NBAデベロップメント・リーグ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
NBAデベロップメント・リーグ
分類 プロバスケットボール
開始年 2001年
参加チーム 18
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
前回優勝チーム フォートウェイン・マッドアンツ
テンプレートを表示

NBAデベロップメント・リーグ (NBA Development League) は北米大陸のプロバスケットボールリーグである。将来のNBA選手を育成する目的で、NBA後援のもとに運営がなされており、通称は「D-League(以下「Dリーグ」)」と呼ばれている。設立当初は「NBDL」という略称が使用されていたが、2005年の夏に「NBADL」に変更された。

歴史[編集]

2001年の秋、前述の目的でリーグが発足された。初年度の2001-02シーズンは8チームからのスタートで、当時はチームの所在地がアメリカ南東部に固まっていた。2005年、元NBAコミッショナーデビッド・スターンがDリーグを「NBA傘下のマイナーリーグ」としてリーグの拡大を発表した。その結果、2006年にはABA独立リーグ=セミプロ組織)からロングビーチ・ジャムがベーカーズフィールド・ジャムに名称を変更して加入した事で、初めてカリフォルニアにもチームが誕生した。さらに2ヵ月後には、CBA(独立リーグ)からダコタ・ウィザーズスーフォールズ・スカイフォースアイダホ・スタンピードコロラド・フォーティナーズの3チームが加入され、更に規模が拡大された(尚、フォーティナーズは当初CBAに加入予定だった新チームである)。また、ロサンゼルス・レイカーズがNBAのチームで初めてDリーグのチームを所有、ロサンゼルス・ディーフェンダーズとして始動した。

しかし、規模拡大に伴う経営危機が各チームに及ぶこともあり、2005-06シーズンを最後にロアノーク・ダズルフェイエットビル・ペイトリオッツが消滅し、翌2006-07シーズンにはフロリダ・フレイムが消滅した。消滅するチームがある一方で、毎年新規参入チームが誕生しており、2007-08シーズンからはユタ・フラッシュアイオワ・エナジーフォートウェイン・マッドアンツが、2008-09シーズンからエリー・ベイホークスリノ・ビッグホーンズが、2009-10シーズンからはメイン・レッドクローズスプリングフィールド・アーマーが、2010-11シーズンからはテキサス・レジェンズが新規参入した。

Dリーグ・オールスターゲーム[編集]

2007年2月17日、NBADLの初めてのオールスターゲームがネバダ州ラスベガスで開催された。オールスターゲームは、NBAオールスターウィークエンドのプログラムの1つとして開催された。試合は、イースタンが114-110で勝利、MVPはポップス・メンサー・ボンスが受賞した。翌2008年から、オールスターウィークエンドのイベントであるスラムダンクコンテストやスキルズチャレンジ、3ポイントコンテストをDリーグ選手が行う、Dリーグ・ドリームファクトリーが行われるようになった。

特徴[編集]

  • NBAの各チームはDリーグの各チームと提携を組んでいる(NBAチーム2~3チームあたり、Dリーグ1チームと提携)。
  • 前述のロサンゼルス・レイカーズ、サンアントニオ・スパーズなど、NBAのチームが単独でDリーグのチームを所有する場合もあり、近年は単独でチームを所有する傾向が増加している(2014-15シーズンからはNBAの17チームがDリーグチームを所有)。
  • 選手はリーグと契約を交わし、その後リーグが主催するドラフトによりチームが編成される(すなわち、チーム個々とは契約を交えていない)。Dリーグのドラフトは毎年11月上旬に開催される。選手の異動が激しく多数の選手を獲得する必要があるため、10巡目まで行われる。
  • ドラフト後は、トレーニングキャンプを行ってロースターを支配下登録が可能な10人まで絞ることから始まる。そして11月下旬に開幕し、50試合のレギュラーシーズンを戦う。2月にはオールスターゲームも開催される。4月中旬にレギュラーシーズンが終わると、数日後にはプレイオフが始まり、優勝チームが決定される。
  • シーズン中、NBAから10日間契約等で、いわゆる「昇格」を果たす選手がいる。これは育成リーグという趣旨もあることから、リーグ本来の目的の一部が達成されたとも考えられる。この場合は提携先に限らず、どのチームとも契約が可能。
  • NBAのチームは15人まで支配下選手を登録することが可能だが、NBAドラフトにより選出されたばかりの新人選手や、即戦力ではない選手はDリーグに送り込んで技術を向上させることが慣例になっている。しかし、その場合は提携先のチームにしか送り込むことはできない。また、1選手につき、シーズンで3回までしか送り込むことが認められない。

