提督の決断
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| ジャンル | 戦略シミュレーションゲーム |
|---|---|
| 対応機種 | PC-8801 [PC-88] MSX2 PC-9801 [PC-98] X68000 [X68] FM-TOWNS [TOWNS] スーパーファミコン [SFC] メガドライブ [MD] |
| 開発元 | 光栄 |
| 発売元 | 光栄 |
| 人数 | 1-2人 |
| メディア | [PC-88] 5インチFD [MSX2] ROMカートリッジ [PC-98] 5インチFD/3.5インチFD [X68] 5インチFD [TOWNS] CD-ROM [SFC] ROMカートリッジ [MD] ROMカートリッジ |
| 発売日 | [PC-88] 1989年11月 [SFC] 1992年9月24日 [MD] 1992年9月24日 |
| 価格 | [SFC] 14800円 [MD] 14800円 |
『提督の決断』(ていとくのけつだん)は、1989年に光栄(現・コーエー)より発売された第二次世界大戦(主に太平洋戦争)の海戦シミュレーションゲームで、提督の決断シリーズの第1作である。1人または2人でプレイする。
ゲームミュージックは『宇宙戦艦ヤマト』の作曲者である宮川泰が作曲している。
目次 |
[編集] 概要
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
移動画面にて4時間に一度のコマンド入力、戦闘画面はHEX戦にてゲームを進めていく。プレイヤーが操作できるのは基本的に第1艦隊のみで、第2艦隊以降はコンピュータが操作する(ただし、基地停泊時はプレイヤーが操作)。第1艦隊が出航が母港に帰港した際に戦果の判定がなされ、それに応じて国民士気が変動し、戦局に様々な影響を与える。
太平洋戦争のシミュレーションとして見た場合、特に南方最前線の激戦地への補給がコマンド一つで一瞬にして完了する(ただし次の補給可能日までは補給できないようになっている)ことや、航空機や輸送船が1日で何百機・何百隻も生産が可能なことなど、補給・生産などの面で不自然な部分もある。ただし輸送艦への攻撃は可能であり、通商破壊も一応実装されていた。
艦種は航空母艦(正規空母、軽空母)・戦艦(弩級戦艦、戦艦)・巡洋艦・駆逐艦・潜水艦・燃料輸送船・兵員輸送船であり、このうち航空母艦・戦艦・巡洋艦・駆逐艦・潜水艦は技術力を向上させることで新型艦船として建造することができる。登場する艦船名は固定であり、総数も固定されている。したがって、日本でプレイする場合に艦船数を増やすには、イギリス、フランス、オーストラリアを同盟国にする以外にはない(同盟国にすると、自動的に各国の艦船が連合艦隊に組み込まれる)。
航空機に関しては、戦闘機・雷爆機・偵察機・新型戦闘機・長距離爆撃機のみとなっている。零式艦上戦闘機や雷電、F4Uコルセア等細かい機種分けは無い。このうち新型戦闘機と長距離爆撃機については技術力が一定のレベルに達しないと生産できない。
対地武器としてロケット弾も存在するが、これも技術レベルが一定に達しないと生産できない。
[編集] シナリオ
キャンペーンシナリオ・ショートシナリオの別は明記されていないが、実質的に「日米交渉決裂」がキャンペーン、他がショートシナリオである。ショートシナリオの目標達成後は引き続きキャンペーンゲームとしてプレイできる。 「日米交渉決裂」の勝利条件は、「1.母港となる全ての港の占領」、「2.敵国全艦船の撃沈」である。1.については内陸の拠点(重慶等)は占領しなくても良いが、プレイ時に設定されている母港が陥落した場合、他の港に自動的に母港が移るようになっている(例えばハワイ陥落後は、ロスアンジェルス→サンフランシスコ→ポートモレスビー と移って行く)。2.については、建造中の艦船は含まれない。
[編集] 外交
以下の国々が設定されており、外交交渉が可能である。( )内は初期状態を示す。
