑もうとするキャバリアーズの望みを、"スーパーマン"ハワードがばっさりと断ち切った。ハワードは40得点13リバウンドとインサイドで圧倒。苦手としていたフリースローも、マジックファンから挙がる"MVP"コールを受けながら16本中12本の成功と、ハワードとしては上出来の数字を残した。ここまで奮闘してきたレブロンもついに力尽きたか、この日はシリーズ最低となる25得点に終わった。マジックが序盤に奪ったリードを守りきり、103-90で快勝。1995年以来となるファイナル進出を決めた。
プレーオフ期間中、平均35.3得点の大活躍だったレブロンだが、失意のうちに特別となるはずだったシーズンを終えることになった。第7戦終了後、レブロンはマジックの選手と挨拶も交わさず、また記者会見にも応じず、足早にアリーナを去った。この行為は批判を呼び、後日リーグから罰金が科せられた。
|
第1戦 |
第2戦 |
第3戦 |
第4戦 |
第5戦 |
第6戦 |
| マジック |
107 |
95 |
99 |
116 |
102 |
103 |
| キャバリアーズ |
106 |
96 |
89 |
114 |
112 |
90 |
ウエスタン・カンファレンス [編集]
1回戦
レギュラーシーズンのウエストをほぼ独走状態で勝ち抜けたレイカーズは、1回戦でジャズを5戦以内で片付け、7年ぶりの王座奪回に向けて順調な滑り出しを見せた。ジャズは長期欠場中だったブーザーが戦列に復帰するものの、今度はオカーが故障で離脱し、戦力不足の中で西の王者と闘わなければならなかった。レイカーズのジャクソンHCは第2戦でプレーオフ最多となる195勝目をあげた。
|
第1戦 |
第2戦 |
第3戦 |
第4戦 |
第5戦 |
| レイカーズ |
113 |
119 |
86 |
108 |
107 |
| ジャズ |
100 |
109 |
88 |
94 |
96 |
|
所属選手の殆どがプレーオフ未経験と未知の領域に踏み入れたブレイザーズと、12年ぶりの1回戦突破を目指すロケッツの対決。好調なシーズンを過ごし、プレーオフでも健闘が期待されたブレイザーズだったが、第1戦で108-81と大敗し、早々とプレーオフの洗礼を浴びることになった。結果的にこの第1戦でブレイザーズのホームコートアドバンテージが無効にされたことがシリーズの流れに大きく影響し、その後ロケッツはホームでの3戦を全勝し、4勝2敗で悲願の1回戦突破を果たした。姚明にとってはキャリア7年目にして初の1回戦突破であり、その喜びは一入であったが、プレーオフを全休していたマグレディ(やはりプレーオフ1回戦突破経験なし)にとっては、自身が欠場中のチームが自分の悲願を果たしてしまうという皮肉な結果となった。
ブレイザーズはエースのロイがアーテスト、バティエといったリーグでも指折りの名ディフェンダーの厳しいチェックに遭いながらも、第2戦では42得点、第5戦では体調不良に苦しみながらも25得点をあげるなどの健闘を見せた。
シリーズを制したロケッツだったが第2戦では悲劇が襲っていた。現役最年長選手であったムトンボが試合中のアクシデントにより膝を故障、そのまま引退に追い込まれてしまった。
|
第1戦 |
第2戦 |
第3戦 |
第4戦 |
第5戦 |
第6戦 |
| ロケッツ |
108 |
103 |
86 |
89 |
77 |
92 |
| トレイルブレイザーズ |
81 |
107 |
83 |
88 |
88 |
76 |
|
ナゲッツにとっては21年ぶりにホームコートアドバンテージを得てのプレーオフとなった1回戦は、ナゲッツのビラップスとホーネッツのポールと、新旧PG対決に注目が集まったが、結果はナゲッツの完勝に終わった。ポールは健闘したがレギュラーシーズン同様ウェスト以外のチームメイトからの援護を殆ど受けられなかった。一方「チームケミストリーさえ良ければ実力はリーグ屈指」という評価を受けながら5年連続1回戦敗退していたナゲッツは、ビラップスの下で見事にまとまり、第1戦では113-84と圧勝、さらに第4戦では121-63と歴史的大勝をおさめ、平均37.5点差をつけてホーネッツを粉砕した。第4戦の58点差は、1958年にレイカーズがホークスを133-75で破った試合と並ぶ、NBA史上最多タイ記録である。アンソニーにとってはキャリア5年目にして初の1回戦突破となった。
|
第1戦 |
第2戦 |
第3戦 |
第4戦 |
第5戦 |
| ナゲッツ |
113 |
108 |
93 |
121 |
107 |
| ホーネッツ |
84 |
93 |
95 |
63 |
86 |
|
かつてはウエストの覇を競い合っていたマーベリックスとスパーズのライバル対決が、1回戦で早々に実現。過去の激闘の再現が期待されたが、決着はあっけなく着いた。スパーズはジノビリがプレーオフを全休、ダンカンも本来の調子を取り戻せず、一人気を吐いたパーカーに負担が掛かり過ぎていた。第3戦ではプレーオフのチーム史上最低記録となる67得点に終わり、スパーズにとってはダンカンが全休した2000年以来となる1回戦敗退となった。
|
第1戦 |
