マーク・キューバン

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マーク・キューバン
生誕 (1958-07-31) 1958年7月31日(65歳)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ペンシルベニア州ピッツバーグ
出身校 インディアナ大学ブルーミントン校
職業 ダラス・マーベリックスオーナー、2929 Entertainment共同オーナー、HDNet会長
純資産 増加 23億米ドル[1]
配偶者 ティファニー・スチュワート(2002年結婚)
子供 2女1男[2]
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マーク・キューバン(Mark Cuban、1958年7月31日 - )は、アメリカ合衆国実業家NBAダラス・マーベリックスでオーナーを務めている。

経歴[編集]

ペンシルベニア州ピッツバーグブルーカラーの家庭に生まれる。大学には自分自身の稼ぎでピッツバーグ大学に入学した。1年後インディアナ大学ブルーミントン校に転校、1981年にビジネスの理学士号を取得。卒業後テキサス州ダラスに移り、1983年コンピュータコンサルティング会社の MicroSolutions 社を起業。同社は8年で売上3000万ドルを記録する大企業に成長し、1990年CompuServe への売却で巨万の富を得る[3]

その売却益をもとに、大学の同窓生であるトッド・ワグナーとともに、インターネットラジオ会社の Audionet(Broadcast.com)社を1995年に設立。同社は1999年に1億ドルの収入を挙げ、同年7月に Yahoo! へ売却し、59億ドル相当の Yahoo! 株式のうちの10億ドル以上を現金化した[4]

2000年にワグナーとともに 2929 Entertainment 社を設立。2929 Entertainment社は映画制作会社HDNet Filmsや2929 Productions、自主映画配給会社マグノリア・ピクチャーズ、芸術映画館チェーンLandmark Theatresなど多数の企業を傘下に収めるエンタテインメント企業である。2001年9月にはフィリップ・ガービンとともにケーブルテレビ衛星放送経由の高精細度テレビ(HDTV)放送局である HDNet を設立。

2008年11月17日2004年6月に自らが大株主だったMamma.com Incが新株を発行することを知り、公表前に全保有株を売却したことによって株価下落による約75万ドル超の損失を逃れたとして、インサイダー取引の容疑で証券取引委員会(SEC)に民事提訴された[5]

2016年1月22日アメリカで放送されたディズニー・チャンネルシットコムガール・ミーツ・ワールド』シーズン2エピソード27 "Girl Meets Money" に実業家として本人役でゲスト出演している。

スポーツとの関わり合い[編集]

キューバンは2000年、ダラス・マーベリックスのオーナーに就任した。

2000年1月14日に自身が熱烈なファンであった NBA のバスケットボールチーム、ダラス・マーベリックスを2億8500万ドルで買い取り、同チームのオーナーに就任した[6][7]

キューバンは豊富な資金力を活かしチームの補強を矢継ぎ早に行い、特に選手への待遇に最善を尽くした。結果チームは活力を取り戻し、低迷していたダラス・マーベリックスを復活させることに成功した。キューバンがチームを買い取るまでの20年間マーベリックスの勝率は40%でプレーオフの成績も21勝32敗であったが[8][9]、チームを買い取った後の6シーズンのレギュラーシーズンの勝率は69%となり全てプレーオフに進出し、プレーオフでも39勝40敗の成績を残した。2006年にはチーム初のNBAファイナル出場も果たしたが、マイアミ・ヒートに敗れて優勝はならなかった[10]

これまでのNBAオーナーといえばスカイボックスからゲームを観戦するのが通例であったが、彼はチームジャージを着てファンと共にコートサイドで観戦している。ロードゲームを観戦するために自家用機であるガルフストリーム・エアロスペース社のガルフストリーム Vを利用して移動することもある。

レフェリーに抗議することもしばしばで、2006年までに少なくとも13回、165万ドル以上の罰金をNBAから課せられている[11]

2005-2006年シーズンにマーベリックスに所属していたマイケル・フィンリーサンアントニオ・スパーズの選手としてダラスと対戦した際にブーイングキャンペーンを始めた[12]

2005年にはNHLピッツバーグ・ペンギンズを買い取ることも計画し[13]、ピッツバーグ・ポスト=ガゼットの報道によると2006年にダン・マリーノと共にペンギンズを購入しようとしているグループの一員に加わったことが明らかになった[14]

彼はまたMLBピッツバーグ・パイレーツ[15]シカゴ・カブスの購入にも興味を示している。

総合格闘技への興味も公言、2007年HDNet Fightsを創設したほか、各種大会のスポンサーにもなった。HDNetでは日本の総合格闘技大会「DREAM」「戦極」も放送した。

2009年12月7日にはアメリカのプロレス団体WWEの看板番組ロウにゲスト出演。番組ホストを勤めた。ちなみにキューバンは2003年のSurvivor Seriesにゲストで登場した際、エリック・ビショフと口論になり、ビショフを突き飛ばすも、後ろから来たランディ・オートンにRKOされた事もある。

脚注[編集]

外部リンク[編集]