提督の決断

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提督の決断
ジャンル 戦略シミュレーションゲーム
対応機種 PC-8801[PC-88]
MSX2
PC-9801[PC-98]
X68000[X68]
FM TOWNS[TOWNS]
PC-88VA
FM-R
スーパーファミコン[SFC]
メガドライブ[MD]
開発元 光栄
発売元 光栄
人数 1-2人
メディア [PC-88] 5インチFD
[MSX2] ROMカセット
[PC-98] 5インチFD/3.5インチFD
[X68] 5インチFD
[TOWNS] CD-ROM
[SFC] ROMカセット
[MD] ROMカセット
発売日 [PC-88] 1989年11月
[SFC] 1992年9月24日
[MD] 1992年9月24日
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提督の決断』(ていとくのけつだん)は、1989年光栄(現・コーエーテクモゲームス)から発売された海戦シミュレーションゲーム第二次世界大戦を題材にした「WWIIゲームシリーズ」の第1作、「提督の決断シリーズ」の第1作。1人または2人でプレイする。

概要[編集]

移動画面にて4時間に一度のコマンド入力、戦闘画面はHEX戦にてゲームを進めていく。プレイヤーが操作できるのは基本的に第1艦隊のみで、第2艦隊以降はコンピュータが操作する(ただし、基地停泊時はプレイヤーが操作)。第1艦隊が出航が母港に帰港した際に戦果の判定がなされ、それに応じて国民士気が変動し、戦局に様々な影響を与える。

第1艦隊が基地に寄港中は、コマンド入力が毎日昼12時の1回のみとなる。

太平洋戦争のシミュレーションとして見た場合、特に南方最前線の激戦地への補給がコマンド一つで一瞬にして完了する(ただし次の補給可能日までは補給できないようになっており、たとえば日本からラバウルへの次回補給可能日が25日と遠方へは間隔が長期になる。また遠方への補給では数%~数十%の損失が発生し、敵基地が補給線のネットワークにつながっていると、更に損失率が高くなる)ことや、航空機や輸送船が1日で何百機・何百隻も生産が可能なことなど、補給・生産などの面で不自然な部分もある。ただし輸送艦への攻撃は可能であり、石油や鋼材を産出する基地の輸送艦が不足すると本国に持ち込まれる石油・鋼材が減るなど通商破壊も一応実装されていた。

艦種は航空母艦(正規空母、軽空母)・戦艦(弩級戦艦[1]、戦艦)・巡洋艦・駆逐艦・潜水艦・燃料輸送船・兵員輸送船であり、このうち航空母艦・戦艦・巡洋艦・駆逐艦・潜水艦は技術力を向上させることで新型艦船として建造することもできるようになる。登場する艦船名は固定のため、後半新型艦船が開発される頃になると艦船名が足りなくなる事態が頻繁に発生し、戦艦イ-19正規空母秋月といった実歴史の命名基準から外れた艦船が建造される。アメリカが史実上で太平洋戦争前期に戦没したヨークタウンホーネットレキシントンワスプの艦名を、すぐに新造のエセックス級航空母艦に再利用したため、本ゲーム中に登場するこの4隻のエセックス級空母は名前が重複してしまうことを防ぐためCV-10といったハルナンバー表記になっている。また総数も固定されていため、日本でプレイする場合に艦船総数を増やすには、イギリス、フランス、オランダ、オーストラリアを同盟国にする以外にはない(同盟国にすると、自動的に各国の艦船が連合艦隊に組み込まれる)。この場合も、潜水艦ロイヤル・ソブリン等が建造されるケースもしばしば見られる。また、現役の艦艇も艦船改修コマンドの実行により、戦艦は正規空母に、巡洋艦は軽空母に、駆逐艦は潜水艦に(逆も可)改修可能で、これにより空母長門や、戦艦赤城といった改装も可能である。また、各艦に固有の「運」値が設定されており(この「運」は艦船一覧画面で確認可能)、運の低い艦船は砲撃や爆撃を受けた際に被弾率が高く、かつ火災発生時の消火成功率が低下し、沈没の可能性が高まる。この運設定は、史実上で短命に終わった艦は悪く(低く)設定され、逆に激戦を戦い抜いたり、戦没せず生き残った艦は、運が良く(高く)設定されている。(日本では、駆逐艦雪風、アメリカでは正規空母エンタープライズが運のパラメーターが99となっている。)