第2戦 |
第3戦 |
第4戦 |
第5戦 |
| マーベリックス |
105 |
84 |
88 |
99 |
109 |
| スパーズ |
97 |
105 |
67 |
90 |
93 |
|
カンファレンス準決勝
レイカーズ 4 - 3 ロケッツ
イーストで下位シードのブルズ、76ersがシリーズ初戦で波乱を起こしたように、ウエストではロケッツがレイカーズを第1戦で破った。姚明は膝を痛め一時戦列を離れつつも試合に戻り、バティエはブヤチッチから受けた傷で左目の上から血を流しながらもプレイし続け、激しい肉弾戦となった第1戦をロケッツがものにした。
第2戦も初戦に引き続き、5人がテクニカルファウルを受け、2人が退場処分を受けるという荒れた試合となった。ブライアントと激しいフィジカルコンタクトを繰り返すアーテストは、「審判がブライアントの肘打ちをコールしない」と不満が爆発、ブライアントに暴言を吐いたとして退場処分を受けた。レイカーズのフィッシャーはスコラを押し倒してやはり退場処分を受けた(悪質なプレイとされ、フィッシャーは第3戦の出場停止処分も受けた)。試合はブライアントが42得点を叩き出したレイカーズが制した。
ヒューストンに戦いの場を移した第3戦はレイカーズが勝利し、2勝1敗とシリーズをリードした。ロケッツにとってはホームでの手痛い一敗となったが、それ以上に痛手となったのが、姚明の戦線離脱だった。第3戦終了後、姚明の右足の骨折が発覚。以後の全試合欠場が決まった。ロケッツはマグレディに姚明と二枚看板を失い、さらに貴重なバックアップだったムトンボも居ないという状況で、レイカーズと戦わなければならなくなった。この時点でロケッツが西の王者相手に第7戦まで粘ることを予想できた者は少ない。
レイカーズにとって第4戦はイージーな試合になるはずだった。しかしロケッツは底力を発揮し、バティエが5本の3Pシュートを決め、またトレードされたアルストンに代わって先発に大抜擢された2年目のブルックスが34得点を記録。二枚看板不在という緊急事態がチームを結束させ、油断したレイカーズを99-87で打ち破った。
ロケッツは第4戦で奇跡的な勝利を収めたが、第5戦ではレイカーズの報復が待っていた。ロケッツはレイカーズの前に118-78の大敗を喫し、ロケッツのプレーオフタイ記録となる40点差負けという不名誉の記録を作った。ロケッツの大量ターンオーバーによる自滅という試合内容もあり、ロケッツの善戦もここまでかに思われた。
しかしロケッツは先の大敗に臆するどころか第6戦は初っ端から大攻勢に打って出て序盤から大量リードを奪うと、最後までこのリードを守りきり、95-80の快勝を収めた。ブルックス、スコラがチームを牽引した他、第2戦で退場処分を受けたアーテストはブライアントから激しいファウルを受けるも、この日は上手く感情をコントロールした。
思わぬ苦戦を強いられたレイカーズだったが、第5戦の勝利で史上初のポストシーズン200勝目を達成した百戦錬磨のジャクソンHCは、慌てる素振りすら見せなかった。彼の確信通り、第7戦でレイカーズは本来の力を発揮し、そしてロケッツは力尽きた。試合はロケッツが最初の12本のシュートを尽く外したことで早々と決し、89-70でレイカーズが勝利、ロケッツの挑戦は終わった。
|
第1戦 |
第2戦 |
第3戦 |
第4戦 |
第5戦 |
第6戦 |
第7戦 |
| レイカーズ |
92 |
111 |
108 |
87 |
118 |
80 |
89 |
| ロケッツ |
100 |
98 |
94 |
99 |
78 |
95 |
70 |
|
ナゲッツ 4 - 1 マーベリックス
ナゲッツにとってはレギュラーシーズン全勝という美味しい相手だった。その相性通り、ナゲッツがマーベリックスを4勝1敗で片付け、実に24年ぶり、フランチャイズ史上3度目となるカンファレンス決勝進出を果たした。
マーベリックスには全く勝機のないシリーズ、という訳でもなかった。敵地では2連敗を喫したが、ホームでの初戦は優位に試合を進め、残り8秒の時点で僅かシュート1本分ではあるが、105-103と2点のリードを保っていた。マーベリックスはより手堅く勝利をものにするため、ボールを保持するアンソニーに対しファウルを2度仕掛けにいったが、審判はいずれの行為にも笛を吹かなかった。そうこうしている内にアンソニーは3Pシュートを打ってしまい、そしてボールはマーベリックスのゴールを割り、ナゲッツが劇的な逆転勝利を飾った。後日、リーグは審判が2度ファウルを見逃したことについて「誤審であった」と公式に認める異例の事態となったが、勝敗は覆らず、マーベリックスにとっては何の慰めにもならなかった。
ナゲッツは3勝1敗で迎えた第5戦をアンソニーとビラップスのワンツーパンチで124-110と快勝。アンソニーにとっては初の、そしてビラップスにとってはピストンズ時代から数えて7年連続となるカンファレンス決勝進出を決めた。マーベリックスはノビツキーがシリーズ平均34.4得点と奮闘したが、相性の悪さを覆すには至らなかった。またコート外ではマーベリックスのキューバンオーナーが、観戦に訪れていたナゲッツのマーティンの母親に対して暴言を浴びせるという騒動も起こった。