- ドイツ(枢軸) 航空機技術力、電気技術力が高い。
- イタリア(枢軸)
- イギリス(連合) 航空機技術力、電気技術力が高い。
- フランス(連合)
- オランダ(連合)
- 中国(中立)
- オーストラリア(連合)
- タイ(中立)
- インド(連合)
- スウェーデン(中立)
- スイス(中立)
- ソビエト(中立) 砲熕技術力、鋼材技術力が高い。
- ブラジル(中立)
これらの国々に対して、第一艦隊が母港に帰港しているときのみ、外交交渉が行える(ただし敵対陣営に属している国に対してはできない)。「技術供与要請」、「兵器供与要請」、「同盟」、「外交団招待」の4つが実施できる成功の可否は、プレイヤー国と外交相手との友好度に左右される。同盟を成功させるには、まず友好度を高める必要がある。友好度を高めるには、「外交団招待」を実施し、やって来た外交団の要請を受け入れる必要がある。「同盟」に成功すると、情報収集力が増える他、イギリス、フランス、オランダ、オーストラリアについてはその国の基地・艦船を自国側に組み入れることが可能となる(例えば、日本プレイでイギリスを同盟国にすると、プリンス・オブ・ウェールズ等が連合艦隊に組み込まれる ただし、戦没している場合には艦名を使用して新造船を建造できる)。なお、永世中立国スイスおよびスウェーデンについては、同盟は成功しないようになっている。 中立状態ではない敵勢力に属する国を中立化させるには、各同盟国が領有している基地において住民扇動を発生させ、敵対勢力との友好度を低下させる必要がある。 ちなみに外交団招待を実施した後、第一艦隊が出港してしまうと、外交団がやってきた際の要請に対して政府が勝手に断り、友好度が低下してしまうことが多い。
[編集] 各国の基地
- イギリス=香港(ホンコン)・シンガポール・クアラルンプール・マッカサル
- 中国=北京(ペキン)・大連(ダイレン)・上海(シャンハイ)・重慶(ジュウケイ)・武漢(ブカン)・南京(ナンキン)
- オランダ=ジャカルタ・バイゼルマシン
- ソビエト=ウラジオストック・ノモンハン
- オーストラリア=ポートモレスビー・ラエ
ドイツ、イタリア、インド、ブラジルは特定の基地が設定されていないため、どちらかの同盟に属してしまうと、プレイヤーが能動的に離脱させることは出来ない。
同盟を結ばなくても、武力占領することはすべての基地に対して可能である。
[編集] 艦隊
- 1艦隊は16隻までの戦闘艦、4隻までの兵員輸送船、4隻までの燃料輸送船で構成される。(各輸送船の最高速度は20ノット)
- 日本側、連合国側とも16艦隊まで編成可能である。
- 艦隊は基地だけでなく、洋上でも分離・合流可能である。
- 洋上で燃料が尽きると、洋上合流で他の艦隊から燃料を補給しない限り、移動も出来ず、かつ徐々に艦隊士気が下がりつつ艦隊疲労度が上がってゆき、疲労度が100になるとその艦隊は消滅する。その艦隊が第一艦隊の場合、ゲームオーバーとなる。ただし、これはコンピュータが操作している陣営には適用されない。コンピュータが操作している陣営の艦隊の燃料が尽きた場合。自動的に母港に再配置される。
- 最高速度の半分が巡航速度に設定されている。巡航速度を超えて航行した場合には燃料の消費が激しくなる。
- 南方海域を航行する場合には、伝染病が発生する場合があり、基地へ寄港し慰労するか、伝染病が発生した艦船を洋上で自沈させるかしないと、艦隊疲労度が急激に上昇していく。
- 洋上で疲労を低下させる特別食が10食分積載されている。
[編集] 技術力上昇による新兵器開発
- 長距離爆撃機: 航空機技術力80以上 基地にしか配備できない・ネットワーク図で繋がっている敵基地に自動的に爆撃する。敵基地の防御力に多少のダメージを与える程度である。
- 新型戦闘機: 航空機技術力95以上 各基地及び航空母艦に配備可能だが、航空母艦については新型戦闘機用に改造しないと搭載できない。従来の戦闘機に対して多大なアドバンテージがあり、新型戦闘機を直掩にあげれば、敵基地・敵空母から空襲もほとんど脅威ではなくなる。また、洋上艦からの砲撃や上陸兵では効果の薄い敵基地守備兵に対する攻撃も、新型戦闘機は高い攻撃力を有している。