航空機に関しては、戦闘機・雷爆機・偵察機・新型戦闘機・長距離爆撃機のみとなっている。零式艦上戦闘機雷電F4Uコルセア等細かい機種分けは無い。このうち新型戦闘機と長距離爆撃機については技術力が一定のレベルに達しないと生産できない。

対地武器としてロケット弾も存在するが、これも技術レベルが一定に達しないと生産できない。

シナリオ[編集]

  1. 日米交渉決裂
  2. 真珠湾攻撃
  3. 珊瑚海海戦
  4. ミッドウェイ海戦
  5. ソロモン海戦
  6. 南太平洋海戦
  7. マリアナ沖海戦
  8. 比島沖海戦
  9. 大和特攻

キャンペーンシナリオ・ショートシナリオの別は明記されていないが、実質的に「日米交渉決裂」がキャンペーン、他がショートシナリオである。ショートシナリオの目標達成後は引き続きキャンペーンゲームとしてプレイできる。 「日米交渉決裂」の勝利条件は、「1.母港となる全ての港の占領」、「2.敵国全艦船の撃沈」である。1.については内陸の拠点(重慶等)は占領しなくても良いが、プレイ時に設定されている母港が陥落した場合、他の港に自動的に母港が移るようになっている(例えばハワイ陥落後は、サンフランシスコ→ロスアンジェルス→ポートモレスビー と移って行く)。2.については、建造中の艦船は含まれない。

外交[編集]

以下の国々が設定されており、外交交渉が可能である。( )内は初期状態を示す。

  • ドイツ(枢軸) 航空機技術力、電気技術力が高い。
  • イタリア(枢軸)
  • イギリス(連合) 航空機技術力、電気技術力が高い。
  • フランス(連合)
  • オランダ(連合)
  • 中国(中立)
  • オーストラリア(連合)
  • タイ(中立)
  • インド(連合)
  • スウェーデン(中立)
  • スイス(中立)
  • ソビエト(中立) 砲熕技術力、鋼材技術力が高い。
  • ブラジル(中立)

これらの国々に対して、第一艦隊が母港に帰港しているときのみ、外交交渉が行える(ただし敵対陣営に属している国に対してはできない)。「技術供与要請」、「兵器供与要請」、「同盟」、「外交団招待」の4つが実施できる。成功の可否は、プレイヤー国と外交相手との友好度に左右される。同盟を成功させるには、まず友好度を高める必要がある。友好度を高めるには、「外交団招待」を実施し、やって来た外交団の要請を受け入れる必要がある。「同盟」に成功すると、情報収集力が増える他、イギリス、フランス、オランダ、オーストラリアについてはその国の基地・艦船を自国側に組み入れることが可能となる(例えば、日本プレイでイギリスを同盟国にすると、プリンス・オブ・ウェールズ等が連合艦隊に組み込まれる ただし、戦没している場合には艦名を使用して新造船を建造できる)。なお、永世中立国スイスおよび武装中立政策をとっていたスウェーデンについては、同盟は成功しないようになっている。また友好度が90以上で同盟を申し込むことが出来るが、実際は友好度が99でないと成立の可能性がきわめて低くなってしまう。(実際はほぼ成功しない。特に枢軸国友好度、連合国友好度の双方が高い場合。) 中立状態ではない敵勢力に属する国を中立化させるには、各国が領有している基地において破壊工作を成功させ、敵対勢力との友好度を低下させる必要がある。 ちなみに外交団招待を実施した後、第一艦隊が出港してしまうと、外交団がやってきた際の要請に対して政府が勝手に断り、友好度が低下してしまうことが多い。

各国の基地[編集]

  • イギリス=香港(ホンコン)・シンガポール・クアラルンプール・サンダカン・ポートモレスビー
  • 中国=北京(ペキン)・大連(ダイレン)・上海(シャンハイ)・重慶(ジュウケイ)・武漢(ブカン)・南京(ナンキン)
  • オランダ=ジャカルタ・バンゼルマシン・マッカサル・ソロン・ビアク【住民無】
  • ソビエト=ウラジオストク・ノモンハン
  • オーストラリア=ラエ・ラバウル【住民無】
  • タイ=バンコク
  • フランス=ハノイ