|
第1戦 |
第2戦 |
第3戦 |
第4戦 |
第5戦 |
| ナゲッツ |
109 |
117 |
106 |
117 |
124 |
| マーベリックス |
95 |
105 |
105 |
119 |
110 |
|
カンファレンス決勝
レイカーズ 4 - 2 ナゲッツ
カンファレンス準決勝で思わぬ苦戦を強いられたレイカーズに対し、ここまで全シリーズを5戦以内で片付けてきたナゲッツ。勢いではナゲッツに分があったが、レイカーズはここまでプレーオフでの対ナゲッツ戦を10連勝しており、ナゲッツをカモにしていた。悲願の王座奪回に執念を燃やすレイカーズのブライアントは第1戦で40得点と爆発。試合終盤にはアリーザの貴重なスティールも飛び出し、レイカーズが接戦となった初戦を105-103でものにし、対ナゲッツ戦を11連勝に伸ばした。
しかし第2戦はアンソニーが34得点14リバウンド、ビラップスが27得点17リバウンドを記録。一進一退となった終盤を制したナゲッツが、プレーオフでは実に24年ぶりとなるレイカーズからの勝利をあげた。
デンバーに戦いの場を移した第3戦は、24年ぶりの勝利の余勢を駆って殆どの時間帯をナゲッツが支配していたが、第4Qに入るとシュートスランプに陥り、ついにはレイカーズに逆転を許してしまった。それでも残り1分を切って2点ビハインドの状況でナゲッツのスローインと、ナゲッツにはまだ逆転の可能性が残されていたが、第1戦で重要なスティールを決めたアリーザがまたもやナゲッツのスローインをスティール。同時にナゲッツの勝利も奪ってしまい、103-97でレイカーズが勝利した。
第4戦、アンソニーはウィルス性胃腸炎で不振に陥った。エースの不調に、しかしナゲッツはこのシーズンで得た最大の武器、"チームワーク"をもって対処した。ナゲッツはマーティン、ネネイらビッグマンがインサイドを支配し、さらにこの日はスミスをはじめとするベンチ陣も奮闘。120-101でナゲッツがレイカーズに完勝し、シリーズを2勝2敗のタイに戻した。
第5戦は全てのクォーターの終わりが同点で終わるという接戦となった。体調が回復したアンソニーは31得点をあげるも、第4Qに入るとブライアント、ガソル、オドムと、レイカーズの誇るビッグスリーが試合を支配し、このクォーターの27得点中20得点をこの3人があげ、レイカーズが103-94で勝利し、2年連続のファイナル進出に王手を掛けた。
第6戦もレイカーズのビッグスリーが揃って活躍。ブライアントは35得点、ガソル、オドムはそれぞれ20得点をあげ、119-92とナゲッツに大差をつけて圧勝。プレーオフ期間中は度々その不安定さを指摘されてきたレイカーズだが、最後はきっちりと締め、フランチャイズ史上30回目となるファイナル進出を決めた。
フランチャイズ史上初のファイナル進出は夢と散ったものの、ナゲッツにとっては特別なシーズンだった。シーズン開幕前は不可解なトレードにより多くの人々がナゲッツの苦戦を予想した。しかしたった一人、ビラップスという真のリーダーを得たことにより、ナゲッツはただのプレーオフ常連ではなく、優勝を狙えるチームであることを人々に証明したのである。
|
第1戦 |
第2戦 |
第3戦 |
第4戦 |
第5戦 |
第6戦 |
| レイカーズ |
105 |
103 |
103 |
101 |
103 |
119 |
| ナゲッツ |
103 |
106 |
97 |
120 |
94 |
92 |
補足 [編集]
- この年のプレーオフは各シリーズで高視聴率を記録した。
- 史上稀に見る大激戦となったイースト1回戦、セルティックス対ブルズのシリーズは、トリプルオーバータイムまでもつれた第6戦で、プレーオフ1回戦としては史上最高のケーブルテレビ視聴者数を獲得。さらに第7戦では699万人が観戦し、再びこの記録を更新した。
- やはり激戦となったイースタン・カンファレンス準決勝のマジック対セルティックスでは、第7戦を全米で841万人が観戦し、カンファレンス準決勝としては史上最高のケーブルテレビ視聴者数を獲得。またウエスタン・カンファレンス準決勝のレイカーズ対ロケッツ第7戦は735万人の視聴者数を獲得し、これはESPNが放送したバスケットボールの試合では過去最高の数字となった。
- イースタンカンファレンス決勝のマジック対キャバリアーズ第4戦は全米で1010万人が視聴。これはNBAのプレーオフにおけるケーブルテレビの歴代最多記録。
- シカゴ・ブルズのデリック・ローズ(ドラフト全体1位指名)とマイアミ・ヒートのマイケル・ビーズリー(同2位指名)は、所属チームが揃ってプレーオフに出場。ドラフト1、2位指名の選手が揃ってルーキーシーズンにプレーオフに出場するのは1984年のアキーム・オラジュワン、サム・ブーイ以来。
- 白熱した好試合が続いたプレーオフだったが、一方で例年に増してテクニカルファウルが乱発し、選手の間では小競り合いや乱闘騒ぎ、不穏当な発言が飛び交うなど、荒れたプレーオフでもあった。またヘッドコーチや選手の間からは、「審判が人気選手に対し有利な笛を吹いている」という声も多くあがった。