備考[編集]

Dリーグでプレイした選手[編集]

主にNBAでのプレイ経験を持つ選手を記載する。

所属チームとNBAの提携チーム(2014-15シーズン)[編集]

イースタン・ディビジョン[編集]

チーム 本拠地 アリーナ 提携NBAチーム
カントン・チャージ オハイオ州カントン カントンメモリアルシビック・センター クリーブランド・キャバリアーズ
デラウェア・87ers デラウェア州ニューアーク ボブ・カーペンター・センター フィラデルフィア・セブンティシクサーズ
エリー・ベイホークス ペンシルバニア州エリー エリーインシュアランス・アリーナ オーランド・マジック
フォートウェイン・マッドアンツ インディアナ州フォートウェイン アレン郡戦争記念コロシアム 13チーム1
グランドラピッズ・ドライブ ミシガン州ウォーカー デルタプレックス・アリーナ デトロイト・ピストンズ
メイン・レッドクローズ メイン州ポートランド ポートランド・エキスポ・ビルディング ボストン・セルティックス
ウェストチェスター・ニックス ニューヨーク州
ホワイト・プレインズ
ウェストチェスターカントリー・センター ニューヨーク・ニックス

セントラル・ディビジョン[編集]

チーム 本拠地 アリーナ 提携NBAチーム
オースティン・トロス テキサス州シダーパーク シダーパーク・センター サンアントニオ・スパーズ
アイオワ・エナジー アイオワ州デモイン ウェルズファーゴ・アリーナ メンフィス・グリズリーズ
リオグランデバレー・バイパーズ テキサス州イダルゴ ステイトファーム・アリーナ ヒューストン・ロケッツ
スーフォールズ・スカイフォース サウスダコタ州スーフォールズ スーフォールズ・アリーナ マイアミ・ヒート
テキサス・レジェンズ テキサス州フリスコ ドクターペッパー・アリーナ ダラス・マーベリックス
タルサ・シックスティシクサーズ オクラホマ州ビクスビー スプリットバンク・イベントセンター オクラホマシティ・サンダー

ウェスタン・ディビジョン[編集]

チーム 本拠地 アリーナ 提携NBAチーム
ベーカーズフィールド・ジャム カリフォルニア州
ベーカーズフィールド
ディグニティーヘルス・イベントセンター フェニックス・サンズ
アイダホ・スタンピード アイダホ州ボイシ センチュリーリンク・アリーナ・ボイシ ポートランド・トレイルブレイザーズ
ロサンゼルス・ディーフェンダーズ カリフォルニア州
エルセグンド
トヨタ・スポーツセンター ロサンゼルス・レイカーズ
リノ・ビッグホーンズ ネバダ州リノ リノ・イベンツセンター サクラメント・キングス
サンタクルーズ・ウォリアーズ カリフォルニア州サンタクルーズ カイザーパーマネンテ・アリーナ ゴールデンステイト・ウォリアーズ

^1 ミルウォーキー・バックスシカゴ・ブルズロサンゼルス・クリッパーズアトランタ・ホークスユタ・ジャズブルックリン・ネッツデンバー・ナゲッツシャーロット・ボブキャッツインディアナ・ペイサーズニューオーリンズ・ペリカンズトロント・ラプターズミネソタ・ティンバーウルブズワシントン・ウィザーズ

消滅したチーム[編集]

歴代優勝チーム[編集]

  • 2001-02 グリーンビル・グルーヴ
  • 2002-03 モバイル・レヴェラーズ
  • 2003-04 アッシュビル・アルティチュード
  • 2004-05 アッシュビル・アルティチュード
  • 2005-06 アルバカーキ・サンダーバーズ
  • 2006-07 ダコタ・ウィザーズ
  • 2007-08 アイダホ・スタンピード
  • 2008-09 コロラド・フォティナーズ
  • 2009-10 リオグランデバレー・バイパーズ
  • 2010-11 アイオワ・エナジー
  • 2011-12 オースティン・トロス
  • 2012-13 リオグランデバレー・バイパーズ
  • 2013-14 フォートウェイン・マッドアンツ

受賞[編集]

MVP(年間最優秀選手)[編集]

オールスターMVP[編集]

新人王[編集]

最優秀守備選手賞[編集]

インパクト・プレイヤー賞[編集]

MIP(最も成長した選手に贈られる賞)[編集]

ジェイソン・コリアー・スポーツマンシップ賞[編集]

外部リンク[編集]