これらの基地で破壊工作が成功すると、それぞれの国が属している同盟への信頼度が低下する。 敵側の母港で破壊工作を成功させた場合には、敵側に属する同盟国のうちランダムで1国の友好度が低下する。

同盟を結ばなくても、武力占領することはすべての基地に対して可能である。内陸地の基地についても、基地燃料を空爆によって0にした状態で、ネットワークで繋がっている基地からの攻撃情報が入れば、陥落となる。その際、攻撃を行った基地の兵員や資材の半分が陥落した基地へと移される。ただし、石油を産出する基地については、基地からの攻撃情報が入る前に燃料が自動的に備蓄されてしまうため、根気よくネットワークで繋がっている基地からの攻撃による陥落を待つ以外にない。ただし内陸基地であっても、空母艦載機からの空爆は可能であり、ノモンハン・重慶も攻撃対象にできる。

艦隊[編集]

  • 1艦隊は16隻までの戦闘艦、4隻までの兵員輸送船、4隻までの燃料輸送船で構成される。(兵員あるいは燃料輸送船を艦隊に組み入れると、最高速度は艦隊編成上、最も遅い艦か、輸送船の速度20ノットに固定される。)
  • 日本側、連合国側とも16艦隊まで編成可能である。
  • 艦隊は基地だけでなく、洋上でも分離・合流可能である。
  • 洋上で燃料が尽きると、洋上合流で他の艦隊から燃料を補給しない限り、移動もできず、かつ徐々に艦隊士気が下がりつつ艦隊疲労度が上がってゆき、疲労度が100になるとその艦隊は消滅する(洋上修理という概念は当ゲームにはない)。その艦隊が第一艦隊の場合、ゲームオーバーとなる。(ただし、これはコンピュータが操作している陣営には適用されない。コンピュータが操作している陣営の艦隊の燃料が尽きた場合、あるいは艦隊速度が0ノットになった場合は自動的に母港に再配置される。したがって、コンピュータ側はネットワークが繋がるように基地攻略を仕掛けてくることはなく、その艦隊の航続距離の範囲内でランダムに攻略拠点を決めている。)
  • 最高速度の半分が巡航速度に設定されている。巡航速度を超えて航行した場合には燃料の消費が激しくなる。
  • 練度の低さと乱数により、移動中の艦同士が衝突事故を起こし防御力が低下することがある。衝突によって防御力が0となった艦は沈没となる。衝突事故を起こした場合は次のコマンド入力時刻までその地点で一旦停止する。
  • 南方海域を航行する場合には、伝染病が発生する場合があり、基地へ寄港し慰労するか、伝染病が発生した艦船を洋上で自沈させるかしない、放置すると艦隊疲労度が急激に上昇していく。伝染病が発生している艦が基地に寄港すると、寄港した基地の耐久度・防御力が半減する。
  • 洋上で疲労を低下させる特別食が10食分積載されている。

艦隊戦[編集]

  • 艦隊戦には、艦隊対艦隊、艦隊対輸送船部隊、艦隊対航空隊(敵機動部隊または敵基地の航空隊)、輸送船部隊対航空隊(敵機動部隊または敵基地航空隊)の4タイプがある。
  • 艦隊戦には、その艦隊に所属する全ての艦船(兵員輸送船、燃料輸送船も)が参加する。
  • 敵側の航空機(直掩含む)が参加している場合には、艦隊戦からの離脱ができない。
  • 艦船の配置は、洋上コマンドで隊形を組んでおけば、その隊形通りの配置となる。ただし、一度戦闘が発生すると隊形を組み直さない限り、次の戦闘からはランダム配置となる。
  • 夜間戦闘においては、電波照準器が装備されていない艦船は、隣接ヘックスにしか攻撃できない。
  • 艦固有の最高速度によって1ターンに移動できるHEX数が決まっており、20ノット以下で1HEX、30ノット以下で2HEX、それより高速だと3HEXとなる。

基地戦[編集]