- ナゲッツのホームアリーナ、ペプシ・センターはナゲッツがカンファレンス決勝まで勝ち上がるとは予想しておらず、5月25日はプロレス団体WWEが会場を押さえていた。しかしナゲッツはホームの予想を裏切ってカンファレンス決勝に勝ち上がり、第4戦の試合とWWEの興行が重なる事態となったが、アリーナのオーナーがWWEの契約をキャンセルしたことで第4戦は無事ペプシ・センターで行われ、WWEの興行はレイカーズのホームアリーナ、ステイプルズ・センターで行われた。
- 参考リンク
経緯 [編集]
- ロサンゼルス・レイカーズ
レイカーズの現状は2004年のシャキール・オニールの移籍に遡る。オニールとコービー・ブライアントのデュオで2000年代初頭に三連覇を達成したレイカーズだが、両者の関係は良好とは言えず、仲違いという形でオニールはレイカーズを離れ、オニール&ブライアントの二頭体制からブライアントの一頭体制となったレイカーズは以後権勢を失い、オニールが離れた2004-05シーズンは11年ぶりのプレーオフ不出場という屈辱を味わった。2005年には三連覇時代のヘッドコーチ、フィル・ジャクソンがレイカーズに復帰し、レイカーズも1シーズンを置いてプレーオフに復帰した。ブライアントは2年連続で得点王に輝くなどその評価を不動のものとしていたが、しかしプレーオフでは1回戦敗退が続き、ブライアントは勝てないチームに不満を露わにするようになった。
空中分解の兆候が見えてきたレイカーズだったが、ブライアントの一頭体制となって4年目の2007-08シーズンは、アンドリュー・バイナムの成長や三連覇時代を知るデレック・フィッシャーのレイカーズ復帰、またブライアントのリーダーとしての成長などで着実に戦力が向上し、シーズン序盤を快調な滑り出しを見せた。そしてこのシーズン中に、レイカーズに劇的な変化をもたらす重要なトレードが行われた。パウ・ガソルの獲得である。リーグ有数のビッグマンであるガソルを殆ど無償で手に入れたこのトレードは、レイカーズをプレーオフ1回戦止まりのチームから、優勝を狙えるチームへと変貌させた。プレーオフではファイナルまで勝ち進み、永遠のライバルボストン・セルティックスと21年ぶりの頂上決戦が実現。惜しくも優勝はならなかったが、新シーズンの2008-09シーズンのレイカーズは優勝候補筆頭に挙げられた。そしてレイカーズは周囲の期待通りレギュラーシーズンをカンファレンストップの成績で終え、プレーオフでは多少の躓きはあったものの順調にファイナルに勝ち進んだのである。
レイカーズのエースは今や押しも押されもしないスーパースター、コービー・ブライアント。彼の新しい相棒としてインサイドを固めるスペイン出身のパウ・ガソルは、ジャクソンHCが標榜するトライアングル・オフェンスにも早い段階で理解を示した。「ブライアントのスコッティ・ピッペン」になることを期待されていたラマー・オドムは、このシーズンからシックスマンという新しい役割を与えられ、彼がセカンドユニットを率いることでレイカーズはどの時間帯でも戦力を落とさず他チームを圧倒することができた。ブライアントの古き盟友、デレック・フィッシャーはタイムリーな3Pシュートとディフェンスでブライアントの負担を軽減できる存在だった。ベンチからはシューターのサーシャ・ブヤチッチ、クレバーなプレイが持ち味のルーク・ウォルトン、重要な時間帯に印象的なプレイが出来るトレヴァー・アリーザらがチームを支える。レイカーズ4人目のピースとなるはずだったバイナムはレギュラーシーズンも32試合を欠場し、プレーオフ期間中も出場時間を制限され目だった活躍はできなかったが、彼の穴を埋めるに余りあるほどにレイカーズの選手層は充実していた。
|
|
| 選手 |
その他 |
|
|
- ヘッドコーチ
フィル・ジャクソン (Phil Jackson)
- アシスタントコーチ
- 記号説明
- (C) キャプテン
- (S) 出場停止
- (-) ベンチ外
故障者
|
- (DL) Dリーグ・アサイン
- (FA) フリーエージェント
- (DP) ドラフト未契約
|
- 外部リンク
更新日:2009-2-18
|
- オーランド・マジック
マジックの近況もシャキール・オニールの移籍抜きには語れない。オニールとペニー・ハーダウェイのデュオで1995年にはファイナルまで進出したマジックだったが、やはり両者の関係は良好とは言えず、1996年にオニールがレイカーズに移籍し、その後ハーダウェイの故障などでチームは衰退した。以後、チームの主役はトレーシー・マグレディ、グラント・ヒル、スティーブ・フランシスらに移っていったが、かつての輝きを取り戻すことはできず、2000年代前半は低迷に苦しんだ。