- 電波探信機: 電気技術力50以上 偵察機による索敵をせずとも敵艦隊を発見できる可能性が高まる。
- 電波照準機: 電気技術力70以上 艦船に搭載すれば、夜間でも通常射程での砲撃が出来る。(電波照準機がないと夜間は隣接ヘックスにしか攻撃できない)。
- 新型艦船: 情報収集力以外の技術力が80以上 従来艦よりも優れた速力・攻撃力・防御力をもつ戦艦、空母、巡洋艦、駆逐艦、潜水艦を製造できるようになる。特に潜水艦を新型にした場合、戦艦並みの装甲と駆逐艦並みの速度を持つことになるため、非常に強力な水雷戦隊となる。ただし、新型艦船を建造するためには、自軍に撃沈された(または自沈した)艦船がないと実行できない。
- ロケット弾: 航空機技術力・電気技術力が80以上 海上から敵基地に対して(ヘックス戦マップに移行することなく)ロケット弾攻撃が出来るようになり、敵基地の防御力を削ぐことが出来る。ロケット弾を搭載すると、航空機が搭載できなくなる。
- 新型爆弾(原子爆弾): 工業力20000以上 工業力5000を消費にして新型爆弾を製造できる。製造には3ヶ月を要する。使用された基地のパラメーターがすべて0となり、母港の場合は陥落する。(PC-88版・PC-98版・X68000版・FM-TOWNS版・MSX2のみ)
[編集] 提督
本作品には数十名の海軍提督が登場し、プレイヤーが操作することができる。 提督には、「艦船」、「航空」、「作戦」、「勇猛」という4つのパラメーターが設定されており、ゲーム開始時にスロットにより決定できる。 しかし、コーエーの他のシリーズのように提督の能力が際だって戦果に反映されているとは実感できない。「作戦」のみ、陸軍との会議において出席させる提督の「作戦」が高ければ、海軍の提案が通りやすくなっている(と大抵のプレイヤーは感じる)。
[編集] 新型爆弾
PC-88版・PC-98版・FM-TOWNS版・MSX2版では、上記の開発条件を満たすと、「新型爆弾」が生産出来るようになる。この兵器は使用すると敵拠点を一撃で壊滅させることのできるほど強力なものだが、爆撃できる基地は、新型爆弾所有段階で、長距離爆撃機による攻撃が出来る基地である。したがって、ネットワークの繋がっていないアッツやロスアンジェルス、サンフランシスコには投下できない。投下された基地は全てのパラメータが0となり、回復もしないが占領はできる。敵側の最後の基地に投下した場合、そのままエンディングとなる。
いわいる「原爆」であるため、核廃絶世論に配慮したのか、スーパーファミコンに移植された際は、開発要件を満たしても、出現しない兵器となった。
[編集] 移植版
- MSX2版 8メガビットROMカートリッジによる提供。MSX-MUSIC対応。他機種より解像度が若干低いため、一部の表記が簡略化されている(例:正規空母→正空)。BGMも一部簡略化されている。ゲームの保存はバッテリーバックアップ。当時の光栄作品はROMカートリッジとフロッピーディスク版が別に売られていた(TOM版が先に発売されるが、やや高価だった)が、この作品に限りROMカートリッジ版しか存在していない。MSXturboRの高速モードに対応。
- FM-TOWNS版 CD-ROMによる提供。ゲーム中のBGMは他機種と同じくFM音源であるが、オーディオトラックにCD-DAでアレンジ版のBGMが収録されており、FM-TOWNSもしくはCDプレイヤーで再生することが可能。
- スーパーファミコンなどへの移植では、将兵に休暇を与えて疲労度を軽減する「慰労」のコマンドが削除された。女性と肩を組んでいる休暇中の将兵を描いた画像などが、従軍慰安婦問題とのからみで問題視されたためとされる。
- スーパーファミコン版では、日本軍の提督のうち、飛行隊長であり提督ではない友永丈一から、キスカ撤退作戦等を成功させた木村昌福に変更されている。
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