  • 基地戦には、艦隊による空爆、砲撃、上陸、ロケット弾攻撃の4タイプがある。ロケット弾攻撃では基地マップに移行することなく攻撃ができ、基地耐久度と防御力を低下させることができる。
  • 空爆による攻撃の場合、基地戦闘マップに基地兵員は参加しない。ただし既に上陸兵が居る場合に限り基地兵員が参加する。
  • 砲撃、上陸を選択した場合には、その艦隊に所属する燃料輸送船以外の艦船が参加する。敵側に基地兵員が参加する。
  • 敵側の航空機が参加している場合には、マップからの離脱ができない。
  • 基地に艦隊が停泊している場合には、最大16隻までが戦闘に参加する。ただし艦隊毎の参加ではなく、全艦船から戦艦、巡洋艦、駆逐艦、空母、潜水艦の順に参加する。また、プレイヤー側第一艦隊が停泊している基地に攻撃が発生した場合、プレイヤーは第一艦隊を操作できない。、
  • 艦船の配置は、ランダム配置となる。
  • 基地側の兵員は、基地兵力の半数(端数切り上げ)が戦闘に参加する。兵員は潜水艦以外の全ての艦船、航空機に攻撃可能である。
  • 上陸側の兵員については、上陸直後の戦闘はプレイヤーが操作できるが、次の戦闘からは独自に行動する。(複数ユニットが上陸した場合は、次の戦闘で合流しているときもある)
  • 基地戦闘の勝利条件は、「基地兵力および基地耐久力」あるいは基地燃料を0にした後、都市・村HEXのどれかに上陸側兵員が侵入することである。
  • 夜間戦闘においては、電波照準器が装備されていない艦船は、隣接ヘックスにしか攻撃できない。
  • コンピュータ側の機雷は、戦闘の度に自動的に補充され、戦闘開始時には必ず機雷が3個設置されていることとなる。
  • 基地戦を行う条件にない(基地耐久度・防御力が既に0になっており上陸兵も居ない基地に空爆か砲撃を行う等)場合は、基地戦は開始され一瞬HEX画面に移行しBGMも変わるが、何も行われずすぐに占領となる。

基地コマンドと基地イベント[編集]

艦隊が基地に寄港中は毎日12時に基地コマンドを実行できる。

  • 出港 基地に寄港中の任意の艦隊を出航させる。
  • 補給 寄港中の任意の艦隊に任意の燃料・上陸兵を補給する。母港の場合は陣営の備蓄から、その他の基地では基地の備蓄から補給が行われる。補給量が多いと2日以上かかる場合がある。
  • 修理 母港であれば応急修理か完全修理かを選択できる。母港以外の修理能力のある基地(シンガポールやトラック等)では応急修理のみ可能。修理能力のない基地では項目自体が出てこない。応急修理は1週間程度の短期間で修理が完了するがパラメータがやや回復するのみで消費鋼材も多くなり、上限値までの回復が行えない。鋼材は基地の備蓄鋼材を使用する(母港の場合のみ陣営に備蓄されている鋼材が利用される)。完全修理は数ヶ月を要するが、その時点の陣営の技術力に応じた各艦種ごと最高値までパラメータを引き上げることが可能である。消費鋼材率も少ない。
  • 慰労 任意の艦隊に3~10日間の慰労させる。1日あたり艦隊の疲労度が10低下する。[2]
  • 機雷敷設 1日に1個ずつ、計3個までの機雷を基地のHEXマップに敷設できる。基地の備蓄鋼材を消費する。
  • 兵員供出要求 人口を持つ基地の場合に実行できる。人口に応じた兵員が徴兵されて基地の守備兵員に加わる。住民の友好度がおよそ1~15の間で低下する。
  • 強制労働 人口を持つ基地の場合に実行できる。人口に応じて基地の耐久度と防御力が回復する。住民の友好度がおよそ1~15の間で低下する。基地の耐久度と防御力が既に上限に達しているとそれ以上は上昇しないが住民友好度のみ低下する。
  • 食糧配布 人口を持つ基地の場合に実行できる。基地の備蓄石油が人口×300消費され、住民の友好度がおよそ1~15の間で上昇する。

なお基地に守備兵・石油・鋼材が存在する場合、毎日1ずつ基地の耐久度と防御力は自動回復する。その際に鋼材が消費される。

また基地イベントとして次のものがある。

  • ゲリラによる攻撃 人口を持つ基地で住民の友好度が10を下回ると発生することがあり、基地の耐久度と防御力が半減する。

技術力上昇による新兵器開発[編集]

難易度を0に設定するとゲーム開始直後から生産・配備可能である。(PC-9801版では選択不能)