マジックにとって2004年は重要な契機となった。この年のドラフトで1位指名権を持っていたマジックは高校を卒業したばかりのビッグマン、ドワイト・ハワードを指名。さらにジャミーア・ネルソンも指名し、フリーエージェントのヘド・ターコルーも獲得、後のチームの隆盛に繋がる核のメンバーが揃い始めたのである。ハワードはそう待たずしてリーグ有数のセンターに成長を遂げ、いつしかオニールの後継者と呼ばれるようになり、「パワータイプのセンターが極端に不足している」と言われる時代、ゴール下では圧倒的な強さを見せるようになった。2007年にはスタン・バン・ガンディを新HCに招聘、さらに名シューターのラシャード・ルイスもチームに合流。大きく戦力アップを果たしたマジックは2007-08シーズンには12年ぶりの地区優勝を遂げた。そして新シーズンの2008-09シーズンはレギュラーシーズンを59勝の好成績で終えると、プレーオフではカンファレンス決勝でクリーブランド・キャバリアーズを破り、14年ぶりのファイナル進出を果たした。
マジックは"スーパーマン"の異名を持つドワイト・ハワードをインサイドの絶対的守護神に据え、その周囲を全てシューターで固めるという極端な戦力バランスが特徴である。長身フォワードコンビのヘド・ターコルーとラシャード・ルイス、ルーキーイヤーから見事に先発の座を射止めたコートニー・リーは皆3Pシューターであり、またこのシーズンに大きな成長を見せたジャミーア・ネルソンも3Pシュートの技術を大幅に向上させていた。さらに新戦力のミカエル・ピートラス、3年目にしてようやく戦力になり始めた元カレッジスターのJ.J.レディックもシューターだった。シーズン中にはネルソンが惜しくも故障で戦線離脱し、プレーオフ期間中もここまで全休したが、シーズン中のトレードで獲得したベテランPGのレイファー・アルストンが彼の穴を埋めた。
|
|
| 選手 |
その他 |
|
|
- ヘッドコーチ
スタン・ヴァン・ガンディ (Stan Van Gundy)
- アシスタントコーチ
- 記号説明
- (C) キャプテン
- (S) 出場停止
- (-) ベンチ外
故障者
|
- (DL) Dリーグ・アサイン
- (FA) フリーエージェント
- (DP) ドラフト未契約
|
- 外部リンク
更新日:2009-3-23
|
- 補足
シリーズ概要 [編集]
|
1 |
2 |
3 |
4 |
Total |
| マジック |
24 |
19 |
15 |
17 |
75 |
| レイカーズ |
22 |
31 |
29 |
18 |
100 |
|
| マジック |
0-1 |
レイカーズ |
| 23-77 (.299) |
FG |
41-89 (.461) |
| 8-23 (.348) |
3P |
3-9 (.333) |
| 21-29 (.724) |
FT |
15-18 (.833) |
| 41 |
REB |
55 |
| 8 |
TO |
8 |
|
前年、やはり優勝候補筆頭に挙げられながら ボストン・セルティックスの前に涙を呑んだレイカーズは、優勝の道のりを最短距離で行くようにブライアントが第1戦から40得点8アシストと爆発。100-75とマジックを大差で破った。レギュラーシーズンの対戦では2戦全勝とレイカーズに対し自信を持っていたマジックは、4ヶ月間戦列から離れていた ジャミーア・ネルソンをこの大舞台でいきなり復帰させるというサプライズを用意していたが、レイカーズから手痛いファイナルの洗礼を浴びる羽目となった。 オフェンス面ではブライアントがチーム総得点の約半分をあげたレイカーズは、ディフェンス面ではハワードに対し徹底的なダブルチーム、トリプルチームを敷き、スーパーマンをゴール下で自由にはさせなかった。この日のハワードはFG1/6と沈黙、フリースローは16本打たされ、うち10本を決めるのがやっとだった。チーム全体でもFG成功率29.9%(ファイナル史上2番目に低い数字である)に沈んだマジックは自慢の3Pシュートも23本中8本の成功のみに留まった。この日の勝利でレイカーズの フィル・ジャクソンHCはプレーオフのシリーズ第1戦を43戦全勝という数字を残した。
|
|
|
1 |
2 |
3 |
4 |
OT |
Total |
| マジック |
15 |
20 |
30 |
23 |
8 |
96 |
| レイカーズ |
15 |
25 |
23 |
25 |
13 |
101 |
| マジック |
レイカーズ |
|
| R.ルイス (34pt, 11reb, 3P:6-12) |
K.ブライアント (29pt, 8ast, 7to) |
日付:6月7日 |
| H.ターコルー (22pt) |
P.ガソル (24pt, 10reb) |
場所:ロサンゼルス |
| D.ハワード (16reb, 4blk, 7to) |
L.オドム (19pt, 8reb) |
観客動員数:18,997人 |
|
D.フィッシャー (12pt) |
外部リンク:NBA.com |
|
| マジック |
0-2 |
レイカーズ |
| 33-79 (.418) |
FG |
36-78 (.462) |
| 10-30 (.333) |
3P |
5-15 (.333) |
| 20-27 (.741) |
FT |
24-28 (.857) |
| 44 |
REB |
35 |
| 20 |
TO |
12 |
|