  • 長距離爆撃機 ≪ 航空機技術力80以上 ≫ 基地にしか配備できない。ネットワーク図で繋がっている敵基地及びネットワーク図で繋がっていないさらに遠方の敵基地に自動的に爆撃する。敵基地の防御力に多少のダメージを与える程度である。HEX戦においては新型戦闘機以外からは攻撃されない。
  • 新型戦闘機 ≪ 航空機技術力95以上 ≫ ジェット戦闘機である。各基地及び航空母艦に配備可能だが、航空母艦については新型戦闘機用に改造しないと搭載できない。従来の戦闘機に対して多大なアドバンテージがあり、雷爆機にも優勢で、新型戦闘機を直掩にあげれば、敵基地・敵空母からの空襲もほとんど脅威ではなくなる。唯一長距離爆撃機を攻撃できる手段である。また、洋上艦からの砲撃や上陸兵の攻撃ではなかなか減らせない敵基地守備兵に対しても、新型戦闘機は高い攻撃力によって簡単に駆逐可能。
  • 電波探信儀 ≪ 電気技術力50以上 ≫ 偵察機による索敵をせずとも昼夜問わず敵艦隊を発見できる可能性が高まる。ただし発見できる半径は偵察機による索敵の2/3程度と狭い。
  • 電波照準機 ≪ 電気技術力70以上 ≫ 艦船に搭載すれば、夜間でも通常射程での砲撃ができる。(電波照準機がないと夜間は隣接ヘックスにしか攻撃できない)。
  • 新型艦船 ≪ 砲熕・鋼材・機関・電気の4技術力80以上 ≫ 従来艦よりも優れた速力・攻撃力・防御力をもつ戦艦、空母、巡洋艦、駆逐艦、潜水艦を少ない鋼材と短い建造期間で建造できるようになる。特に潜水艦を新型にした場合、戦艦並みの装甲と駆逐艦並みの速度を持つことになるため、非常に守りの堅い水雷戦隊となる。ただし、新型艦船を建造するためには、自軍に撃沈された(または自沈した)艦船がないと実行できない。また、最短でも建造に6ヶ月必要。
  • ロケット弾 ≪ 航空機技術力・電気技術力が80以上 ≫ 海上から敵基地に対して(HEX戦マップに移行することなく)ロケット弾攻撃ができるようになり、敵基地の防御力を削ぐことができる。ロケット弾を搭載すると、空母は雷爆機、戦艦・巡洋艦・新型潜水艦は偵察機が搭載できなくなる。
  • 新型爆弾(原子爆弾) ≪ 工業力3万を2度達成(98版は2万を一度達成でよい) + 長距離爆撃機を開発し保有 + その他 ≫ 工業力5000を消費にして新型爆弾を製造できる(製造には3ヶ月を要す)。連合国側は昭和19年以降という制限がある。2発目を建造する際に、再度工業力を3万まで上げる必要はない。使用された基地のパラメーターがすべて0となり、母港の場合は陥落する。(PC-88版・PC-98版・X68000版・FM-TOWNS版・MSX2版のみ)

提督[編集]

  • 本作品には各陣営二十名の海軍提督が登場し、プレイヤーが操作することができる。日本側の場合、後期のシナリオでは提督数は半数程度となる(史実どおり戦死していると設定されているため)。
  • 提督には、「艦船」、「航空」、「作戦」、「勇猛」、「経験」という5つのパラメーターが設定されており、「経験」以外の4つのパラメーターの合計値は各提督とも同じで、スロットにより配分される。「経験」は会議出席、戦闘等で1ずつ上昇し、各パラメーターのすべてに加算される。(艦船50・航空20、そして経験10の場合、艦船50+10 航空20+10となる)
  • コーエーの他のシリーズのように提督の能力が際だって戦果に反映されていない。「作戦」のみ、陸軍との会議において出席させる提督の「作戦」が高ければ、海軍の提案が通りやすくなっている。
  • 戦闘、自沈にかかわらず、艦隊旗艦の沈没時に提督が死亡することがある。
  • 提督の艦隊指揮官任命は、艦隊の編成時になされるので、例え遠方の基地であろうが、一瞬で移動することが可能。

新型爆弾[編集]