第2戦は両チームともスロースタートとなり、第1Qの両チーム合計30得点はファイナル最低記録となった。マジックは第1戦に引き続きハワードが厳しいマークに苦しみ、他のシューター陣もシュートタッチが戻らない中、ルイスが奮闘。第2Qには4本連続3Pシュート成功を含むマジックのこのクオーター20得点中18得点をあげた。ルイスの活躍もあって何とか戦線を支えるマジックは第1戦とは異なり第2戦では接戦を演じ、第4Q残り10.5秒の時点で両チームは88-88で並んでいた。この重要な場面でマジックはルーキーの コートニー・リーにボールを託したが、リーのレイアップはミス。続くレイカーズのポゼッションはジャンプシュートを打とうとしたブライアントをターコルーが背後から見事にブロックした。この時点で第4Q終了のブザーが鳴り、延長が決定したかに思われたが、ターコルーが終了直前にタイムアウトを要求していたため、クロックは残り0.6秒にまで戻され、マジックに勝利の可能性が出てきた。
マジックのスタン・バン・ガンディHCが選択したのはクラッチシューターのターコルーでもなく、この日絶好調のルイスでもなく、ルーキーのリーだった。素早くゴール下に切り込み、オープンになったリーに、ターコルーがロングパスを合わせる。空中でキャッチしたリーはそのままボールをバスケットに向けて放った。決まればマジックにファイナル初勝利をもたらすと共に、シリーズの流れを大きく変えるショットになりえたが、無情にもボールはリムの上を泳ぎ、ネットをくぐることなくコートへと落ちた。
オーバータイムでは気落ちするマジックにレイカーズが容赦なく襲い掛かり、101-96でレイカーズがホーム2連勝を飾った。
|
|
|
1 |
2 |
3 |
4 |
Total |
| レイカーズ |
31 |
23 |
21 |
29 |
104 |
| マジック |
27 |
32 |
22 |
27 |
108 |
| レイカーズ |
マジック |
|
| K.ブライアント (31pt, 8ast, FG:11-25) |
D.ハワード (21pt, 14reb FT:11-16) |
日付:6月9日 |
| P.ガソル (22pt) |
R.ルイス (21pt, 5ast) |
場所:オーランド |
| T.アリーザ (13pt) |
R.アルストン (20pt) |
観客動員数:17,461人 |
| L.オドム (11pt) |
H.ターコルー (18pt, 7ast) |
外部リンク:NBA.com |
|
| レイカーズ |
2 - 1 |
マジック |
| 40-78 (.513) |
FG |
40-64 (.625) |
| 8-23 (.348) |
3P |
5-14 (.357) |
| 16-26 (.615) |
FT |
23-30 (.767) |
| 27 |
REB |
35 |
| 13 |
TO |
12 |
|
第1戦、第2戦ともにシュートタッチに苦んできたマジックだが、地元オーランドに戻った第3戦ではこれまでの不振を補って余りあるほどにオフェンスが爆発。シュートが面白いように決まり、前半のフィールドゴール成功率は驚異の75%、試合全体でも62.5%を記録し、この数字はファイナルの新記録となった。シュートが大当たりしたマジックは1995年から続くファイナル6連敗にようやく終止符を打ち、ファイナル初勝利を飾った。
ただしこの日は決してマジックの一人シュート祭りだったわけではなく、レイカーズもフィールドゴール成功率と51.3%とオフェンスが好調で、試合は接戦となった。第4Q中盤には一時的にマジックがシュートスランプに陥った隙を突き、レイカーズが追い上げを見せて残り2分41秒には99-99の同点に追いついた。しかしマジックもミカエル・ピートラスのダンクなどで残り1分を切った時点で2点のリードを奪った。同点を狙うレイカーズはブライアントが強引にドライブを仕掛けてシュートに持ち込むも、最優秀守備選手賞を獲得したハワードが見事にブロック、マジックの勝利を決定付けた。
マジックは3選手が20得点以上をあげるなどバランスのよいオフェンスを展開。ここまで厳しいチェックに悩まされてきたハワードもシリーズ初の20得点以上を達成した。レイカーズはブライアントが前半だけで21得点をあげるも後半失速。フリースローは10本中5本をミス、チーム全体でも成功率61.5%とフリースロー精度の低さが敗因に繋がった
|
|
|
1 |
2 |
3 |
4 |
OT |
Total |
| レイカーズ |
20 |
17 |
30 |
20 |
12 |
99 |
| マジック |
24 |
25 |
14 |
24 |
4 |
91 |
| レイカーズ |
マジック |
|
| K.ブライアント (32pt, 8ast, FG:11-31) |
H.ターコルー (25pt) |
日付:6月11日 |
| P.ガソル (16pt, 10reb) |
D.ハワード (21reb, 9blk, FT:6-14) |
場所:オーランド |
| T.アリーザ (16pt, 9reb 3P:3-4) |
M.ピートラス (15pt) |
観客動員数:17,461人 |
| D.フィッシャー (12pt) |
R.アルストン (11pt) |
外部リンク:NBA.com |
|
| レイカーズ |
3 - 1 |
マジック |
| 38-91 (.418) |
FG |
31-74 (.419) |
| 8-23 (.348) |
3P |
7-21 (.333) |
| 15-20 (.750) |
FT |
22-37 (.595) |
| 41 |
REB |
41 |
| 17 |
TO |
17 |
|
シリーズ2度目の延長となった(同じファイナルで2度延長戦が行われるのは 1984年以来)第4戦序盤は両チームのエースが魅せた。ブライアントは第1Qのチーム全体の20得点のうち13得点をあげると、ハワードは第1Qだけで11リバウンド4ブロックを記録。さらにハワードはレイカーズのビッグマンを次々とファウルトラブルに陥れ、 アンドリュー・バイナム、ガソル、オドムらをベンチに下げさせた。インサイドが手薄となったレイカーズにマジックは12点差をつけて前半を折り返した。しかし第3Qに入るとこれまでにも幾度となく要所で重要なプレイを決めてきたアリーザがレイカーズの反撃の口火を切った。アリーザは2本の3Pシュートを含むこのクオーターだけで13得点を記録し、レイカーズは第3Qを30-14と圧倒して逆に4点のリードを奪って第4Qを迎えた。
追う立場となったマジックはハワードの3点プレイなどで再びリードを奪うと、ターコルーの連続得点やハワードのガソルへのブロックなどで、残り1分30秒を切った時点でマジックが5点のリードをつけた。追い込まれたレイカーズはブライアントがシュートをミス、続くマジックのオフェンスもシュートは不発に終わったがたっぷり時間を使われ、点差は5点のまま残り40秒を切る。ブライアントはすぐさまドライブを仕掛けるとゴール下のガソルに絶妙なパスを送り、ガソルのダンクがマジックのゴールに突き刺さって点差は3点となった。レイカーズはハワードにボールが渡るとファウルを選択。残り11秒で3点差、ハワードに与えられた2本のフリースローは、1本でも決まればマジックの勝利がほぼ決定付けられるものだったが、そんな重要なフリースローをハワードに任せるのは酷だった。ハワードはフリースローを2本ともミス。オーランドのファンからため息が漏れる中、リバウンドはアリーザが押さえた。
コートを駆け上がるブライアントにマジックはダブルチームを仕掛けたが、彼らはアリーザへのパスを許してしまい、そしてアリーザはマジックがディフェンスを乱す中で、オープンの状態で3Pラインの右翼で待つデレック・フィッシャーにパス。フィッシャーが放った3Pシュートは見事に決まり、マジックがシリーズをタイに戻すはずだった勝利は泡と消えた。
オーバータイムでは残り1分30秒を切って再びフリースローを与えられたハワードが、今回は意地で2本中1本を決めて91-91の同点としたが、残り21秒、再びフィッシャーがトップ・オブ・ザ・キーから3Pシュートを決め、94-91とレイカーズが3点のリードを奪った。同点を狙ったターコルーの3Pシュートは外れ、速攻に走ったガソルがスラムダンクを決め、レイカーズの勝利を決定付けた。この場面でガソルに追い付いたピートラスが、不必要なハードファウルをガソルに見舞い、後味の悪い結末になってしまった。
試合をオーバータイムへ導く3Pシュート、レイカーズの勝利を大きく手繰り寄せた3Pシュートと、この日は大活躍だったフィッシャー。フィッシャーと言えば2004年のカンファレンス準決勝、対サンアントニオ・スパーズ戦での劇的な0.4ショットが有名だが、この日もその勝負強さを遺憾なく発揮し、レイカーズの勝利に大きく貢献した。この日ファイナル新記録となる9ブロックを記録し、さらに21リバウンドとディフェンスではその存在感を遺憾なく発揮したハワードだったが、自身の最大の弱点であるフリースローによって、掴みかけた勝利をフイにしてしまった形となった。
シリーズはいよいよレイカーズがファイナル制覇に王手を掛け、マジックは崖っぷちに追い込まれた。
|
|
|
1 |
2 |
3 |
4 |
Total |
| レイカーズ |
26 |
30 |
20 |
23 |
99 |
| マジック |
28 |
18 |
15 |
25 |
86 |
| レイカーズ |
マジック |
|
| K.ブライアント (30pt, 4blk) |
R.ルイス (18pt, 10reb, 3P:3-12) |
日付:6月14日 |
| L.オドム (17pt, 10reb) |
R.アルストン (12pt) |
場所:オーランド |
| T.アリーザ (15pt) |
D.ハワード (11pt, 10reb, 3blk) |
観客動員数:17,461人 |
| P.ガソル (14pt, 15reb, 4blk) |
|
外部リンク:NBA.com |
|
| レイカーズ |
4 - 1 |
マジック |
| 35-80 (.438) |
FG |
34-82 (.415) |