PC-88版・PC-98版・X68000版・FM-TOWNS版・MSX2版では、上記の開発条件を満たすと、「新型爆弾」が生産できるようになる。この兵器は使用すると敵拠点を一撃で壊滅させることのできるほど強力なものだが、爆撃できる基地は、新型爆弾所有段階で、長距離爆撃機による攻撃ができる基地である。したがって、唯一、他の基地とネットワークの繋がっていないアッツ基地(ロサンゼルス・サンフランシスコは、どちらかの基地を占領しているとそこから攻撃できるため、投下できるようになる)には投下できない。投下された基地は全てのパラメータが0となり、回復もしないが占領はできる。敵側の最後の基地に投下した場合、そのままエンディングとなる。

いわゆる「原爆」であるため、核廃絶世論に配慮したのか、スーパーファミコンに移植された際は、開発要件を満たしても、出現しない兵器となった。

移植版[編集]

  • MSX2版 8メガビットROMカートリッジによる提供。MSX-MUSIC対応。他機種より解像度が若干低いため、同社による他の移植作品同様に一部の表記が簡略化されている(例:正規空母→正空)。BGMも一部簡略化されている他、他機種よりテンポが速くなっている。ゲームの保存はバッテリーバックアップ。当時の光栄作品はROMカートリッジとフロッピーディスク版が別に売られていた(ROM版が先に発売されるが、やや高価だった)が、この作品に限りROMカートリッジ版しか存在していない。MSXturboRの高速モードに対応。
  • FM-TOWNS版 CD-ROMによる提供。トラック2以降にはサウンドウェアがそのまま入っており、ゲーム中のBGMのうち、オープニングではオーケストラアレンジ版が使われる。このCD-DAトラックはFM-TOWNSもしくはCDプレイヤーで再生することが可能。
  • PC-88版では、慰労コマンドの中に「慰撫」コマンドが存在する。このコマンドには芸者遊びのグラフィックが別途用意されていた。
  • PC-88版では、PC-98版ではまず発生しない「呉」への上陸攻撃が、開戦初期でも発生する。
  • スーパーファミコンなどへの移植では、将兵に休暇を与えて疲労度を軽減する「慰労」のコマンドが「休暇」に変更された。女性と肩を組んでいる休暇中の将兵を描いた画像などが、従軍慰安婦問題とのからみで問題視されたためとされる。
  • スーパーファミコン版では、日本軍の提督のうち、ミッドウェイ海戦時のミッドウェイ攻撃隊の飛行隊長であり提督ではない友永丈市から第一航空艦隊参謀長だった草鹿龍之介に、駆逐艦長であり、佐官級(戦死時、中佐→2階級特進で少将)の吉川潔から、キスカ撤退作戦等を成功させた木村昌福に、それぞれ変更されている。
  • 98・FM・68以外の機種では、画像やBGMが一部簡略化されたり、削除されている。SFC版は海戦の曲、又は日米それぞれの会議の曲が削除されている以外は前3機種のBGMを再現している。

音楽[編集]

ゲームミュージックは『宇宙戦艦ヤマト』の作曲者である宮川泰が担当している。戦闘時には宇宙戦艦ヤマトを彷彿とさせる曲、日本の母港である呉に第一艦隊が帰港しているときのBGMは敗戦を意識させる哀愁のある曲など、現在ほどゲームミュージック作曲者の専業化が進んでいなかった当時においては、特徴的な作曲がされており、「ログイン」(アスキー)等のゲーム雑誌などの記事で好評を博した[3]

CD[編集]

  • 提督の決断 H29E-20006
  • 光栄オリジナルBGM集Vol.6 提督の決断/スーパー大航海時代II KECH-1031(※スーパーファミコン音源をそのまま使用)

脚注[編集]

  1. ^ 軍事的に正確な意味での弩級戦艦は1906年に就役した戦艦ドレッドノートと同等の性能の戦艦を指すが、本ゲーム中においてはそれとは異なり大和型戦艦を指す。
  2. ^ このコマンド実行時に表示される、水兵が女性と肩を組んでいるグラフィックが従軍慰安婦を連想させるとして抗議を受けたが、抗議が行われたのは本作の販売が終了し「提督の決断II」が発売された後であった。
  3. ^ 舟野治樹、松川純一郎、ソフト・コミュニケーションズ(編)、1993、『ゲーム・ミュージック大事典』 〈宝島コレクション〉 ISBN 978-4796605595 - 同書によれば、本作の楽曲を収録・発売したCDは東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団による本格的な演奏が収録されている。