| 8-16 (.500) |
3P |
8-27 (.296) |
| 21-28 (.750) |
FT |
10-16 (.625) |
| 47 |
REB |
36 |
| 10 |
TO |
12 |
|
後がないマジックは第1Qに一時9点のリードを奪うなど攻勢に出たが、ロサンゼルスに戻ることなくこの日に優勝を決めてしまおうと目論むレイカーズは、またもやアリーザが反撃の口火を切り、2本の3Pシュートとアグレッシブなディフェンスでチームを活気付けると、レイカーズは16-0の連続得点を決めて一気に逆転。この時の猛攻でレイカーズの優勝がほぼ決定付けられた。第3Qにはオドムの連続3Pシュートなどでレイカーズの15点リードとなり、以後マジックは2度と点差を一桁にすることはできなかった。
最終スコアは99-86。レイカーズが4勝1敗でマジックを降し、7年ぶり15回目の優勝を果たした。
|
|
総括 [編集]
前年、6年ぶりの優勝と新しい称号、そして自身への正当な評価を求めてファイナルに臨んだブライアントは、新生セルティックスの前に散った。迎えた新シーズン、雪辱に燃えるコービー・ブライアントはレギュラーシーズン中もプレーオフ期間中も常に厳しい表情を浮かべ、決して油断を見せることなく、時にチームメイトを叱咤した。ファイナルでは平均32.4得点5.6リバウンド7.4アシストと目覚しい活躍を見せたブライアントは、マジックを降し、ファイナル制覇を成し遂げ、2人の娘に祝福されながら自身初のファイナルMVPの称号を受け取った時、満面の笑みを浮かべた。これで4回目の優勝となったブライアンとだったが、今回の優勝は過去の3回と比べても別格の喜びだった。彼の手元に3つのチャンピオンリングがあるのは「オニールのおかげ」という周囲の声に大きな不満を持っていたブライアントは、「彼らが間違っていたと証明できて、最高に嬉しい」とコメントした。これでブライアントはオリンピック金メダル、得点王、シーズンMVP、オールスターMVP、ファイナルMVPと、獲得可能な栄光は全て手に入れたことになり、その評価を益々不動のものとした。
インサイドの柱としてハワードに対して見事なディフェンスを見せたパウ・ガソルは、2006年の世界選手権優勝・大会MVP以来の嬉しいビッグタイトル獲得だった。オニールとのトレードでレイカーズに移籍し、以来ブライアントと苦楽を共にしてきたラマー・オドムはキャリア10年目にして初の優勝、ブライアントと栄光を共にするフィッシャーは4回目の優勝だった。そして10回目の優勝を成し遂げたフィル・ジャクソンは伝説的なコーチ、レッド・アワーバックを抜いて、ヘッドコーチとしては歴代優勝回数単独1位となった。
ドワイト・ハワードはファイナル平均15.4得点15.2リバウンド4.0ブロックと、リバウンド、ブロックでは素晴らしい数字を残したが、レイカーズの組織的なディフェンスの前に得点が伸び悩みフィールドゴール成功率も48.8%とレギュラーシーズンの数字を大きく下回った。またマジック自慢のシューター陣も不発に終わり、ファイナル期間中の3Pシュート成功率は33.0%に留まっている。ハワードに3Pシュートと、マジックの最大の強みである2つの武器が同時に封じられたマジックがこのシリーズに勝利することは困難だった。またジャミーア・ネルソンの電撃復帰もチームにフィットしていたレイファー・アルストンの戦力をスポイルしてしまうことになり、むしろチームにとってはマイナスに働いてしまった。とは言え現体制になって僅か2年目のこのシーズンに、ボストン・セルティックス、クリーブランド・キャバリアーズとイーストの二大巨頭を破ってのファイナル進出は、満足すべき結果でもあった。
- 結果 ロサンゼルス・レイカーズ 4 - 1 オーランド・マジック
- ファイナルMVP コービー・ブライアント
スタッツ・記録など [編集]
- ファイナルレコード
- 第3戦、マジックが記録した前半のフィールドゴール成功率75%、試合全体の62.5%はいずれもファイナル新記録。
- 第4戦、マジックのドワイト・ハワードが1試合だけで9ブロックを記録し、ファイナル新記録となる。
- フィル・ジャクソンHCのヘッドコーチとしての10回の優勝は歴代1位。
- その他
- スペイン出身のパウ・ガソル、またコンゴ共和国出身のベルギー人、D.J.ベンガの両名は各国初のNBA優勝メンバーとなった。
- ルーク・ウォルトンと彼の父ビル・ウォルトンは史上3組目の父子がNBAで優勝した例となった。
- レイカーズの優勝を決まった後、ステイプルズ・センター周辺では暴動が起こり、18人が放火や傷害などで逮捕される。またロサンゼルスのダウンタウンでもファンが暴動を起こし、8人の警察官が軽症を負った。
- ロサンゼルスで行われた優勝パレードでは10万人以上のファンが詰め掛けた。不況の折、公的資金を使ってパレードを催すことに批判が寄せられたため、パレードの費用は市とレイカーズがそれぞれ100万ドルずつを出し合った。
ラストシーズン・その他 [編集]
- 殿堂入り
- 永久欠番
- 死去
ラストシーズン [編集]
外部リンク [編集]